煌めく隠岐紅音の世界から   作:紅島涼秋

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 隠岐紅音(秋津茜)と陽務楽郎(サンラク)の恋愛SS。同じ高校に通い交際している二人。
 クリスマスも間際、クリスマスイヴを楽しみにする茜。けれど、楽郎が冷たいような? 楽郎と同じクラスの女性がよく楽郎に話しかけていて……。「私が彼女だよ?」茜は彼へそう言った。

 当作品は、「小説家になろう」投稿作品である「シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~」の二次創作となります。
 作者である硬梨菜様の作品、いつも楽しく拝読しています。
【注意事項】
 秋津茜可愛すぎて滅び継続中です。もう駄目です。秋津茜と陽務楽郎の恋愛SSです。
 原作である「シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~」とは一致しない設定などもありますが、ご容赦願えれば幸いです。
 基本的なゲーム部分に詳細な物は無いので、人間関係の設定だけ目をつむっていただければ幸いです。
 隠岐紅音(秋津茜)と陽務楽郎(サンラク)は同じ高校で春から交際中です。
 文章はほぼ紅音の「ですます」で独白みたいな状態です。

 ハーメルン投稿未熟のため不手際等ありましたら申し訳ございません。随時理解次第改善していきますので、ご容赦願えれば幸いです。


雪に消えゆく面影は-されど想いは煌めく

 冬が来ました。私が高校生になってから初めての冬です。家族と一緒に過ごさないクリスマスは初めてになります。冬休みになったら実家へ帰ってきてほしいと両親からは言われているのですが、クリスマスはまだ冬休みじゃないので私は安堵しました。

 でも、仮に冬休みであっても、きっと私は部活動を理由にわざと先延ばしにしていたと思います。ちょっとだけ私は悪い子になってしまったかもしれません。

 両親との通話を終えて、明日のお弁当の用意を夜の間にしておきます。楽郎さんのお弁当を作るのはいつも楽しいです。明日もお弁当を喜んでもらえるでしょうか?

 

    ◇

 

 今は昼休みになった学校の廊下です。廊下から教室の中を覗けば、いつもいろんな人に囲まれている彼がいます。清楚なお嬢様の見た目をした女性がよく話しかけているのを教室に立ち寄るとよく見かけます。お弁当を作ってきた私は楽しげに話している彼に近づいて声を掛けました。

 大事なのは間合いですね。走って近寄らず、ゆっくりと近づきます。

「楽郎さん、お昼、一緒に食べませんか?」

「茜か。ごめん、今日はちょっと昼は学食で食べるから」

「そ、そうですか。ごめんなさい」

 謝るのが大事らしいです。教わりました。本当は問いただしたいです。

 お嬢様な見た目の女子学生が、私をちらりと見てから私を隠すように動いて彼に話しかけます。彼は楽しそうな声でその人と話します。

 ここで大事なことは学んでいます。我慢して、立ち去らなければなりません。立ち去る前に一声残すのが必要です。

「それじゃあ、また」

 

 そんなお昼を何度か繰り返しますが、携帯端末では彼と連絡を取ることが出来ます。彼は私の作った質問に短く答えるだけですが、それも仕方ありません。彼は忙しいということです。

 これも言われたことですが、根気よくこちらから連絡を送るのが大事と教わりました。

 部屋から駆け出したいのを必死で我慢します。

 

    ◆

 

 もう冬は目前です。放課後の騒がしい教室の中で私はある人物に向かって近づきます。私は目の前に迫る冬の大イベントのために気合を入れました。

「あの! 瑠美ちゃん!」

「紅音ちゃん。どうしたのー?」

 同じ高校に入って偶然クラスが一緒になった友達の瑠美さんに話しかけます。いつも良くしてもらっています。

「休日で空いてる日ある? あの、クリスマスプレゼント買いたくて、協力してほしい!」

「お、おぉぉ」

 どうしてか瑠美ちゃんが私の言葉にうろたえてます。ついでなぜか放課後の教室に残っていたいろんな学生の視線が私を見ている気がします。

 でも、気のせいですね!

