空の境界 偽典福音/the Garden of false 作:旧世代の遺物
/1
──ここは、どこだろう。
とてもあたたかくて、とても寂しいここは。
──ふと、目を開く。
けれど、そこには何もない。あるのはただの暗い闇。
聴こえてくるのは風の音に雨の音、けれどちっとも寒くはない。
わたしは夢を見ているのだろうか。
「……聞こえるか」
間近から声が聞こえる。
もう何度も聴き馴染んだ、優しくて冷たい声。きっとあの人に違いない。
けれど、そんなことはありえない。
だって、わたしはもう──。
「生きてるよ。おまえは確かにここにいる」
──生きている。わたしはここにいるんだ。
でも、どうして──?
「気にするな。生きていればそんなこともある」
何気無く、当たり前のように彼は言う。
──本当はもう気付いていた。
わたしは、また彼に助けられた。
──彼?
そもそも、ここはどこだろうか。
見渡せど見えるは無明の闇。どこにいっても風は吹き荒ぶばかりだ。
この少しばかり狭くて、けれど力強い
でも、今なら解る。わたしはこの場所を識っている。
「どうして、わたしを助けたんですか、先輩」
彼は答えない。
もしかすると、この人はもうわたしの先輩などではないのかもしれない。
思えば、あの夜に出会ってた時から拭い切れない違和感が付きまとっていた。
理由は知らないけど、この人は昔とは見違えていた。
なら、きっとわたしの先輩はもうどこにもいないのだろうか。
「わたし、生きていてもどうしようもないのに」
……わたしは、どうして生き延びたのか。なぜ生かされたのか。
その答えに、わたしはどうしても辿り着けなかった。
「そうだな、おまえはどうしようもない」
「なら、どうして! わたしには何も残っていないのに……!」
「いいや。何も残っていないというのなら、それは間違いだ。──おまえには、これからやらなくちゃならないことがある」
──それは。
──ああ、この人はやっぱり厳しい。
それは、わたしが最期まで認められなくて、墓場まで持っていくつもりだったのに。
「おまえにはその罪が、そしてそれを贖うべきおまえ自身が残っているだろう。なら、それを蔑ろにするのは──絶対に間違ってる」
「あ────」
熱い雫が頬を伝う。目頭が熱くて、嗚咽が止まらない。
この人はずっと──この人だけが、わたしに償う機会を与えていてくれたんだ──。
「わたし──生きてていいんですか」
「ああ。おまえは生き抜いて、己の行いの結末を受け容れる権利と義務がある。だから──もう逃げることは赦されない。それが、おまえの咎だ」
それが、わたしの罪。わたしに課せられた罰のカタチ。
それはあまりにも苛酷で、何よりも痛みに満ちた茨の道だ。
でも、わたしはもう見失わない。
それがどれほど苦しいことでも、涙に埋もれようとも。
それだけが、わたしに示された救いなのだから。
「ごめん……なさい……! ごめんなさい……! わたし……!」
──痛いです。すごく痛くて……こんなに痛いと、わたし、泣いてしまう──。
そんなことすら、言葉にできなかった。
ただ、涙を流すことしかできない。
でも、それだけで痛みは薄れていく。
『傷は耐えるものじゃない。痛みは訴えるものなんだ』
幾重にも折り重なるように、なつかしい言葉が残響する。
もし、あの時。
あの再開の夜に、そんなことが言えていたのなら──。
あなたに会えてよかった。こんなわたしを抱えてくれて──救ってくれて、ほんとうにありがとう。
それすらも涙に呑まれ、カタチにはならなかった。
「……わかった。オレも悪かったよ。もっと早く、気付いてやればよかったのにな」
視界は暗くて見えないけれど、彼は悼むように瞼を閉じた。
それが、わたしがここでみた両儀織の最後の姿だった。
──この出来事から三ヶ月。
わたしは秋の中頃に妖精を追って
/2
暴れ狂う嵐でも消しきれない程の轟音を聞き付けたわたしと橙子さんは、織の帰還を待つことなくブロードブリッジへと急行した。
そうしてそのあまりの惨状を見て愕然とする。
なんと橋は鉛筆を折るように中心から真っ二つに割れ、その大部分が水底に没していたのだから。
そして警備員ともめている橙子さんを尻目にわたしは二つの人影を見て取った。
「──織!」
こちらにふらふらとした足取りで向かってくる漆黒の影。その姿は茫洋としていて弱々しいものではあるが、紛れもなく織そのものだった。
そして彼に背負われているもう一人──こちらの方もわたしのよく知る人物だ。
「藤乃ちゃん! よかったぁ……!」
──生きている。
蒼白ではあるが幼子のように安らかな寝顔を浮かべる藤乃を見た途端、それまでの焦燥が嘘のように安堵の声が漏れる。
