俺は今、沢山の目玉がある不思議な空間にいる。今日は俺が遊びに行くことになっていたので能力で空間を「繋いで」来たのだ。しばらく歩くと1つの家が見えてくる。
「お~い、遊びにきたぞ~。誰かいるか~?」
と大きめな声で呼ぶと中からトタトタと走ってくるおとが聞こえ、引き戸の玄関が開くと誰かが飛び付いた。
「蒼黒様~!」
飛び付いてきたのは猫の妖怪の橙だった。
「おぉ橙か!今日も元気だなぁ。ところで藍と紫は?」
とここに住んでいる他の二人のことを聞くと、
「ん~と、藍様はお昼ごはんのじゅんび中で、紫様はまだねてます!」
と元気一杯に答える。
「じゃあ一緒に紫を起こしに行こうか。っとその前に藍に挨拶しなくちゃな」
俺たちは家の中に入り、台所に向かう。台所が近くなってくると美味しそうな匂いが漂い、トントンと包丁の音が聞こえてくる。
「こんにちは蒼黒様。そろそろ来る頃だと思いましたので料理は四人分用意しておきましたよ」
「流石だな、藍。昔は『とーさま、とーさま』ってついてきたのに成長したんだなぁ」
キリッとしているカッコつけている藍をからかうとその瞬間顔を赤くする。
「ち、橙の前で言わないでください!恥ずかしいじゃないですか!もう!」
「悪かった、悪かったって。それじゃこれから紫を起こしてくるよ」
「分かりました・・・」
赤い顔のままでペシペシと叩いてくる藍に謝りつつ、紫の部屋に向かう。
「紫~!起きろ~もうお昼だぞ~」
部屋の外から言っても返事がないので部屋に入ると布団にくるまって寝ている紫がいた。俺は軽く揺らしながら
「いい加減起きろって。早くしないと飯抜きだぞ?」
「分かった、分かったわよ~・・・今起きるってば~・・・」
のそのそと布団から出てきた紫は俺を見てきょとんとしたあと、
「な、なんで蒼黒がいるの!?お昼からって言ってたわよね!?」
「だから今お昼だっていってんだろ?そんなんだから博麗の巫女にだらしないって言われんだぞ?」
「何で貴方が知ってるのよ!私が着替えるから外に出なさい!」
「へいへい、全く我が儘な
「なにか言ったかしら?」
「なんも言ってないっての。着替えは終わったか?」
「後少し・・・終わったわ。ほら、早く行くわよ」
「待たせたのはそっちだろ?」
「いいの、そんな細かいことは!早くしないとご飯食べれなくなるでしょ!」
そんな会話をしながら、台所に向かう二人。妖怪の総大将ぬらりひょんはこんな日々を過ごしていた
どうでしたでしょうか?このキャラ面白いと思っていただけたら、是非活動報告の方も覗いて見てもらえるとうれしいです!