「私の目には眩しすぎるよ」

「何がでしょう?」

「ううん、良いんだ。そのままの紅音ちゃんで居て」

「はい! それでどう?」

「良いよー。土曜日が私は良いかな」

「ありがとう! 部活が終わってからで良いかな? 日曜日よりも土曜日のほうが都合つくから良かった!」

 強力な味方が居てくれて嬉しいです。私はとりあえず陸上部があるのでお別れします。バイバイと瑠美ちゃんに手を振って教室を出る時、やっぱり周りから視線を感じました。

 何か変なことをしてしまったでしょうか?

 気になって振り返ってみると男子のクラスメイトたちが顔を動かした気がします。でもはっきりしません。

 うーん、やっぱり気のせいですね!

 いつも私は上級生のクラスへ寄り道して楽郎さんに顔を出して挨拶をしてから陸上部へ向かいます。

 放課後に顔を出すと同じクラスの斎賀さんが楽郎さんと話していることをよく見かけます! 斎賀さんと楽郎さんは仲が良いです!

 

     ◆

 

 陸上部が終わって、家に帰ります。

「ただいまー」

 ついつい言ってしまうのは未だに直りません。暗い部屋は電気を着けても誰もいません。一人暮らしのマンションなので私一人です。

 とりあえず習慣になった洗濯や夕飯の準備を終えます。こちらに来てからゲームの時間が取りにくくなったのが皆さんに申し訳ないですね。

 楽郎さんの悪魔の誘惑に唆されてしまいそうです。

 課題を食事前に行い食事を取ってお風呂などを終えたらライオットブラッドを飲んでVRゲームという生活です。私は食事を簡単でも作らないといけませんが、明らかにお風呂を終えた後からカフェイン飲料を飲んでVRゲームをやるのは駄目だと思います。

 今日ぐらいはゲームよりもクリスマスに向けて、楽郎さんに何を贈ったら良いか迷ったほうが有意義ですね。

 それと明日の私と楽郎さんのお弁当はどんな内容にしましょうか。ストックしてきたパターンのどれで作ろうか悩みます。こういう時間もとても楽しいです。

 

     ◇

 

 冬へ変わる時期の冷たい雨が降っています。

 ショッピングモールの中にあるカフェで、妹さんと顔を向き合わせます。すごく悩んだような顔をしているのです。私は彼女に向かって尋ねます。尋ねるタイミングが大事です。マグカップを置いて、私と彼女のマグカップの側にミルクとスティックシュガーを一つずつ取って置きます。そして私が膝に手を置いてからです。

「どうしたの?」

「……茜はこのままで良いの!?」

 すごい大きな声を上げた彼女に驚いた顔で返します。

「いきなり言われても何か分からない」

「茜はお兄ちゃんの彼女でしょ。なのになんであの女がいるのを見ると引いたりするの!?」

「私は別に」

 平手で頬を叩かれました。思ったよりも衝撃が強いです。テーブルに置かれていた陶器のマグカップがお店の床に落ちて砕けました。

「そんな嘘をつかないで、私達友達でしょ!?」

「そうだよ、友達だよ」

「だったら本当はどうしたいか言ってよ!?」

 ひどく彼女がヒートアップします。それを少しでも抑えるために私は顔をうつむかせます。

「私、楽郎さんが幸せなら」

「お兄ちゃんの幸せは茜と付き合うことだよ! なのに、どうして茜はそんなこというの!? お兄ちゃんへのプレゼントを買いに私と来たのに、そんなことを言う茜に対する私の気持ちを考えてくれないの!?」

 ここで私が取れる選択はとても少ないです。そして、一番良いのは一言謝ることでした。

「ごめん」

 私の言葉を聞き終わると、短く「馬鹿」と発して彼女は私の前から立ち去ります。残された私の足元にはコーヒーで濡れたプレゼントの紙袋があります。

 

