英雄の欠片は何を成す   作:かとやん

7 / 58
インフルエンザに襲われて執筆がおくれましたm(__)m
寝起きに書いたので所々文章がおかしいかもしれませんがすいません。


ベルくんお披露目です。

まあ訓練場で大分知られてますけどね。

ベートとアイズはまだ会わせません。



英雄の欠片と家族

「ここ、どこ?」

 

只今、僕は絶賛迷子です。

ステータスに浮かれて、神様に場所も聞かずに飛び出した僕は、長い廊下の中央で途方にくれていました。

 

「全部同じような扉だし……と、とにかく誰か見つけないと!」

 

顔を青くして、止まらぬ汗を滴ながら。

長い廊下を走り、角を曲がって

 

「うわ!」

 

「おっと、廊下は走るなと……ん?お前は」

 

「いてて。す、すいません」

 

誰かとぶつかってしまった。

僕は尻餅をついた状態で顔をあげる。

 

「確か、ベル・クラネル……だったか?」

 

「はっはい!」

 

深緑の髪をした女性のエルフが僕の事を見ていた。

僕はその綺麗さに見惚れて返事が遅れてしまった。

これがお爺ちゃんの言う絶世の美女というものなのかと、うっすらと思った。

 

「立てるか?」

 

「はい。あの、すいません」

 

「次からは気を付けるようにな。所でロキはどうした?」

 

エルフの人の言葉に僕ははっとして——

 

「ここ、どこですか?!」

 

泣きついていた。

 

「な!? おい、まて!」

 

「食堂の場所を教えてくださいいぃぃ!!」

 

 

 

 

 

「はぁ……つまり、ロキに先に行けと言われて、出てきたは良いものの、場所を聞いておらず迷子になったと」

 

「は、はい。すいません」

 

眉間を押さえながら大きなため息をつくエルフの人。

 

うぅ、怒らせちゃったかな・・・泣きついちゃったし

 

僕が正座しながら俯いていると突然頭を撫でられた。

 

「ロキがすまんな。お前は私が責任をもって案内しよう。……だから、その顔はやめてくれないか」

 

若干たじろいでいるように見えるエルフの人に僕は笑顔で返事をする。

 

「あ、ありがとうございます!!! えっと」

 

「ああ、そういえば名乗っていなかったな。リヴェリアだ」

 

「はい! ありがとうございます。リヴェリアさん!!」

 

僕がそういうとリヴェリアさんはもう一度たじろいだあと、また僕の頭を一撫でして歩きだした。

 

「ついてこい。食堂はこっちだ」

 

僕は慌ててリヴェリアさんのあとについていった。

 

 

 

 

 

「おや? ベルじゃないか、ロキはどうしたんだい?」

 

食堂につくと既にたくさんの人が集まっていて、席はほぼ満席だった。

そのままリヴェリアさんの後を着いていくとフィンさんたちが座っている席まで着た。

 

「えっと、神様は先に行けといわれたので」

 

「なるほど、それで迷っていたところをリヴェリアが連れてきたと」

 

「うっ、すいません」

 

「なに、君が謝ることじゃないよ。それに、噂をすれば君を迷子にさせた張本人だ」

 

そういわれて振り替えると神様が凄い勢いで走ってきた。

 

「ベルぅぅ!!! ごめんなぁっっっ!!?! ごふぅッ!」

 

「走るな」

 

そしてリヴェリアさんの拳が顔に刺さった。

神様はそのまま気絶してしまったようで、床で煙をあげながら延びてしまった。

 

「か、神様? 大丈夫ですか?」

 

「かッかッか! なぁに、心配するな小僧! 儂が気付けておくでな!!」

 

「え? あ、かみさま?!」

 

ドワーフのおじさんに神様が連れてかれた?!

 

「ははは。それじゃあベル、ついてきてくれるかい?」

 

「え? あの、どこへ?? 神様はいいんですか?!」

 

「ハハハ、ダイジョブ。いつものことだからね」

 

そう言ってフィンさんに僕は食堂の前の方へ連れていかれた。

あれがいつも? 神様って丈夫なんだなぁ。

 

 

 

 

「さて、食事の前に皆聞いてくれ」

 

フィンさんの一言でざわざわしていた食堂が一瞬で静かになる。

 

「入団試験を見ていた人は知っていると思うけど、僕のとなりにいる彼が今回入団することになったベル・クラネルだ。彼が困っていたら、助けてあげてくれ。それじゃあベル。一言」

 

そう言って僕の背中を軽く押すフィンさん。

僕は緊張を紛らわすために数回深呼吸したあと、なるべく大きな声で挨拶をし、

 

「ベル・クラネルです! 皆さんに早く追い付けるよう頑張りますので! 宜しくお願いします!!」

 

思いっきり頭を下げた。

数瞬の間を開けて、大きな拍手と激励が僕めがけて飛んでくる。

 

「こっちこそ宜しくな!! ベル!」

 

「試験の時! 見てたぜぇ!!」

 

「あぁ、ベルきゅん可愛いよぉ!」

 

 

「おめでとう。ベル、これから君は僕らの家族だ」

 

フィンさんのその言葉に、僕は目尻に涙をためながら笑い返した。

 




文章大丈夫かな?


あとリヴェリアはヒロインじゃないよ(まだ)(*´∀`)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。