キン肉マンⅡ世~完璧超人始祖編~   作:やきたまご

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なぜこの二人が!?


豚男への挑戦状!!の巻

 ノーリスペクト三人衆に続き、突然のヒカルド、ネプチューンマンの参戦で皆が驚愕するばかりだった。そんな中、チェック・メイトは二人の目つきを見て、何かを悟る。

 

(彼らの目には悪魔超人特有のギラギラとした闘争心がある。しかし、同時に正義超人特有の慈悲の心が通ったところも見られる。それにヒカルドとネプチューンマンの二人が一緒にいると言う事は……)

 

 

 

 ネプチューンマンとストロング・ザ・武道が対するリングでは。

 

「グロロロ、久しぶりだなネプチューンマンよ。貴様が完璧超人としての地位も永遠の命も捨て、下等に降りて以来だったかな」

 

「ご無沙汰していたな武道さんよ。いや、あやつと呼ばせて貰うべきか。本来のあんたの名前で呼びたいところだが、今の老害っぷりを見ると昔の名前で呼ぶ気が失せてくるぜ」

 

ぎぃん

 

 ストロング・ザ・武道の目がより血走ったものとなる。ネプチューンマンとの組合状態を強引に外した。

 

バチィン

 

「老害だと? 人の事を言えるのか貴様は! この完璧超人の恥さらしめが――――――っ!!」

 

ドゴォォン

 

 ストロング・ザ・武道はネプチューンマンの顔面に強烈な右フックをくらわせた。ネプチューンマンの身体がリングロープまで吹っ飛んだ。

 

「流石に効くぜ。やっぱいつになってもあんたは強い」

 

 ネプチューンマンはストロング・ザ・武道の予想以上の攻撃の重さに苦笑いする。

 

「お前は完璧超人の再興とかぬかして、過去にいっていたようだな。その再興というのはよりゲスな下等超人になり暴れ回ることか!! お前が過去で行った行為は完璧超人の品位を著しく下げる行いだった!!」

 

「はははは、まあ批判する気持ちは分かるぜ。誰がどう見たって俺は最低の老害男だったからな。だがな、俺にも俺なりの考えがあった。それを分かって貰うために危険を承知でやって来たんだ!!」

 

「いいだろう、お前を粛正してからたっぷりと言い訳を聞いてやろうか!!」

 

 

 

 フォーク・ザ・ジャイントとマックスラジアルの闘うリングである。

 

ドガ ドゴ ガキィン バキィ

 

『あ――――――っと! 両者真っ向から殴り合いです! 互いに巨漢の超人だけあって凄い迫力です!!』

 

「グロロ~~!!」

 

がしっ

 

 フォーク・ザ・ジャイアントがマックスラジアルの右腕をとり、そのまま投げ飛ばした。

 

ずしぃぃん

 

 マックスラジアルが勢いよくマットに叩き付けられ、会場が揺れた。

 

『フォーク・ザ・ジャイアント! なんと一本背負いでマックスラジアルの巨体を投げ飛ばした――――――っ!!』

 

「ここらでとどめといこうか――――っ!!」

 

ダッ

 

『フォーク・ザ・ジャイアント! 空中高く舞い上がった――――――っ!!』

 

シャキ シャキ

 

『フォーク・ザ・ジャイアント! 四つのフォークリフトを突き立てて、ビッグラジアルへと落下する――――――っ!!』

 

「串刺し昆虫採集(インセクトコレクション)!!」

 

「バルルーン、そうはいくか!」

 

 マックスラジアルが立ち上がった。

 

グィィン

 

『ビッグラジアル! 両肩の巨大なタイヤを回転させた――――っ!!』

 

「そんなタイヤ! すぐにでもパンクさせてやるぜ!!」

 

『フォーク・ザ・ジャイント! ターゲットをビッグラジアルのタイヤへと変えた――――――っ!!』

 

ばきぃん

 

 フォーク・ザ・ジャイアントのフォークリフトは四つとも簡単に折られてしまった。

 

「なにぃ!?」

 

「そんなガラスの爪ごときで、マックスラジアル様の完裂地獄を止められると思ったか!!」

 

 マックスラジアルはフォーク・ザ・ジャイアントにカナディアンバックブリーカーをしかけた。

 

「マックスラジアル・インパクト――――――ッ!!」

 

ガガガガガガ

 

「ぐおわあああ!!」

 

 フォーク・ザ・ジャイアントが苦痛に悲鳴をあげた。

 

『あ――――――っ!! フォーク・ザ・ジャイアントの背中が削られていく――――っ!! このまま無残にノックアウトされてしまうか――――っ!!』

 

「グロラァ!!」

 

 フォーク・ザ・ジャイアントは強引に技から脱出した。マックスラジアルと対面する形でスタンド体勢をとるが、背中からはおびただしい出血が見られる。

 

『フォーク・ザ・ジャイアント! なんとか脱出しましたが、ダメージは大きいぞ――――っ!!』

 

「バルル、完裂の異名通り、もっとお前の身体をずたずたにしてやらないとな!」

 

『マックスラジアル! 両肩のタイヤを回転させて再び襲いかかった――――――っ!!』

 

「俺の身体をずたずたにしたいだと? その願い叶えてやろうじゃねえか!!」

 

がしっ

 

 フォーク・ザ・ジャイアントは自分の身体をビッグラジアルの巨大タイヤにくっつけるように抱きついた。

 

ガガガガガガ

 

『フォーク・ザ・ジャイアント! なんと自らビッグラジアルの完裂地獄に飛び込んだ――――――っ!!』

 

「ぐおおおおお!!!」

 

