ありふれた日常へ永劫破壊   作:シオウ

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長くなったので前後編に分けます。

第六章完結です。
後編は近日更新予定。


不確かな未来 前編

 誰もがそれを夢であってくれと思っていた。

 

 あの光景は悪魔がガハルドを惑わすために作り出した幻であり、実際の帝都は今も無事栄えていると信じたかった。

 

 だが、彼らはゲートで転移してすぐに気付くことになる。

 

 そこに漂う死臭。そして燃えるような熱気と混乱。

 

 そこは数日前には栄えていたはずの、今となっては見る影もない帝都の無惨な光景が広がっていた。

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~

 

「これは……」

「そんな……」

「……酷すぎるだろ」

 

 帝城に転移した蓮弥達は帝城内で大混乱が起きていることもあったがなにより、帝城から見える帝都の光景からそこで悲劇があったことを知ることになる。

 

 帝都の半分近くが燃えていた。集中的に燃えているのは冒険者ギルド、コロシアム、そして帝国軍基地の三種類だったのが不幸中の幸いだったか、一般市民が住む居住区は比較的被害が少ないように見えた。

 

「”氾禍浪”」

 

 ユエが水属性の上級魔法の準備を始める。準備というのはそのまま使えばただ地上を押し流して更なる被害が出るだけなので、そうならないように雨雲の形に変化させて雨を降らせる。

 

 恵の雨。

 

 それにより帝都を襲っていた大火事の大半は消火することができたが、今度は燃え落ちた建物とそこに横たわる夥しい数の人間が表に現れる。

 

 次に動いたのは香織。かつて王都で行使された奇跡の技にて、死に逝く民達に救済を与える。

 

「”輪廻天生”」

 

 香織の輪廻天生によりいくらか帝都の修復と民の蘇生がなされる。だが全て復活することはできない。香織の輪廻天生には復活時間制限が存在する。それを超えた建物も、人の命も戻ってはこないのだ。

 

 残念ながら、死者のおおよそ八割は現世に復帰できなかったとみて間違いない。

 

 

 それから蓮弥達は帝都の民達の救助活動を精力的に行った。

 

 瓦礫の下に埋まっている人をシアがその身体能力で掘り起こし。竜化したティオが可能な限り怪我人の負担にならないように医療院に運んでいく。

 

 

 そしてその医療院は……まさに地獄絵図の様相を示していた。

 

「うう、痛いよぉ」

「誰かぁぁ、目が、目がァァ」

「ちくしょう……ちくしょうッ」

 

 軽症で済んでいる患者などほんの一握り。

 

 ほとんどの人は災害時特有の火傷を始めとする重篤症状を患っており、医療院に所属している医者や治癒師が必死に駆けずりまわっているが明らかに手が足りていなかった。

 

「皆さん、聞いてください! 今からここにいる人を治すために、私に協力してほしいんです。お願いします。一刻を争う事態です!」

 

 そこに治癒師である香織が医療院に所属している医者や治癒師に声をかけた。

 

 最初はこの異常事態に何をと言った不審な目を香織に向ける彼らだったが……

 

「”絶象”」

 

 香織による再生魔法により、重症だった患者が一瞬で治癒されたことで流れが変わり始める。

 

 そこで香織が名乗ることで香織が西の大陸を救った救済の女神であることを知った医療関係者は香織の話を聞くことにする。

 

「大火傷を負っている人は回復魔法をかけずにまずは患部を冷やしてください! その他の傷については……」

 

 再生魔法は正確には時間回帰魔法というのが正しい魔法だ。故に傷を負った直後であればいかなる傷でもその場ですぐに治すことが可能だが、その分その傷を負ってから経過した時間が長ければ長いほど使用魔力が上がるという特徴がある。

 

 香織は先ほどの患者を治した時の感覚で、全員に再生魔法を行使するのは己の魔力が持たないとわかったがゆえに、通常の治療手段にて治療を行うことに決める。

 

 だが、それも難しい。切り傷や骨折などは通常の回復魔法でも治せるのだが、問題は大火傷の方だった。大火傷の方が切り傷や骨折などよりも痛んだ組織が多いという都合上、この傷をこの世界の治療魔法で一息に治してしまうと、なけなしの患者の体力を全て奪ってしまい、それが理由で衰弱死しかねない。もちろん実務経験豊富な医療関係者の中にはその事実を知るものもいるのだろうが、若い治癒師が恐らく帝国始まって以来の未曽有の異常事態にパニックを起こしてしまい、がむしゃらに治癒魔法を使おうとしていたのを見て自分が行動することを決めたのだ。

 

「これで火傷は問題ないけど、残る問題は感染症……せめて抗生物質があれば良かったんだけど……」

 

 香織が一瞬も手を休めずに、湿潤環境を整えつつ、皮膚細胞を徐々に修復する魔法を重症患者に行使するが、感染症を患いかける患者を前にして顔を曇らせる。

 

