差別魔法使いの国に生まれまして 〜クロとシロの物語〜 作:まかろん割り幼女
続くかもしれません( ⸝⸝⸝•́ω•̀⸝⸝⸝)
僕は、昔死んだ。
魔法使いの国で処刑対象とされている「異端者」だということがバレて、首をサクッといかれてしまった。
その時の僕は小さかったし周りの大人からの期待?信頼?も薄かったみたいであっさり見捨てられた。生きてても死んでるみたいなつまらない生活だったし、死んでもいいかなとは思ってたけど、一つだけ心残りがあった。
「シーくん」の事。
シーくんは僕の唯一と言っていい親友で、少し難アリな感じの子だけどすごくいい子だった。
処刑台にたった時にたまたまシーくんの姿を見つけちゃって泣いちゃったのはここだけの話。
そんなこんなで僕は首をチョッキんされて死んだわけなんですが…
「久しぶりだね、ショウ。前とあまり変わりないようで安心したよ。いきなりなんだけど緊急事態でさ…僕の分身、っていうのかな?そいつが暴れてるみたいで…僕の能力だと干渉できないから、ショウに退治してきて欲しいんだ。頼める?了承してくれるならこのまま死んだっていう事実無くしてあげてもいいよ」
いつの間にかどこかのカフェ…?みたいな所に立ってて、目の前に昔の友達であるシーガが立ってて、分身を退治しろだの死んだ事実をなくしてやるだのとペラペラ喋ってる…
脳の処理が追いつかない、まず…
僕に何が起きたんだろうか?
「いやあ、ごめんごめん!流石のショウでもいきなりすぎてわかんないよね!」
僕がポカーンとしてるとシーガが慌てたように説明を始めた。
シーガの説明をまとめると…
まず最初に言った通り、シーガの分身が暴れてるらしく、全てを見通し全てを操る能力を持ったシーガだが、何故か干渉出来ず(シーガが言うには恨みか後悔か、どんな感情なのかは分からないが何かしらあって穢れた魂が浄化されず転生もできずさまよった結果莫大な「存在」という魔力となってしまい干渉出来ないのではないかと言っている。よくわからない。)ある程度力を持った者、そして信頼出来る者に任せようとなった結果僕になったらしい。
僕としては正直二つ返事で了承するところだ。生き返らせてもらえるなんてありがたい話で、シーくんとも会えるなら了承しない選択肢はない。
その旨をシーガに伝えるとめちゃくちゃに喜び、このお礼は必ずする!と言って見送ってくれた。
なんでもかなり緊急事態らしく、今は色々な魔法使い達が抑え込もうとしてるが抑えきれてないらしい。
…と、言うことで僕は今不自然に歪んだ地面を見ながら少しあきれている。
「かなーーーり、やんちゃしてるみたいだね…普通こんな地面歪まないもんね…」
自然と大きなため息が出てくる。
確かに二つ返事で了承したのは僕だが…たった一人で大人数の魔法使いが抑えきれないような力を抑えられるのか?
シーガの話によるともうその魔法使い達は撤退してるそうだ。さらに不安が募る。
「はぁ〜〜〜〜〜!もう1人くらいお供の心強い人くらい連れてきてくれてもよかったのに…シーガのケチ…!!!」
なんて僕が言ってると、周りの雰囲気がふっと変わったのがわかった。
「…いた」
割と、思ってたより簡単に見つかった。
昔と変わらない…というか、もろシーガの姿だ。
まあ当たり前だろう。分身のようなものなんだから。
「…シーくん…お久しぶり!」
大きな声で叫ぶ。
その声に反応して、シーくんがゆっくりとこっちを振り向いて、驚いた顔を見せてくれた。
シーくんの口が少し動いた。距離があるから聞き取れないけど、多分「ショウ…?」って言ってるんだと思う。
僕は一歩一歩ゆっくり歩いて少しずつシーくんに近づいて行く。
…ピタリと、足を止めた。
シーくんはまだ頭の処理が終わってないようで固まっている。
「…シーくん。いつまで固まってるの」
恐らく叫ばなくても声が聞こえるであろうところまで歩き、シーくんに話しかけた。
シーくんはハッとした顔をして、
「…なんで、ショウがここにいるの」
「シーくんが少しばかり暴れすぎてるから、退治してきて欲しいって言われて」
シーくんの問いかけに、少しだるそうに答える。
「…たい、じ」
「そうそう。言い方悪いと思わない?いくら悪いことしててもさ、自分の分身、1部でもあ…」
僕がそこまで言った時、かなり強い衝撃が体を襲った。
何かに強く殴りつけられたような感じで、体がふわりと浮いている。痛みはもちろんあるが、それ以外にも本来受け付けるべきではない魔力を吸い続けているような息苦しい感覚が身体中にあるような気がする。
「ぐっ…うぅ…」
床に押し付けられるように着地し、とりあえずすぐに体制を立て直そうと立ち上がる。
顔を上げると、恐らく僕を飛ばしたであろうシーくんと目が合った。
シーくんは僕を睨みつけるように、確実に敵意のある目で見つめている。
「…しー、くん…」
思わず言葉がポロリとこぼれる。
シーくんがなんであんなことをしてきたのか、なんで敵意のある目で見つめてくるのか…?
