ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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少女達と四龍

 

 

 

 

 

 

「それでは、一年合同授業を始める、最初に実際にIS同士の模擬戦闘を見てもらう。オルコット、凰」

「「はい!!!」」

 

 かれこれ数週間がたったこの日、二組と三組の担任、副担任が同時に風邪で動けなくなってしまい、急遽本日の授業大半を一年合同で行うことになりました

 

「専用機持ちならば直ぐに始められるな? 前に出ろ!」

「はぁー、面倒くさいなぁ〜」

「こういうのは、見せ物みたいであんまり気が進みませんわね…」

 

 選ばれたセシリアさんと鈴さんは乗り気ではなさげに前に出て行きましたが、織斑先生の一言でやる気を見せたようですね

 

「それで? お相手は誰ですの? 鈴さんとですの?」

「ふん、上等じゃない。誰であろうと相手になるわよ」

 

 お互い織斑先生の一言でやる気を出し、お互いに牽制し合いますが……

 

「慌てるな馬鹿者。相手なら……」

 

 それを軽く止める織斑先生は空を見上げました、特になんのことない澄み切った青空が広がっているだけだったのですが…

 

「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! 退いて下さぁぁぁい!!!」

 

 その青空から落ちてくる緑色の機影

 緑色のラファール・リヴァイヴに乗った山田先生が制御出来てないのか大声を上げながらこちらに落ちてきました

 

「プロトポメ!マット、数を用意!!」

≪かしこまり!!≫

 

 私は織斑先生の隣に居るプロトポメに指示を出して何段にもマットを用意して山田先生が落ちても怪我をしないようにしました……が、みなさんの特に今日、初めて見た金髪と銀髪の二人からの視線が凄かった

 

「あいたた、園崎君ありがとうございました」

「山田先生に怪我がなくて良かった。プロトポメ、戻してよし」

 

 プロトポメにそう言うとマットをプロトポメが吸い込むように戻した

 

「園崎、今のは?」

「プロトポメには色々詰め込んで居るので内部で今みたいにいろんな物を作れる。内部構造は企業秘密だ」

「そ、そうか……ンンッ、それでは模擬戦を始める」

 

 若干引き気味の織斑先生は話を授業に無理矢理引き戻して模擬戦を始めようとしました

 

「織斑先生……まさか、あたし達の相手って…」

「ああ、そうだ。なに、お前達二人がかりでも勝てないだろう」

 

 織斑先生の言葉で火がついたセシリアさんと鈴さんは山田先生と一緒に上空へと上がっていきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結果だけここで言いますが鈴さん、セシリアさん二人がかりで山田先生には勝てず二人は完敗しました

 

 

 

「山田先生は元とは言え代表候補生だった、経験は豊富だ」

「辞めて下さいよぉ~、結局代表候補生止まりでしたし」

 

 山田先生って代表候補生だったんですね、申し訳ありませんがそんな風には見えませんでした

 

「これからは敬うように!それでは各自、出席番号順に並び、歩行の訓練を始める!!」

 

 と、織斑先生が言い終わった瞬間、アリーナのバリアを突き抜け何かが地面に落ちてきた

 

「一体何だ!?また、あの生命体みたいのが!?」

「織斑先生落ち着いてくれ、多分あれは……」

 

 慌てる織斑先生に私は落ち着くように言いました

落ちてくる瞬間、ギリギリ落下物を目で捉えることができました……それは、私とクロエさんがよく知る物だったんです

 

「あれは……にんじん?」

「あれは…律華さま」

「ああ、言いたいことは分かってる。織斑先生、アレは人参ロケット。たば……クロエの母親が所有しているロケットだ」

「たば!……クロニクルの母親が所有しているロケットだと!?じゃあ…」

 

 私と織斑先生が話しているとロケットが開いて中から青年が降りてきました

 

「律華、クロエ、更識さん、布仏さん、数日ぶり」

「兄様!!」

「やっぱり…スザクだったか」

 

