差別魔法使いの国に生まれまして 〜クロとシロの物語〜 作:まかろん割り幼女
その日はきっと、運命の境目だったんだと思う。
俺はいつの間にか「無」から「シーガ」として生み出された。
本当に訳が分からなかった。
シーガの記憶が流れ込んできて、もちろん、これからやろうとしてることも、流れ込んできたんだ。
俺を、「シーガ」を、自分が異世界に行っても怪しまれないように、バレないように、都合のいいように使うんだ、と…
何も整理がつかずに、固まっていた俺に、シーガは突然こう言ったんだ。
「俺がここを離れたら都合が悪くなるから」
「俺として、シーガとして、過ごして欲しい」
思った通りだった。
こいつは、シーガは、俺を都合のいいように使う。
何も言えなかった
何を言えばいいのかもわからなくて
今更足掻いたって、もうどうせ戻してはもらえないんだって
ほぼ諦めてた
わざわざ「シーガ」をつくりなおしてくれる程、こいつは大人じゃない
それこそ、生まれたばっかの子供だって言ってもいい。
子供に、自分が嫌だからやり直してくれと、作り直してくれと言ったところで、聞いてくれるはずがないだろうと。
そして
いつの間にか
シーガはいなくなっていて
俺は「シーガ」になった。
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シーガが子供だったこともあって、あまり言動などで怪しまれることは無かった。
でも、他の大人達に頼ったりしようとは思えなかった。
シーガは闇の魔法を使う、クロの家系と呼ばれる家系に生まれた子供らしく、この家系は光の魔法を使うシロの家系とは絶対関わっては行けないらしい。
クロの家系の大人達は皆胡散臭く、どこか信用出来ない。
だから俺は、少しでも反抗してやろうと、シロの家系のショウという子供と一緒に遊んだり話したりしてた。
…その中で
ショウの性格の良さが、優しさが
とても身にしみたんだ
都合のいいように使われて
周りに相談もできなくて
1人で何もかもを背負ってた俺を
助けてくれた。支えてくれた。
…だから
ショウはきっと、俺の、「シーガ」の人生の中で唯一信頼出来る存在だと思ったんだ。
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それから、何十年もたった。
「シーガ」もショウも昔と比べたら大人になって、昔の面影を残しながらも大分変わった。
ショウは昔と変わらず、優しかった。
逆に周りの人への不信感は増えていくばかりで、ショウ以外の人間とは必要以上に話すことは無くなった。
「シーガ」の両親は諦めているのか構わないのか別に何も言ってこないし、ショウとの関係もバレていないらしく、平和な日々が続いていた。
なんでショウのような人がいるのにシロの家系とは関わっては行けない、なんてことを言うのだろうか
疑問に思ってはいるが、考えても仕方ない。
ショウの方もバレていないみたいだし
死ぬまでこのままがいいなと、毎晩思いながら寝る毎日だった。
「なのに、なんであんなことに?」
その日は、空が明るく澄み渡ってた
ショウもきっとその事を言って、少し微笑みながら「今日は○○でもする?」なんて言ってくれるだろうな、と思っていた矢先だった
ショウが
ショウが、街で1番目立つ処刑台のステージにいて
ショウが、処刑台に
いて
なんで
ショウが
?
ショウ
ショウ
関わってたのがバレた?
いや
そんなことで政府は処刑に移らない
移るわけがない
じゃあ
なんで…?
なんで
なん
あ
ショウ が
ショウの くび
きれて
とれて
ちが
ひめいが
かんきのこえが
なんで
ショウ
わからない
ワカらナい
わか
わから
なんで
どうして
あ
ショウの クビ が
ころころまわって
ころがって
ごとごといって
おっこちて
ぐうぜん?ひつぜん?
おれの
あしもとに
あ
ないて、る
ショウのかおが
ぬれて
ないて
…ない
ショウ
は
もう
いない?
さよなら?
ショウ
いやだ
どうして?
オレは
ショウと
なかよし、で
え?
ショウは、しょけいされ
た
?
お試し投稿!みたいな感じです。
深夜テンションで書きなぐったやつをそのまま移しました。誤字脱字変な文章あると思います教えてくれると嬉しいです(*^-^*)ゞテヘヘ
ここまで見てくださった方ありがとうございます!これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m