ありふれた日常へ永劫破壊   作:シオウ

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その日、人類は思い知った。自分達がいる世界が、ドラゴンクエストの世界ではなく、ドラゴンボールの世界であったことを。


大天使の威光

 ハイリヒ王国は真夜中にも関わらず、国中が騒動に包まれていた。突如王都に響き渡る轟音と共に、それに比例する膨大な魔力が覆いつくしたのだ。

 

 

 幸い、王都を守護する三重の大結界こそ破られてはいないものの、それが反応すること自体が今起きている異常事態を知らせていた。

 

 

「皆さん、緊急事態です。今すぐ王宮の広間まで集まってください」

 

 ハイリヒ王国王女であるリリアーナが神の使徒であるクラスメイトに対して招集をかける。この事態が自分達だけでは手に負えないことを理解していたからだ。

 

 

 数分もしない内に、クラスメイトの面々が次々と集まってくる。もともと王宮に響き渡った爆音と衝撃で飛び起きたメンバーばかりなのだ。リリアーナの招集を聞き漏らしたものはいない。

 

「リリィ、なにが起こったんだ?」

 

 クラスメイトの代表として光輝がリリアーナに口を開く。クラスメイトの一部はついに魔人族が侵攻してきたのだと思い、表情を硬くする。

 

 

 これから戦争が始まるかもしれない。

 

 

 皆そのために訓練を行ってきたとはいえ、いざその時が来るとなると体に力が入ってしまうのは仕方がないことだろう。

 

「いえ、まだ詳細はわかりません。……ですが南ではなく北、つまり神山の方角より巨大な魔力反応を感知しました」

 

 魔人領は人族の領域より遥か南に存在している。よっていつも襲撃を受けるのは南側だ。ましてや北の神山からくるはずなどない。もしそんな事態が起きようものならハイリヒ王国に、人族に未来などないだろう。

 

「姫様ッ! 失礼いたします」

 

 そこに兵士がなだれ込むように入ってきた。本来ならそう簡単に入れる部屋ではないのだが、緊急事態故に仕方ないと咎めるものはいなかった。

 

「まずは城下町の様子のご報告を申し上げます。現在、未確認の魔力の衝突により、王都の市民の間で混乱が起き始めています。警備隊および、メルド団長指揮下の騎士隊のメンバーが混乱を鎮めようとしているのですが、一部の者が魔人族の侵攻が始まったと吹聴しているらしく、それを真に受けた一部の住民は王都を無理やり脱出しようとしている模様」

 

「警備隊の者は引き続き市民の混乱を鎮めるように行動を。それからお父様は……国王陛下はいずこにおられるかわかりますか?」

 

 そう、本来この国の最高責任者であるエリヒド国王だが、この事態になっても一向に姿を現す様子がない。よってこの場で一番権力があるリリアーナが指揮を執っているのが現状なのだが……

 

「それが……寝室にもいらっしゃらないご様子。現在行方が掴めないとのことです」

「一体こんな時にどこへ……わかりました。なら王がいらっしゃるまで、引き続き私が指揮を執ります。王宮魔導士はこの魔力の発生源の特定を急いでください」

 

「了解しました」

 

 リリアーナの一言で駆けだしていく王宮魔導士。まずは原因が何かわからないことには何も始まらない。

 

「そういえばシズシズと藤澤君も姿が見えないよね」

 

 そこで谷口鈴が現状ここにいないメンバーの名前を上げる。

 

「そういえば、昨日から見てないよね」

 

 誰か知ってるか各自確認するが、誰も知らないようだ。

 

「こんな時に、蓮弥さんがいてくれるとありがたいのですが……」

 

 リリィの言葉が場の中に広がる。

 

 この異常事態の中、神の使徒と呼ばれるクラスメイトの中でも飛びぬけた戦闘力を持つ蓮弥がいれば、安心の度合いが違う。クラスメイトの大半がその意見に賛成する中、その声に対して否を唱える者もいる。