 フォーク・ザ・ジャイアントは苦痛を感じながらもマックスラジアルから離れようとしない。

 

「やれやれ、やせ我慢を見せて下等超人なりのプライドでも見せようというのか?」

 

「グロロロ、まだ自分の身体の異変に気付いていねえようだなぁ!」

 

ぽと ぼと

 

 リングで闘う二人の足下にゴムのかけらがたくさん落ちていた。

 

「これはまさか、俺のタイヤのゴムか!?」

 

「そうれ、もっと俺の身体を裂いてもらおうか――――――っ!!」

 

ガガガガガガ

 

『フォーク・ザ・ジャイアント! 自らの身体を犠牲にして、マックスラジアルのタイヤを破壊する気だ――――――っ!! 流石はノーリスペクトの一人! すさまじい根性を見せつけます!!』

 

「お前、自分が何をしているのか分かっているのか!」

 

「うるせえな! 俺は勝利のために自分の身体が傷つくなんてこわかねえんだよ!!」

 

バゴォォォンン

 

『フォーク・ザ・ジャイアントの根性が実った!! ついにマックスラジアルの裂殺タイヤが両方破裂した――――っ!!』

 

「グロロロ、ついにやったぜ!」

 

「何がやっただ馬鹿が!!」

 

どがぁ

 

『マックスラジアル! ショルダータックルでフォーク・ザ・ジャイアントを吹っ飛ばした――――――っ!!』

 

「俺の裂殺タイヤを破壊したその根性は褒めてやろう。しかし、その代償はでかかったようだな!」

 

がん

 

『マックスラジアル! 右脚でフォーク・ザ・ジャイアントの顔面を踏みつけた!!』

 

「悔しいか? しかし、今のお前には足を払う力すらないだろ? お前は俺のタイヤを破壊するために傷つきすぎた!!」

 

がしっ

 

 フォーク・ザ・ジャイアントがマックスラジアルの足をつかんだ。

 

「こいつ、まだこんな力が!」

 

「俺がこの闘いに参戦した理由は減刑だけじゃねえんだ……また闘いたいやつがいる……そいつに挑戦状を叩き付けるために、俺はこんなところで倒れるわけにはいかねえ――――っ!!」

 

 フォーク・ザ・ジャイアントは万太郎との闘いの記憶を思い出し、力を振り絞った。

 

ぼわぁ

 

 フォーク・ザ・ジャイアントの身体が金色に光った。

 

「こ、これは!?」

 

「見せてやるぜ! お前らが馬鹿にする下等超人の底力ってやつをな!!」

 

どがぁ

 

『フォーク・ザ・ジャイアント! 起き上がりと共に、マックスラジアルの顔面にアッパーをくらわせた!!』

 

「馬鹿な、もう立つのもやっとの傷ついた身体だと!! それなのになんだこのパワーは!?」

 

「そうら! もういっちょ!」

 

ばきぃん

 

『フォーク・ザ・ジャイント! 今度右後ろ上段回し蹴りをマックスラジアルの顔面にくらわせた!!』

 

「ばるる~~!」

 

 マックスラジアルの身体を掴んで、フォーク・ザ・ジャイントが空へと飛んだ。

 

「まだおねんねしている万太郎ちゃんよ! これがてめえに叩き付ける挑戦状だ――――――っ!!」

 

 フォーク・ザ・ジャイアントは自身の肩にマックスラジアルの後頭部をのせて、両足をつかみ、マックスラジアルの体をまげた。

 

『フォーク・ザ・ジャイアント! マックスラジアルに技を決めていく! こ、この技はもしやキン肉万太郎の技か――――っ!!』

 

「ターンオーバーキン肉バスター―――――ッ!!」

 

どがぁぁん

 

「ごはぁっ!!」

 

どすぅん

 

 マックスラジアルは血反吐を吐き、その巨体はマットに倒れ、失神した。

 

カン カン カン カン

 

 ストロング・ザ・武道がマックスラジアルの敗北を確認すると、自身の竹刀を遠くへ投げた。

 

『フォーク・ザ・ジャイント! もはや駄目かと思われましたがマックスラジアルを見事撃破した――――――っ!!』

 

ずしぃん

 

 フォーク・ザ・ジャイントの身体が前のめりに倒れた。

 

「へへ……こりゃあしばらく動けねえや……」

 

 マックスラジアルが意識を戻し、よろよろと立ち上がった。。

 

「まさか、俺が負けたのか……」

 

「ああそうだ……もっとも、お前を殺しきれなかった事はノーリスペクトして恥ずべき事だ……だからよ、次の試合こそはお前を必ず殺すぜ……」

 

「次の試合だと?」

 

「グロロ、そうだ。お前ともう一度試合がやりたいと言っているんだよ……」

 

「ふっ、そう言ってもらえるとは、対戦相手として嬉しいな。だがな……」

 

ギューン

 

 武道の投げた竹刀が飛んできた。竹刀は二人のいるマットに垂直に立った。マックスラジアルはふらつきながらも竹刀の方へと向かった。

 

「完璧超人として、負けたまま生き延びるのも恥ずべき事なんだ……」

 

 マックスラジアルは飛び上がり、胸から竹刀に着地した。

 

ぐさぁ

 

「ごほぉ!」

 

 マックスラジアルは竹刀に突き刺さり、自害した。

 

 

「好き勝手生きてきた俺がお前の生き様を否定する資格はねえさ……まっ、お前ともう一度闘えないのは残念だがな……」

 

 フォーク・ザ・ジャイントはマックスラジアルの亡骸を見て寂しげな顔をした。




通じ合うも届かぬ思い……
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