 治療魔法は病には効果がない。これはこの世界の治癒師には周知の事実だが、それがなぜそうなるのかは深くは知られていない。一概に全てそうだとはいえないが、その原因の一端は感染症などの細菌による病を患う患者に治療魔法をかけると、その細菌自体も活性化してしまい余計に症状が重くなってしまうという理由が存在する。

 もちろん、病を呪いや状態異常の一種と一括りにして、治すために神への祈りが必要だと言われているこの世界の医療レベルでは感染症対策などあるわけもない。そしてそれは香織とて同じだった。

 

 一部は諦めるしかないと思っていた香織に対し、思わぬところから助太刀が入った。

 

「香織ッ、抗生物質は無理だが、抗菌剤なら作れるぞ」

 

 ハジメがそう香織に宣言してきたのだ。香織が話を聞いてみると地球最強の天才集団、NASA所属の科学者の知り合いから受けた科学講義で、サルファ剤の作り方を習ったことがあったらしい。ハジメは「サウザンドスカイの科学講座がこんなところで役に立つなんて」と口走っていた。

 

 そしてそこからは錬成師無双。ゲートを駆使して片っ端から材料を搔き集め、本来複雑な合成過程がある抗菌剤を魔法という名の神秘によって過程をすっ飛ばし、通常ではありえない勢いで合成を開始した。その光景は錬成魔法が単に鉱物の形を変えるだけの魔法に留まらないことを証明するに相応しい光景だったという。

 

 そしてハジメが作りだしたサルファ剤──昇華魔法付与により効能を上げた──を投与することでなんとか感染症の被害を抑えることができた帝都だったが……

 

