あの死闘から1週間、ブロリー達は平和な時間を楽しんでいた。

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いやー、映画が面白かったので書いてみました。
好評だったら、もう1つ書こうかなと思います。
映画のネタバレになっているので、要注意です。
気をつけて下さい。


ドラゴンボール超 ブロリー after

あの、ブロリー達との死闘から1週間。

悟空達は平和に暮らしていた。

 

激しい戦闘の音が鳴り響く西の都から遠く離れた別荘で、戦闘している二人の内の一人の妻のブルマはまだ、産まれたばかりのブラを抱きながら、闘ってる二人を観ていた。

 

「相変わらず、派手ね。1週間前にあんなことがあったのに」

 

ため息を吐きながら率直な感想を述べるブルマと二人の戦闘を観ながらキャピキャピ笑うブラ

 

「ブラ、あんた・・・・本当にサイヤ人の血族なのね。笑っちゃって」

 

ブラを精一杯あやすブルマ

一方で戦闘をしている二人、悟空とべジータは、組み手としての闘いを続けていた。

 

互いに互い、一緒に闘った経験も敵対した経験も長いので、互角の闘いをしていた。

 

そして、互いの拳が相手の頬に目掛けてクロスし・・・・・・・

 

顔面に当たる直前の寸止めで止まった。

 

「ベジータ、相変わらず強ぇな」

 

「ふん、フリーザ対策にはまだまだ足りん!」

 

「でも、今度は大丈夫だぞ。ブロリーもいるからな」

 

「あんな化け物、2度と御免だ!第一、今度あいつが暴れたらどうするんだ?俺はもうあんなみっともないのをする気は無いぞ!」

 

「だから、こうして修行してるんじゃねぇか?」

 

「はぁ、そもそもあいつは今辺境の星なんだろ?この地球に何があろうが、全く耳にしないぞ」

 

「まぁ、オラが瞬間移動で・・・・」

 

ベジータは、悟空の胸ぐらを掴む。

 

「いい加減にしろ!いつもいつも楽観しやがってこの大馬鹿!それで連れてきて暴走したらどうする!?」

 

「んだよ、そんなに怒らなくても・・・」

 

「いいや、貴様はいつも楽観に考えてひどい目に会うんだ!」

 

フンッと鼻息を荒くして、腕を組むベジータに悟空は、一目見て、そして空を見る。

 

「あいつら、今ごろ何をしてんだろうな?」

 

 

惑星バンパ

 

過酷、そして辺境の小惑星に位置するバンパには、人間なんて生命はいなかったが、今は三人いる。

いくつもある洞窟の中にある家の中で寛いでいる。

人間たち

 

「あー、しかし大分暑いな」

 

「暑いのか?」

 

「あんたはずっとここに居るから」

 

何てことない話をするのは、レモ・チライ・ブロリーの三人。

三人とも戦闘服を脱いで、ラフな格好になっている。

チライは、ショートパンツにノースリーブのハイネックにパーカーを羽織っていて、レモは何処にあったのか?ヘンリーネックに腹巻きでステテコ(どこのパパ?)トレードマークのニット帽も忘れず、

ブロリーは、デカイ短パンに肌着だ(勿論バァの耳も腰に)

 

三人とも、産まれも育ちも経験も何もかも違うが、一緒にいると決めた奇妙な三人だ。

三人とも、のんびりしている。

 

「しっかし、あれから1週間たって、漸く落ち着いたな」

 

「ホントホント、でもいつフリーザ軍がくるか分かったもんじゃないから、早く何処か別の星に隠れることも考えないと・・・・・」

 

レモとチライは、これからをどうするのかを話し合ってると黙って聞いていたブロリーの首が項垂れる。

 

「ここには、いられないのか」

二人はブロリーの姿を見て、うっ!と気まずい感情を感じる。

無理もない、ブロリーは元々闘うのが好きではなく、親父のパラガスによる教育の元で、闘えるようにはなったが、元来あんまり好きではないんだ。

地球での出来事から、所謂力比べ的な闘いに関しては嫌悪感が減りマシにはなったが、小さいときから何十年も暮らしているこの星にはブロリーも上手く説明できないが愛着心がある。

