ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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少女達と病室

 

 

 

 

 

「うぅ……ここは?」

 

 デスペラードに殺されかかって、死ぬ一歩手前でなんとか倒してから、私は始めて眼を覚ましました

 

「あの日から何日たったのかな……」

 

 見知らぬ天井、推測するに何処かの病院なんでしょうけど、部屋には時計はあっても日付を確認できるものがありませんでした

 

「はぁ……弾さんならこんなヘマはしないんだろうな…情けないなぁ」

 

 そう言えば、デスペラードは倒しきったのは覚えていますけど、皆さんに怪我はなかったのでしょうか?

 

「律華、起きてる?」

 

 しばらくするとノックがした後、少女の声が聞こえてきて、扉が開けられました

 

「おはよう……いや、こんにちはかな?心配かけたな、三人とも」

 

 部屋に入ってきたのはクロエさんと本音さん、更識さんの三人でした

 

「律華さま!?」

「ザッキー!?」

「律華!?」

 

 私が起きているのが分かると三人とも驚きつつも嬉しそうに微笑んでいた

 

「三人とも、オレはどのくらい寝ていたんだ?」

「あの日から3日だよ」

「お医者さんからは、二週間は眼を覚まさないって言われてたんだよ~」

「そうか……」

 

 二週間は眼を覚まさないって言われていたのに3日で眼を覚ますことができたのは……多分、束さんがなにかやってくれましたね

 

「あ!?お医者さん呼ばなくちゃ!」

「それなら、私が行ってきますから、本音さまと簪さまはここで待っていて下さい」

 

 クロエさんはそう言うと部屋から出て行ってしまいました

 

「でも……目が覚めて良かった…」

「ホントだよ~。お医者さんからも最悪このままって言われてたんだよ……ザッキー、無茶しすぎたよ~」

「…ごめん、心配かけた」

 

 多少の怪我は想定してたんですけど、赤の所為で余計な大怪我をしてしまったんですよね……でも、更識さん達にはかなり心配させてしまいましたね……

 

「ホント、君は彼に似ているよ」

 

 そう、扉の方から声が聞こえると白衣を着た医者と看護師、それに青髪で褐色肌の男性が立っていました

 

「硯秀斗……さん」

「やあ、初めまして、園崎律華くん」

 

 医師の診断を軽く受け、医師と看護師が病室を出て行きましたが硯さんだけはこの場に留まりました

 

「硯さんはどうしてここに?」

「さんはいらないよ、律華くん。まいちゃんから聞いてね、偶然近くに居たから顔を見に来ただけだよ」

「「「……」」」

 

 三人を忘れていたわけではありませんが三人とも戸惑ってますね

 

「ねぇ、律華?その人とは知り合いなの?」

「何度も顔は見ているけど、こうして話すのは初めてだ。彼は硯秀斗。オレが憧れている一人だ」

「硯秀斗だよ、よろしく」

 

 私、普通に話してますが光主の一人と話しているんですよね……

 

「今日は本当に顔を見に来ただけだから、これで帰るよ。色々大変だろうけど応援しているよ」

「分かっている」

 

 硯さんはそう言って病室から出て行ってしました

 

「そうだ、クロエと本音。楯無さんと虚さんを呼んできてくれないか?クロエは知っているかも知れないが楯無さんも含めて話しておかないと行けないことがある」

「……分かりました、律華さま」

「う、うん、分かったよ」

 

 クロエさんは話す内容を分かったのか少し不安そうな顔をしていましたが、大丈夫でしょう

 

「ねぇ、律華?話ってなに?」

「オレの過去とだけ言っておく。内容は楯無さん達が来てからな……でも、お前に……いや、お前と本音には関係の無いはずだった運命を押しつけてしまった……すまない」

「それって……この剣のこと?」

 

 簪さんはカムイ・ハヤテを見せてきた

 

「それも、関係しているが……見せた方が早いな」

 

 私はそう言うと右目に力を集中させた

 

「え!?律華の右目に赤い剣の紋章が!?」

「お前の右目も緑の剣の紋章が浮かび上がってる。ほら、鏡」

「どうして……まさか?」

 

 簪さんは気がついたみたいですね

 

「ああ、カムイ・ハヤテもエンジェリックフェザーもちょっと面倒な話を持つ剣で、その剣に選ばれた使い手はソードアイとなる……」

「じゃあ、律華も?」

「まあな、オレはシャイニング・ソードに選ばれたソードアイ、全部で12人居るんだが全員を含めてソードアイズと言われている……あの時はこうするしか考えられなかった…だから、すまない」

「……うんん、謝らないで。律華のおかげであの日、誰も怪我しないで避難できたんだから……誰かを護るための力を律華は私と本音にくれたんだよ」

「オレ以外だけどな」

 

 私の言葉でお互い少し笑い合った

 

「律華くん?簪ちゃん?入るわよ?」

 

 そこで、部屋の外から楯無さんの声が聞こえ、返事を待たずにドアが開けられ楯無さんと虚さん、呼びに行ってもらったクロエさんと本音が部屋に入ってきました

 

「楯無さん、虚さん、御足労いただきありがとうございました」

「え、ええ……律華くん?何処か変わった?」

「いえ、本来の()()口調に戻しただけです。今回来てもらったのはここに居る皆さんに私の過去を全てお話しすることです」

 

 クロエさんは知っているからあまり顔色を変えていませんが他の皆さんは何処か顔色が悪いように見えますね

 

「少し昔話にお付き合い下さい、私…園崎律華と言う1人のカードバトラーの話を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

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