 

「リリィ、今この場にいないやつのことを言っても仕方ないだろ。あいつはみんなが必死になって修行してる時でも、呑気に雫を連れまわして遊びまわってるような奴だぞ。……俺達だってあれから必死に修行して強くなってるんだ。あの時の魔人族に後れを取った俺達じゃない。藤澤がいなくても、ここにいるメンバーで力を合わせればきっと乗り越えられるさ」

 

 光輝がカリスマを発揮して場の士気を高める。確かに光輝の言う通り、今いない人間のことを気にしても仕方がない。それにあれからさらに厳しさを増した修行を毎日行ってきたのだ。一部の者は相談役になったダニエル神父により新たな力に目覚めている。

 

「だけど光輝君……まだ聖剣が直ってないんじゃ……」

「それは……」

 

 そう、中村恵里が指摘したように現在も光輝の聖剣が直ったという報告は上がってきていない。

 

「リリィ、聖剣は今どうなってるんだい?」

 

 光輝が質問するも、リリアーナは少し言い難そうに言葉を濁しつつ答える。

 だが……

 

「それが一応直ったのですが……ッッ、何事です!」

 

 

 最後まで言い切る前に膨大な魔力の波動により、大結界越しだというのに衝撃が走る。そのリリアーナの言葉に、ようやく外の状況を確認できるようになったらしい王宮魔導士が水晶のアーティファクトを持って参じた。

 

「リリアーナ様、ようやく魔力の正確な発生源を特定致しました。神山方向上空A-12です」

「ッッ! それほど王都と離れていないではありませんか。何が起こっているのです? 魔人族ですか?」

 

 どうやら想定していたよりも近くで起こっていることであることがわかり、一堂に緊張が走る。

 

「いえ、それが……見ていただいた方が早いかと……」

 

 魔導士が急いで映像投射用アーティファクトを展開する。そこで映っていたのは……

 

「天……使?」

 

 クラスメイトの誰かが呟く。

 

 その映像に映ったのは、神山上空に存在している巨大な天使の姿だった。黄金の三対六翼を開き、光り輝くオーラに包まれているその姿はまさに聖書に出てくるような大天使を見ているかのような圧倒される存在感があった。

 

「一体何故……こんなものが突然現れたのですか!?」

「わかりません。ただこちらをご覧ください」

 

 それは大天使の真正面。その上空に浮かんでいた。

 

 黒い軍服に同色の軍帽。それは地球でいう武装親衛隊と呼ばれるものの軍服と酷似している。彼らの中でそんな服を着る人物など一人しかいなかった。

 

『藤澤ッ!?』

 

 クラスメイトの驚愕の叫びが部屋の中に響き渡った。

 

「なんであいつがあの場所にいるんだよ」

「というかどういう状況?」

 

 何がなんだかさっぱりわからない。クラスメイトの反応はもっともだ。なぜ丸一日姿を見かけなかったクラスメイトの一人がいかにも天使みたいな存在と対峙しているのだ。

 

 

 そして状況が動く。

 

 大天使が手を広げると、その大天使の周辺に魔法陣が展開される。その数えきれない大量の魔法陣が魔力を受け駆動し……

 

 

 たった一人の標的に向かって放たれた。

 

 

「なんだよ……あれ……」

 

 

 クラスメイトはこの世界に来てから頻繁に人生最大を更新し続けている驚愕を覚えていた。

 

 

 一発一発が自分達が使う魔法を遥かに超えているその力の雨に対して、蓮弥は目にも留まらぬ超高速で動き、時には瞬間移動らしき力を用いて躱していた。映像アーティファクトに魔力の流れを追う優れた感知機能がなければ知覚することすらできなかったであろう超高速の攻防。

 

 

