キン肉マンⅡ世~完璧超人始祖編~   作:やきたまご

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互いの信念を分かり合えるのか?


凶悪なる助っ人達!!の巻

 KO負けしたクラッシュマンが意識を取り戻した。

 

「ギガ……まさかこの俺が負けるとはな……お前の方がより完璧に近い力を持っていたということか……」

 

 チェックメイトは首を横に振る。

 

「いえ、私はあなたより力が強いなんて思ってはいません。勝敗を分けたのは考え方の違いでしょう」

 

「考え方の違い……だと?」

 

「ええ、あなた方完璧超人の信念は私は素晴らしいと思います。一方、その信念に固執しすぎて、他の意見を受け入れる柔軟性がないという欠点もある。ゆえにあなた方は『完璧』という名の限界を作り上げているのです!」

 

「か、『完璧』という名の限界……」

 

「そうです。私はサンシャイン首領に『悪魔』の闘い方を徹底的に教わり強く育ちました。しかし、私はデビュー戦で正義超人に負けてしまったのです。完璧なる『悪魔』に育ったのにもかかわらずです。でも、正義超人達に仲間入りして分かりました。私もあなたのように『悪魔』という名の限界の殻に閉じこもっていたんですよ」

 

「ギガァ……なるほど、我々完璧超人自らが作り上げた文化が敗因といいたいわけか……」

 

「私は『悪魔』としての限界を知った後、慈悲の考えつまり正義超人の考えを身につけました。今日私があなたに勝てた理由がそれなのですよ。だからあなたも『完璧』の思想だけでなく『悪魔』の思想、そして『正義』の思想を受け入れれば、もっと強くなります!」

 

「ギガガガ……もっと強くなれるか……早くその事に気付きたかったもんだ……」

 

 チェック・メイトがクラッシュマンの心情を察して慌てる。

 

「クラッシュマン! ダルメシマンのように自害するなんてやめなさい! 生きて強くなるのです!」

 

「だめだ……お前やその仲間が師匠の教えを大事にしているように、俺も完璧超人の師匠とも言えるお方の信念を大事にしている……それに……ダルメシマンのやつも、あの世で一人寂しがっているだろうからな……」

 

「クラッシュマン……」

 

ズボォ グシャリ

 

 クラッシュマンが自身の胸に右手を突っ込み、心臓を潰した。

 

「ギガハァ!!」

 

 クラッシュマンは血反吐を流し、すぐに息絶えてしまった。

 東京ドームに戻ったガゼルマンもクラッシュマンが自害する前のやり取りを初めから見ていたようだ。

 

「ガゼルマン見ていますか! この闘い、私達の誇りを守るだけでない。完璧超人を救うための闘いでもあります! そのためにも負けるわけにはいきません!!」

 

 巨大スクリーン越しにチェック・メイトが決意を語り、ガゼルマンもその言葉に頷き、眼に闘志の炎を燃やす。

 

「ようし! あいつらの首領を倒して、考え方を改めさせてやろうじゃねえか!」

 

 ガゼルマンは完武の穴へと早速向かった。

 

「ガゼルマン! てめえは休んでいればいいんだよ!」

 

どごぉん

 

「ぐわっ!」

 

『突如、黒装束を纏った三人組がガゼルマンを吹っ飛ばした! 三人それぞれが「完遂」、「完刺」、「完裂」の穴に入った!』

 

「ガゼルマン、あなたは傷つきすぎています!! 次の闘いのために身体を休めておくのです!!」

 

 吹っ飛ばされたガゼルマンのもとにジャクリーンがよってきた。

 

「しかし、あの三人組を見過ごすわけには!」

 

「心配はありません。あの三人は超人委員会が特別に呼んだ助っ人です」

 

「助っ人だと、一体誰なんだ?」

 

 

 

 マックスラジアルの待つリングに一人の男がリングインした。

 

ずしぃん

 

「さて、あの馬鹿コンビのどちらかが来たのかな?」

 

グサァ

 

「ぐおっ!?」

 

 突如、マックスラジアルは背後を刺される攻撃を受けた。

 

「不意打ちとは、下等超人よ、覚悟はできているんだろうな~~!」

 

 マックスラジアルがふりむいて、リングインした男を見る。

 

「なっ、お、お前は!?」

 

 マックスラジアルは予想外の超人の姿に驚いた。まさにフォーク車そのものの超人、ノーリスペクトの一人として恐れられたフォーク・ザ・ジャイアントがリングインしていたのだ。

 

「グロロロ、これはいい! 思い切りやってもぶっ壊れなさそうな相手だな~~っ!」

 

『とんでもないサプライズです! ノーリスペクトの一人フォーク・ザ・ジャイアントが電撃参戦だ――――――っ!!』

 

 

 

 場所かわり、巨大湖の上に特設されたマーリンマンのリングに一人の超人が降り立った。

 

ざぱぁ

 

「ピョ~~~~~~ッ!!」

 

