キン肉マンⅡ世~完璧超人始祖編~   作:やきたまご

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勇気と無謀は紙一重!!


正義の馬鹿コンビ!!の巻

 ガゼルマンの強烈な飛び膝蹴りがストロング・ザ・武道に炸裂、ダメージでぐらつき片膝をついた。

 

「ガ、ガゼルマン!! なんてことを!?」

 

 ミートくんが思った事を口にした。他の正義

超人達も同様のことを思っていた。

 

「グロロ~~! ゆ、油断したとはいえ強烈な一撃であった!」

 

「どうだ! これがヘラクレスファクトリー主席卒業のガゼルマン様の実力だ――――っ!!」

 

 ぐらついていた武道が体勢を立て直した。

 

「グロロロ~~~~、お前のやった無謀に近い行為、我々に対する宣戦布告とみなして良いのだな?」

 

 ガゼルマンのもとにイケメンマッスルが近寄り、この場を丸く収めるようにアドバイスした。しかし、

 

「やってやろうじゃねえか! 例え俺一人でもお前らの相手をしてやるってんだ!!」

 

 このガゼルマンの漢気に多くの超人が無謀だと感じた。しかし中にはその漢気に感銘を受けた者もいた。

 

「ガゼルマン! あなただけに良い格好はさせませんよ!」

 

 チェックメイトがガゼルマンのもとにかけよってきた。

 

「チェックメイト! 一緒に戦ってくれるというのか!」

 

「はい、あなた同様に私も威厳のためです。私は万太郎達と一緒に、過去の世界に旅立ちましたが、闘う事すら出来ませんでした。それに、超人オリンピックの時も、悪魔種子との闘いでも思うような活躍ができませんでした。一超人の誇りにかけて、今回は満足のいく結果を出したいのです!」

 

 完璧超人の一人、ダルメシマンが笑っている。

 

「ウォンウォン、むざむざ死にいくこともなかろうに。馬と鹿のコンビなだけに馬鹿コンビってところだな!」

 

ハッハッハッハ♪

 

 完璧超人達がダルメシマンのしゃれに笑っていた。

 

「ちょっと待って下さい! ガゼルマンはともかく私は馬鹿ではありません!!」

 

「くぉらぁ! チェックメイト! ガゼルマンはともかくとはなんだぁ!」

 

 チェックメイトとガゼルマンが喧嘩しそうになり、慌ててイケメンマッスルが仲裁に入る。

 これ以降、他に正義超人が続く様子もなく、正義超人二人による対完璧超人同盟が結ばれた。

 

「グロロロ~~、無謀に近い勇気をもっているのはお前ら二人だけか? いっておくが二人とはいえ我々は容赦しない! お前達全員が負けたときは正義超人の全面降伏を認めるんだぞ!!」

 

 ガゼルマンとチェックメイトが冷や汗をたらし、緊張の面持ちで見る。

 そして、この様子を超人委員会も黙ってみているわけがない。イケメンマッスルがアナウンスをした。

 

「完璧超人の諸君! 後日、同場所にて正義超人と完璧超人との対抗戦を行えるように段取りをしておく!」

 

 そして、ハラボテにも動きがあった。

 

「万太郎やケビンマスクといった主力超人はメディカルサスペンションカプセルにまだ入っておる。あの二人だけでは心細い。やむを得ん、あいつらを援軍として呼ぼう」

 

 ハラボテの指示を聞いた超人委員会のスタッフが驚くが、すぐに仕事にとりかかる。

 

「こりゃあえらい助っ人だぞ……」

 

 

 

 翌日、東京ドームにて正義超人と完璧超人のにらみ合いで試合が今にもはじまりそうな雰囲気である。

 そんな中、武道がでてきた。

 

「お前達は少ない人数で我々と戦う事を決意した。その勇気を称える。だから対戦相手を選ばせてやろう!」

 

 そう言って武道はカードをガゼルマンの前に差し出した。

 

「このカードには我々の異名が書かれている。引き当てた異名のカードがお前達の対戦相手となる」

 

「え? 選ばせるといってもカードで選ぶなら、ランダムで全く意味がないんじゃないか?」

 

ギロリ

 

 ガゼルマンが常識的なツッコミを入れるとストロング・ザ・武道は血走った目で睨み付けた。

 

「何か言ったか?」

 

「い、いえ! なんでも!!」

 

 ガゼルマンが慌ててカードを引き、カードを観衆に見せた。

 

「完牙だ!」

 

 その言葉を聞いて、ダルメシアンのような見た目の超人が出てきた

 

「ウォンウォン、俺だ、ダルメシマン様だ。貴様が俺の牙の餌食になる奴か! ガゼルは食った事がないから楽しみだぜ~~!」

 

「へっ、お前には俺の噛ませ犬になってもらうぜ!!」

 

「貴様、俺を噛ませ犬と言ったこと、後悔させてやるぜ!!」

 

 ダルメシマンが犬特有の牙を見せた威嚇を見せた。

 次にチェックメイトがカードを引く。

 

「完掌です!」

 

 その声に、バリアフリーマンを倒した男が出てきた。

 