 

 ~~~~~~~~~~~

 

「報告しろ……帝都の被害はどのくらいになる」

 

 ハジメ達の奮闘から約半日後、帝城にてこの国の皇帝ガハルドが真剣な顔付きでガハルドの元に訪れた兵士の一人に尋ねる。

 

 その兵士の顔には疲れが見えており、その表情からどれほど過酷な1日だったのか悟ることができる。その光景にガハルドは拳を握りしめるしかできない。

 

「……ご報告します。倒壊した建物、未だ全貌は見えておりませんが少なくとも数千単位は間違いありません。そして推定死者数は……数万人に上るとみられます」

「……そうか」

 

 今回の襲撃で主に被害を受けたのは軍事施設や冒険者施設などの戦闘を生業とする者達だ。兵士の話によるとガハルドがいない間に皇子達の間にいささか問題が発生しそうになり、それで小競り合いが起きそうだったのだという。

 

 

 それだけ聞けば帝国ではよくあるとは言えないが、それなりにある話であり、それだけでここまでの被害は出ない。だが帝都で皇子達の一触即発間近に襲撃してきたものがいたと言う。

 それは黒い騎士であり、異形の怪物でもあったという。そしてその者達に共通しているのは、帝国の力が通じない圧倒的な戦闘力。明らかに魔人族よりも遥かに強い集団が主に兵士達を相手に暴れまわった結果、今に繋がってしまったのだ。

 

 

 そのことを側で聞いていた蓮弥達は何も言えない。特に愛子先生と鈴の顔色は悪い。なぜなら彼らの話の中には、こちらが攻撃しても死なない不死身の兵隊による蹂躙劇も語られていたのだから。この国に襲った悲劇に対し、死体と漂う魂の数が少ないことが、彼女が何らかの形でかかわっていたことは明らかである。

 

「そうか……」

 

 それだけ言うと、皇帝は颯爽と帝城のバルコニーへと歩いていく。

 

 普段その場所は帝都を一望できる場所であり、眼下では無秩序に見えて、帝国ならではのルールによって動く、賑やかな街並みが広がっていたのだ。

 

 闇がないとは言わない。賑やかなれど亜人奴隷という人種差別は存在したし、人の命を軽んじることで利益を得て、悦に浸る人間もいたことは確かだ。異世界から来た蓮弥達日本人の感性からしたら、決して住みやすいと言える国ではなかったことは間違いない。

 

 だが、だがしかし……その傲慢の罪がこれなのか。

 

 

 今や賑やかで、活力が溢れていた帝都の町は今や見る影もない。家を焼かれ、家族を失い、突如襲来した理不尽に何もかも奪われて項垂れているしかない帝国民で溢れている。

 

 悪魔はこれを……自業自得だと笑った。

 

 亜人族の住処である森を焼き払ったから……帝都を焼かれたのだと。

 亜人族を平然と殺し、攫い、尊厳を踏みにじってきたからこそ……蹂躙されたのだと。

 力こそ全てだと言う帝国だからこそ……圧倒的な力によって破滅したのだと。

 

 生き残った帝国民達の中には、先日の仮面集団の言葉を思い出している者もいた。彼らは言った。亜人族に対してやっていることはいずれ自分達に返ってくるのだと。撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだと。

 またある帝国民の中には世界中で噂されているあることについて想い馳せる者もいる。それは……神の愛が人族から失われたのだと言うものだった。

 

 

 帝都に絶望が満ちている。神の愛を失い。街を失い。そして……誇っていた力さえも失くした。

 ある程度災禍が収まり、我に返ったからこそ浮び上がってくる絶望。自分達の未来に訪れるであろう悲劇の予感。

 

 

 それらが膨れ上がり、暴発する寸前のギリギリの状況。

 

 そんな中で、彼らのために動くのは……やはりこの男しかいなかった。

 

 

「聞け! 帝国の民達よ!!」

 

 力なく、帝城の方を見上げる民達。そしてそこに立っていたのは

 

「陛下……」

 

 この国の皇帝……ガハルド・D・ヘルシャーその人だった。

 

 一体何を言うつもりなのか。そもそも、帝都が襲撃に遭っている時、彼はどこにいたのか。

 

 そういう疑問の念が飛んでくるのも気にせず、ガハルドは口を開く。

 

「俺は常々、こう言ってきた。この世は弱肉強食だと。強ければ何でもできるが、弱い奴は死に方すら選べねぇってな。そういう意味では今回のことはお前達が弱かったから起こったことだと言える。どこの誰に恨みを買われたかは知らねぇが、俺達はそれだけのことをしてきた。それは自覚しろ」

 

 皇帝は守るべき民達に対してこういう。

 

 お前達がこうなっているのは、お前達が弱かったからだと。一見すると民を想わぬ暴君の言葉だ。

 

 そして元々実力至上主義者が集まる帝国。その言葉に反発心が芽生えて立ち上がる者達が出てき始める。

 

 

 その光景を目に焼き付けながら、ガハルドの言葉は続く。

 

「だがな。このままじゃあ終わらねぇ。終わらせねぇ! まだ帝国は死んじゃいねぇ。なぜかわかるか? それは……俺がまだここにいるからだ!!」

 

 その言葉と共に、ガハルドがある魔法を帝国民に対して行使する。

 

 

 昇華魔法”王軍”

 

 文字通り軍隊規模で兵士達を強化するための神代魔法である。

 

 ただし、現状のガハルドの魔力量では大量の帝国民を強化することはできず、せいぜいステータスのどれかが1上がっていればいいというようなほとんど意味のないものに成り下がっている。

 

 だがそれでいい。この魔法のもう一つの効果。ほんのわずかではあるが、魔法を受けた者の士気を高める力が発揮されさえすれば。

 

「嘆いている暇なんてないし、俺が与えねぇ。まだまだやらなければならないことは山ほどある! だから勝手に死ぬことも許さねぇ。お前らの寿命は俺が決める!! だが約束してやる。もし、俺に最後まで付き従い、果てまで歩むことができたら。もう一度血なまぐさくても、暴力に満ちていても、活気があって居心地の良かった俺達の国を蘇らせてみせる!!」

 

 ガハルドがぐっと拳を突き上げる。それは帝国の民への誓いか。または遥か上から自分達を見下ろしてあざ笑っている神に対する宣戦布告か。

 

「だから今はッッ、黙って俺に付いてこいッッ!!」

 

 その勇ましい宣言が帝都中に広がる。

 

 

 

 

「……ざい」

 

 少しずつ、少しずつその流れが変わっていく。

 

「……陛下、万歳」

 

 ガハルドが発した熱が、帝国民に広がり、消えかけていた魂の火を燃やしていく。

 

 

 

「皇帝陛下!! 万歳!!」

 

 

「「「「皇帝陛下! 万歳! 皇帝陛下! 万歳!」」」」

「「「「偉大なる帝国に栄光あれぇぇ!!」」」」

 

 

 

「なんというか。その辺、流石だな」

 

 蓮弥は素直に皇帝ガハルドに感心していた。

 

 帝国民達は疲れ果てていた。肉体はもちろんのこと、何よりも魂が。今まであたりまえにあったものを突然失った虚無感。突如現れた理不尽に蹂躙されて何もできなかった無力感。

 

 蓮弥からすれば、それは帝国民達が亜人族に与えてきたものという認識もあるにはあったが、やはり魂の火が消えそうになっている人をみていい気になることはない。

 

 だが蓮弥とユナの目には確かに映っていた。ガハルドの熱が帝国に広がり、魂に火をつける光景を。民達にとって必要なのは物質だけではない。揺るぎない絶対の支柱こそが必要だった。

 

「ああいうのを覇道の素質って言うんだろうな。覇道型の創造をつかってはいても、アレは真似できそうにないな」

「アレは身に着けようとして身に着けられるものでもありませんから。それに……蓮弥には蓮弥の道があります」

「ああ、もちろんだユナ。……俺ももっと強くならないとな」

 

 フェアベルゲンでの戦いは特に魂、精神への負担が大きかった。悪神に挑むためには、ただ力が強いだけでは駄目だと言う解放者達の教訓なのだろう。

 

 決して魂が弱いとは思っていない蓮弥だったが、最後に不甲斐ない状態になったのも事実。それを教訓として更なる飛躍を成さねばならない。

 

「そうだ、ユナ。帝城内の検査は終わったんだよな?」

 

 そこでふと蓮弥はさっきまでユナ達が行っていた検査の結果について思い出した。

 

「はい、私と雫、香織で手分けして念入りに調べましたが、今現在、この帝城に死者は紛れていません」

 

 ユナと雫と香織がやっていたこと。それはこの帝城に死者が混じっていないかということだ。この襲撃に十中八九、中村恵里が関わっている以上、その可能性を排除しないと常時危険因子を抱え込むことになってしまう。

 

 真・縛魂

 

 そう呼んでいた中村恵里の魂魄魔法は一見しただけでは見分けがつかない死者を作り出すことができる。現状ではそれを見破る方法が限られている以上、警戒しすぎて困ることはない。

 

「私は直接見たわけではないので断言しかねますが、それほど高度な術を使う以上、術者の負担は決して少なくはないはずです。作れる数に制限があったり、条件があったり。おそらく早々気軽に使える魔法ではないかと思います」

 

 ユナなりにハジメ達から聞いた恵里の魔法を考察して出した結論がそれだった。どんな術にも言えることだが、その魔法が優れていれば優れているほど、それにかかるコストも上がるのがセオリーなのだ。いくら天才であってもそこはどうにもならない部分。ユナの考えでは真・縛魂を使うには何らかの制限や条件があり、早々気軽には使えないだろうということだ。

 そして蓮弥もその意見には賛成だ。もし恵里が際限なく生者と見分けのつかない傀儡死兵を作れるのなら。もっと手に負えない事態になってないとおかしいから。

 

「じゃあ後は先生の成果を待つだけだな。……なあ一応確認するんだけどな。本当になんとかなるのか?」

 

 今愛子が帝都のためにやっていることに対して蓮弥が疑問を浮かべる。

 

「問題ありませんよ、蓮弥。なぜなら愛子は……豊穣の女神なのですから」

 

 そしてその蓮弥の問いに対して、ユナは悪戯っぽく笑って答えた。

 