 正直クラスメイト達はまだ蓮弥達のレベルを過小評価していた。あの時、魔人族に追い詰められた際に魔人族が使役していた魔物は確かに、当時のクラスメイト達が知っている魔物より遥かに強力だったが、所詮それだけだった。いわば単に魔物のレベルが勇者達が想定していたより高かっただけの話であり、あの時無双したハジメ達の力も、自分たちの力の延長線上にある。そう思っていた。

 

 

 だがここでその常識が覆される。

 

 

 蓮弥が極大の炎を天使に向けて放つが、小さい天使に弾かれる。そして突然蓮弥の元に小さい天使が現れたかと思えば、蓮弥の姿が映像アーティファクトから消えた。アーティファクトが感知できる限界速度を超えたのだ。

 

 

 そして現れた蓮弥達によっていつのまにか立ち込めていた分厚い積乱雲は払われ、神山の麓の森林は地層ごとひっくり返される。

 

 

 彼らが攻撃するたびに地形が、天候が変わる。一級の映像アーティファクトを用いてでさえ認識が困難なのだ。実際肉眼で見たらおそらく認識することすらできないであろう戦闘スピード。

 

 

 まるで戦闘レベルの違う別のジャンルの作品に来てしまったかのような感覚。

 

 

 クラスメイトが圧倒される中、この中で彼らとは立場が違う少女リリアーナは判断に迷っていた。

 

 

 そもそも何がどのような経緯でこの騒動が起きたのか全くわからない。いきなり自身の国の防衛圏内に現れたかと思えば、軽く国が消し飛んでもおかしくない攻防が国の目と鼻の先で繰り広げられているのだ。いくら王族としての教育を受けてきたであろうリリアーナもまだ若い。この事態にどう行動に移せばいいか判断できずにいた。

 

 

 何をどう動けば自国の利益に繋がるか、自国の被害を防げるのか。ほんの些細なミスをしただけで崩壊しそうに見えるし、どんな対策を練ろうとも結果は変わらないようにも思える。だが、このまま手をこまねいているわけにはいかない。

 

 

「今は少しでも情報が欲しい。兵士の方達は引き続き避難誘導しつつも……」

 

 

『親愛なるエヒトの子らよ。我は聖教教会教皇、イシュタル・ランゴバルドである。今一時、我の言葉に耳を傾けよ』

 

「聖教教会ッ!」

 

 ここにきて事態がさらに動く。聖教教会よりおそらく思念を飛ばすアーティファクトによって王宮に、王都中に教皇の声と映像が届けられる。隣には行方不明だったリリアーナの父、ハイリヒ国王の姿もあった。

 

『まず皆に残念な知らせがある。エヒト神が我らを救ってくださるために派遣した神の使徒の中に、異端者が交じっていたことが発覚した』

 

『異端者の名は藤澤蓮弥。かの者はエヒト神と対立する邪神と契約することで、邪悪で強大な力を手に入れた背教者であったことが我々の調査で判明した。よって我らは審議の結果、彼に対して異端者認定を行うことに決定した』

 

「ッッ!? そんな馬鹿なッ!! 通達も本人への審問もなしに、いきなり異端者認定など起きていいわけがありません!」

 

 

 リリアーナが驚愕するのも無理はない。異端者認定とは本来そんなに軽いものではない。この世界の人々にとって、それは死刑判決にも等しいものだからだ。これが認められるといつでも誰によってでも、藤澤蓮弥討伐は神の名の下に許されてしまうことになる。人権など認められていない神敵の畜生であると宣言されたも同然なのだ。

 

 

 だがイシュタルの演説はまだ終わらない。だんだん声に光悦とした感情が混ざりはじめる。

 

『だが、偉大なるエヒト神は我らの考えなどすでにお見通しだったのだ。神の子らよッ、いざ空を仰ぎ見よッ、あの宙に浮かぶ神々しき御姿。あれこそがエヒト神が、自身と対立する邪神の眷属に裁きの鉄槌を下すために我らの元に遣わした、神の眷属である』

 

『ゆえに恐れることはない。我らにはエヒト神の加護がある。あの聖なる使徒によって、瞬く間に邪神の眷属は討伐されるであろう』

 