「悪いな鮮花。ちと遅れちまった」
所々血塗れになってはいるものの、織は軽口を叩きながらわたしに向かって微笑む。
それだけで、何もかも報われたのだと感じる。
言いたいことは山ほどある。それなのに二人が生きているというだけで、全てがどうでもよくなってしまった。
「まったくこいつ、最後に透視能力まで行使しやがった。ここで止められておいて命拾いしたぜ」
そうやって溜息を吐いてから織は藤乃を地面に降ろし、雨から逃れるように壁に凭れかかる。
わたしは穏やかに眠る藤乃を眺めながら、受け取った携帯電話で急いで救急車を呼んだ。
交通機関が麻痺しているというのに来てくれるかは賭けだが、そうなったらわたしが連れて行くことにしよう。
そんな感慨に浸るわたしの背後で二人は聞き捨てならないことを話している。
「織、おまえも病院に世話になった方がいいぞ。肋骨辺りが折れているように見えるが」
「いや、行かない。あんた魔術師だろ? ならあんたが手当てしてくれた方が早そうだ」
……わたしとしては藤乃諸共病院に送りたいところだが、橙子さんの魔術があれば必要ないという意見には不思議と納得できたので何も言わないことにした。
「一応救急車は呼びました。呼んだ手前わたしは残りますが、二人はどうします?」
橙子さんは帰ると言ったが、織はわたしと残ることを選んだ。
彼としても、折角助けたのだから確実に藤乃が運ばれていくのを見届けるつもりなのだろう。
「それじゃあ、また後でな。あまり遅くなるなよ」
そんな親みたいなことを言って、橙子さんは外車を走らせ去って行く。
降り頻る雨の中、手近な倉庫で雨宿りする織の下へ、わたしは駆け寄った。
時間を置かずして救急車は到着し、藤乃を運んでいく。
わたしは思わず安堵の溜息を吐き、彼女の姿が消えるまでその光景を眺め続けていた。
それとは対照に、織は険しくも物悲しい貌で彼女を眺めている。
彼がそんな複雑な表情を浮かべる理由が、なんとなくだけどわかる気がした。
「……織。あなたはあの子を──藤乃を赦したのよね?」
「──違うな。赦せなかったからこそ、あいつは生き延びた」
その言葉を聞いた途端、わたしは彼の浮かべる表情の意味を理解した。
憂いと憤りを湛えた横顔。そこには己自身に向けられた罪悪と怒り、そして終ぞ藤乃に与えられなかった憐憫が灯っていた。
それを見て言葉に困るわたしを尻目に、織は誰にでもなく独白する。
「……あいつは、大切にしていたものがあった筈なのに、何もかも見失っちまった。……きっと、オレなんぞに救いを見出したからなんだろうな。結局、オレとあいつは同類なんだ。所詮同じものでは穴は埋められないってのに、あいつはオレを特別にしていた。だからこうして道を誤った。ならオレがあいつの前に在り続ける限り、あいつは何度でも道を誤るだろう。──だからもう、会わない方がいいんだ」
それは、懺悔にも似た嘆きだった。
ただ夜を眺めながら虚無の瞳を浮かべる彼を前に、わたしはやるせないままに沈黙する他なかった。
……きっと自分を責めて欲しいのだろう。
けれどわたしは彼を讃えたかった。
だってあなたは、あの子を救って、償う機会を与えてあげたじゃないの──。
「そんなことないわ。あの子はもう間違えない。だって、あなたは間違った選択なんてしなかったもの。彼女を赦さないでいることも。その手を掬い上げたことも。あなたとの思い出があるからこそ、彼女はこれからも償い、生きていける。……誰にも裁かれないというのなら、良識が残っている限りその罪は永遠に抱えていくしかない。けれどあなたは彼女を裁いた。あなたが赦さないでいることで、彼女はやっと自分を赦すことができる。──あなたが裁いてあげることで、彼女は償いの道を探すことができる」
予想外の反論だったのか、織は呆気に取られてわたしを見据えている。
わたしは彼を宥めるように、慰めるように語り続ける。
「だから、またあの子に会って、もう間違えないようにしてあげて。あの子がいつか自分を赦せるように、その痛みを少しでも癒せるように。──あの子はね、幸福なればなるほどに罰もまた重くなる。それでも少しでも多くの幸せがあって欲しいとわたしは願うわ。……それが、どんなに辛く苦しいことでも」
「なら──精々苦しめばいいのさ」
そう呪うように祝福しながら、織は微笑んだ。
そうしてごく自然に、当たり前のように前提そのものの核心を問うた。
「なら、もしオレが間違ったならどうする? その罪を誰が裁き、誰が正す?」
織の眼は、深海そのもののような深みを含んでいた。
それは、織にとっては答えの出ない疑問だった。
──少なくとも、織にとっては。
