ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
今年もよろしくお願いします
「園崎は私達を殺す気か!?」
律華によって、炎に閉じ込められた12人、その中で律華のことをあまりよく思っていない、篠ノ之が吼えた
「うるさい、黙ってて」
簪が篠ノ之に冷たく言い放った
「そうだな、篠ノ之少し落ち着け」
「千冬さん!?」
「織斑先生だ!!お前と織斑はいつになったら公私を分けられるんだ!?」
「す、すみません!」
教師と生徒、昔からの知り合いである千冬と篠ノ之、公私混合するのは少なからずあるだろうが、直ぐに直せないため、既にIS学園ではよく見られる光景になっていた
「かんざしちゃん、律華くんの意図がわかっているのかしら?」
「うん。お姉ちゃんは律華が閉じ込める前にアイツが律華の質問に答えたのを覚えてる?」
楯無はなぜ、そんなことを聞くのかと少し戸惑いもした、アイツとは織斑一夏のことで間違いないだろう
「…ええ、確か律華くんが『お前の守る対象はこの地球に住む人間全員か?』って聞いたら彼は……」
「そうだと答えていましたね」
セシリアが織斑一夏の言ったことを繰り返すと3人ほどため息を吐いた
「鈴さん?」
「一夏らしいっちゃあらしいのよね……この矛盾」
「「矛盾?」」
どういうことなのかと、ラウラとシャルロットが首をかしげた
「そうね、一つ例を出すわ。あたしを見知らぬテロリストと思いなさい。あたしがIS学園を潰すために攻めてきたわ。一夏含めてどうするかしら?」
「鈴!?そんなこと言っている場合か!?脱出しなければ私達は死ぬんだぞ!?」
この炎に包まれている状態で落ち着いている鈴に吼える篠ノ之に鈴はため息を吐いた
「あんたバカぁ?リッカにその気は無いわよ。その気があるなら、紫乃宮先生達と一緒に閉じ込めるわけ無いわ」
「そうね。律華くんならかんざしちゃんや紫乃宮先生達を巻き込むことは無いわね。彼にとって、紫乃宮先生と兵堂先生は憧れの人達で、かんざしちゃんはプリンセスなのだから」
自分の姉である楯無に「律華のプリンセス」と言われ顔を真っ赤にする簪とそれを見て微笑む楯無とまゐ、そんなことをお構いなしに篠ノ之が吼える
「ふん!そう思わせているだけだろ!
篠ノ之の言葉を聞いてこの場の全員の顔色が変わり、篠ノ之を見る目が冷たい……絶対零度に近しいレベルで冷たい眼だった
「ね?、篠ノ之さん。言いたいことはそれだけ?」
そう、冷たく言い放ったのは先程まで顔を真っ赤にしていた簪だった
「貴方が律華のこと嫌いなのはわかった。試験に不当に落とされたからって
「紫乃宮先生や兵堂先生、クロニクルさん、そして、律華の前でよくたかだかカードにうつつを抜かすなんて言えたね?」
「ッ……ほ、本当の……「誰が喋っていいっていったの?」…」
篠ノ之は今の簪に反論しようとしたが、簪の一言によってできなかった
「更識妹、少し落ち着け。プロトポメ、篠ノ之を眠らせられないか?」
「…………はい」
<かしこまり!眠りの花の妖精フィリー。>
「待ってくだ……さ、い」
千冬は簪を落ち着かせるとポメに篠ノ之を眠らせるようにと頼むとポメは小さな妖精を呼び出して篠ノ之を眠らせた
「これで少しは静かになるだろう。先程の鳳の話だが、簡単に言ってしまえば織斑の言っていることは
「「「あ!?」」」
千冬の言葉で先程の鈴が出そうとしていた問の答えがわかり、セシリア達は意味がわかったように声を上げた
「つまりそう言うことだ。園崎はこの矛盾を教えるために敢えて自分から悪役に徹することにしたのだろう。プロトポメ、外の様子を見ることはできないか?」
<映せるよ~>
千冬がプロトポメに外を映せるかと聞くと、プラカードで答え、映像を映し出した
「なぁ!?」
そこに映されたのは、零落白夜を展開する織斑一夏と零落白夜に相対している金と赤の剣を構えた園崎律華の姿だった
「そろそろ5分経つ。この調子だと誰も助けられないぞ?」
「ぜぇ…ぜぇ……う、うる、さい」
少し遡り、頭に血が上りがむしゃらに雪片弐型を振るう織斑一夏だったが、その全てを律華に避けるか受け流しされ、体力の限界から肩で息をし膝を地面に付けていた
「そろそろ自分の矛盾に気がつけ」
「俺に……矛盾?」
自分に存在している矛盾を指摘されるが本人はわからないようだった
「俺に矛盾があるわけ……」
「ある。この矛盾に気がついていないのは篠ノ之とお前自身だけだ」
「う、嘘だ!時間稼ぎか!?」
未だに律華が姉や友達を殺そうとしていると思い込んでいる織斑一夏は律華の話に耳を貸さなかった
「そうか……なら、お前の矛盾を言ってやる。お前は地球上全ての人間を守る対象だと言っていたが…織斑。お前は仲間を殺そうとしている奴も守るのか?」
「…………え?」
律華にそう言われ、織斑一夏は一瞬何も考えられなくなった
「お前の性格上、仲間を優先するだろうが、敵側に仲間がいたときを考えれば不確定要素が大きすぎるお前をセンチュリオンに入れるわけには行かなかった。篠ノ之も同様だ、彼奴は織斑、お前に依存している節がある。敵側にお前が行けば彼奴が後ろから刺してきそうだからな」
「なあ!?鈴や箒がそんなことするわけ無いだろ!」
「お前は本当に何も知らないな。鈴達、国家代表候補生は国家を代表するIS乗りを育成する制度であり、国属でもあるんだ。その国にIS学園を攻めろと言われれば命令を無視することはできない、無視すれば国家代表候補生としての地位を失い、その上、命令違反として投獄される。違反の内容次第では死罪にも為るだろう。さらにはソイツの家族にも何かしらの制裁が下される。これを知ってなお、国家代表候補生の奴らが裏切らないと言えるのか?」
「ッ……そ、それは……」
律華の言葉に織斑一夏は反論できなかった
「ならなぜ、最初に言わなかった!」
「逆に聞くが、なぜそれを言わないと行けない?」
「なに!?」
「オレたちは高校生だ、考えられない子供じゃ無い。自分で考え行動できる。全てが他人に貰えると思っていたのか?」
「……」
律華の話を聞いた織斑はそれでも納得できていなかった
「お前は言っても理解できていないみたいだな……零落白夜を展開しろ」
「どうしてだ?」
「本気で打ちのめせばわかるだろ?オレも全力で相手をしてやる」
律華はそう言うと手持ちの剣を投げると、剣が大きくなり≪シャイニング・ソード≫に変わる
「これが、輝きの聖剣シャイニング・ソードの本来の姿だった。お前も早く展開しろ」
「ああ…」
織斑は納得はできていなかったが、先程までの怒りは無くなっていた
「いくぞ!」
「……ああ!」
織斑は零落白夜を展開し律華はシャイニング・ソードを構え、同時に走り出した
普段からトレーニングを欠かさない律華の方が走るのが速く、2人は剣を振るい交差した
「くっ…」
「お前の剣は読みやすい。フェイントも駆け引きも無いからな。これにて、再試験は終了。不合格だ」
律華がそう言うとフレイムフィールドは解除されると同時に織斑は意識を失った
なお、フレイムフィールドからでられた千冬達に律華は怒られ、織斑は千冬による追加の特別講座を開かれることになった
続く