いや、ブロリーがバンパに飛ばされてから、惑星ベジータが破壊されたから、悟空にとっての地球の存在が、ブロリーにとってはここバンパなのだ。

故に、あまり離れたくはない。

 

「す、すまないな。折角帰って来たばかりなのにこんな話しちまって」

 

「悪かった」

 

「でも、迷惑は・・・・」

 

「馬鹿」

 

レモは、ブロリーの言葉を遮るように頭にチョップする。

 

チョップを食らったブロリーは、全然痛くも痒くもないんだが、今までの人生にはなかった不思議な感覚に戸惑い、頭をさする。

 

「俺達に遠慮なんかするんじゃねぇって、俺達は仲間だ」

 

「そうそう、言いたいことははっきり言いな」

 

「仲間?」

 

「「ああ」」

 

ブロリーは深呼吸して二人を観る。

 

「俺は、ここを離れたくない。でもいつか離れないとダメだと思う。ここを離れたら、たまに帰ってこられれば俺は嬉しい」

 

チライとレモは、互いに顔を見合わせてから、ブロリーを抱き締める。

 

「?」

 

「よし、ブロリー!とにかくここで暫くのんびりしようぜ!」

 

「一杯、楽しまなきゃ」

 

ブロリーは、二人の背中に手を伸ばす。

意味などわかってはいない、ただ真似をしているだけだ。

そうすれば、二人の気持ちが分かるんじゃないかという考えから行動している。

 

「これは、嬉しいときにするもんだ」

 

チライは、この前の宇宙船の時と同じようにブロリーに教える。

 

チライとレモは、ブロリーがまた自分達に壁を取り除いてくれて嬉しいのだろう。

そして、ブロリーも父親と違い、この感情を否定してくれなかった二人が嬉しいのだろう。

 

だから、ブロリーも二人に負けずにハグをする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感動的な場面だが、考えて欲しいことがある。

ブロリーは見た目がガチガチの筋肉ムキムキのマッチョマンで幼い頃からこの星に嫌でもなれたから、無茶苦茶に力強いのだ。というか手加減は基本的に下手。

対してレモもチライも戦闘員ではなく、非戦闘員だ。

ブロリーとは鍛え方が根本的に違う。

 

 

つまり、簡単に言うと

 

 

ミシミシミシミシミシミシ!

 

二人の体の限界がすぐにくる。

 

「ギ、ギブっ!ブロリーは、離してくれ」

 

「ちょ、ホントに・・・」

 

「俺も嬉しいぞ!!」

 

「「((駄目だ!聞こえてねぇ!!))」」

 

まだまだ、感極まっているブロリーに二人は遂に

 

ミシッ!!

 

「「ギャャャャーー!!!」」

 

絶叫が上がってしまった。

 

そんな二人にブロリーは首を傾げるだけだった。

 

 

 

 

●●●

あれから、1時間後

二人の絶叫を聞いて、ハグをやめたブロリーはその後、回復した二人から、説教を受けていた。

 

最も、レモは最初に少し言って終わったが、チライの怒りは全然収まらず、ブロリーは正座でチライのお怒りを浴びていた。

 

「だいたい、何であたしらの状況をよく見なかったんだ!?」

 

「嬉しくて」

 

「それはサンキュー!!でもな、こっちも結構辛かったんだぞ!」

 

「ごめんなさい」

 

「全く・・・・」

 

「まぁまぁ、チライもそれぐらいにして、 それよりさ、お前ら少しゲームでもしてみないか?」

 

「ゲーム?」

 

「ゲームって何だ?」

 

「ああ、孫悟空のやつ、良いもんを置いてたからな」

 

レモはそう言って懐からトランプを出す。

 

「トランプじゃねぇか、あたしそれ得意なんだよな」

 

チライがトランプを見て目をこれでもかと光らせている。

 

「お前が好きなポーカーはやらないぞ」

 

「えー?」

 

「だってお前、無茶苦茶強いからな。俺や素人のブロリーの身ぐるみ全部取る気か?」

 

レモの睨みにチライは目を反らす。

 

ブロリーはそんな二人の光景を見て首をまた傾げる。

 

「じゃあ、何をやるんだよー?」

 

「んなもん、超簡単なババ抜きだ」

 

「んな、ガキの遊びやってらんないよ」

 