なら、予想外の答えを返してあげよう。
わたしはあくまで自然体で、気取ることなく言葉を紡ぐ。
「そんなの決まってるじゃない。──あなたの罪は、わたしが背負う。もし間違えたのなら、誰よりも叱ってあげる。そうして参ったって言うまで、何度でもね」
もっとも、そんなことにはならないでしょうけど、と付け加える。
織はただ、愕然としたまま雨に打たれている。
「……おまえ、本気かよ。まったく、どうしておまえはというヤツは……」
「もちろん本気。そのくらいの度量は持ってるつもりよ。わたし」
何の迷いもなく返すわたしに、織は楽しげな笑顔を向ける。
「そっか。ならオレも見返りを用意しないとな。オレには正しい道なんて分からないけど──もしおまえが迷いそうになったら、オレが背中を押してやる。それから──おまえを傷付けるものがあったなら、オレがそれを『殺して』やるよ」
最後にとんでもなく物騒なことを言って、恥じらうように織は俯く。
けれど、そんな織は雨に濡れていることも相まって本当に綺麗だった。
嵐は既に去り、街は曇天に取り残される。
消え逝く嵐の最期の涙は、わたしたちを潤し続ける。
わたしたちはただ、安堵の内に互いを見据える。
思えばそれが──彼が二年の眠りから覚めてわたしに見せた、初めての笑顔だった。
痛覚残留・了
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……今回は一段と楽な仕事だった。
そうつまらなげに回顧しながら、男は喧騒に包まれた街を歩く。
通りはこれだけの喧騒が渦巻いているというのに、何故か男を除いて人っ子ひとり見当たらない。
人工の灯火が煌めく不夜城じみた夜の街、遠く立ち昇る黒煙に人々は皆、野次馬として蛾のように引き寄せられてしまっていた。
それら全てに背を向け、優しい月明かりを独占する男こそがこのある意味秩序だった混沌を引き起こした元凶である。
男の名は倉密メルカ。何ということはない、職業的爆弾魔である。
ただ、『これから起こり得ることの全てを知り、実現させることができる』という点を除いては。
そう、何の冗談でもなく彼にはある時から『未来そのものを視覚する眼』が備わっていた。
しかもそれはごくありふれた『未来予測』ではなく、右目によって見た理想の未来を、そのための方法を映し出す左目によって確定させる、より上位の能力である。
全てが予定され、決して覆ることのない
そんな世界は当然に彼から生の悦びを奪い取り、彼自身もいつしか他者の俗悪な欲望を具現するだけの
変わり映えのない人生。変わり映えのない依頼。
彼は今日もつまらない煽動者として一人の死人も出すことなく社会という舞台に混沌を齎す。
そうしていつものように機械的に工房へと足を運び、手に入れた報酬で意義もなく食い繋ぐ。
それこそが人生の目的であり、手段であった。
彼は工房に誰も居らず、何も起きていないことを『視認』してから、眼前の安っぽく錆び付いた扉を開く。
扉だけでも並々ならぬ安普請だと認識できるが、内装はさらに悲惨だった。
罅に覆われ色の落ちた壁。穴だらけで白蟻が出入りしている襖。半ば腐っている木製の雨戸。
これでは家というよりも廃墟と言った方が的を射ている──実際にそうなのだが──此処こそが爆弾魔・倉密メルカの工房であり、住処であった。
彼は手に入れた報酬金を乱雑に袋に押し込むと、頭陀袋じみた座布団に座り込み、爆弾作製の道具で満漢全席となった卓袱台と向き合う。
報酬金によって道具と材料を購入し、余暇を使って商売道具の作製と改良に着手する。
それだけが彼の平穏であった。
そうして安穏に浸りながらボウルと火薬を手に取った瞬間。
「──君が、倉密メルカか」
──地獄が顕現した。
「────────⁉︎⁉︎」
それは、一瞬でありながら永劫に廻る螺旋にも思えた。
この瞬間、爆弾魔の脳裏に久しく忘れていた生存本能──恐怖が復活し、同時に最早味わうことはなかった筈の驚愕すら取り戻すこととなる。
『何故、此処に侵入者が──?』
当然と言えば当然の疑問だ。
彼の未来視は物事の起点から結末までを見通すものである為、これまで警察や裏社会の者達に決して正体や住居を知られることはなかった。
だというのにこの『何者か』は此処にいるというあり得ない筈の事実。
『尾行されていた? いや、それこそまさか。私の視界にこんなことは──!』
メルカは恐慌に囚われたまま背後を向き、侵入者の正体を確認しようとする。
しかし──。
「成程、それが君の能力か。ふむ、中々に優秀だ」
その重く、聴く者の脳を鷲掴みにするような絶望だけが満ちた声。
まず異様なのはその風采。