 ~~~~~~~~~~~

 

 そして……帝都復興支援を行い始めて数日後。

 

「嘘ぉ……」

「マジでか……」

「えーと、ここって確かさ……何もない荒れ地だったよね?」

 

 皆がその広がる光景に呆然としながら愛子を見る。だが、その愛子すらも目の前の光景には唖然としているので答える者がいない。

 

 数日前、彼らの眼前は荒野だった。

 

 およそ農作地としては水はけも悪く、大地もひび割れているような荒れ地だったのだ。

 

 それでもと愛子がやろうとしたのは食料支援だった。現在帝都が抱えている食料だけではそう長くはもたないとわかったのがキッカケであり、作農師である自分が何かできないかと考えた結果、帝都の近くの荒れ地を開拓しようということになった。

 生徒総動員でなんとか開拓したその土地に麦を植えた。しばらくは食糧支援でギリギリの生活になるかもしれないが、いつかここに恵みが生まれ、帝都の民達の糧になってくれればいいと祈りを込めて。

 

 だが、流石の愛子も……たった数日で起きた現象には驚くしかできない。

 

 そこに広がっていたのは一面の麦畑。黄金色に輝くその光景は麦の一つ一つが豊満な実りに道いていることの証明。農作地としては相応しくない枯れ果てた大地は、愛子の力により大いなる恵みを人に齎そうとしていた。

 

「いえいえいえ、いくら何でもこんなに急に成長するわけが……」

 

 確かに愛子の天職である作農師は植物の成長を促す能力があるが、いくら何でも数日でこうなるわけがない。まるで早送りしているかのような勢いで成長した麦をそのまま食料として使っていいのか疑問が浮かんでくる。

 

「……奇跡だ」

 

 だが、この光景を同じく見ていた帝国民達にとっては、まさに奇跡の恵みそのものだった。

 

「豊穣の女神様が、豊穣の女神様が我らをお救いになったぞ」

「神は、まだ我らを見捨ててはいなかったのだ!」

 

 

「豊穣の女神様ッ! 万歳ッ!!」

「「「「万歳ッ! 万歳ッ! 万歳ッッ!!」」」」

 

 そうなってしまえばある意味慣れたもの。いつも通り帝都中に広がる豊穣の女神愛子様伝説。もう羞恥を通り越して達観する境地に達した愛子は目からハイライトを消しながら豊穣の女神コールを聞いていた。

 

「なんというか……流石だな先生」

 

