ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
「ねぇ!!そこの貴方達!」
1週間後、先週行われた1組のクラス代表決定戦は興味も無く、その時間を更識さんの専用機開発に当てた。私達は今日も何時ものように専用機開発に勤しんで、寮へ帰り途中、一人の少女に呼び止められました
「どうかしたのか?」
「う、うん。実はあたし、この学園に転入するの、地図はもらってるんだけど……道が分からなくなってここに連れて行ってくれない?あ、あたしは
「確かに、この地図じゃ、分からないな。オレは園崎 律華。一応、二人目の男性IS操縦者だ」
「私は、クロエ・クロニクル、クロエとお呼びください。これでも、律華さまのメイドです」
「更識簪…あまり名前で呼ばれるのは好きじゃ無いから苗字でお願い。よろしく」
「布仏本音で~す」
ツインテの少女……鈴さんに見せられた地図は子供の落書きに近いほど簡素でした
「道案内だったな?オレは構わないから三人は先に戻っていてくれ」
「分かりました」
「うん、わかった」
「わかったよ~」
私はクロエさん達にそう言うと三人と別れて鈴さんを連れて歩き出しました
「ねぇ、織斑一夏って知ってる?」
「確か1組のクラス代表になったって聞いてるぞ」
「へぇ~、結構頑張ってるのね、あいつ。貴方達は何組なの?」
「オレ、クロエ、更識は4組、本音は1組。織斑一夏のことは本音に聞くと良いぞ。織斑一夏とは親しいらしいからな」
「ふ~ん、そうなのね。また、今度聞いてみるわ」
「そうしてくれ。ほら、着いたぞ」
話に夢中になり気がついたら受付に辿り着いていました
「ありがとう、リッカ。今はできないけれど必ず、お礼はするわ」
「気にするな、それじゃあな、鈴」
「ええ、リッカ」
私は鈴さんを受付においていき寮への帰路につきました
「(そう言えば鈴さんって朴念仁のセカンド幼馴染みで朴念仁に〝告白〟を理解されなかった悲しい人じゃないですか……まあ、私には関係ないですね)」
「待っていたわよ、一夏!!」
翌日のお昼、食堂でお昼にしようと更識さん達と向かっていると食堂の入口で聞き覚えのある声が聞こえました、なお、今朝は転入生の話で持ちきりでした
「場所、変えようか?」
「いい、彼には何も感じないから」
「かんちゃんがいいなら、私はいいよ~」
「律華さま、私も構いませんよ」
「なら、行くか。(初対面の時のこともありますからなるべく顔を合わせたくなかったんですが……)」
少し憂鬱ですが、三人がこう言ってるのですから行かないわけには行きませんね
「あら、リッカ達もこれからお昼?」
「やあ、鈴。オレ達は弁当持参だから、席取りなんだがな」
「へぇ、クロエが作ったの?」
「いえ、律華さまがお一人で私達四人分を作ってます」
「「「「「はぁ!?」」」」」
そんなに驚くことなのでしょうか?
「そんなに驚くことか?」
「普通のお弁当箱ならともかく、重箱四人分なんて驚くわよ!?」
「「「うん、うん」」」
鈴さんの言葉に織斑一夏とその取り巻き二人は頷いていました
「実はそれだけじゃないよ~、ザッキーのお弁当はそれぞれの好みに合ったおかずなのだ~」
【【【はぁ!?】】】
今度は、食堂が揺れたように感じる程に食堂内で怒声が聞こえました
「リッカ、アンタ何時寝てるのよ!?その量を四人別々に作るなんて普通、無理よ!?」
「同じ好みがあったりするから割と簡単だぞ?それよりも速く食べ始めないと時間が無くなるぞ?」
「はぁ……なんか、リッカに驚くのも疲れたわ…。ほら、一夏早く来なさい!」
「おい、待てよ鈴!!」
鈴さんが疲れた表情をして無理矢理に織斑一夏を連れて席を探し始めました
「オレ達も早く席を探して食べようか」
「そうだね」
「だね~」
「分かりました」
私達も席を探し始めました
続く