     ◆

 

 日曜日に私は珍しくゲーム以外で楽郎さんと会っていました。本当は楽郎さんと出歩きたかったけれど、期末テストがもう目の前です。そのため、楽郎さんに勉強を教わりたいと私のお部屋に誘いました。

 もう何度も私の部屋に楽郎さんは遊びに来ているので、今日も慣れた調子で置いてあるコタツの定位置に座ります。残念ながらライオットブラッドは無いので、コーヒーで我慢してもらいます。

 美味いよと言ってもらえるだけで、とても心が温まります。

 

 勉強タイムが終わって、私は楽郎さんが買ってきてくれたお菓子を用意します。

 お菓子は珍しくケーキです。しかも美味しいと前に瑠美ちゃんがおすすめしていたお店です。私は良いなーと思うだけでしたが、楽郎さんは並んで買ってきてくれたみたいです!

 一口食べれば、とても美味しく思わず頬がほころびます。

「美味しい! 買ってくるの大変だったんじゃないですか?」

「良いよ、勉強には糖分が大事だから」

「ありがとうございます!」

 あっという間に食べてしまいました。その後はとりとめのない話しをして、勉強を再開し、夕ご飯の時間になってしまいます。楽郎さんと一緒にいると時間があっという間です。楽郎さんを夕食に誘って一緒に食べます。

 私の部屋で会う時はいつもこのパターンです。

 今日は冬なのと明日以降も作り置きで食べることができるシチューです。楽郎さんに喜んでもらえたのが一番作ってよかったなって思います。

 そして、一緒にお風呂のお湯に浸かりながら過ごす時間は、きっと楽郎さんより私の方が癒やされているでしょう。一人暮らしをしてから、とても人恋しい時があります。

 楽郎さんの体に背中を預けると、抱きしめられてホッとしました。

「楽郎さん」

「なんだ?」

「幸せだなぁって思って呼んじゃいました」

 こんな幸せな日曜日は多くないですが、こういう日はとても貴重で忘れがたい日です。

 

 クリスマスデートの約束を楽郎さんとしました。私のスケジュールもですが楽郎さんも都合がついて大丈夫と言ってくれて良かったです。

 今から楽しみですね!

 

    ◇

 

 人がランダムに周囲を動き回ってどこかへ立ち去ります。

 クリスマスツリーを彩ったイルミネーションの傍で私は待っていました。

 クリスマスです。あの人は来てくれるだろうか、と呟いてから腕時計で時間を確認して待ちます。

 吐き出した息は白く、ここはとても寒く感じます。約束した時間はとっくに過ぎてしまいました。

「楽郎さん」

 ぽつりと吐き出した声はあっという間に霧散していきます。名前を言うつもりはありませんでした。でも、ついつい会いたくて、口に出てしまいました。早く楽郎さんに会いたい、そんなどうしようもない気持ちがぐるぐる胸の中に回ります。

 鞄が異様に重く感じられてしまいます。いや、これ本当に重くなってきてます。

 携帯端末が着信を伝えてきました。私はそれを手にして、頑張ってゆっくり開きます。勢いよくメッセージを開いては駄目です。

『茜ごめん、あいつが助けてほしいって。だから行けない』

 それを見た私は一度端末を閉じて、時計を見て周りを見てからもう一度端末を開きます。この動作が必要です。

 そして、ここで大事なことがあります。走ったりするのは駄目です。じっと我慢してCALLボタンを押します。彼が通話に出ました。早いですね。

「どうして」

「ごめん。ごめん、茜。俺やっぱりあいつが困ってるから助けてやりたい」

「私が彼女なのに? どうして今日なんですか」

「本当にごめん。今日、あいつ見合いなんだよ。好きでも無い奴と結婚しないといけないって、それが親からの命令だからって我慢して言うんだよ」

 私はここで即声を発して言葉をはさみます。かなりの気合が必要でした。

「でも! 私が彼女だよ?」

「そうなんだ。でも、俺わかったんだ。俺あいつのことが好きなんだ」

「彼女の私より?」

 あーあーあー。

「そうだ。ごめん茜。俺あいつが好きなんだ! だから別れよう」

「はい!」

 その瞬間――。

 