 

 念願の新しい情報だが、場が余計に混乱しただけだった。わかったのはどうやら蓮弥が聖教教会により異端者認定を受けたということだけ。それにイシュタルはあの大天使こそ神の使いだと信じて疑っていないようだが、本当にそうなのだろうか。先ほどの攻撃からエヒトの子であるはずの自分達に対しての配慮があるようにはリリアーナにはどうしても思えなかったのだ。

 

 

 そしてその予感が的中するかのように大天使の手のひらがこちらに向けられる。アーティファクトより響く危険を知らせるアラート。だが状況認識が追い付かない彼らに対してなすすべもなく砲撃は放たれ──

 

 

 大結界に命中する前に軌道を変え、王都より遥か遠くの大地で炸裂した。

 

 空を切り裂く一条の閃光、大平原で発生する巨大なドーム状の爆炎。

 

 

 それは夜を昼に変え、遥か先で爆発したにも関わらず、はっきり見えるキノコ雲を上げる砲撃に対して、王都の大結界など紙の装甲と変わらない。都市を一発で破壊できるその砲撃は、もはや戦術核兵器レベルの攻撃力を有していた。

 

 

 そしてその光景は……クラスメイトの心を折るのに十分すぎる効果を発揮した。

 

「……無理だ」

「あんなの……俺達がどうこうできるレベルを超えてるだろ……」

 

 クラスメイトの誰かが呆然としながら呟いた。誰かは些細なことだった。なぜならクラスメイトのほとんどが同じ思いを共有していたのだから。この時点で彼らの恐怖と混乱は極みに達しようとしていた。先ほどのイシュタルの言によればあれは人類の味方ではないのか。だが先ほど外したとはいえ、こちらに向けて攻撃を加えてきたのは確かだった。

 

 

 一体何を信じたらいいのかわからない。

 

 

 誰か何とかしてほしい。

 

 

「……教会に出頭するよう藤澤を説得しよう」

 

 勇者天之河光輝が、ぽつりとこぼした。

 

「光輝……お前何言って……」

「今はそれが最善の行動だと俺は思う。俺は勇者だ。クラスメイトを、王都に住む人々を守る義務がある。あれは藤澤に裁きを与えるために攻撃しているんだろ。なら、藤澤が教会に自ら赴けば、攻撃は止まるはずだ」

 

 動揺する龍太郎の言葉に対して、光輝はもっともらしいことを言う。確かに教会の言い分を信じるとするなら蓮弥が教会に赴き、自ら裁きを受けるというのなら、神の使いが聖教教会総本山である神山を攻撃しないという前提ではあるが攻撃は止まる可能性はある。

 

「それに()()()()()()()()()()()()()()、然るべき場所で申し開きをするべきだし、結果的にそれが藤澤のためにもなると思う」

「ですが光輝さん。それは……」

 

 リリアーナが異端者認定に対する光輝の思い違いを正そうとするが、周りの空気は光輝の言葉により、蓮弥を教会に突き出せばなんとかなるという空気になりつつある。

 

「そうだ。あれはまさにエヒト神の使い。ならやっぱりあの者は異端者だったのではないか」

「王都の民を守るためには、多少の犠牲は仕方ありますまい」

 

 この世界の住人である王国の重鎮たちは同時にエヒト教の信者でもある。教皇の決定により異端者を差し出すという方向に意見が固まりつつある。一方クラスメイト達は困惑していた。クラスメイトを突き出すのは何か間違っている気もするが、だからといってあの天使が暴れ続ければこちらにどんな被害が出るかわからない。

 

 

 張りつめた緊張と混乱が頂点に達し、暴発しようとしたその時。

 

 

「みんな静まりなさい!」

 

 この場に()()()()()()()()()()凛とした声が響き渡った。その声により一気に燃え広がろうとしていた炎が一瞬で鎮火されるように部屋の中の空気が静まる。広間の扉が開いて中に入ってきた人物。それはクラスメイトで一際冷静に判断ができて、皆の頼れるまとめ役。