 後から遅れてきた蓮弥も目の前の一面の麦畑と帝都中に広がる愛子様コールに顔を引くつかせながら答える。

 

「藤澤君……どうしたらいいんでしょう」

「俺に聞かれてもなぁ」

 

 心底困った顔を隠そうともせず愛子が蓮弥に問いかけるが、そんなことを言われても蓮弥にはどうすることもできない。

 

 一つわかったことは、医療院において多くの命を救った救済の女神香織様伝説の他に、新たに豊穣の女神愛子様伝説が帝国に刻まれたということだろう。

 

 食料もあり、医療も安定してきた。そして帝国にはまだ絶対の王者が健在である。

 

 これなら帝国はきっと大丈夫だと蓮弥は思う。

 

 皇帝ガハルドも言っていた。

 

『俺は今更生き方を変えられねぇ。変えたらむしろ俺が今まで歩んできた全てを裏切ることになっちまう。だがな、今回誇るべき兵士達が必死に逃がした次世代の子供達がどうなるかはわからねぇ。少なくとも、新しい時代に適合できるような環境は作ってやらないとな』

 

 きっと帝国は変わるだろう。強く、勇ましくはあれど、今までとは違う新しい時代に適応した真の強国へと。

 

 

 それがわかったことである意味安心して、蓮弥達は再び冒険の旅へと戻っていったのだ。

 