 青年……スザクさんが声をかけてくるとクロエさんがスザクさんに抱きつきました

クロエさんは凄く嬉しそうで、そんな表情は一年の中で私と簪さんと本音さんしかみたこと無いと思います

 

「ク、クロニクル?園崎、彼はいったい……」

「彼は枢木スザク。クロエの兄だ。少し込み入った理由があって名字は違う」

「「「「「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!???????」」」」」

 

 アリーナ内に地響きと思うくらいに驚愕の声が響いた

 

 

 

 

 

 

「改めて、枢木スザクです。今日はたば……母からのお使いで来ました」

 

 みなさんな落ち着いてスザクさんが自己紹介をすると、スザクさんは何重にもロックがかけられたアタッシュケースを私の前に持ってきました

 

「この中にあるのは律華の好きにしていいって母から言われてる。鍵の開け方は君の()()()を読み込めばいいって」

「分かった」

 

 私はスザクさんの言うとおりにデッキケースから「ジークヴルム・ノヴァ」、「ダークヴルム・ノヴァ」、「サジット・アポロドラゴン」を取り出して差し込むとロックが解除され、アタッシュケースが開くと中には四つのデッキケースが入っていました

 

「これは、ISだな?彼女は何を作ったんだ?」

「太陽と月、魂竜と輝竜って母から伝えられてるよ」

 

 周りの皆さんを置いてけぼりにしてスザクさんと話していますが……まさか、その四体とは…

 

「園崎、それは…お前の《アポロ・ノヴァ》と似ているな?……まさか、」

「そのまさかだ、この四つともISだ。第三世代のな」

 

「「「「「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!???????」」」」」

 

 またもアリーナ内に地響きと思うくらいに驚愕の声が響いた

 

 

 

「アイツは何をやってくれたんだ!?」

「そんなに驚くことなのか?」

 

 頭を抱える織斑先生に私は首を傾げました

 

「律華、気がついてないから言っておくね。世界には467しかISコアが無いのは知っていると思うけど、その四つは世界には無いコアで作られてる上に、世界中で躍起になって作ってる第三世代ISを4機も同時に持ってきてるんだから驚くのも当然」

「更識さんの言うとおりですよ、園崎君」

 

 あ……そう言えばそうでしたね。私のノヴァも含めてこの4機のコアは世界には無いはずのコアの上、躍起になって作ってる第三世代のISを4機も用意できるのは驚きますね

 

「園崎、その4機はどうするつもりだ?枢木の言い方ならアイツからそれらをお前の好きにしていいと言われていたが……」

「そうだな……」

「おい!その機体を全て寄越せ!!」

 

 どうしようかと考えていると命令口調で銀髪の少女が声を上げてきた

 

「断る。誰とも知らない相手にこの4機は渡すつもりはない」

「一般人の貴様に拒否権はない!!」

 

 なんなの、コイツ?何処かの軍属の代表候補生ですか?

 

「織斑先生、このちびジャイアンはどこの誰で何様のつもりですか?」

「ラウラがすまない…彼女はラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツ軍所属の代表候補生だ。前に少しの間、ドイツ軍で教官として教えていた教え子の一人だ」

「ドイツ軍か……尚のこと、お前には渡せないな。オレが一番信用できないのはドイツだ。軍属なら余計に渡せないな」

「いいから……」

「そこまでにしろ、ボーデヴィッヒ」

 

 実力行使にでそうになっていたラウラ・ボーデヴィッヒを止めたのは元教官でもある織斑先生でした

 

「教官!?」

「今は織斑先生だ、馬鹿者。園崎、お前とクロニクルのバックを教えてもいいな?」

「ああ、面倒が増えるが別の意味で面倒が減らせるからな」

 

 それにいずれはバレる話ですからそれが早くなったくらいの話です

 

「園崎のバック、この4機のISを作った奴は篠ノ之束。ISの生みの親だ」

 

「「「「「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!???????」」」」」

 

 今日三度目のアリーナ内に地響きと思うくらいに驚愕の声が響いた

 

 

