獣少女と共同生活!?   作:【夕立】

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どうも、【夕立】です。
段々と気温も上がり、夏になってきたなーと感じられる様になってきました。
お陰で、寝て起きた時に暑さでテンションが下がるんですよね……。まだ若干涼しさは残ってますが、それでもやっぱり暑いです……。


第二十六話 嫌な予感

「ふぅ。仕込みはこんな感じですかね」

 

夕飯をロールキャベツにしようと考えた私は、日中の間に仕込みだけしておくことに。

今日は、誠さんがお引越しのお手伝いに行っている。多分、沢山動くから疲れて帰ってくると思う。夕飯とお風呂、どちらが先でもいいように準備しておかなくちゃ。

秋風さんも今日はお休みで、リビングのソファーに座りながら編み物を編んでいる。

その編み物の完成度は高く、ネットのフリーマーケットに出品したところ、10点用意した編み物が1時間で完売。夏場だというのに、こんなに売れるのは凄いと思う。

何か工夫をしているのかと聞いたところ、コストが安いのでなるべく低額で、名前を編み物に付けてくれるというサービスも行なっているらしい。

その結果、春後半という売れにくそうなシーズンに完売出来たいう。

今では注文も受注しており、予約も多いらしい。どれだけ人気か、ネットなどに疎い私でもよく分かる。

しかし、秋風さんも仕事があるのでずっと編んでいる訳にもいかない。休んだりする時間だって欲しいと思う。

だが、秋風さんは「趣味でやっている事なので、あまり疲れたりとかは感じないですよ。寧ろ、色々な人の役に立ててると思うととても嬉しいです」と言っていた。

私は、これといった趣味がないからやれる家事をやっているけれど、たまに秋風さんが羨ましく感じる。

何かに全力で集中して、周りの人の役にも立っている。趣味ではないけれど、誠さんだって同じ。

けれど、私はそんな趣味がない。

家事をやっているのも、お世話になっているからやらなくちゃって使命感から始めたが、今では私の仕事と思っている。

何か見つけようともしたけれど、私に合うものはなく、結局このポジションに戻っている。

不満がある訳じゃないけれど、私も何かに全力になりたい。誰かの役に立ちたい。そう思っていた時だった。

私の携帯がリビングのテーブルの上で鳴り始めた。どうやらメールが来たらしい。

手を拭き、テーブルに近づいて携帯を見ると、誠さんからだった。

もしかして、遅くなるという連絡かな?と思いながらメールを開くが、そこには思いもよらない文が書かれていた。

 

『しばらく家を空けます。少しの間、みぞれと秋風さんに家の留守番を頼むので、探さずに待っていて下さい』

 

私は、その意味を理解出来なかった。けれど、ほっておいては駄目な気がした。

 

「……秋風さん、力を貸してくれませんか?」

「……?いいですけど、何かあったんですか?」

 

私が真剣な表情で話すと、秋風さんは私を心配していた。

私に出来るか分からない。そもそも、本当にこの行動があっているかも分からない。

けれど、動かずにはいられない。しなきゃいけない。この文からは、悲しさが感じたから。

だから、私は──

 

「誠さんを、探しに行きます」




閲覧、ありがとうございました!
この後は、基本誠視点でお送りします。みぞれ視点で話す事が少ないというか、誠の方でやりたい展開があるというか……って感じです(笑)
主の事情的には、小説の続きを書く時間がなくて、投稿前の日の夜に仕上げと称して書くのが多くなってきました。次の日の金曜日、眠くはなりますが仕方ない事です(汗)
投稿ペースはこのペースで定着し始めているので、あまり崩したくないっていうのが理由ですね。せっかく週一で投稿出来ているので、このまま頑張りたい!って感じです。
なので、「大丈夫ですか?」より「頑張って下さい!」などの応援や、感想やお気に入りなどで励みになるので、是非お願いします!
それでは、また次回!

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