ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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少女と黒兎

 

 

 

 

「そうだ、簪。ウォーデンブラスターの調子はどうだ?」

 

 織斑先生とラウラ・ボーデヴィッヒの会話を聞いた数日後、整備室で簪の打鉄弐式の最終調整を行っていました

と、言うのも機体はもう先月には完成していましたがコアの追加や新武器の追加など完成後に色々と改修してこの時期まで延び延びになってしまっていました

 

「うん、調整に時間がかかったけどバッチリ。学年別トーナメントに間に合うかは少し怪しかったけどね」

「それでも、間に合ったんだ。楯無さんとの特訓、オレの特訓にも付き合っていたんだ。間に合ったことは凄いことだ、おめでとう。邪魔してしまっていたが頑張ったな」

「……うん、ありがとう。でも、律華は邪魔なんてしてないよ。律華が夕食や夜食を用意してくれていたから間に合ったんだよ」

 

 私がそう言うと簪さんは顔をほんのり赤くしてそう言ってくれました

 

「た、大変!ラウラがセッシーとリンリンとアリーナで争ってる!セッシーとリンリンが一方的にやられててヤバいかも!」

 

 そんな時、整備室に本音さんが入ってきて叫んできました

 

「……わかった、いい加減迷惑していたから助けるついでに少しお灸を据えるか」

「律華、悪い顔してる」

 

 転入してきてからずっと、私を見つけるなり睨み付けたりと散々、やってきたのですから少しくらいボコっても問題ないですよね?

 

「簪と本音は楯無さんに連絡しておいてくれ。それから、何があっても良いように〝カムイ・ハヤテ〟と〝エンジェリック・フェザー〟を貸してくれ。もしかしたら必要になるかもしれないから」

「…わかった」

「……無茶しないでね?」

「…善処するさ」

 

 私はそう言い、〝カムイ・ハヤテ〟と〝エンジェリック・フェザー〟を受けとるとピットに急ぎました

 

「本当にお灸を据えるしか無さそうだな。」

 

 アリーナでは黒いISに乗る、ラウラ・ボーデヴィッヒが赤紫色のISに乗る、鈴さんと青色のISに乗る、セシリアさんを見せしめのつもりか痛めつけていました

 

「プロトポメ、コアトルーパー」

〈(かしこまり!)〉

 

 プロトポメに頼むといつも通りのコアトルーパーがポメから排出されました

 

「アビス・アポカリプスセット!GO!」

 

 私はアビス・アポカリプスを手にコアトルーパーを上昇させました

 

「この台詞、言ってみたかったんですよね……アビス・アポカリプス、巨大化!」

 

 アビス・アポカリプスをラウラ・ボーデヴィッヒといつの間にかアリーナに入っていて捕まっている織斑一夏の間に突き刺さる用に投げ、元の大きさに戻しました

 

「な、なんだ!?」

「盾?」

「剣だ!」

 

 動揺している2人の間にコアトルーパーで上空から着地してそう言った

 

「キサマ!!」

「織斑、ここはオレに任せてもらう。すれ違うたんびに睨まれていい加減にして欲しかった頃だったからな」

「……あ、ああ」

 

 織斑一夏にそう言いましたが、どうもまた、納得していない返事をしてきました

 

「アポロ・ノヴァ起動!【「光滅ぼす闇の魔王! 滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ!】」

「(言葉などいらない、私は〝アレ〟をちょっとぶっ飛ばせばいい)」

 

 私は思いつつ、紫炎に呑み込まれていきました

回りから見たら紫炎から出てきたのは私では無く黒いノヴァだとおもいます

 

 

 

続く


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