あとスタンドは周囲の反応とかを書きたいという理由からスタンド使いじゃなくても見えるという方針で書いていきます
最初にひとつ言っておく 時は加速する!
4月の頭、ナランチャは中学3年!!
人生で初めての受験のために彼は今、受験勉強をしているのだった…
「なぁカツキ〜。何か外天気いいしさあー、1日ぐらい勉強しなくたってさあー、何か今日は乗り気じゃあないんだよー」
「模試でE判定くらっといて寝ボケたこと言ってんじゃねぇよ!!受験舐めてんのかカス!」
……勉強していたのだが、ヤル気が全くない。トレードマークであるオレンジのターバンごと頭をかきながらグダグダしていた
そしてナランチャに頼まれて受験勉強を見ていた爆豪はそんなナランチャを罵倒するのだった
そう、あの爆豪が!!人の面倒を見ていたのだ!!スタンドも月までブッ飛ぶこの衝撃!!
初めて爆豪がナランチャと大ゲンカしたあの日以来、2人は何かと競い合うことが多くなっていた。やがて2人はライバルといえる関係にまで発展していた
爆豪はNo. 1ヒーローを越えるために、ナランチャはある目的のために、そろって同じ学校の同じ学科を受験することにしたのだが…
「√26×√55とか十分簡単だろうが!6×5が出来りゃ解けんだろ!」
「6かける5は、ろくご…」
ちょっと考えてからナランチャは答えを出す
「30?」
「分かってんなら早く解けや!もう半分出来てるようなモンだろ!」
「そーかッ!ろくご30ねッ!よしっ!」
爆豪のアドバイスを受けたナランチャは問題を解くべくペンを走らせる
そんな中、爆豪とよくつるんでるクラスメイトが言う
「しかしカツキもよくやるよなー。フツー面倒みるか?同じ受験先のヤツを幼馴染とはいえよォ〜」
「なんだかんだ言って緑谷のこと認めてるからな。これがツンデレってやつか」
「聞こえてっぞモブども!!」
問題を解きながらも小声を見逃さない爆豪’sイヤー。爆破的みみっちさ全開である
「やったーッ!終わったよカツキ…どう?」
「おせーんだよ。早く見せろ」
ひったくるように出久から問題集を取って答えを見る
『√26×√55=√28』
思わず無表情になる爆豪
「んだこりゃ……?」
「へへへ♡当たってる?」
ケッコー自信があったナランチャは爆豪に答えを聞いた
グザァッ!!
しかし次の瞬間、爆豪は手元にあったペンをナランチャの右頬に勢いよくぶっ刺した!
「ぁぎゃアアア───ッ!!」
あまりに唐突すぎる攻撃にナランチャは叫び声をあげるが、爆豪は憤怒の表情でナランチャの前髪を掴み顔を近づけて凄む
「このクソデクが!オレをナメてんのかッ!何回教えりゃ理解できんだコラァ!この……」
そしてナランチャの頭を一瞬高く上げて
「ド低脳がァ──ッ!」
ドグシャアッ!
思いっきり顔面を机に叩きつけた
それを見てたクラスメイトは呆れたようにつぶやく
「あーあ、切れた切れた、また」
「ろくご30ってやっておきながら、なんで30より減ってんだボケ!」
ドゴァ!ドグァ!
周囲の反応に気づかず、続けてナランチャを机に叩きつける爆豪
ピシィッ!
しかし爆豪の首元にカッターナイフの刃が突きつけられる。ナランチャが爆豪に突きつけたのだ。刺された右頬や鼻、唇から血を流しながらナランチャはドスを効かせた声で言う
「何だと……ド低脳って言ったな〜〜〜〜〜人を見下す言い方はよくない!殺してやる!殺してやるぜ〜〜〜〜カツキ」
「ンの野郎〜〜ッ!!」
もはや2人の怒りはピークに達していた
そのまま殺し合いでも始めかねない雰囲気がビシビシ伝わってくるにも関わらず、クラスメイトたちは「なんともないヨン♪」と言った感じなほど普通にしており
ガララ
「よーし!席につけ〜〜…って緑谷に爆豪!ケンカもほどほどにしとけよ!」
ピクリ×2
教室に担任が入ってきたことで2人の殺伐とした雰囲気は一気に霧散する。そしてそのまま黙って筆記用具を片付けると、ナランチャは自分の席に戻っていった
「えーおまえらも3年ということで!!本格的に将来を考えていく時期だ!!」
全員が席についたのを確認した担任は進路の話を切り出す
「今から進路希望のプリントを配るが、皆!!!」
手元にある進路希望のプリントを数枚手に取り
「だいたいヒーロー科志望だよね」
『ハ───イ!』
生徒全員(2人を除いて)が“個性”を使いながらの返事と一緒に宙にばらまいた
ヒラヒラと落ちるプリント、その中のある2枚にはこう書かれていた。名前は緑谷出久、爆豪勝己……
そして第一志望は雄英高校!学科はヒーロー科!
「へへッ」
「フンッ!」
ニィィ…
その言葉を聞いたナランチャと爆豪は、凶悪犯罪者みたいな顔で不敵に笑うのだった
√16だと4になって4√55で解けてしまうという指摘を受けたので急遽√26に変更しました