 

「シズシズッ」

 

 部屋に入ってきた雫に鈴が歓喜の声を上げる。

 

「待たせてごめんなさいね。ちょっと今まで立て込んでてね」

 

 雫の登場によりリリアーナが少しほっと溜息を吐いた。遅れてやってきた彼女なら何か他の情報を持っているかもしれない。

 

 そしてその雫に対して、勇者天之河光輝が近づいていく。

 

「ちょうどよかった。雫に頼みがある。教会に出頭するように藤澤を説得するのを手伝ってくれ。雫にとって辛いことかもしれないけど、藤澤が悪事に手を染めているのなら、やっぱり然るべき裁きを受けて罪を償う必要があると俺は思う。だから……」

「光輝……黙っててくれるかしら。()()()()()

「あ……う……うぐ……」

 

 なにやら言ってきた光輝を邪魔扱いすることでしゃべれなくさせる。

 

 

 そして雫は声が出なくなり空気だけ吐き出している光輝を無視し、リリアーナの元に近寄る。

 

「雫、無事で良かったです。ですが、蓮弥さんが異端者認定されました」

「ええ、思念はここまで届いていたから把握しているわ。それよりリリィ、町の人をできるだけ戦場から遠いところに避難させるように言って欲しいの」

「それは、何か根拠があって言っているのですね」

 

 リリアーナの言葉に雫が確信をもって頷く。

 

「あの天使は私たちの敵よ。()()()()が地上によこした神の使徒。あれに私達のことを考慮する心なんてない。もし蓮弥が負けたら、ハイリヒ王国に未来なんてないわ」

 

 言い切る雫の言葉に場が騒めく。

 

「それはあの天使がエヒト神と対立する邪神より差し向けられたものだということですか?」

 

 リリアーナの問いに対して、少し雫は悩むも、意を決してこの世界の真実を語る。

 

「いいえそれは違うわ。狂った神とはエヒトそのもの。私達を呼び出した神は、神を名乗るのもおこがましい……最低最悪のペテン師よ」

 

 場のざわつきがさらに加速する。王宮側の人間などはエヒトを狂った神と言い始めた雫に対して剣呑な気配を放つものも現れる。

 

「静まりなさい!」

 

 可憐ながらも、凛とした声が響き渡り、場に再び静寂が生まれる。

 

 その静寂をおこした張本人であるリリアーナは雫に改めて向き直る。

 

「……雫のその発言の是非は今は置いておきます。私が聞きたいのはこれだけです。……我々はどうすればいいですか? どうすれば明日を迎えられるのですか?」

 

 

 その真剣な表情と言葉に雫も真面目に答える。

 

「……正直あれを前にして私達ができることなんてありません。唯一可能性のあるのは蓮弥ただ一人です。だから信じてください。蓮弥が勝つことを」

 

 今はそれしかできない。

 

 雫は黒い箱に包まれつつある蓮弥に向けてある魔法を行使する。

 

 それは蓮弥と別れる際に魂魄魔法にて蓮弥に付与していた、対象の魂を活性化させる魔法だった。

 

 正直いって今この魔法を使っても何も意味をなさない。本来の使い方は付与した人物に自身を想起させるというものだ。いくら魂を取り込んで力にする蓮弥だといっても、微々たる量の雫の魂が加算されてもこの場面で大した影響をもたらさない。

 

 

 だが雫はこの時、一見意味のない行動を取った。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

(離れていても私はそばにいる。信じてるから、蓮弥)

 

 

 雫は蓮弥の勝利を信じて待つ。

 

 

 戦いは終幕に向かい、もうすぐ夜が明ける。

 

 

 




フレイヤがやったのはナウシカのプロトンビームをイメージしてもらえれば。

連載約半年、物語の佳境にて、ついにその日が来てしまった。
次回サブタイトル『創造位階』

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