ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
「買い物?」
「うん。臨海学校用の水着を買わないと行けないから、明日、本音と一緒に行くんだけど……その、」
織斑の再試験をしてから数日後、学校行事恒例の臨海学校が近づいてきて、大半の女子生徒達が賑やかになり始めた頃、簪さんからその話を聞いていると、簪さんはほんのり顔を赤くしてモジモジしていました
「律華も……一緒に行かない?」
「ッ!」
なんでしょうね、胸に突き刺さるこの感覚。萌えなんでしょうか?
「だ、ダメなら無理しなくても……」
「必ず行く!」
つい、気合いが入ってしまいました。意識してからこう言うことが多い気がしますね
あ、束さんに連絡入れておかないと行けませんね
『かーちゃん達と買い物かぁ~、うん。なら、今日は帰ってこないで学園にいなよ』
「そうしたいのですが……バラの手入れもありますし……」
『それなら、私達でやっておくよ。りっくんに教えてもらって基礎部分は出来るからさ』
放課後、束さんに連絡を取ると家に帰らず、学園にいることを提案されましたが、バラの手入れもしなくては行けません…ですが、束さんの折角の提案を断ることも出来ませんし……
『それに、ミーちゃんの親友からのお願い、りっくんは学友達とゆっくりしなさい。折角、学友が誘ってくれたのだからバラの世話は束さん達に任せて行ってきなさい』
「……、母さんを出されたら言い返せないじゃ無いですか。わかりました、バラの手入れはお任せします」
『うん!束さんにお任せなのだ~。そうだ、クーちゃんも連れて行ってあげて、クーちゃんにも普通の生活を楽しんで欲しいからさ』
「はい、わかっておりますよ。それでは、また連絡いたします」
私は両親を出されると弱い、この世界の両親とは会ったことも無いですが、それでも、園崎律華を産んでくれた方々です。無下には出来ません
翌日
「おはよう、2人とも」
「おはよう、クロエさん、本音」
翌朝、この学園寮でなんだかんだで初めての土曜の朝、簪さんを起こして、校門前で、クロエさんと本音さんと合流しました
「おはようございます。律華さま、簪さま」
「おはよう~」
お二人と合流して、リニアレールを使い、大型ショッピングモールのレゾナンスの水着売り場に来ました
「私とクロロ~は二人で選ぶから、かんちゃんはザッキーに選んでもらってね!」
「「え!?」」
本音さんは水着売り場に付くとそうそうにクロエさんを連れて水着を選びに行ってしまいました、簪さんの水着を私が選ぶようにと言い残して
「「…………」」
ど、どうしましょう…簪さんは顔を赤くしして何も言ってくれませんし……今からでも本音さん達を連れ戻しましょうか……
「簪、嫌だったら……」
私がそう言いかけたとき、簪さんが私の手を取り、水着売り場の中に歩き出しました
「私の選んで」
「……わかった」
恥ずかしそうにしている簪さんを視て、断る理由も無く、選ぶために水着に視線をかえました
「(家の海で何回か簪さんの水着姿を見せて貰いましたから、何が似合いかはなんとなくわかりますが……あまり子供ぽいのは簪さんに失礼だと思いますし……)」
そう言えば私は人の水着を選んだことなんてありませんでしたね。それに、この体になってからも服を選ぶことなんてありませんでした
「こんなのはどうだ?」
私は簪さんの髪の色と同じ水色どフリル付きの水着を選びました
「試着してみる」
簪さんはそう言うと試着室に入っていきました、大丈夫でしょうか?私が選んだ水着ですが、似合ってるとは思っていますが、気に入ってくださりますでしょうか?
「どう……かな?」
試着室のカーテンが開かれて水着姿の簪さんが出てきましたが、予想以上に似合いますね
「予想以上に似合っていて驚いてる」
「律華に言われると嬉しいけど、恥ずかしいな……」
素直な感想を述べると簪さんは恥ずかしそうに顔をほんのり赤くして俯いてしまいました
「それにするか?他にも何着か考えてはいるが……」
「他のも良いかな?」
「わかった、少し待っててくれ」
簪さんに頼まれ、他に似合いそうなのを幾つか用意して、簪さんに着ていただきました……ものすごく似合っていたと追記しておきます
「ごめんね、律華。私と本音の分も買わせちゃって……」
「オレが言い出したことだ、気にしないでくれ」
買い物を終えた私達一同はのんびり歩いていると先の買い物で全額、私が支払ったことに簪さんが申し訳なさそうに言ってきました
「お昼はどうする?」
「行きたいところがあるのだ~」
お昼の話になると本音さんが即答で行きたいところがあると言ってきたので、特に他の行くところも無かったので本音さんの行きたいお店に行くことになりました
「ここがそうなのか?」
「うん!老舗でこの辺の人には人気なんだって!」
レゾナンスから二駅離れた本音さんが行きたがっていたお店、お好み焼き屋の『ふらわー』、少し古びた外観から伝わる老舗感
「あら、いらっしゃいませ」
「4名ですが、大丈夫でしょうか?」
「はい、四人席にどうぞ」
店に入るとソースとマヨネーズの良い匂いがしてきて、店主だと思われるお婆さんが対応してくださりました
「静かで落ち着くな」
「確かに」
「うん」
「はい」
私が一言こぼすと、みなさんが返答してくださりました、でも良いところですね
「そう言ってくれたのはお客さんが初めてよ。ご注文は?」
「お好み焼きを4つで」
「少し待っててね」
お婆さんはそう言うとキッチンに入って行きました
『ん~!おばあちゃんのお好み焼きはやっぱ、美味しぃ~』
『もう、響。少し落ち着きなよ』
待っているとカウンター席から声が聞こえ、ふり向くと元気にお好み焼きを頬張る女の子とそれに少し呆れている女の子がいた
『(あ…なんか聞き覚えがあると思ったらこのお店、あのアニメのお店ですね……それに「響」って、間違いなくあの人ですね)』
女の子達を見てようやく思い出しましたが、このお店は私が好きなアニメに出てきたお店とよく似ていました……もしかしたら、少し大変な世界になっているかもしれませんね
続く