ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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少女達と悪夢

 

 

 

 燃える大地、瓦礫と化したIS学園……

 

「また、この夢……」

 

 1人ポツンと立っている()

毎回同じ景色、その中を()はゆっくりと歩く

 

「……みんな!」

 

 第三アリーナがあるはずの場所まで辿り着くと、前回までと同じでみんなが瓦礫の中に仰向けや俯せで倒れていた

 

「お姉ちゃん…本音…鈴さん…オルコットさん…ボーデヴィッヒさん…()()()()()()

 

 ()は崩れ落ち今にも泣きそうな声で皆の名前を呼んだ……誰からも返事はない…それは、当たり前だった、既にみんな、息をしていなかったのだから

 

「な、泣くな……簪」

「律華……」

 

 正面から右足を引きずりながら歩いてくる律華

その姿を見て、()は涙を流した

律華は左肩を右腕で押さえ、頭から出血、右目は潰れ、制服は真っ赤に染まっていて所々破れていた

 

「簪、お前だけでも逃げてくれ」

「そんなの嫌だよ!律華も一緒に……」

 

 ()がそこまで言うと、律華は首を横に振った

 

「彼奴らはオレを追いかけてくるからオレが逃げたら全世界がここと同じことになる……それだけは止めなくては……それに、この体じゃあ、長くは逃げ切れない…簪の足手まといになるだけだ」

「それでも!私は律華と入れるだけでいい!律華と一緒なら……ん!」

 

 ()が「律華と一緒なら死んでもいい」と言おうとしたとき、私の口は律華に塞がれた

一瞬、なにで塞がれたのか分からなかったが、口の中に広がる鉄の味と目の前に律華の顔があることでキスされていたことに気が付いた

 

「こんな形でファーストキスを奪うことになったが、人生最初で最後のキスがお前で良かった」

 

 律華はそう言うと背中を向けて歩き出した

 

「さよなら、簪……お前はオレ達の分まで生きてくれ」

「律華……ダメ、お願い。戻ってきて…」

 

 律華は私の静止を聞かずに走り出した

律華の走り出した先には十の巨大な影と一の人影……

 

「龍神の弓、天馬の矢、戦いの嵐を静めよ!」

 

 律華の声が響き、光が溢れる……それと同時に十の巨大な影が律華目掛けてレーザーを一斉に放った

 

「律華アアァァァァァァァァァァァァァァ!!」 

 

 

 前回と同様に夢はここでとぎれてしまった

 

 

 

 

「律華アアァァァァァァァァァァァァァァ!!」

「簪、落ち着け!」

 

 私が眼を覚ますと自室のベットから飛び起きていた

ベットの隣には律華が椅子に腰を掛けながら私の手を握っていた

 

「大丈夫、ここにはオレがいる。夢のことは忘れてゆっくり休め」

「……うん」

 

 私は律華に言われるがまま、横になりゆっくりと目を閉じだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、本日、園崎君と更識さんはおやすみになります」

 

 その頃、四組ではSHRが行われていて、副担任の兵藤剣蔵から2人の休みが告げられていた

 

「剣道先生!昨日のバケモノはなんなんですか!」

「兵堂です!前回と今回のバケモノに関しては1限目に全体で説明会が行われますので、終わり次第、体育館に集まってください!」

「近藤先生、そのことは更識さん達は知ってるのでしょうか?」

「兵堂です!お二人には既に話が言ってますからリモートで参加予定です!」

「新導先生!あのバケモノ達が異世界からの侵略者と言う説もありますがどうなのですか!?」

「兵堂です!あのバケモノ達の話は説明会で行われます!」

 

 生徒の一部から名前を間違われながらも質問された兵堂剣蔵が青筋を立てながらも質問に答えていった

そんな風景を担任の紫乃宮まゐが苦笑いしながら見守っていた

 

「さあ、みんな。剣ちゃんで遊んでないで体育館に行きなさい」

「「「「はぁ~い!!」」」」

 

 紫乃宮まゐの一声生徒達は教室を出て行ってしまった……一人を除いて

 

「あの、簪さまは大丈夫なのでしょうか?」

「園崎君の話だけでは分からないわね。すずりんからはPTSD(心的外傷後ストレス障害)の可能性があるって、原因は恐らく……」

「デスペラード戦での律華さまの大怪我」

「悪夢を見始めた時期と合致しているから間違いないわね」

 

 一人残ったのは律華のメイドで天災科学者の篠ノ之束の娘、クロエ・クロニクル

クロエの一声は律華の心配では無く、律華の同室で同様に休んだ、更識簪の心配だった

 

「更識さんは律華くんに任せることにしましょう。僕達には僕達の出来ることを」

「剣ちゃんの言う通りね。まずは、生徒達に説明!そして、今後についての協議ね!」

「はい!」

 

 三人はそう確認すると教室を出て行った

 

 

続く

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