キン肉マンⅡ世~完璧超人始祖編~   作:やきたまご

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絶体絶命の危機迫る!!


壊された平和!!の巻

 打倒時間超人のために、過去へ旅立った万太郎達が現代に戻ってきた。しかしダメージの残っている超人が多く、万太郎、ケビンマスクをはじめとした新世代超人達はダメージ回復のため、すぐさまメディカルサスペンションカプセルに入る事となった。

 万太郎達が帰ってきてから数日後、東京ドームにて、過去に旅立った超人達に対して表彰式が行われた。しかし、当日その場に来れる超人はチェックメイト、バリアフリーマン、イリューヒンのみであった。これでは流石に寂しいと考慮したイケメン・マッスルが、世界各地から正義超人達を集め、大々的な表彰式にした。

 表彰台にてチェックメイトがイケメンマッスルから表彰状を渡された。

 

「あなた方新世代超人(ニュージェネレーション)の活躍により、過去の歴史を正常なものに戻し、またケビンマスクの消滅を防ぎ、現在の世界の平和は守られました。大変な功績であった事を認め、これを表彰致します!!」

 

 会場からは大きな拍手と歓声が贈られた。

 しかし、チェックメイトは内心、活躍できなかった自分が貰うのはふさわしくないと思いながら、賞状を受け取った。

 

ドガァ―ン

 

 突如、東京ドームの屋根が爆破したかのような大きな穴が開いた。

 

「な、何事じゃ!? 警備兵よ、すぐに原因を調べるのじゃ!!」

 

 会場内の貴賓席にいたハラボテマッスルが部下達に命令を下した。

 

「グロロロ~~、その必要は無いぞ~~!!」

 

 突如、東京ドーム上方から大きな声が聞こえてきた。会場の皆が東京ドーム上方を見ると、何人かの人影が下に降りてくる姿が見えた。徐々にそのシルエットが大きくなり、見慣れない超人達の姿を確認する事が出来た。その中で約一名、ハラボテやミートが見覚えのある超人がいた。

 

「あ、あいつはまさか!?」

 

 超人達の集団の中に剣道の武道着をまとった巨体の男がいた。そう、ビッグ・ザ・武道であった。

 

ズシィン

 

 空から降りてきた謎の超人一味集団は、着地し、個性的な口癖を出す。

 

グロロロ ホギャホギャ ウォンウォン バルルン ギガギガ ピョ~ピョ ボシュボシュ

 

「あ、あなた方は一体何者なんですか!?」

 

 イケメンマッスルが彼らを問いただす。

 

「我らは無量大数軍(ラージナンバーズ)。今一度、完璧超人がいかに完璧超人であるかを知らしめるためにやってきた!!」

 

「お前ら、さてはdmpの生き残りか?」

 

 イリューヒンが彼らに対し、冷静な態度を崩さず話した。

 

バシィン

 

 ビッグ・ザ・武道がイリューヒンに竹刀を強く振るい、イリューヒンの体が吹っ飛んだ。

 

「うぐぐ……」

 

 幸い軽めのダメージでイリューヒンはすぐに立ち上がった。

 

「グロロロ~~、失礼な奴だ。エセ完璧超人と我々を一緒にするとはな~~。そもそも、dmp崩壊の理由はな~~、我々が自らを完璧超人と名乗る愚かな偽者共を粛正したからなのだ!!」

 

「なんだって――――っ!?」

 

 会場にいた超人達が驚いた。

 

「ば、馬鹿な!? 確かdmp内の悪魔超人達の反乱により、残虐超人や完璧超人も全て含めて全滅したはずだぞ!!」

 

 チェックメイトがビッグ・ザ・武道に突っ込みをいれた。

 

「我々は無闇に表舞台に顔を出すわけにはいかん立場だからな。だから暗躍して、我々が完璧超人を粛正し、他の秩序を乱す愚かな下等超人達にも口止めとして、抹殺したのだ! もっとも全員倒したと思ったが、チェックメイト、お前のように一部生き残った者もおる。それはまあいい。今回私がこの場に来たのは大きな理由がある!!」

 

「ビッグ・ザ・武道、いや、ネプチューンキングよ! 今更になってなぜお前が!?」

 

 ハラボテマッスルがビッグ・ザ・武道のそばにやってきた。

 

「私はお前の知っているネプチューンキングではない。そもそも、あいつが完璧超人の首領などとおおぼらをふきおったが、あいつは完璧超人の中でも下の下の男だ! とりあえず私の事はストロング・ザ・武道と呼ぶがいい! さて、ここに来た理由についてだが、まず、かつて完璧超人のエースであった男、ネプチューンマンが過去で醜態を晒したためだ!!」

 

「ネプチューンマン!?」

 

「そう、かつては私も一目置いていた超人であったが、ある日を境に完璧超人の世界から出ていってしまった。奴は下野して自ら下等超人となる事を望んだのだ! そして挙げ句の果てに完璧超人界の復興と言い、過去の世界で酷い醜態をさらし、完璧超人の威厳をどん底にたたき落とした!!」

 

 ストロング・ザ・武道の目が血走り、怒りを露わにする。

 

「あいつの姿はいまだに行方知れずだが、見つけ次第ただちに粛正するつもりだ!!」

 

「ちょっと待って下さい! それは完璧超人達内の問題であり、我々正義超人には関係ないのでは!」

 

 ストロング・ザ・武道に対し、イケメンマッスルが怖じ気づく事無く自分の意見を言った。

 

「関係あるのだ!!」

 