鋼のような筋肉の鎧に包まれた黒衣の長身。それだけでも人を威圧するには十分過ぎるが、何よりも悍ましいのは貌である。
落ち窪み、この世全ての嘆きを示すかのような亡者の瞳。殊更にそれを強調する傷痕の如く刻み込まれた苦悩の皺。
もしこの世に一人で全ての悪を担う者がいるならば、それはきっとこの者なのだろう。
そう思わざるにはいられない程、その男は地獄そのものであった。
──あらゆるモノへの関心も畏怖も捨て去ったメルカですらもそう思う程に。
「──、──」
声すらも、喉から出せない。
何の理屈か、どれほど凝視してもこの男からは『未来』が見えない。
『何故、この男には未来がない⁉︎ 生きているモノでもそうでないモノでも、こんなことは一度としてなかったというのに──!』
メルカが何よりも畏怖するのはそれだ。
彼の両の瞳には見えない未来などなく、いかなる存在にも自ずとその先行きは見えるものだった。
だが、この男だけは違う。
この男の未来は、完全に『静止』していた。
「案ずるな。君に頼みが有って探し出しただけだ」
そう言った時には既に机の上には写真が置かれていた。
たった、それだけの取るに足らない動作。それすらもその過程を認識することは叶わなかった。
「君に消して欲しいモノがある。その写真に写っているモノだ」
そこで改めて写真を見る。
そこには膝丈まである漆黒のコートを羽織った、山猫や鴉を連想させる怜悧な美青年の姿があった。
「両儀織。その写真の男だ。其奴を破壊して欲しいのだ」
写真の男、両儀織の抹殺。それがこの不可解な男の望みだった。
殺人依頼──何の幸運か、倉密メルカはこれまでそのような注文を請け負ったことはなかった。
だが、その幸運もこれまで。
彼はあくまでも矜持や信念を持たない、最も現代社会の需要に沿った解体屋だ。
故に彼は思想心情で依頼を断ったのではなく、単にこの国の命の価値が高い為に誰もそんなことを望まなかっただけなのだ。
だが、いざ依頼となれば話は別だ。
依頼を受注したその瞬間から彼は低俗な神の劣化品、無責任な
それも、見合う報酬があってこその話だが。
「それも問題ない。先払いで五千万。遂行を確認次第、更に二億を日本円で用意しよう。無論、不満があるならば更に上乗せしよう。如何かね?」
総額なんと二億五千万円。人一人の命の代価としては破格の数字である。
この時、彼は漸く返答を下した。
「良いだろう、契約は成立だ。これより私はアンタの走狗として役割を果たす。それと──その両儀織とやらの資料を貰おうか」
彼をそのような解に導いたのはその破格の報酬だけではなかった。
何よりも興味が湧いたのはその両儀織という人物を語る男の態度であった。
この何にも動じることがないであろう男をして難物と言わしめ、自ら手を下すことを厭う程の標的。
たったそれだけのことだが、だからこそメルカの脳に関心という機能を復元するには十分だった。
もし、この男ですら警戒する相手を何の労苦も無く消し去ってしまえたなら、眼前の魔人は如何なる反応を示すのか──。
メルカは、自分の口元が歪に弧を描いていることに気付かなかった。
「良かろう。君の未来と彼の未来。果たしてその刃、どちらを先に穿つのか見ものだな」
そうして男はどこに隠してあったのか、はっきりとメルカの前に莫大な価値を持つ札束が敷き詰められたアタッシュケースを提示する。
「それと、これは極秘に調査した奴の履歴書と行動スケジュール表。そして映像記録だ」
メルカはそれを受け取ると、早速依頼を遂行する為の『未来』を組み立て始める。
そして──。
「アンタ、何者だ?」
それは、初めて依頼主の素性を問うた瞬間だった。
「魔術師──荒耶宗蓮」
言葉は、神託のように響き渡った。
その名を識った刹那、荒耶宗蓮の姿は初めからいなかったかのように消失していた。
今回もお読み頂きありがとうございます。
今回で痛覚残留は完結、インターミッションを挟んで未来福音となります。
藤乃の答え。それは罪を抱き、裁かれながらもそれに見合う幸福を受け容れていくというもの。
織もまた、自身の為したことの意味、その功罪を身に刻み付けながら空虚を埋めていく。
そして鮮花の決意。彼女がその言葉の真の意味を理解するのは忌まわしくも尊い、二人が過去に置いてきた者との対峙においてのことである。──絶望よりもなお深い慟哭の中で。
ここからは超個人的見解ですが、式ってやっぱり男にしても違和感がない程ニュートラルで寛容な人物ですよね。むしろ男だったなら、オトメンではあるもののかなりモテそう……。
もし良ければ感想、それから評価の程をお願いします。その一つ一つが作者の糧となり燃料となります。
それではまた次回。