     ◆

 

 もうクリスマスイヴも遅い時間、私は楽郎さんと手を繋ぎ、イルミネーションに彩られて青く染めあげられた道を歩いていました。とても綺麗なのですが、きっとVRゲーム内の方が派手で綺麗なのがあるという人がいるかもしれません。

 でも、今私にとってはこの時間がとても貴重で大切で私が去年の私に誇れることです。繋いだ手から伝わる楽郎さんの体温はここに来なければ得られないものですから。

 人が少しだけ減って、人の歩く流れから外れたところで足を止めました。

「楽郎さん」

 私は彼の名前を呼んで、背伸びをして彼の唇に私の唇で触れました。私の大切な人。

 唇が離れて、楽郎さんが恥ずかしそうにしています。でも、私は恥ずかしくないです。だって、

「大好きです」

 ああ、楽郎さんからの声はありません。でも、答えはわかります。だって、今度は楽郎さんからキスをしてくれました。

 目を閉じても唇と抱きしめた全身で、彼の温もりが伝わります。

 

 あなたと過ごす世界はいつまでも煌めいている。

 

    ◇

 

「そうだ。ごめん茜。俺あいつが好きなんだ! だから別れよう」

「はい!」

 その瞬間――。不正解を告げるクイズ番組で良く聞く音がゲーム世界に鳴り響いて私はチャプター進行度が表示されたのをSSに撮って旅狼SNSにアップロードしてログアウトしました。

 

    ◆

 

 ログアウトすれば、みなさんが待っています。VR機器を外して横に置きます。

「はい、紅音ちゃんはおめでとう! 3位です」

「……私にしては頑張れたと思います。ノベルゲーは苦手、です」

 天音さん、魚臣さん、楽郎さんやシルヴィアさん、斎賀さんなどが斎賀さんのお家の応接室に集まっています。

 年越しゲーム大会! を天音永遠さんが企画して、どれだけノベルゲーロールプレイを頑張れるかを競っていました。

 このソフトのチョイスは天音さんです。男女別で主人公を選べる珍しいタイプでストーリー難易度が高くストーリーが短く終わるからと言ってましたが、魚臣さんは最後までプレイ済みで終わった後には泣いてました。

 なぜか男主人公でプレイしてたのに友達の男と付き合うことになったらしいです!

「どうしてこのゲームのヒロインさんは彼氏に向かって何も言わないんでしょう? しかも、私だけ相手の名前について楽郎を指定をしたのはなぜですか……。ゲーム内で呼ぶのがとても辛かったです」

「いやー、だってこんな話で指定じゃないと絶対今の紅音ちゃんは我慢できちゃうだろうなーって。ま、私は全然平気だけどね」

「いや、楽郎とほぼ同じタイミングで魔王モードで話して終了したお前が言うな」

「正しい選択肢を選んではずなのにギャグエンディングの男ルートに落ちるとか、笑うんだけど」

「お、やるか?」

 わいわい騒ぐみんなを見て、楽しくて自然と笑顔になりました。楽郎さんの近くにいそいそと近づいて、こっそりその手を握ります。

 窓の外を見れば、斎賀さんのお家の庭が雪化粧した姿が外の電灯で綺麗に照らされていました。雪化粧して幻想的な庭を見るために私一人だけ窓に近づきます。

 

 ちなみ私が頑張った理由は、ビリの人がトップの人からの命令に一回従うという罰ゲームだったからです。楽郎さんが早々にビリ確定のミスをしたので私が頑張らないと駄目だと思ったんですが、負けてしまいました。

