ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
「今、いいだろうか?」
「ん?」
いろいろとあった翌日、大分顔色が良くなった簪さんと本音さんとクロエさんの三人と昼食を食べていると、ラウラ・ボーデヴィッヒから声を掛けられた
「その……今まで、敵視していてすまなかった!」
ラウラ・ボーデヴィッヒはそう言いながら土下座した
「織斑先生から事情は聞いた……あまり、気にするな」
「ですが!」
相変わらず、頑固ですね。この子……さて、如何しましょうか?
「なら、センチュリオン戦闘部隊の部隊長を任せるのはどうかな?」
そんな提案をしてきたのは簪さんだった
「確かにそれがいいな、確か、軍では隊長をやっていたな?」
「はい!部隊長なら任せてくれ!」
と、言ってもドイツ軍はなにか、企んでるみたいだから要注意なんですが……
「織斑先生と束さんに提案してみる。結果はその後になるがいいな?」
「はい、問題ありません」
まあ、織斑先生と束さん達に人選は任せてありますから、私は話を通すだけになるんですがね
「ねぇ、律華。確認したいことがあるんだけど……」
「もしかして、デュノアの事か?」
「うん…」
夢を見たのは簪さん、余り良い夢では無くても気になるのは当然かもしれません
「楯無さんと束さんの双方から調べてもらってる。今日には報告書があげられるから一緒に見るか?」
「いいの?」
「夢の中でのデュノアが気になっているだろ?情報源が他人なら許されないだろうが簪なら楯無さんと束さんも文句は言わない」
簪さんを溺愛している楯無さんなら見せてくれるでしょうね、間違いなく
「来てもらって悪いな、シャルル」
「うんん、大丈夫だよ。園崎君」
私は放課後、簪さんと届いた報告書を読んだ後、シャルル・デュノアをセンチュリオンにあてがわれた会議室に呼んだ……織斑一夏も一緒に着いてきたが
「俺にも連れが居るから連れを連れてくるのは別に構わない……それに、織斑にも関係していることだろうからな」
同室なんですから、既に気が付いて居るはずですからね……気が付いてなかったらアホです
「そう言えば、こうして話すのは初めてだったよな?改めて、俺の名は園崎律華。律華でも、リカでも好きに呼んでくれ……
私がそう言うと、シャルルさんの顔色が悪くなっていき、織斑一夏は驚いた顔をしていた
「な、何を言っているのかな?僕はシャルル・デュノアだよ?」
「オレのバックは知っているだろ?調はついてる。それに、そんなお粗末な演技で隠せと押せると思っていたのか?」
私は女から本当に男にTSしてますから、簪さんの話が無くてもバレバレでしたよ?
まあ、それを抜きにしても〝知っていた〟のですけど……
「デュノアが変装してまでIS学園に来たのはデュノア社が倒産の危機にあるから、男性でなら織斑一夏に近づきやすいと思ったから……勿論、気がついていたんだろ?」
「ああ……」
「なら、なぜ教師を頼らない?」
「ッ!そ、それは……」
教師に……姉である織斑先生に話さなかったことを指摘すると織斑一夏は口籠もってしまいましたか……
「自分なら何とか出来ると思ったのか?それとも、
「……」
彼は黙ってしまいましたが……図星ですかね?
「オレ達はまだ、子供で。成長途中なんだ。天狗になって出来ないことも出来ると思うのは仕方ないことだろうしオレにも経験がある……だが、お前らはどうだ?〝特記事項第二一、本学園における生徒は、その在学中はありとあらゆる国家、組織、団体に帰属しない。〟これを利用するだけで、3年間何もしないつもりでいたか?ただ、生活するだけで何もしないでまた、3年後に慌てるだけか?」
「「……」」
「この特記事項も絶対3年間安全に生活できる保障なんて無いぞ?」
「「え!?」」
原作通りなら勿論知りませんよね。分かっていたら、こんなのんびりしてるはずありませんからね
「代表候補生なら長期休みに国に報告をあげなければならないし、デュノア社長から長期休みに一度帰ってこいと言われるかも知れない。これらは基本的に拒否は出来ないし出来たとしてもこっちに残っていないといけない程の理由が無ければ話にならない……年何度かのイベントで来賓が来るときにも気をつけないといけない……3年間何もしなければその後は幽閉されるだけだな」
「だったら、如何すれば良いんだよ!?」
キレては冷静に考えられませんよね?それに、私は如何すればいいのかの答えは言ったつもりなんですがね
「だから、最初に言っただろ?
「「あ!?」」
気が付いたみたいですね……多分
「少し前なら織斑先生に頼っても直ぐには問題解決にはならなかっただろうが……今は束さんがいる。お前達が頼んでもどうにもならないかも知れないが、俺から頼んでやらないことも無い」
「……ほんとに良いの?」
「ただし、お前にはセンチュリオンに所属してもらう」
こういう感じなのは嫌いなのですが……使える手は使っていきましょう
「だったら、俺も!」
「織斑一夏、お前は正規の手段でセンチュリオンに入れ。デュノアには役割を用意している。役割を用意している場合は俺がスカウトすることになっている。シャルロット・デュノア。答えは如何する?」
「……わかった、センチュリオンに入るよ」
「シャルル!?」
織斑一夏が食らいついてきたときに考えたのでしょうか?思ったよりも早く答えを貰えましたね
「ごめんね、一夏。でも、3年間このままだと僕は牢獄に囚われる。そんなのは嫌だよ…自分が出来ることならなんでもやりたい…折角のチャンスを無駄にしたくないんだ」
あれ?タッグトーナメント前、強いては内明かした夜に織斑一夏に惚れていたと記憶しているのですが……違いましたかね?
「良い返事が聞けて良かった…なら、早速、お前に用意してある役割など諸々について話したい……が、これ以上は部外者には退室してもらう」
「……わかった」
絶対に納得していない顔をしている織斑一夏は一言だけそう言うと部屋を出ようとする
「織斑一夏。一つだけ言っておく、タッグトーナメントの優勝者は両方または片方をセンチュリオンにスカウトするつもりだ。この意味分かるな?」
原作どおり、オルコットさん・鈴さんペアは出場できませんしラウラ・ボーデヴィッヒも機体のオーバーホール中で出れませんし私も織斑先生に出場禁止とされていますので優勝のチャンスは少しありますから、物に出来れば何とかなります
「……」
織斑一夏は何も言わずに部屋を出ていきました
続く