 武道の怒りのこもった大きく重く威厳のある声に、会場の皆が驚く。

 

「私達がここに来たもう一つの理由、それは歴史を塗り替えるという愚行をしでかした、新世代超人共を粛正するためだ!! 超人界を監視する立場の者として、そのような越権行為! 黙って見ておられんのだ!!」

 

 その言葉にミートくんが違和感を感じた。

 

「監視する、一体どういうことだ?」

 

「ちょっと待て! 俺達が未来を守るためにやってきた行いを否定するというのか!! いかにお前が完璧超人のお偉いさんとはいえ許せんぞ!」

 

 イリューヒンが武道達に対して怒りを露わにする。

 

「あの時間超人達は本来はロビンマスクとケビンマスクのみを消す予定だった。もしそれ以上何かしでかすようであれば、私達が直々に粛清しに行く予定だった。世界の調和のためにな」

 

「消す予定? ということはお前は時間超人達の行いを知っていながらもケビンマスク、ロビンマスクの消滅を見過ごそうとしていたのか!!」

 

「貴様ら下等超人1から10まで説明する必要は無い! そういえば貴様も過去に旅立った超人の一人だったな、ならば粛清対象!! やれ、マックス・ラジアル!」

 

「バルンバル~ン!」

 

 両肩に巨大なタイヤを装備したマックス・ラジアルという名前の超人が巨大タイヤを回転させて、イリューヒンに勢いよく突進した。

 

ドゴォ

 

「ぐわぁ!」

 

 イリューヒンの体が軽々と上方に吹っ飛んだ。マックス・ラジアルはイリューヒンを右肩を使ってカナディアンバックブリーカーの体勢にとり、右肩のタイヤを勢いよく回した。

 

ガガガガガガ

 

「ウギャ――――ッ!!」

 

 イリューヒンの背中が大きく削られ、機械部品が破損しあちこちにちらばる。やがて、イリューヒンが動けなくなった。

 

がしゃん

 

 マックス・ラジアルは乱暴にイリューヒンの体を床におろした。

 

「イリューヒ――ンッ!! おのれ――っ!!」

 

 バリアフリーマンが怒りの感情を露わにして、勢いよく完璧超人達に向かった。

 

「ギガギガ、今度はこのクラッシュマンが下等超人を血祭りにあげてやろう」

 

 クラッシュマンがバリアフリーマンの前に立ちふさがる。

 

「な、なんじゃお前は!!」

 

「くらうがいい、アイアングローブ!!」

 

グワァシャァ

 

 クラッシュマンの身体の装備が肉食動物の口のようにひらき、バリアフリーマンをかみ砕くようにつぶした。

 

「ぐわぁ――っ!!」

 

「どうれ、血まみれの姿を拝見するか~~」

 

「ホ、ホヘラァ~~……」

 

ばたん

 

 クラッシュマンがバリアフリーマンを解放すると、バリアフリーマンの体に無数の刺し傷ができ、そして大量出血し、意識を失って気絶した。

 この惨状に一人の超人が立ち上がった。

 

「チャト――――ッ!」

 

 どこからか、武道に跳び蹴りをかます男がいた。その男はチヂミマンであった。

 

バシ

 

 武道は右手でチヂミマンの蹴りを簡単に受け止めた。

 

「グロロロ、不意打ちとは下等超人らしい愚行だ。不意打ちとはいえ、貴様のような下等超人の一撃をくらうわけにはいかぬ!」

 

ドゴォォ

 

「チャガァ!!」

 

 チヂミマンの顔面に強烈なパンチが放たれた。チヂミマンの顔面は拳の形に大きく変形し、歯も何本か抜け、そのまま床に倒れた。

 

「グロロロ~~、もうみておられん!! 許せん!!」

 

 巨体を揺らして、デストラクションがストロング・ザ・武道に向かった。

 

グワシィ

 

 ストロング・ザ・武道はデストラクションと組み合い、審判のロックアップ状態に持ち込んだ。

 

「グロロロ~分かるぞ~お前も口だけの下等超人ということがな」

 

「ぐっ!」

 

 デストラクションははじめこそ互角に組み合っていたが、徐々にストロング・ザ・武道に力負けして押されていく。

 

「しかしお前は運が良い。私に似た口癖、そして私の仲間に似たやつがおる。だから、痛い目には合わせないでやるぞ」

 

ババババババ

 

「グロラァ~~~!!」

 

 組み合う両者の周りに、エネルギーの動きが見えた。やがて、デストラクションから角が消え、容姿も体も普通の人間と変わらないものとなった。

 

『あ――っと! これは酷い惨状です!! 実力派の正義超人達がなすすべ無く蹂躙されていきます!! 果たして完璧超人達の暴走を止められる超人はいるのでしょうか――っ!!』

 

「どうだ? まだ我々に立ち向かうやつはおるか?」

 

 会場の超人達は怯えている。超人界では決して弱くない四人の超人が瞬時に倒されてしまったからだ。しかし、一人勇気を持って立ち上がる者がいた。

 

「おい……てめえが完璧超人としての威厳を取り戻したいっていうんだったらな! 俺も自身の威厳のために、立ち上がろうじゃねえか!!」

 

シュタン

 

 何者かが素早く飛び出し、武道に向かった。そして、武道の顔面に鋭い飛び膝蹴りをヒットさせた。

 

ゴガァァン

 

「グロロロ~!」

 

 なんと、武道に飛び膝蹴りを放ったのはガゼルマンであった。




死ぬなよガゼルマン!!
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