 名前を呼ばれて振り向けば、天音さんがすごく楽しそうな笑顔で斎賀さんと私にもしもトップだったら何をお願いするつもりだったのか聞いて来ます。

 斎賀さんは顔を真っ赤にして、固まってしまいました。天音さんも「え」みたいな顔をして困ってます。

「斎賀さんは時間を置けば回復するらしいから大丈夫です!」

「あ、そうなんだ。わかったよー。で、紅音ちゃんは何をお願いするつもりだったのかなー?」

「ライオットブラッドを減らして体を大事にしてくださいってお願いするつもりでした!」

 その瞬間なぜか天音さんが倒れ伏して苦しみだしたので心配しましたが、笑顔の魚臣さんと楽郎さんに連れられて部屋の隅に放置されてしまいました。

 楽郎さんはとてもいい笑顔で、私に気をつけるよ、出来る限りと言ってくれたので聞かれたことが恥ずかしいです。でも、出来る限りなので多分変わらないと思います。

 

 これからも皆さんと過ごしていける日々が続けば良いなと考えてから、違うと内心で頭を振ります。

 これからも皆さんと楽しく過ごしていける日々を続けていくために行動するのが大事ですね!

 

「楽郎さん、今年も、……ううん、これからもよろしくお願いします!」

 

 私は楽郎さんの返事を待たず、つい背伸びをして一瞬触れるぐらいのキスしてしまいました。

 彼の胸の中へ飛び込んだ桜が舞い散る日を思い出します。

 走り続けたから、私はここにいる。

 走り続けると、気づけばあなたの隣にいる。

 

 胸の中にある煌めきは冷めないから、これからも私は走り続けたい。

 

 

END

 

「-雪に消えゆく面影は-」VRノベルロールプレイングゲーム

 フラグ管理が厳しいため進行が少々難しいが、一番評価が下がっているのはあまりのバカさ加減な男主人公側の各バッドエンドの締め方である。エンド以外は真面目な内容で絶妙に重い展開が続くストーリーのためエンドとストーリーとの落差に賛否両論な作品となってしまった。

 作品テーマ「あなたの優しさは誰に向けられていますか」

 男女別主人公選択可。

 男主人公ストーリー:あなたは告白された後輩の彼女と付き合っているが、名家のお嬢様である幼馴染とも昔からの関係は変わっていない。しかし、最近暗い顔をしだした幼馴染のことが心配になって元気づけようと奮闘する。だが、そのせいで彼女と距離ができてしまうが、今は幼馴染のことが心配だ。でも、好きなのは後輩だから別れるだなんて考えもしなかった……。

 バッドエンド1:幼馴染に冷たくすると幼馴染に仕えるNINJAに吊られる

 バッドエンド2:後輩彼女を完全に無視すると後輩彼女の友達の妹から幼馴染と無理やり距離を取らされNINJAに吊られる

 バッドエンド3:どちらにも全く同じレベルで良い顔をして対応したためクリスマスの日、どちらも選べずNINJAに吊られる。

 バッドエンド4:クリスマスの日、お見合いをぶち壊しに来なければNINJAに吊られる。

 トゥルーエンド:主人公は幼馴染と付き合うこととなった。後輩彼女は身を引く。しかし「私、いい女になってみせますから」と最後に告げる。

 グッドエンド:あなたはただあなたに無償の優しさをくれる男の友人に救われていることに気づいた。ズタボロに傷ついていたあなたは――。

レビュー

良い:バッドエンドさえ見なかったらとても良い作品。

悪い:バッドエンドで唐突に、あなたはNINJAに吊られましたってなるのがクソ。

悪い:グッドエンドでゴリラみたいな男友達とキスする寸前まで顔を近づけないとタイトルに戻らず何もメニュー操作を受け付けないのはクソ。

悪い:EDの曲が終わってから屋上から飛び降りたら即強制的にタイトル戻れるぞ? あと、飛び降りる以外だと、キスする寸前じゃなくてキスしないとタイトル行かないのは検証されてるので嘘は良くないぞ。

 

 女主人公ストーリー:あなたは告白して先輩の彼と付き合っている。しかし、最近彼は幼馴染の女性が心配だとあなたを後回しにしてしまう。けれど、あなたはそれを許してしまう。そんな優しい彼も好きだから……。でも、私が恋人ですよね、先輩?