「仕方ない、授業は一旦中止。園崎、その4機は束からお前が好きにしろと言われているが、もし使用者をお前以外にするときは一言私か紫乃宮先生に言ってくれ。問題が起きる」

「分かっている。と言う前に既に2機を送る相手は考えてある。簪、本音。出てきてくれ」

「え、わ、私!?」

「わ、私も!?」

 

 簪さんと本音さんは呼ばれると思っていなかったのか少し、驚いた声をあげ、前にでてきました

 

「本音には〝太陽〟、簪には〝月〟を渡す。お前達二人なら安心して任せられると思ってる」

「そうだな、更識妹と布仏妹は園崎とは最も親しい。それに、二人とも束と面識があるだろ?」

「あぁ、二人とも家に付いてきたときに会っている。名前も覚えられてる、二人に手を出したら束さんから報復されるだろうな」

「それは、間違いない。残りの2機はどうする?」

「今のところはオレが保管しておく。渡せる相手はクロエ、楯無さんか虚さんくらいしか思い当たらないからな」

「そうか、なら2機の内、1機を装着してくれ。機体データを取るのと、間近で機体の確認をしておきたい」

「わかった」

 

 簪さんと本音さん、スザクさんを置いてけぼりにしていましたが4機の内、3機をこの場で身に纏うことになりました

それにしてもチビジャイアンが終始簪さんと本音さんも含めて私達を睨んできているのは……いずれ何かを起こしますね

 

「スザク、この4機は口上は必要なのか?」

「ああ、4機共、口上まで再現してある」

「そうか……」

 

 〝太陽〟と〝月〟の口上はしっかりと覚えていますが…簪さんはこう言うの大丈夫でしょうか?

 

「律華、口上って?」

「オレがアポロ・ノヴァを展開するときに言っているやつだ。機体事に違うからそれぞれ教えてやる」

 

 私は本音さんと簪さんにそれぞれの口上を教えました。

本音さんは何処か楽しそうにしてますが、簪さんは恥ずかしそうですね

 

「順番はオレ、簪、本音で行く。最後よりも恥ずかしくないだろ?」

「う、うん……ありがとう」

 

 本音さんはワクワクしていますから最後でも大丈夫でしょう

 

「それじゃあ、行かせてもらう〝闇を照らせ光の翼!輝龍シャイニング・ドラゴン召喚!〟」

 

 召喚口上と一緒に私を炎が包み、炎の中から白い鎧を身に纏った赤い竜が姿を現したことでしょう

 

「「「ッ!!」」」

「全身装甲だと!?」

「嘘、どら、ドラゴン!?」

 

 咆哮すると、この場のほとんどの生徒が耳を押さえ、転入生の二人は竜だったことと全身装甲と言うことに驚いていた

さて、次は簪さんですね。ファイトです!

 

「……うん、行こう。〝我が友よ、時は来た。蒼白なる月よ、闇を照らす牙となれ!我が友、月光龍ストライク・ジークヴルムの声を聞け!〟」

 

 空から雷が何度も落ちてきて、簪さんの姿が見えなくなる……次に簪さんの姿が見えたとき、白い竜の姿になっていました

 

「こっちも全身装甲でドラゴン!?」

 

 金髪の転入生ざまたもや驚いてくれましたが、正直五月蝿いですね

 

「いきます!太陽よ、炎をまといて龍となれ!太陽龍ジーク・アポロドラゴン召喚!」

 

 本音さんの場合、私と同じく炎が包み、金の装飾が施された赤いドラゴンに姿を変えました

 

「これで、3機……こう見ると圧巻だな」

「そ、そうですね。先輩」

 

 織斑先生と山田先生が何か話していますが……ドラゴン三体はかなり驚かせましたか?

 

「園崎、更識妹、布仏妹。このまま、模擬戦をして貰う構わないな?」

 

 織斑先生にそう言われ断る理由も無く頷きましたが……簪さんはまだしも本音さんは大丈夫でしょうか?

 

 

 

 

 

続く

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