「お前も充分ガキだろ?」

 

「何を!?」

 

チライがレモに近づく。

レモは、ブロリーの方向を指差し、チライも怒りを抑えて、ブロリーの方を見ると、

 

キラキラしてる目で二人を見ているブロリーがいた。

ブロリー自身、父親と二人で生活していたときは、生きるのに必死で遊ぶ余裕もなかったが、二人と暮らして、徐々に生きてて少しだけ余裕ができ、今まで以上に楽しんでいるのだ。

だから、ゲームという新しいことでも楽しみたいのだ。

 

「【ポーカーの前にトランプに慣らせないと面倒な事になるぞ】」

 

「【分かった】」

 

「二人ともどうした?」

 

「いや、何でもないさ」

 

「よし、それじゃババ抜きをやるぞ、ルールは簡単だから俺でも直ぐに教えられるしな」

 

 

1時間後

じっくりとブロリーにルールを教えて、三人はそれぞれの手持ちで合ってるのを真ん中に置いていく

 

三人ゆえか、基本的にトランプの数が全く合わないことはなく、それぞれ4枚か五枚くらいになった。

 

「それじゃ、行くぞ」

 

こうして三人はババ抜きをする。

 

ブロリーは初めてのゲームに楽しくなり、チライとレモもそんなブロリーを見てどんどんと楽しくなってくる。

 

それから更に一時間

 

最初は意外に楽しかったが、何回も繰り返していくうちにどんどんと空気が混沌と化してくる。

 

理由は意外と簡単で、ブロリーが全戦全敗なのだ。

 

というのもブロリーの反応がとてつもなく分かりやすすぎて、チライもレモも大人げなくしてしまう。

 

その為、最初は楽しかったゲームだが、今では何としても勝ちに行こうとするブロリーにチライはそれを楽しんでいるが、レモは少々気が疲れてきたのだ。

 

「は、は、ブロリーは分かりやすいな」

 

「うーーー」

 

「そんなんじゃ、まだまだ・・・・ちょっと水でも飲んでくら」

 

チライはそのまま、席を外す。

 

レモはすかさずにブロリーに近づく。

 

「ブロリー」

 

「何だ?」

 

「取るときにチライの顔を見てみろ、良いことがあるぞ」

 

「ホント・・・?」

 

「ああ、ホントだ」

 

 

●●●

チライが戻ってきて、何回目かのババ抜きをする。

ブロリーは、取るときにレモに言われた通りに顔をよく見ることにした。

 

でも歳の差なのか、レモには勝てずに先に上がらせてしまった。

 

残りのトランプはブロリーが一枚、チライが二枚だ。

 

ブロリーは、上がるために一枚を選ぼうとするが、今での結果から、どちらにすれば良いのかわからない。

 

チライは、ニヤニヤとそれを見ている。

 

ブロリーはその顔を見て、イラッとするが、今は勝ってチライを思いっきり悔しがらせたい思いがあり、慎重に冷静にいる。

 

一向にどちらにすればわからないブロリーはチライの顔を見ながら、トランプを選んでみると、

 

ババの時のチライの顔も結構分かりやすかったのだ

 

チライはポーカーや大富豪のようなゲームには強いがババ抜きのようなシンプルなゲームにはてんてこ弱いのだ。

というか、顔が分かりやすすぎる。

 

ブロリーは、ババを引いた時のチライの顔を今回はよく観ていたお陰で、ババがどちらか分かったのだ。

 

そうなればブロリーは、正解のカードを勢いよく取る。

 

そして上がる。

 

今まで負け続きだったのが漸く勝ったのでとてつもなく嬉しくなったのだ。

 

対してチライは負けた事に対して悔しがっていた。

 

「くそ、ブロリー!もう一回だ」

 

「うん、もう一回」

 

レモは、そんな二人を見ながら、子供っぽいなと思い、自分ももう一回ババ抜きに参加する。

 

混沌な雰囲気も今ではすっかり良くなり、三人はこの平和な時間を楽しんでいた。




活動報告に地球にくると書きましたが、来る理由を考えているのですが、書くのに時間がかかると判断したのでこの話にしました。

コメントは批判でも何でも受け付けているので気軽にどうぞ。


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