夢見た世界にて少女と出会い、日に日に距離を縮めてゆく少年のお話。
- 一夜目 始まりの夢。 (改)
- 二夜目 底深い海の夢。 (改)
- 三夜目 澄んだ空の夢。 (改)
- 四夜目 冷たい光の夢。 (改)
- 一 夢の中で見る夢。知らない世界、広がる意識は境を超えて転がり落ちて。 (改)
- 二 いつか憧れた空想の夢。茸の胞子、淡く虹色に光る雲と人形の夢。何処かに置き忘れたままの世界。 (改)
- 三 積もり重なる記憶の夢。大切なものはあまりに多く、捨てることなど出来なくて。大切だった筈のそれが何処か深くに埋もれていく。 (改)
- 四 過去を見つめ続ける夢。喉元を過ぎた感情の起伏、甘いそれも、苦いそれも。私は、忘れてしまいたかった。 (改)
- 五 真夜中に見る寂しい夢。唐突に描き出された夢は、忘れていたそれを呼び起こして。 (改)
- 六 忘れられない程怖い夢。いつか何処かで見たような姿、名前も思い出せないそれが、形を変えて、夢の中で追ってくる。 (改)
- 七 逃げ場所へと落ちる夢。嫌なことから逃げていく。見たくないものを見ないように、しっかりと目を瞑って。そのまま私は落ちていく。 (改)
- 八 浮かび上がりそうな夢。目蓋の向こうは明るくて、誰かが私を呼ぶ声が聞こえる。夢の輪郭がぼやけ、思わず、目覚めてしまいそう。 (改)
- 九 また深く沈んでいく夢。声なんて知らない。私は知らない。目をきつく閉じて、また深く、深くまで。全てを放って沈んでいく。 (改)
- 十 覚めることを惜しむ夢。現実の目で見たかった景色、触れたかった温もり。覚めて欲しくないほどに。もう一度見たいと願うほどに。 (改)
- 十一 連なる夢を想起する夢。目覚める寸前、瞬きの間に駆け巡り切り替わる無数の夢。覚めていくのが嫌でも分かって。 (改)
- 十二 目が眩む程に明るい夢。私もあんな風になれたら。夢の中で見る姿、あまりに明るいそんな姿に憧れて。諦めて。 (改)
- 十三 静かに不安が溶ける夢。色んな夢を見て、色んな人を見て。自分のそれも許されたような気さえする。夢の中に逃げ込んだことさえ。 (改)
- 十四 夢を見る人を夢見る夢。覚めることなんて無い夢の中、彼の目覚めを待つ人の夢。彼の目覚めを夢見る夢。 (改)
- 十五 長い夢の最後に見る夢。夢の終わりが近付く。夢が終わるのだと分かる。だから、朝陽が昇る、その前に。
- 十六 夢から覚める。夜に見た夢を心の傍らに置いて、此処からまた歩いていく。