 バッドエンド1:先輩に対して顔を出さなすぎて幼馴染への気持ちが強くなった先輩から早々に別れを切り出されてしまった。

 バッドエンド2:先輩に対して私を優先してと押しすぎて先輩から別れを切り出されてしまった。

 バッドエンド3:先輩の妹に対処を頼んだ結果、無事彼は幼馴染と距離をおいた。しかし、クリスマスの日、彼は交差点で信号無視の車に引かれてしまった。

 バッドエンド4:クリスマスの日、彼とデートをした。しかし、その翌日に彼は首を吊ってなくなった。遺書には幼馴染への懺悔が書いてあったという……。

 トゥルーエンド:クリスマスの日、幼馴染を無事始末したあなたは彼と"永遠"の幸せを手にした。(ただ文字だけが画面に出て終わる)

 ノーマルエンド:あなたは身を引いた。しかしあなたは彼へ最後に「私、いい女になってみせますから」と告げる。

 

 続編「-雪に出逢いし思い出は-」

 ストーリクソゲーはいくつかあるであろうが、ピザ留学とは異なる方向性のストーリークソゲーとして、前作「-雪に消えゆく面影は-」とは違い完全にクソゲーとして評判になった作品。ゲーム性は高いが、「VRノベルロールプレイゲームでのゲーム性とは何ぞや」とプレイヤー達に考えさせた作品となった。

 あと少し悪化すればフレーム単位になりかねない秒単位での挙動や発言によるフラグ管理である。

 例えば一歩踏み出すのが遅ければ、すぐに進行が不正解として終了する。ヒロインの発言を遮る展開の時は、差し込む位置を間違えると進行が不正解として終了する。セーブは任意のタイミングで行えるとはいえ、不正解として終了すればセーブした進行状況からやり直しである。

 作品のレビューは炎上してしまった。

悪い:格ゲーが得意な友人に協力してもらいクリアしてもらったが、全てのエンディングがクソどうしようもないので、虚無感がすごい。前作と脚本担当は変わってないはずなのに。

悪い:答えがわかればリズムゲー。だが、このゲームはカンペはあれどもタイミングを教えてくれる音符が飛んでくることはない。やりきった後のエンディングは全てひどい出来。メインヒロインは二人ではないのか?

 作品テーマ「あなたにとって大事な想いは何ですか」

 大学卒業間際、幼馴染と婚約している主人公の目の前に元彼女の後輩が現れる。束縛の強い幼馴染に疲れていた主人公はその後輩の優しさに抱きしめられて……。

 男主人公のみプレイ。

 トゥルーエンド:互いに憎しみをぶつけ合った結果冷たくなった二人の体を抱きしめているあなたの傍に、NINJAが現れる。彼女は素顔を晒しあなたを救ってみせると告げた。その後、あなたは彼女とともに温かい小さな幸せを手に入れた。

 

◆◇




 文章直前のマークが「◆=現実」、「◇=ゲーム」

 展開的にはバレバレだったと思いますが、少しでも楽しめましたら幸いです。
 この作品の設定では斎賀玲が本気出せなかったせいでサンラクと付き合ってません。本気出したら既成事実……!
 私は原作でヒロインちゃんの恋愛部分もとても好きです。斎賀玲がメインヒロインだなぁって思って原作の展開を楽しみにしているのもあるのですが、他キャラにエモさを感じたので今回天音永遠と隠岐紅音SS書いてしまった次第です。

 長々と失礼いたしました。少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。お読みいただき、まことにありがとうございました。

修正:ヒロインちゃんのあれこれをカット。最後のEND前の文言修正。
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