ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
「紫乃宮先生、園崎は?」
「剣ちゃんとクロエさんが付き添って病院に向かっているわ」
「そうですか……一先ずは安心しました」
「ええ、そうね」
IS学園の一室、刑事ドラマで良くある取調室のような部屋に1組の担任の織斑千冬、4組の担任の紫乃宮まゐ、更に、1組の副担任の山田真耶がおり、中央に置かれた椅子の一つにこの場に居ることが分からない表情をしている少女が一人……
「千冬さん!!どうして、私がこんな所に縛られてないと行けないのでしょうか!?」
「織斑先生だろ、バカタレ。それに篠ノ之、お前に発言の許可をした覚えは無いぞ?」
織斑千冬は明らかに少女、篠ノ之箒に苛立っていた
「更識です、五人を連れてきました」
「入れ」
「「「「「失礼します!!」」」」」
部屋に入ってきたのは更識姉妹に本音、それから織斑一夏と凰鈴音、セシリア・オルコットだった
「一夏!?」
「箒!?千冬姉!箒はなんで縛られ……」
「織斑先生だ、何度言ったら分かるんだ!?ンン、まあ、いいだろう。全員揃ったことだ。これより取り調べを行う!!まずは、確認だがクラス対抗戦、織斑と凰の試合中に謎の生命体がバリアを破って乱入しおそらくその生命体にクラッキングを受け、アリーナに閉じ込められた。ここまではいいな?」
織斑先生の生命体の乱入直後の確認が行われると縛られていることに納得していない篠ノ之箒と話を遮られた織斑一夏以外が頷いた
「そこでだ、誰の指示を聞いたのか更識妹と布仏妹が扉を破壊し避難ができるようになった。更識妹、布仏妹、誰の指示で扉を破壊した?想像はつくが……」
「織斑先生の想像通り、律華です」
「ザッキーです」
何時もにまして真面目に答える本音に同じ1組面々が少し驚いていた
「やはりか……アイツ、私が二人を罰せないようにしたな…」
「織斑先生、どういうことですか?」
織斑千冬と園崎律華の過去を知らないセシリアと鈴が首を傾げていた
「私と束は園崎の両親に色々お世話になっていてな。アイツには頭が上がらん。二人が自己判断で扉を破壊したのなら軽い罰をかせるのだが……園崎が指示したとなると私には……」
「織斑先生、状況が状況だったからと言って扉を破壊したのは変わりません、私も本音もどんな罰でも受けます」
私情から罰せられない織斑千冬に簪はそう言うと織斑千冬は困ったような顔をしていると……
「だったら、私が二人に罰をかします。園崎君が完治するまで貴方達が面倒を見なさい」
「それは……罰になるのでしょうか?」
紫乃宮まいが織斑千冬に変わり罰を言い渡したがそれは罰にはならないような罰則だった
「勿論、罰になるわよ、貴方達の自由時間が削られるわね。移動の補助も行わないと行けないし彼が無茶しないように監視しなければならないわ」
「確かにそれは……キツい罰ですね」
自分達の自由時間を潰して園崎律華の面倒を見る……それほ完治するまでの時間ではあったが最低でも二週間は二人の行動を制限するものだった
「二人ともこれに異存は?」
「勿論ありません」
「私もありませ~ん」
「そう、なら二人の話はこれでおしまいね。それじゃあ話を戻すわ」
簪と本音の罰が決まり、話が少し長くなったこともあり紫乃宮まゐは話を戻した
「時間稼ぎを行っていた中、鳳は織斑を逃がそうとした一瞬、あの生命体から目をそらしてしまい防御不可能な距離に近づかれたが、謎の大盾……園崎が使ったことには間違いないが、その盾に命を救われた」
「はい、正直リッカが間に合っていなければ私は良ければ重傷、最悪死んでいたと思います。あの生命体の攻撃はISの絶対防御を容易く打ち破ってくると思いますから」
「私もそう思うが……園崎のアレは何なんだ?」
謎の大盾……鉄壁ノ盾、カードの力を具現化する超常現象的なそれは園崎律華にしか現状扱える者など存在しないため、当たり前だったがこの場の全員が分からずにいた
「そして、園崎が鳳と織斑を退避させて生命体を倒そうと動いた時……」
千冬は言葉を一度切ると、弟でもある織斑一夏と縛られてる篠ノ之箒を睨み付けた
「バカ二人が事態を更に悪化させ、園崎は重傷を負うことになったと……さて、篠ノ之、お前が縛られてる理由を教えてやろう。今のお前は
「ッ!?意味が分かりません!!私は殺人なんてやって……」
「本当にそうか?今回の謎の生命体襲撃の件では更識妹と布仏妹の活躍によって怪我人は一人として出なかったが……バカな小娘の軽はずみの行動で意識不明の重体者が一人出てしまった……そうだ、
「「「「「「!!???」」」」」」
事実を告げられたが、篠ノ之箒はそれでも納得していなかった
「それは、園崎が弱かったからです!!私は無実で……」
「ふざけないで!!」
詫びる様子もない篠ノ之の言葉に簪がキレた
「責任転換して何様のつもりなの?いい加減にして!貴方が何もできないのに大声出すから律華が怪我を……死ぬかも知れない重体なの!」
「代表候補生のセッシーの方が生命体との力の差を分かっていたよね!?シノノは本当にバカだよ!!」
普段から一緒にいる簪と本音には篠ノ之箒の態度は許せる物ではなかった
「簪ちゃんも本音ちゃんも、彼女の言い分が許せないのは分かるから落ち着きなさい」
「…冷静じゃありませんでした…ごめんなさい」
「…ごめんなさい」
「二人が落ち着いたところで、篠ノ之には1ヶ月と半月の懲罰房行きと1日20枚の反省文だ……これに関しては束にも了承をもらっているから減らされることはないからな」
「「「「!!!!?????」」」」
「束さんが了承!?」
「姉さんが!?」
ISの母であり箒の姉である篠ノ之束の名前を千冬が口にするとその場の全員が驚き、何度もあっている織斑一夏と妹の箒は驚いて声を上げた
「そうだ、妹を溺愛しているアイツが今回の罰を了承したんだ……これでは政府も上層部も今回の罰則には従うしかない、逆に軽くしようとしたらアイツからの報復対象になるんだからな」
篠ノ之束が了承したことで箒への罰に異議を唱えることができなかった
「それから、織斑。お前には一週間の自室謹慎と反省文1日10枚に早朝及び放課後の私自らの特別授業だ」
「俺も!?」
「当たり前だ、お前は園崎に足手まといだからと言われていてなお、園崎の邪魔をしたんだ。それは直接的に園崎の怪我には発展しないから軽い罰にするが……お前は相手との実力差を分かっていないみたいだからな、私が自らお前の心身共に鍛えてやろう。どうだ?オルコット、鳳、お前達も受けてみるか?」
「いえ!遠慮します!!」
「私も遠慮させていただきますわ!!」
一夏の特訓に道連れにされそうになるが、セシリアと鈴音はもの凄い剣幕で特訓の話を断っていた
「そうか、なら仕方ない。二人だけでやることになるか」
「ちょっと待てって、千冬姉!?」
「織斑先生と何度言ったら分かる!?」
公私を分けられずに呼んでしまう一夏は何処からか取り出した出席簿で叩かれてしまう
「お前に拒否権はない!!話は以上だ!!解散!!」
なんで自分達だけと思っている一夏と箒を取り残し取り調べは終わった
続く