キン肉マンⅡ世~完璧超人始祖編~   作:やきたまご

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これが完璧超人の掟だ!!


悪魔の美学!!の巻

 巨大スクリーンごしに各々の完璧超人がダルメシマンの自害に反応を示した。

 

「ダルメシマンよ、完璧超人の名に恥じない潔い自害であった」

 

 ストロング・ザ・武道はダルメシマンに敬意を表した。他の完璧超人も同様の行為を行った。

 

「俺には理解できない! 負けたら死ぬなんてどう考えたっておかしい!」

 

 巨大スクリーンごしに、ガゼルマンに武道が返答する。

 

「その考えこそ、下等超人が下等超人たる理由なのだ。完璧超人として敗北する事は死に等しい事実。それ故に、我々は不敗の存在になり得るために、己の実力を日々研鑽してきている!! 貴様ら下等超人のようなひ弱な存在と一緒にするな!!」

 

「くそったれが!」

 

 ガゼルマンはすぐに東京ドームへと続く穴へと帰っていった。

 

「あの武道着野郎! また俺の膝蹴りをくらわせてやるぜ!!」

 

 

 

 一方、チェックメイトの闘うリングにおいて。

 

「ほう、お前は我々の考えに対し理解があるようだな」

 

 チェックメイトはダルメシマンの自害に対し、反応を変えなかったのだ。

 

「私は元は悪行超人。生きるか死ぬか、勝利しか許されない世界にいた。かつての師匠サンシャイン首領に悪魔超人とはなんたるかを骨の髄まで教えて貰った。それが私の基本的な力に繋がり、自分でも悪くない考えだと思っている。そしてそれは完璧超人達の考えとも繋がるところがあり、あなた方の考え方にも共感できるのです」

 

「ギガギガ、下等超人ながら良い思想の持ち主だ。どうだ? お前も一緒に完璧超人をやらないか? 俺を苦戦させたら武道の方に直談判してやってもいいぞ」

 

「断っておくが、今の私は正義超人として闘っている。その誇りを捨てろというならお断りだ」

 

「そうか、改めてお前を敵としてお相手させていただこうか!!」

 

『クラッシュマン! チェック・メイトにアイアングローブで再び襲いかかる!!』

 

「チェス(ピース)チェンジ!」

 

 チェックメイトは右肩のボタンを押す。それと同時に頭と(ナイト)が入れ替わる。

 

『チェック・メイト! 馬の形態へと変身した!!』

 

「くらえ!」

 

ガゴン

 

 クラッシュマンはアイアングローブを閉じたが、チェック・メイトに逃げられた。(ナイト)の跳躍力を生かし空に逃げていた。

 

「ケンタウロスの黒い嘶き――――――っ!!」

 

ドドドドドド

 

「ギガガ!!」

 

 チェック・メイトは四本の(ナイト)の脚をフルに生かし、キックの連打をクラッシュマンに浴びせた。クラッシュマンはたまらずダウンした。

 

『お――――――っ! チェック・メイト強い! クラッシュマン相手に余裕の試合を見せております!!』

 

「ギガギガ、下等超人の技を試しに食らってみたがこんなものか」

 

『クラッシュマン! 立ち上がってきた!!』

 

「もう一度マットに寝かせてあげましょう! ケンタウロスの黒い嘶き――――――っ!!」

 

「ギガギガ、二度も同じ技を食らうか!」

 

『クラッシュマン! 自身のアイアングローブを閉じて防御する!』

 

ガガガガガガ

 

 チェック・メイトはアイアングローブの上からクラッシュマンに馬の四本足の蹴りの連打を浴びせる。

 

「ギガギガ、効かんな~」

 

「くっ!」

 

『クラッシュマンの完璧なる防御にチェック・メイト全くダメージを与えられない!!』

 

「お前の攻撃は見切った!」

 

パカッ

 

 クラッシュマンはアイアングローブを開いた。

 

ガシィ

 

 クラッシュマンは両手で、チェック・メイトの二本の脚を捕らえた。

 

「うっ!」

 

「ギガギガ、これが完璧超人の力だ!!」

 

『クラッシュマン! チェック・メイトの両脚を持って、かんぬきスープレックスだ!!』

 

ドガァ

 

 チェック・メイトは顔を叩き付けられるように、マットに激突した。

 

「体勢を立て直さなければ! チェス(ピース)チェンジ!」

 

 チェック・メイトはフォーマルの王様(キング)の姿に戻った。

 

「今度こそおしまいだ! アイアングローブ!!」

 

『クラッシュマン! またもアイアングローブで襲いかかった!!』

 

「チェス(ピース)チェンジ!」

 

