囚われし妖怪の運命紀行   作:震顫

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お久しぶりです。
今回からは新章です。


夢が朽ちた先には
10月28日


 異変が起こったのは10月の初旬くらいであっただろうか。霊夢を狙い撃ちしたであろうその異変を、私は自身の能力……いや、何者かに囚われた結果使えるようになった能力で解決した。その時の主犯で、私と戦闘もしたドレミーとは、夢界で仲良くさせてもらっている。決して「友達」とは言えない関係だが。

 あの異変から変わった事。それは、私がお尋ね者になってしまった事。理由はさっぱりだが、こいしによると、そのような噂が絶えないようだ。能力のことであれば、私を除いたほぼ全員が戻ったというのに、何を今更。

 その異変は、私のスペルカード研究に大きな影響を与えた。ここ最近は、異変時のカードを仲のいい人から入手し、その解読作業に追われていた。そのカードの全解読が終了したのは、つい1、2日前の事である。ノートは3冊にも及び、ノート同士をくっ付けて、ブックカバーを新しくした。名前は、「スペルカード基礎記号全録」。これを他人に悪用されると、異変レベルの騒ぎになってしまう。なので、この本は、普段人目につかないような、私的な本棚に隠してある。まあ、これで私は、「全てのスペルカードを作成できる程度の能力」を″習得″した事になる。

 さっき()()()()()()使()()()()()()()()()()()と言ったが、現在も私は囚われ続けている。未だに第三の目が開かないという外見的特徴がみられるので、これは確実であろう。捕縛者が、外部なのか内部なのかははっきりとしていない。私は、この状況は何か試練を与えているのではないか、とつくづく思ってしまう。仮にそうなら、私が解決した異変――俗に言う夢創異変――以上の、もっと規模の大きい事案であるのは間違いない。 

 スペルカードの代行作成も、無期限休業の状態だ。確かに、全ての基礎記号は揃っている。しかし、自分の心読(元の)能力を使ってカードを作成していたし、第一、自分の安全が保障されていない環境下でこれをするのは危険だからだ。能力バレだの、お尋ね者として、博麗神社に送致されるのは御免だ。

 

 夢創異変で、全てが変わった。私は、一気に劣勢に立たされた。

 

 

 

 さて、前述のような危険もある中、私は最近よく人里へ行くようになった。たまに外界の物を売っているからだ。正体が分からない様に、帽子に加え、上着にポンチョの格好をして出かける。……そんな事はどうでもいい。ノートを欲しかった分より、1冊多く買った。呟く程度に、日記を作成しようと考えたからだ。記念すべき1枚目は、″はじめに″程度の内容を書いた。

(買ったはいいけど、今日は面倒だわ……。明日……いや11月から書いていこうかしら……)

そう思って、その日は寝てしまった。

 

 

 

 

 




10月28日

日記を買った。これから少しずつ本音を述べていこうと思う。今後やるコトが、ルール上ご法度になるだろうから。




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