 

 ~~~~~~~~~~~~

 

 そしてフェアベルゲンにて……その光景は広がっていた。

 

「ああ、僕は今……世界一美しいぃ……」

「ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒート!! おおおおおっ加速しろッ! 俺の中の小宇宙(コスモ)ぉぉぉぉ!!」

「ふん、真に深淵に到達せし、暗黒宿る我が肉体ッ……筋肉こそ力ッ! 力こそ筋肉! 見よ、この鍛えられた芸術をぉぉぉ!!」

 

 

 端的に言えば……シアの家族(仮)がいつにもましてアレなことになっていた。

 

「うばばばば、私の家族がさらに大変なことに……」

「むっ、戻りましたかボス」

 

 そう言って顔を盛大に引きつらせているハジメに言葉をかけたのは族長であるカム。

 

「お、おう。あれから森は問題なしか」

「森自身は問題ありませんな。あれから瘴気を出すこともなく穏やかなものです」

 

 そしてカムが見上げるのと同時に、蓮弥達も上を見上げるとそこには以前とは違い緑の葉を生い茂らせた神樹『ウーア・アルト』がそこにあった。

 

「どうやら神樹の一部が蘇ったようですね。邪な気配を感じないので問題ないでしょうが」

 

 ユナ曰く、本来は試練の終わりと共に再び枯れ木に戻るはずだった神樹が息を吹き返したらしい。

 

「そのおかげでしょうか。我らも先ほどから力がみなぎってくるばかり。それは我らだけではなく、他の亜人族も同様のようです」

「神樹が蘇ったことで、眷属である亜人族に力を与え始めたということか……後々考えると面倒なことになりそうだな」

 

 蓮弥が考えているのは、他の亜人族が力を手に入れた際に起きそうな出来事だった。

 

「蓮弥殿の懸念は当たりです。実はボス達が帝国にいる間に少々問題がおきましてな」

 

 カムの話を要約すると、どうやら神樹『ウーア・アルト』が力を取り戻し、その加護を眷属である亜人族に与え始めたのを、今こそ決起の時だと認識した亜人族がいたそうだ。

 おまけにどうやった聞きつけたのか、憎き帝国が襲撃で弱っているという情報もあり、いまこそ昔年の恨みを晴らす時だと熊人族や虎人族などの好戦的な種族が武器を持って立ち上がろうとしていたと言う。

 

「それでどうなった?」

「もちろん食い止めましたとも。ここで帝国を襲撃するようなことがあればボス達の苦労が水の泡ですからな。正々堂々、正面から相手をしてあげれば素直に認めてくれました」

 

 ふふふ、と怪しく笑うハウリア一同。

 

 正面から肉体的に優れた亜人族全てを止めたと言うが今のハウリアにとってそのくらい楽勝だった。

 

 ハジメがキッカケになって鍛え上げた肉体や厳しい修行で身に着けた闘気。それだけでも亜人族の反乱を抑えるに相応しいレベルになってはいるが……

 

「なぁ、お前ら……気のせいだよな。それって……」

 

 それは蓮弥が亜人族同士で決闘している風景を見た時に気付いたこと。

 

 

「限界突破(光)!」

「まだだ!」

「さらに限界突破ぁぁぁッッ! (光)」

「まだだッッ!」

 

 このようにお互いを高めている時に本当にまだだ! するたびに力が増しているという事実を。

 

「蓮弥……アレは……昇華魔法です」

 

 ユナの一言で沈黙する一同。その沈黙の理由を察したのか、同じく笑顔で特訓に参加していたカムが説明する。

 

「ああ、これですかな。ボスがゲートで帝国に向かった後に魔法陣に()()()()で乗った際に手に入れたものです。これがボスが集めている神代魔法というやつなのでしょう? いやはや我々が手に入れることになるとは思ってもいませんでした。はっはっは」

 

 蓮弥の創造により、あの魔法陣は現在乗った人物全員に問答無用で神代魔法を与える仕組みができてしまっている。いや、最深部まで無事にたどり着いたこと、他の種族よりも絆が深いという事実を合わせれば大抵のハウリアが合格基準を満たしていた可能性は十分にあり得る。

 

「おい、ハジメ。……どうするんだあいつら。とうとう全員神代魔法を会得してしまったぞ。お前がキッカケでああなったんだから責任取って止めろよ」

「無茶言うな。もはや俺の手に負えないだろあいつら。……このままだとガチでトータス最強の戦闘民族になるんじゃねぇか」

「その内、満月を見て変身したりしてね」

「おい、八重樫ッ。縁起でもないこと言うな!」

 

 それは龍球式か、それとも海賊式か。なんにせよそんなことになったら本当に世界最強の戦闘種族としてハウリア族はこれからトータスで恐れらることになるかもしれない。どこに全員神代魔法を習得している種族などいると言うのか。

 

 

 さらに進化を続けるハウリアだが、中には変わった方向で進化している人間もいる。

 

 

 

「ああ、どこにいるの私の漆黒の王子様。あなたに出会えたことで私は、運命と言う名の鎖から解き放たれたと言うのに……キュン、あなたの声を私に刻み込んで、途切れないメロディが私の中で旋律を奏でるように……」

 

((((うわぁぁぁぁぁぁ))))

 

 それは今までのハウリアとは明らかに別方向の変化だった。彼女、ラナ・ハウリアの周囲だけ白いキラキラしたエフェクトが見えるようなポエム空間を形成して、周りを寄せ付けない。

 

「あの……パル君。一体ラナさんどうしちゃったんですぅ?」

 

 シアが恐る恐る、同じくラナに対してどうしたらいいかわからずにいるパルに話を聞いてみる。

 

「バルドフェルトっすよシアの姉御。それがどうにもわからないんっすよね。あの帝都襲撃から帰ってきたらずっとこんな調子でして。何でも深淵って人に惚れちゃったとかで。シアの姉御……何か知りませんか? あの黒い野郎相手にも八面六臂の大活躍をした全身黒のイケメンらしいんっすけど……」

「はぁ……?」

 

 シアが困った顔で蓮弥達の方を向くが蓮弥達も覚えがない。

 

 蓮弥達の中で黒い服を着ていると言えば蓮弥とハジメだが、蓮弥は悪魔戦でハウリアが駆け付けてくれた時は闇のドーム内に取り込まれていたし、ハジメならそんな遠回しな言い方をしなくても既知の存在だ。

 

 ラナが相変わらずポエムを連発する様子を見て、シアが恐る恐るパルに声をかける。

 

「あの……ラナさん……本当に大丈夫ですか? 現実にいない人を見てるんじゃ……ちょっと香織さんに見てもらいます?」

「なんとも言えないっすね。他の姉御たちは放置してたらいいって言ってますし」

 

 誰もが本当に大丈夫なのかという顔でラナを見る中、唯一真央だけは顔を逸らして知らんぷりしていた。

 

 

 結局、フェアベルゲンはちょっとした騒動が起こったものの、最終的にハウリア単体でフェアベルゲンと対等であるという契約を長老達と結ぶに至った。

 

 これを以てハウリアは亜人族であって亜人族でないものに変わった。

 

 長年の怨敵である帝国が否応なく変わらなくてはならなくなった中、フェアベルゲンがどのような選択をするのか。

 

 それはもう少し先の話になるのだろう。

 

 

 ~~~~~~~~~~~

 

 フェルニル内、蓮弥自室にて蓮弥はユナ、雫と共に今後のことについて話し合っていた。

 

「いよいよだな」

「そうね……次が最後の大迷宮。ねぇ、ユナ。そこで南雲君とユエが攻略すれば……」

「はい、二人は概念魔法を得る資格を手に入れることになります」

 

 フェアベルゲンを飛び立った一行は最後の神代魔法を手に入れるため、南大陸へと進路を進めていた。

 

「ですが油断は禁物です。今回のことで、私達にも隙があることがわかりました。なので、今後は一層注意することが必要だと思います」

「……その件については、ごめんなさい。あの逆十字も、悪魔もおそらく私のせいで現れたものだから」

 

 雫が申し訳なさそうに蓮弥とユナを見るが、アレを事前にどうにかすることはおそらくできなかっただろうというのがユナの結論だったし、もちろん蓮弥も雫を責めることはしない。

 