「ギガギガ、クラッシュマンだ。私の対戦相手は元dmpの超人か。そこの鹿よりは手応えがありそうだな」

 

「くっ、なんで俺だけこんな扱いなんだ……」

 

 チェックメイトはなにかおもうところを見せる様子だった。

 

「この闘い、あの人も見ていてくれているだろうか……」

 

 チェック・メイトの頭には、自分を育て上げたサンシャインの姿があった。

 ガゼルマンとチェックメイトの対戦相手が決まったところで、武道が竹刀を振りかざし、7つの穴を出現させた。7つの穴にはそれぞれ、「完武」、「完牙」、「完裂」、「完恐」、「完遂」、「完掌」、「完刺」の文字が描かれていた。

 

「では、我々はこの穴の先で待っているぞ!」

 

 武道がそう言うと、それぞれの穴に各超人が入り、先に戦地へと向かっていった。

 

「チェックメイト! 生きて帰ってこようぜ!」

 

「はい!!」

 

 ガゼルマンとチェックメイトはすぐに自分の対戦相手が待つ穴へと向かった。

 

 

 

 場所変わり、キン肉星刑務所(プリズン)にて、三人の超人が野に放たれた。三人の姿には影が入り、外観が確認しづらい。

 

「グロロロ、久々に娑婆の空気が吸えそうだな~!!」

 

「ト~トトト、今度の対戦相手も魚じゃあなかろうな~!!」

 

「ムヒョヒョ、勝てば刑期の短縮か。報酬としては悪くないぜ~!!」

 

 三人の超人は手足に重し・手錠をつけた状態で地球へと向かった。

 

 

 

 ガゼルマン、チェックメイトが穴に入り、やがて、見知らぬ風景とリングのある場所にたどり着いた。リングには完璧超人が待ち構えている。もちろん、超人委員会も準備が良く、東京ドームのモニターに完璧超人の用意した7つのリングが映し出された。

 

 

 最初にチェック・メイトがクラッシュマンの待つリングへと到着した。クラッシュマンの目配せを見て、会場スタッフがゴングをならした。

 

カーン

 

『チェックメイトVSクラッシュマンの試合が始まりました!! チェックメイト、ガゼルマン! どちらも負けてしまえば正義超人の降伏が決まってしまいます! チェックメイトにとっては絶対に負けられない闘いとなります!!』

 

「見てますか、バリアフリーマン! イリューヒン! あなたがたの仇は私が討ちます!!」

 

「ギガギガ、我が完掌に貴様を納めてやろう!」

 

 クラッシュマンが突撃し、自身のアイアングローブで、チェック・メイトを攻撃する。

 

「ギガァ!!」

 

ガンゴォン

 

 チェックメイトにまともに攻撃が当たったが、クラッシュマンが違和感を感じた。

 

「ギ、ギガガ~!?」

 

 チェック・メイトは咄嗟にレンガボディに体を変えていた。そのため、攻撃をまともにくらったが、ノーダメージに近い状態だった。

 

「どうやら、あなたと私は相性最悪のようですね!」

 

ドガァ

 

「ギガァ!」

 

 チェック・メイトは掌底を突き上げ、クラッシュマンの顎にヒットさせた。

 

 

 

 ガゼルマンもダルメシマンのリングに到着した。

 

「おい、ゴングをならせ!」

 

 ダルメシマンの指示ですぐにゴングがならされた。

 

カーン

 

『ガゼルマンVSダルメシマンが始まりました! 会場の皆さんはガゼルマンに全く期待していないでしょう! ガゼルマンはどこまで持ちこたえる事が出来るでしょうか!!』

 

「ウォンウォン! 実況に舐められる超人とは、傑作だぜ!!」

 

『ダルメシマン速攻! 早くもガゼルマンに噛みつこうと襲いかかる!』

 

ドガァ

 

「ヴォ~~!!」

 

 ダルメシマンが噛むタイミングに合わせ、ガゼルマンの拳がダルメシマンの口内にめりこむようにヒットした。

 

『なんと! ガゼルマン、ダルメシマンの噛みつき攻撃を避けるどころか、逆にダルメシマン一番の武器に対し、強烈な右ストレートをお見舞いした!』

 

「バッファローマン先生の教えが役に立ったぜ! 弱点を目立たなくするために美点として際立たせているってな! お前の最大の武器である牙攻撃こそ、一番スキを見せる攻撃だ!!」

 

ガキィ

 

 ガゼルマンがダルメシマンを首相撲の体勢にとらえた。

 

「人様にいきなり噛みつくしつけの悪い犬には、この俺が直々にしつけをしてやるぜ!」

 

ガギン ガガン ゴガァ ドゴォ

 

 ガゼルマンがムエタイ式の膝蹴り(チャランボ)を連打する。

 

「悪い子だ! 悪い子だ! 悪い子だ!」

 

『ガゼルマン! ムエタイ式の強烈な膝蹴りの連打をお見舞いだ――――っ!!』

 

 ガゼルマンの猛攻に、早くもダルメシマンが流血を見せる。ガゼルマンの思わぬ優勢に観客が大いに盛り上がった。




意外なる善戦!?
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