 マーリンマンが水中から、リングインした超人に自身の必殺技であるスピアフィッシングで胸を一突きした。

 

どすぅ

 

「む? この手応えは!?」

 

 マーリンマンが突き刺したのは超人ではなく、丸太であった。

 

スパァ

 

「ピョガァ!!」

 

 マーリンマンの背中を何者かが刃物で切りつけた。

 

「ト~トトト、完璧超人にしては単純な手にひっかかるやつだな~~っ!」

 

 マーリンマンを切りつけた超人は般若の仮面をかぶった超人、ノーリスペクトの一人ハンゾウであった。

 

『こちらのリングでもノーリスペクトの一人、ハンゾウが現れた――――――っ!! 一体これはどうしたことか――――っ!!』

 

 

 

 ターボメンが待つリングに一人の超人が歩いてくる。

 

「気配を消してよくぞここまで俺に近づいたもんだ。流石ノーリスペクト一最凶の男と言われるだけあるな」

 

「気配を消して不意打ちで殺してやろうと思ったが、そう簡単にはいかないようだな~~」

 

 たばこをふかしながらゆっくりと超人が歩いてきた。ターボメンが予想していた男、ノーリスペクト最凶の殺し屋ボーン・コールドであった。

 

 

 

 東京ドームに戻ってきたチェック・メイトが巨大スクリーンを見ると、ノーリスペクト三人衆の姿があり、驚いていた。

 

「まさか、あの三人が闘ってくれるとは!」

 

「敵として恐ろしい奴らだったが、味方になると頼もしく感じるぜ!!」

 

 ガゼルマンはノーリスペクトの参戦を歓迎した。

 

「グロロロ、勘違いするなよ子鹿ちゃんよ」

 

 フォーク・ザ・ジャイアントがガゼルマンに言った。

 

「俺に関しては以前ミートのボディパーツ救出のために闘ったが、今回は刑期削減の報酬のためだ!」

 

 ハンゾウは自身の闘う理由を説明した。

 

「俺達が万太郎との闘いで正義に目覚めたとでも思っているんだろうが、俺達は根っからの悪人だぜ!!」

 

 ボーン・コールドが自身の考えを言った。

 

「おいおいハラボテ! あいつらとんでもねえ事言っているじゃねえか! お前だろあの三人を外に出したの! 責任とれんのかよ!!」

 

 ガゼルマンがハラボテにくってかかる。

 

「せ、責任ならイケメンがとってくれる。わしは知らん」

 

「え? お父様! それは酷い!」

 

「仕方なかろう、新世代超人共が決して弱いとは言わないがあいつらとは戦力に差がありすぎる! ノーリスペクトでもいいから手を借りるべきだと判断したのじゃ! それに奴らがまた悪さをしでかしても、新世代超人達なら何とかできると信じておる」

 

「そんなこと言われたってごまかされねえぞ! やっぱりあいつらだけに任せるわけにはいかねえ! 休めとは言われたが、俺は行くぜ!」

 

 ジャクリーンの制止をふりきり、ガゼルマンが完武の穴へと再び向かう!

 

すた

 

「なんだ!?」

 

 ガゼルマンの前に白装束を羽織った二人の男が立ちふさがった。

 

ドガァ

 

「ぐおっ!!」

 

 白装束の男の一人がガゼルマンを左のラリアートで吹っ飛ばした。

 

『あ――っと! 突如現れた二人組の一人がガゼルマンを片腕でふっとばした――っ!!』

 

「怪我をしているとはいえ、ガゼルマンをあんなにも吹っ飛ばせるラリアートを出せるとは、もしや……」

 

 チェック・メイトが黒装束の男の正体に勘付いた。

 そして、完武・完恐の穴に、白装束を纏った謎の二人組が入っていった。

 

 

 

 完恐ピークアブーの待つ日本国技館のリングに一人の男がやって来た。白装束をはぎ、その正体を露わにする。

 

「ホンギャ――――ッ!!」

 

 ピークアブ―がその男の顔を見て激しく泣き出した。

 

「フィギュギュ、凶悪な顔なのは認めるがいきなり泣かれるとこっちも傷つくぜ~」

 

『またもサプライズ!! かつて超人オリンピックでベスト4までのぼりつめた実力者! 悪行超人の血を受け継ぎ、正義超人の技術を持った男、ヒカルドが電撃参戦です!!』

 

 

 

 ストロング・ザ・武道の待つリングにも一人の男がリングインし、間髪入れずに突撃した。

 

「グロ!?」

 

ガシィィ

 

 両者リング中央で組み合った。

 

「このはち切れんばかりの筋肉の感触! まさかお前は!?」

 

「久々だな、まさか組み合った時の筋肉の感触で思い出してくれるとは、この歳まで身体を鍛えていた甲斐あったぜ」

 

 恵まれた体格、はち切れんばかりの筋肉、そして特製のチョッキと仮面をつけている。かつて完狩の異名を名乗っていたネプチューンマンであった。




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