「誰も雫のせいだとは思ってないよ。雫は何ともないんだよな?」

「ええ、私に異常はないわ。念のため夢に潜って調べたけど問題ないと思う」

「そうか、なら良かった。何しろ夢は俺達でも手を出しづらい領域にあるんだ。そのせいで雫にもしものことがあれば……」

「だからこれからも遠慮なく私達に頼ってください。夢については悪魔のことも含めて私にも多少の心得はありますから」

「ありがとう蓮弥、ユナ」

 

 一先ず蓮弥達は夢のことを置いておいて、最後の大迷宮について話を行うことにする。

 

「最後の大迷宮、シュネー大迷宮はヴァンドゥル・シュネーが主の大迷宮だ。ミレディ曰く、芸術家という天職を持つ今でいう魔人族の王族の血を引く存在だったらしい。後はオスカーと仲が悪いという話を聞いたな」

「魔人族……解放者なのだから大丈夫だとは思うけど……あの魔人族の神代魔法使いが習得しているのよね」

 

 この世界では現在魔人族と人族は対立しているが、それはミレディの時代でも同じだったようだ。そんな中、神代魔法を持って生まれたヴァンドゥルがどのような境遇で育ってきたのか、想像するしかない。

 

「後はミレディは言ってたな。最後の大迷宮は鏡の試練だって……鏡は、自分を写すものだ」

「つまり……シュネー大迷宮はハルツィナ大迷宮と同じく、精神力を試される大迷宮である可能性が高いということですね」

 

 想像することしかできないが、自分の中の見えていない。あるいは目を逸らしてきたものと対峙するものなのではないかと思う。

 

「俺が、目を逸らしてきたもの……」

 

 なんとなくだが、蓮弥の中では試練がどのような形になるかわかるような気がしていた。きっと、自分の前に立ちはだかるのは”自分”なのだろう。

 

「大丈夫です。蓮弥ならきっと……」

 

 ユナが手を繋いでくる。いつも蓮弥の心を温かくしてくれる優しい手だ。蓮弥は何度もこの手に救われてきた。

 

「はい、そこ。そうやって抜け駆けしない。私もいること忘れないでよね」

「ああ、もちろんだ。俺達の絆が揺らがない限り、絶対大丈夫だ」

 

 蓮弥はおそらく大丈夫だと確信を持てている。自分の見えない闇は恐ろしいものだが、大切な人達が側にいてくれればいくらでも乗り越えられる。そして、自分もまた彼女達の支えになればいいのだ。

 

 

 そう思い、蓮弥達はシュネー大迷宮を乗り越えるために彼女達と絆を深めていく。

 

 

 そうすることが、お互いを高め合える一番いい方法だと知っていたから。




章末の恒例の長いあとがき 前編

第六章完結。いつもながら読んで応援してくださる皆様のおかげです。

第六章では原作沿いにするといいつつ、結構逸れてしまいました。
私としては面白く書けたと思いましたが、戦神館を知らない人からしたら分かりにくいところもあったかもしれませんが、そこはなんとかついてきて欲しいのが作者としての本音。

14歳神ワールドに嵌ったら気持ちいいですよぉ。

それは置いておき、第六章は原作沿いといいつつ、原作キャラや国にメスを入れることが目的でした。

それは今回あまり目立たなくても少しずつ成長しているのがわかる光輝達勇者パーティー。帝国とハウリア。そして原作主人公達。

読者の皆様は格キャラが神座世界の洗礼を受けて綾模様……もとい足掻く様子を楽しんでいただけたでしょうか。

以下個別評価

光輝
勇者(有精卵)。
まだ生まれるために見識を広げている段階。なので正直第六章ではあまり目立ってはいませんでしたが、この章以降の原作の彼は目立つ時は大抵やらかした時が多かったと思うので、目立たないということは少しずつ成長していると思ってください。
ありふれ原作を知っている方なら承知の通り、彼の真価が試されるのは第七章。原作で大きくやらかした試練。果たして彼は原作での勇者(笑)の汚名を返上し、勇者(真)に至るための一歩を踏み出せるのか、もしくは勇者(笑)に戻ってしまうのか、あるいは……
そろそろ彼の物語も動き出すのでご注目ください。

鈴&龍太郎
地味だけど成長が感じられる二人。特に鈴は対恵里に備えて強くなってもらわないといけないので頑張って欲しいところ。龍太郎も男を見せる時がくるかも。

ガハルド・D・ヘルシャー
帝国皇帝。帝国は今原作以上に大変なことになっていますが、彼がいる限り帝国は不滅です。
私はかっこいい中年がいる作品は神という理論を持っているので、原作より見せ場が多くなったかっこいいおじ様その2。ちなみにその1はメルド団長。さらにトータス編ではその3まで出る予定。
ガハルドは神座でいう覇道持ちなのである意味対象の力を引き出すということについてはメルド団長より適正があります。なのでもし彼が来て早々の勇者達の指導に当たるようなことがあったとしたら何か違ったかもしれませんね。

