ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
「え?家に着いていきたい?」
「う、うん。紫乃宮先生にね、扉を破壊した罰として本音と私は律華の怪我が完治するまでは身の回りの世話をすることになってるの」
「だから、ザッキーが家に帰ってるのに私達がこっちでのんびりしているのはどうかなって~かんちゃんと相談してね~クロロ~に話は通してもらってるよ~」
「最終的には律華がOKださないとダメって言われてるけどね」
更識さん……簪さんの拉致事件から二日、既に私は退院して今はIS学園に戻っている途中でした
「クロエの母親がOK出してるならオレも構わない。学園に戻って荷物と外出届けと外泊届けを出したら学園前と言っても同じ部屋と隣部屋だから部屋前に集合だな」
「うん、了解」
「わかったのだ~」
簪さんと本音さんはそう言うと嬉しそうにしていました
「そう言えば、織斑先生にも一言お礼を言っておかないとな」
「む?!?園崎!?」
「ご心配をおかけしました、織斑先生」
学園に戻って直ぐに私は織斑先生を探してアリーナに向かうと、私のことに気がついた織斑先生がかなり驚いた声を出してきました
「もう、平気なのか?」
「クロエの母親のおかげで傷口は完治してますが暫くは激しい運動とかは制限されますね。学年別トーナメントには問題ないかと」
「そうか……お前のおかげで助かったとはいえ、あまり無茶をしてくれるな」
「邪魔をしてくれた二人がいなければここまでの大怪我にならなかったがな」
「私の教え子がすまない」
「織斑先生の所為だけじゃ無いと思うが…アイツらは過去の環境がそうさせているんだろう。彼女とも少し話しておく」
「すまない」
私は織斑先生とそんな話をしてからアリーナから出ていきました
ボロ雑巾化していた織斑一夏が終始睨んできていたようですが気にすることもないですね
「ザッキー、お待たせなのだ~」
「律華さまお待たせしました」
アリーナから戻り荷物を軽く整え部屋の前で待っていると本音さんとクロエさんが部屋から出てきた
「律華、その……」
簪さんが部屋から出て来ると何処か申し訳なさそうにしてきました
「どうかしたのか?」
「えっと、お姉ちゃんがね……」
「……OK、理解した」
簪さんが申し訳なさそうにして〝お姉ちゃん〟の単語が出てきたのなら間違いなく……
「お姉さんも着いていくのだけど構わないわよね?」
と、後から声をかけられ振り向くとキャリーバッグを持った楯無さんがいました
「ああ、一人追加で頼む……ん?そう言えばそうだったな。なら、必要な部分はこっちで買いそろえるから港まで迎えに来てくれ……ふっ」
「律華、ごめんね。迷惑だった?」
「ん?いや、気にするな。こっちの準備が整ってなかっただけだ。みんな、申し訳ないがこっちの準備不足で少し買い出しに出ないと行けなくなった……」
一応、楯無さんも追加で泊めれるようにとスザクに連絡を取ってみるとどうやら布団や食材が足りてなかったみたいでした
流石にここまで来て「ダメ」とは言えないので私一人でも買い出しに出ようと思いましたが……
「それなら、着いていくよ」
「うん、私も!!」
「更識家の車……いえ、トラックと車を用意するわ」
「私も着いていきますよ、律華さま」
案の定、着いてくることになりましたね
「わかった、それじゃあ買い物にいくか」
「「「「おおー!!」」」」
「まずはって、言っても布団が先になるな。食材を買うのは鮮度とかで後回しになるからな」
「そうね、駐車場に家の車を用意してあるから持ち運びは気にしなくていいわよ」
「助かる」
リニアレールを使って私達は大型ショッピングモール〝レゾナンス〟に来ました
ここなら全て揃えられるので便利なんです
「律華さま。ここは二手に分かれませんか?日用品は私が買ってきますから律華さまは食材の方をお願いします」
「そうか?なら、そうするか」
「なら、私がクロエさんに着いていくわ。私が居れば一先ずは荷物係は心配しなくていいわ」
「なら、オレと簪、本音で食材を買ってくる」
「任されたのだ~」
「うん、了解」
楯無さんが居れば大丈夫ですかね
さて、私達も買い物をやってしまわないと
「簪が鶏肉以外の肉がダメだから肉の時は鶏肉にして、朝食用のシャケと卵、確か米もそろそろ無くなったはずだよな?それから……」
「こう言うの見ていると律華って完全に主婦だよね」
「うん」
食材の調達組の私達はレゾナンスの地下スーパーで買い物を始めていました
「ザッキー…」
「移動時のお菓子なら三つまでならいいぞ、家にもそれなりの量のお菓子があるから家ではそれで我慢してくれ」
「ザッキー、ありがとう!!」
お菓子を欲しそうにしている本音さんにそう言うともの凄い速度でお菓子売り場に走って行ってしまいました
「もう、本音は……」
「お前も食べたいものがあるならいいぞ」
「なら、律華のオムライス。また食べたい…ダメ?」
好意を持たれているって意識している女の子の上目遣いはここまで揺さぶられる物なんでしょうか……
「オレで良ければ、何度でも作ってやる。食べたくなったら言ってくれ」
「…うん」
「律華くん、ここで良かったのかしら?」
「ああ、ここで間違いない」
買い物を早めに終えられた私達はスザクが待っているはずの港に来ていました
「来たみたいだな」
「そうですね、律華さま」
「それって、あの海面ギリギリを飛行してきてる船のこと?」
少し待つとパープル色の海面ギリギリを走る船が近づいてきました
「律華、お疲れ様。迎えに来たよ」
「ありがとう、スザク」
「兄様!」
船が私達の前で止まると船の上からスザクが声をかけてきました
「それじゃあ、行こうか」
続く