獣少女と共同生活!?   作:【夕立】

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どうも、【夕立】です!
まず、予定が狂いそうです……。五十話いかずに完結しそうです……。
後四話で五十話なんですが、予定だと最短で二話くらいで終わります。長くても三話繋げられればいいかなぁ……。
四話作るとなると、番外編みたいな感じになってしまい何話って書かないかもですね。ちゃんと予定しながらやらなかったから……。
まぁ、予定は未定ですから仕方ないですね!まずは作品を完成させないと、次の作品とかへのモチベに繋がりませんからね。
……はい、次からしっかりと設定とか書き留めてから作ります。すいません。


第四十六話 対話

「あら……。来たのですね」

「あぁ。君を止める為にね」

 

俺が先頭になり、蕾ちゃんと対話する。

作戦なんて決めてない。が、俺が何とか説得すると伝えてある。

勿論、説得に失敗するかもしれない。その時は、巫狐さんが力づくでも取り押さえするとの事。

そんなに簡単な事じゃないのは分かっている。だが、彼女だって苦しんでいたんだ。周りに見捨てられ、独りで亡くなったんだ。恨んでしまう気持ちも分かる。

けど、今は違う。過去は変えられなくても、今は変えることが出来る。なら、その希望に賭けてみるのもありだろう。

俺は覚悟を決め、蕾さんに話しかけた。

 

「華さん……いや、蕾ちゃん。話がしたい」

「……華から聞いたのですね。私の名前を」

「あぁ。彼女から、君を止めて欲しいとも言われたよ」

「そうですか」

 

淡々と話す蕾ちゃん。その雰囲気は冷たく、少女が見せる雰囲気ではなかった。

まるで──全てを諦めているかの様に。

だからこそ、誰かが手を差し伸べてあげるべきだ。君には居場所がある、という事を教えてあげるべきなんだ。

 

「君の過去の話を聞いてから、考えた。俺は見捨てられた経験がある訳じゃない。けど、俺が独りの時に助けてくれる人はいた」

「……そうですか」

「全てを信じられなくなったり、全てに絶望していたりした時、その時に差し伸べられた手が、どれだけ幸せなものかも知っている」

 

俺が、何もかも捨てようとした時。そこで文姉は助けてくれた。俺を、闇の中から救ってくれた。

そして、それがどれだけありがたくて幸せなものかを知っている。だからこそ俺は、誰かを救える様な人間になりたいと思った。

そして、今がその時だ。

 

「過ぎてしまった過去を変える事は出来ない。それが、どれだけ幸せであったとしても、苦しいことでも、自分の心から消える事はない。けど、今を変える事はいくらでも出来る。過去の苦しさを忘れるくらいの幸せを作ればいい」

「……貴方はそれが出来ます。ですが、私にはもう出来ない事なのです。死んでしまっている、私には……」

「そんな事ないッ!」

 

俺は声を荒げた。蕾ちゃんを落ち込ませる為にこんな話をしているんじゃない。そして、その考えは違うという事。

蕾ちゃんは、驚いていた。しかし、また悲しい顔に戻ってしまっていた。

 

「確かに、過去の蕾ちゃんなら一人だったかもしれない。けど、今は違うだろ?」

「……何を、言って」

「何で、華ちゃんが君の為に身体を貸してくれていた?同情があったかもしれないが、同情だけなら俺に『助けてあげて下さい』なんて言わない。そして、俺も何も思っていないならここには居ない」

 

蕾ちゃんの気持ちが揺らいだ。これならいけるかもしれない──!

俺は、畳み掛ける様に話を続けた。

 

「今の君は昔の君とは違う。華ちゃんやここにいる人、そして俺が君を気にかけているんだ。だから──」

 

蕾ちゃんは一人なんかじゃない。気にかけてくれるのが家族じゃなかったとしても、それは偽物なんかじゃない。

俺は学んだ。本当に大切なものは、無くなって始めて大切さを実感する。当たり前の事が、当たり前じゃなかったと実感する。

だから、知って欲しい。俺が気付いたことに。彼女にも。

俺は、彼女に近づいて右手を差し伸ばし、こう言った。

 

「──一緒に、暮らさないか?」




閲覧、ありがとうございました!
今回はセリフ多めでしたが、正直書き方に迷ってました。
セリフを長々と繋げるのも変ですし、だからといって今回みたいな区切り方も違和感があるので、どうしようかと迷ってました。結果的にこちらにしましたが、見辛かったらすいません……。
それでは、また次回!
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