ハウリア族
本作でさらに強化されたトータス最強の戦闘民族(予定)
とうとう全員が闘気と昇華魔法を使えるというチート集団に。その内ステータスは基本1000越えになりそう。
さらにまだだの系譜を持っているというどこまで行くんだお前達という存在。だれか奴らを止めてくれ。

リリアーナ
ハジメの起こすイベントを蓮弥がほぼ肩代わりしたので、ハジメには微塵もフラグが立っていない。
最近胸が大きくなるように頑張っており、もしかしたらその内エッチな夢を見ることになるかもしれない人。色々な意味で今後に期待。

愛子
とうとう帝国でも女神扱いに。神性が上がりまくっているので彼女が育てた作物を食べると加護が得られるかもしれません。もしかしたら教師より農家の方が向いているんじゃ……

優花
順調に成長していますが、破段をいつ出そうか迷っている子。もしかしたら地球編まで持ち越すかも。

浩介&真央
みんな大好き深淵卿と本作半オリキャラの電子の女帝のコンビ。基本裏方に徹して蓮弥達をサポートするが、たまに前線に出る時もある。真央は習得した昇華魔法のおかげで星辰光の能力が上がった模様。なお深淵卿も入手して自身の存在感を昇華させようとして失敗した。
なお、深淵卿は今全力で恋する兎乙女から逃走中。彼女もまた浩介の天然ステルスが効かないレアな存在。

蓮弥
今回は控えめだった本作主人公。日々力を使えば使うほど強くなってはいるが、もう一度自分の渇望を見つめ直す機会が訪れそう。彼の物語が本格的に動き始める日は近いかもしれない。

ユナ
本作メインヒロインの一人。彼女もハルツィナ大迷宮ではまさかの耐魔力が高すぎて試練から省かれるという形で退場することに。しかし今回反省してあえて耐魔力を落として大迷宮に挑むので、彼女も己の過去と向きあう形になるのかな。皆の前では清楚で控えめだが、誰も見てないところでは結構情熱的な聖女様。


本作メインヒロインの一人。敵の都合上、ある意味主役並みに大活躍だった人。盧生になるかもしれない青年との出会いは雫の魂を一つ成長させたことでしょう。そして昇華魔法も手に入れ、剣が神域に至りつつある。
最後の試練に関しては原作とは物心ついた時から分岐しているので全く中身が変わります。
彼女は鏡の試練にて、己の中に住む修羅の存在を自覚する。
皆の前では三歩後ろを歩く大和撫子だが、誰も見ていないところでは中々情熱的なくノ一。


ところで今更ですが、蓮弥は所謂ハーレム系主人公に分類されます。それも好意を向けられるだけでなく複数の恋人を作っちゃうタイプ。人によっては受け付けないという人もいるかもしれませんが、作者はキャラ設定次第だと考えています。
例えば最初からハーレム王目指している奴とか、本人は一途だけど突発的に破廉恥しすぎて彼が貰わないとお嫁にいけなくなる女子が多数いるがゆえにハーレムにならざるを得ない奴とか。

上記のような世界がそれを認めている系の主人公はそれでいいのですが、真っ当な倫理観がある世界にてハーレムを成立させるために、作者的に以下の条件を満たす必要があると考えています。

①人数は二人。頑張っても三人。
ただでさえ円満に複数の恋人を作るという荒業をやっているのに、これ以上人数が増えたら絶対手に負えなくなると思います。一応二人か三人までなら現実日本にも一夫多妻を成立させている事例もあるらしいですし、ギリギリ現実感があると思います。

②上下関係を作らない。男は二人の女を平等に愛する。
囲われる側の女達にとって男からの平等な愛こそが唯一の法で秩序。ただし主人公が王族や大貴族で恋愛に多少政治的意図が絡むなら例外とする。

③一度は女同士で男を巡ってバトルする。
激しければ激しいほどいい。それだけ二人の本気度が伝わってくる。相手が難聴鈍感系なら手を組むのもありですが、やっぱり嫉妬全開でバチバチやる方が燃えると思います。

そう言った作者の独自のルールの元、成立しているのが蓮弥&ユナ&雫の関係です。一応読者様の間でこの三人の関係がおかしいという声は上がっていないので認められていると勝手に判断している作者です。流石にここまで来てユナだけ雫だけという読者はいない……はず。いたらすみません。

後はあればですが……

④主人公が二人同時に幸せにしないといけない理由がある。
例えば片方を選ぶと片方が破滅して不幸になるなど。
実はちょっとユナと雫はこれに該当していまして、その辺りの話も具体的に蓮弥に愛されないと二人がどんなことになるのかも含めて第七章で語りたいと思います。

ただ上記で色々書きましたが、やっぱりそのキャラに合ってるかどうかが一番だと思います。

ではあとがきの続きは後半にて。


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