 チェック・メイトは煉瓦ボディへと変身した。

 

「あなたのその技は通じませんよ!」

 

グワシャア

 

「ギガギガ、先程は手加減してやっていたのだぞ。フルパワーでは相手の身体を粉砕しかねんからな~」

 

バキィ パキィ

 

 アイアングローブをくらったチェック・メイトの身体から、嫌な音が聞こえてくる。

 

「ぐおああ!」

 

 チェック・メイトの悲鳴が聞こえてきた。

 

「開掌!!」

 

 クラッシュマンのアイアングローブが開き、その中から傷ついたチェック・メイトの姿が出てきた。

 

『チェック・メイト! 煉瓦ボディがフルパワーのアイアングローブに耐えきれず、ところどころ径の大きい穴やひびができているぞ――――――っ!!』

 

 チェック・メイトはダウンした。

 

『チェック・メイトダウン! ダメージは大きいようだ!!』

 

「ギガギガ、久々に下等超人相手にフルパワーを出してしまった」

 

ガシッ

 

 チェック・メイトが倒れている状態でクラッシュマンの脚を右手で掴む。

 

「お前、まだ生きていたのか? その手を離せ!」

 

どご どご

 

 クラッシュマンはチェック・メイトを振り払おうと踏みつけにいった。

 

『クラッシュマン! 立ち上がろうとするチェック・メイトにストンピングをくらわせる! チェック・メイトの凜々しい顔がどんどん血に染まっていく!!』

 

「その端正な顔を傷つけたくは無かろう! いさぎよく悪あがきをやめたらどうだ!」

 

「悪あがき上等です……私を育てたサンシャイン首領から、教わりました。闘いに美学はいらない。どんなに卑怯な手を使おうと、惨めな醜態を晒そうと、命ある限り戦い続けよ……死す時も前のめり、それが悪魔超人だと!」

 

「ギガギガ、なんとも泥臭い考えだ。お前は酷い師匠の下で育ったんだな~~。だからお前は愛想をつかして、今は正義超人として闘っていると」

 

 チェック・メイトの表情が変化を見せた。

 

「クラッシュマン、あなたは言ってはいけない事を言いました。サンシャイン首領が酷い師匠かどうか、あなたの身をもって思い知らせてあげますよ!!」

 

ボワァ

 

 チェック・メイトの身体が金色に光った。

 

ガシリ ばぁぁん

 

『チェック・メイト! クラッシュマンの両脚を持ち、そのまま自身の肩の上に持ち上げて宙高く跳んだ――――っ!!」

 

「ギガァ! そうはいくか! レッグ・アイアングローブ!!」

 

パカァ グワシィ

 

 チェック・メイトの両腕に鋼鉄の針が突き刺さるが、チェック・メイトは表情を一切変えない。

 

『チェック・メイト大丈夫か! さらに身体に傷がついた!!』

 

「私はサンシャイン首領の下、痛みを感じないトレーニングを長年してきました! これぐらいでは私の勢いは止められません!!」

 

 チェック・メイトは空中で城・王様・馬(グランドスラム)へと変身した。

 

「先程は油断してあなたの一撃を受けてしまいましたが、今度は私の乾坤一擲(けんこんいってき)の一撃を受けてもらいます!! 馬式誉れ落とし――――っ!!」

 

『出ました――――っ!! チェック・メイト最大の必殺技だ!! クラッシュマンをマットに沈めることが出来るか――――っ!!』

 

 チェックメイトはクラッシュマンの足に全体重をかけて落下する。

 

「無駄だ! 閉じよアイアングローブ!!」

 

 クラッシュマンはアイアングローブを閉じて、防御の態勢をとった。

 

「私の技を甘く見て貰っては困ります!!」

 

ガガァァン

 

『チェック・メイト! 自身の最大の必殺技でクラッシュマンをマットに叩き付けた――――――っ!! しかしこれはクラッシュマンに効いたのか――――っ?』

 

「ギガァ……ゴフゥ!」

 

パリ パキン

 

 クラッシュマンのアイアングローブにひびがはいる。

 

パキィーン

 

 アイアングローブは全壊し、意識を失った状態のクラッシュマンが出てきた。

 

カン カン カン カン

 

『チェック・メイト! あわやという場面もありましたが、逆転の馬式誉れ落としを決めて、完璧超人無量大数軍から二勝目をもぎ取った!――――――っ!』

 

 大阪にある串カツ屋のTVで、チェック・メイトの試合結果を喜ばしそうに見るサンシャインの姿があった。

 

「よくやったなチェック・メイト」




待ち望んでいた勝利を手にした!!
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