ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
「もう、いきなり補佐にするなんて、ひどいよ!!」
「ご、ごめん。クラス代表に推薦されるなんて思ってもみなかったから考えてる時間が無くて……」
お昼休み、私たちは食堂……では無く、とある場所に向かっている途中です
歩いている中で、更識さんが初の授業前に決まったクラス代表の補佐にしたことで怒ってきました
「私も補佐は引き受けたからいいけど…私で良かったの?」
「国家代表候補生でもある更識ならIS関連の知識量が他よりも多いと判断した……それに……」
「それに?」
「初めての友達だったから……」
本当はISのキャラで1番好きだったのが更識さんだったなんて言えませんよ……
「そ、そっか…初めての友達か~なら、仕方ないね」
更識さんは私の「初めての友達」を聞くと少し口元が緩んだ気がするのは気のせいでしょうか?
「お姉ちゃん、入るよ」
「失礼します」
「失礼します」
〝生徒会室〟と名札が書かれている部屋のドアを更識さんがノックして入ると……そこには試験会場で会った楯無さんが椅子に座っていました
「かんざしちゃん、待ってたわよ~。律華くんもクロエさんも久しぶりね」
「ああ、久しぶりだな。生徒会長」
「お久しぶりです。更識様」
素っ気なく返す私と違いクロエさんは礼儀正しく返しました
「時間もあまり無いしご飯を食べながら話をしましょう……虚ちゃん、全員分のお茶をお願い」
「はい、お嬢さま」
虚と呼ばれた女性がお茶を用意している中、私達は椅子に座り、お弁当……重箱を広げた
「そのお弁当はクロエさんが作ったのかしら?」
「いえ、律華さまが作った物です」
「「えっ!?」」
なんか、この反応にもなれましたね……
「唐揚げにサラダ、シューマイにミートボール、フライドポテトまであるわよ!?」
「一体何時から起きてるのですか!?」
「唐揚げの味付けとサラダは昨日の夜の内に、後のは朝食を作る合間にパパッとだが?」
「「…………」」
あ~、またなんかやっちゃいました?
「食べながらでいいから、更識、何があったか話してくれないか?」
「う、うん……私の専用機が今まで【倉持技研】って企業で造られていたんだけど……入学の一週間前にイレギュラーの所為で開発凍結がされたんだ……」
倉持技研……確か日本のIS企業内でもそれなりに良い業績な企業でしたか?そんな企業が、日本代表候補生でもある更識さんの専用機開発を凍結?研究者として開発者としてあるまじき行為ですよ?
それにしてもイレギュラーですか……
「男性IS操縦者織斑一夏の専用機を造ることになったのか……」
「!?本当に律華って凄いね、ほんの少しの説明で答えを出しちゃうんだから……」
「ねぇ、律華くん?貴方、探偵なんか向いてるんじゃない?」
探偵ですか……それも…良くないですよ
「答えと言っても、オレのは推理とかじゃないから少し間違っていたりするぞ?」
「でも、律華は試験会場の時でも正しい正解をおしえてくれてたよ。お姉ちゃんとこうしていられるのも律華のおかげだよ」
なんか、そう言われると照れますね…
「役に立てたならいい……か、それで、開発凍結された専用機は今、どこにあるんだ?」
「私が引き取って制作中…」
「一人で?」
「うんん、本音と一緒に時々お姉ちゃんも」
「そうか……なら、オレとクロエも手伝う」
「えっ?いいの?」
ここまで話しておいてキョトンとしますか?
「そこまで話してオレが手伝わないと思ったのか?」
「うんん、絶対に手伝うって言うと思ってた……でも、自分から言わないと思ってもいた…」
自分から言わないと思われてましたか……
「律華くんは良いとしてクロエさんは良いのかしら?」
「勿論構いません。私は母さまの願いもありますが律華さまのメイドとしてここにいるのです。律華さまの手伝うのは当然です……それに、私の母さまは技術者で色々と教わってますからお役に立てると思いますよ♪」
それはそうですよ、クロエさんの親はあの、ISの生みの親なんですから……本人から手ほどきを受けていれば下手な技術者よりも腕はあがりますよ
「そ、そうなんだ…」
なんか引かれましたね……
「ま、まあ、オレとクロエがいれば半月あればコアとコンセプトさえあれば1からでも造れる…材料もないとだがな」
「は、半月!?」
「それはいくら何でも無理じゃないかしら!?」
「クロエ、どうだ?」
「可能だと思います。律華さまの制作技術は母さま以上ですから」
「「「…………」」」
如何したのでしょうか?三人とも黙り込んでしまいましたが……
「それで、いつから始める?今日の放課後からでもいいが……」
「でも、律華はクラス代表戦の準備もしないといけないんじゃ……」
クラス代表戦……そんなのもありましたね…まあ、何とかなると思いますが…
「それは週末に家でも出来るからな。こっちに入れる間は更識の専用機開発を手伝える」
「え?律華、週末に家に帰るの?」
「ああ、家の花壇を手入れしないといけないからな……本当なら毎日やりたいが、知り合いが水やりの世話はしてくれると言うか週末だけは自分で手入れしたくてな」
「律華くんって以外と乙女な所あるわね。ちなみに、どんな花を育ててるのかしら?」
「薔薇だ」
「「「…………」」」
「薔薇だ」
「「「……」」」
えっと、更識さん達は如何したのでしょうか?
「律華くん、貴方。本当に男の子?」
「料理が出来て薔薇を育ててるって……」
「女の子みたいですよね…」
なんと失礼な……私はれっきとした男(肉体は)ですよ
「生物学上、男なんだが……よく言われるから気にしないけどな」
「そう言えば母さまもよく言ってました……〝本当に男の子?〟って」
「そうだな、って話が大幅にズレたな……専用機開発は今日からでもやるか?」
「えっ?あ、う、うん。出来ればお願いしたい…」
「わかった。何でも言ってくれ」
「うん、ありがと」
私が話が大幅にズレているのを修正して話を進めると生徒会長様がニヤニヤしてきました
「妹が青春しているのを見ているとお姉ちゃん嬉しいわ~」
「お姉ちゃんは黙って」
「ストーカー会長は黙ってれば良いと思うぞ」
「二人とも酷い!?って、律華くん?ストーカー会長って何よ!!」
「妹をストーカーする生徒会長の生徒会長様にはぴったりだと思うが?」
「律華くんってこんなに口悪かったのかしら?」
「自業自得…」
「かんざしちゃん!?」
生徒会長様を弄るのはなんか楽しいですね~おっと、そろそろ時間みたいです
「更識、そろそろ昼休みが終わるぞ」
「えっ?もう、そんな時間!?」
更識さんは時間を忘れていたらしく、慌てて弁当箱を片付けだしました
「それじゃあ、オレ達はいくらからな。生徒会長」
「ええ、また、話を聞けると嬉しいわ」
「そのうちな」
私はそう、生徒会長様に返してから部屋をでた
続く