そんな疑問ももちろんあるが、僕が1番驚いているのはそこじゃない。
シーくんの攻撃の威力が凄まじいことだ。
シーくんは固有能力を持ってないはずだし、僕の記憶だと実戦経験もほとんどない。
シーガが言ってた魔法使い達との戦いで技術を身につけたのか、はたまた別の理由があるのか…
僕には全くわからない…が、とにかくシーくんに警戒すべきだということは分かる。
僕の全く予想できないような攻撃をしてくるかもしれないし、それにさっきもだがケタ違いの威力でやられるかもしれない。
恐らく僕に対してシーくんが敵意の感情を抱いているのは間違いない。少しずつシーくんの弱点などを探れればいいが…。
そんなことを考えているうちにもシーくんはきっと次の攻撃策を考えているだろう。
とりあえず当たって砕けろの精神だ。前言撤回みたいになるが、相手の行動一つ一つ細かく見て計算していくのは面倒くさい。
「さて…っと!シーくん…さっきのが気の迷いなら今ので許してあげるけど、どう?」
「…」
驚くほど無反応。これ、シーくん何かに取り憑かれてるんじゃないの?
そう思いながら、基本戦いの時有利になる上空へ飛び上がった。
僕の固有能力は「固形のものをなんでも生み出し、操る」ことが出来る能力。
今は自分で浮かせた岩の足場の上に乗っている状況だ。
そこから一歩、足を空中に突き出す。
その突き出すタイミングと同時に足元に岩の足場を出現させることで、何も無い空中で走れるようになる訳だ。
タッタッタッタッ、と軽快な足音が鳴る。
ちらっとシーくんの方を見る。
じーっと、何かのタイミングを見計らうように僕のことを見つめている。まだ攻撃はしてこないが、戦う気はあるようだ。
なんてことを思いながらシーくんを見てると
「うわっ!?」
足場が突然ぐらりと動いた。
自分が足を置いて移動する際の足場は特に頑丈に空中で固定してあるからなんとか落ちはしなかったが、かなり危うかった。
シーくんか。遠距離も使えるとなると厄介な相手になりそうではある。
ジグザグに足場を作ったり、動きにフェイントをかけたりしてシーくんを翻弄しつつシーくんの周りを走り回った。
どうしてそんなことをするかわからないと思う。傍からみたらただの変人に変わりないだろう。
でもこの動きにはきちんと意味があって、別に適当に動いていたりするわけじゃないんだ。
シーくんの周りを1周ほどした後、僕はゆっくりと地面に降りた。
さすがにこの行動を不審に思ったらしく、シーくんは眉をひそめてこちらを見てる。
「さすがにここまで広げるとしんどいね」
僕がシーくんに聞こえるように独り言をつぶやいたその瞬間
シーくんの周りを尖った鉄と僕の魔力で出来た攻撃結界が取り囲んだ。
「ぁ…!?」
「僕、遠くから魔力自体で結界を貼ったり攻撃したりするの苦手なんだよね、こうやって予め貼っておいたりしないと…さ?」
シーくんに向かって思いっきりニコニコして話しかける。
「固有能力はそんなことないんだけどね。なんでこんなめんどくさい体質なんだろ?シーくんわかる?
…いや、やっぱりそんなことどうでもいいや。とりあえず…当たって砕けろだよね」
そう言って、鉄と攻撃結界を一気にシーくんに向けて攻撃させた。
練習として書いた作品をここまで見てくださっている方がいるかは分かりませんが、ここまで見てくださった方ありがとうございます┏●
いつ続き書くかわかりませんが出した時は思いっきり宣伝すると思います!
ありがとうございました❁( ᵕᴗᵕ )