ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
臨海学校二日目、この日は各種装備の実習訓練と専用機持ち達は本国より送られてきたパッケージのテストが行われる事になっています
私の《アポロ・ノヴァ》は
「ようやく全員集まったか
おい、そこの遅刻者」
「は、はいっ」
浜辺で全員整列をしていると、遅れてやってきた人が織斑先生に呼ばれて身を竦ませました、遅れてきたのは凄く意外な人物でボーデヴィッヒさんでした
「そうだな、ISのコア・ネットワークについて説明してみろ」
「は、はい。ISのコアはそれぞれが――」
ボーデヴィッヒさんは織斑先生に言われたとおり説明を始めました。しかも一切噛むことなくスラスラと、かなり努力をしたのでしょう
「さすがに優秀だな。では遅刻の件はこれで許してやろう」
そう言われると、ボーデヴィッヒさんはふうと息を吐いて安堵してました。あの様子を見る限り、恐らくドイツ教官時代の織斑先生にかなりしごかれたみたいですね
「さて、それでは各班ごとに振り分けられたISの装備試験を行うように。専用機持ちは専用パーツのテストだ。全員、迅速に行え」
生徒一同が一斉に返事をする。一学年全員が一斉に並んでいるから、かなりの大人数で
言うまでも無くISの稼動を行うから、全員がISスーツ着用姿。ISスーツとは言え、此処が海だから水着に見えてしまいますが、
「律華はパッケージあるの?」
「いや、無いな。事前に言われたが、オレとクロエはオルコット達の補助として動くことになってる」
「そうなんだ、私と本音もそんな感じになるかな?」
一般生徒から少し離れた、専用機持ちのテスト場に移動中に簪さんが聞いてきました
テスト場には本音さんも含め1組と2組の専用機持ちが既に集まっていました
そして、その後すぐに織斑先生が来られました
「……よし、専用機持ちは揃ってるな」
「織斑先生、少し疲れてないか?」
遅れてきた織斑先生は少し疲れているのかゲンナリしてました
「…ああ、バカが今日に専用機が届くと聞かなくてな。それの対応……で少しな」
あっ、そう言えば臨海学習の二日目に篠ノ之箒が専用機《紅椿》をもらう話がありましたっけ
「…それでは、専用機持ちにはそれぞれの国から送られてきたパッケージのインストール及びテストを行ってもらう。ただし、園崎・クロニクル・布仏妹・更識妹はパッケージが無いため5人の補助を行ってもらう!それでは始めろ!」
【はい!】
返事をし、それぞれ送られてきたコンテナで作業を始める5人。さて、どんな感じで分かれましょうか?
「本音は織斑に付いてくれ、クロエはオルコット、簪はボーデヴィッヒ。鈴とシャルはオレが見る」
「了解なのだ~」
「わかりました」
「分かった」
こちらは4組に分かれてそれぞれの作業の補助を行います、クロエさんにも2人を担当してもらうのも考えましたが、オルコットさんの作業を終えてからでも問題ないですね
「シャルのは他に比べて少ないな?」
「新型機の制作が始まったから会社はそっちにかかりっきりなんだよ。今回のは試作武器のデータを欲しいんだって」
新型機の制作?そんなお話ありましたっけ?
「そうか。早速始めようか。機体を展開してくれ」
「ええ」
「うん」
私がそう言いますと2人は専用機を展開して下さりました
「(パッケージと言っても殆どはシステムのアップグレード用のウェアですね。シャルさんのはそこに試作武器が幾つかで、鈴さんは龍砲から切り替えて使えるブースターユニットですか…)」
確か、ブースターユニットはもう少し先だった記憶があるのですが早くに導入されましたね
そして、作業を開始して約1時間した頃、それは来たのでした
「織斑先生~」
まゐ様と兵堂先生に山田先生が走って来ました
また何か事件が起こったのでしょうか?束さんが私側に居るので「アレ」は起こらないと思ってるのですが…
「なに?所属不明の船が真っ直ぐこちらに向かってるだと?」
「はい、映像はジャミングで確認できませんがもうじき目視できると思います」
なにやらトラブルみたいですね、マンガの記憶は当てにしてませんがことごとく違う厄介毎が起こりますね
「船が見え……!?」
「どうしたのけんちゃん?」
「視た方が早いです、まゐさん」
視認できた船を双眼鏡で確認していた兵堂先生が非常に驚かれていました、兵堂先生があそこまで驚かれているとするなら多分あの船が来たのでしょう
「え……嘘……」
まゐ様も近づいてくる船を確認して信じられないとそんな顔をして私の方を視てきました
「織斑先生、山田先生。近づいてくる船は敵じゃない。味方……オレが作った船だ」
「園崎が?なら、あの船に乗っているのは!?」
「あぁ、天災兎だ」
私の答えを聞くと織斑先生は頭を抱え出しました、天災兎……束さんは「やらないと行けないことがあるからばいなら~」と言って学園から帰って行きました
織斑先生は暫くは何も起こさないだろうと思っていたみたいですが束さんが何もしないなんてありえませんよね
「ふっははははは 私が、束様が来てやったぞ!!」
謎のテンションでヴァイオレット号から降りてきた束さん、簪さんと本音さん以外はついて来れていないのか唖然としていました
「束、何しに来たんだ?」
「やあやあ、ちーちゃん。箒ちゃんが迷惑かけてごめんね☆今日はセンチュリオン専用量産機が出来上がったから持ってきたのだ~…………妹へのプレゼントもついでに待ってきたよ」
妹へのプレゼント……そう言った束さんの顔は少し暗かったです、最後まで持ってくるのか考えていたのでしょう
「束……」
「……気にしなくてもいいよ、ちーちゃん。まずはセンチュリオン専用量産機をお見せするよ!スーくん!」
束さんが船内にいると思われるスザクさんに指示を出すとヴァイオレット号の背部のハッチが開いて、3機の
「右から
ゾディアック・アポロドラゴンは北斗七星龍ジーク・アポロドラゴンが光導の力を授かりパワーアップした姿、月龍ストライク・ジークヴルムは月光龍ストライク・ジークヴルムの色違いの設定だったと思いますが、それぞれで違う1文字が入るので「月龍」と纏められたのでしょうか?、ゾディアック・アポロドラゴンも色の光導騎士って名称ですから同じ理由ですね
「それから、かんちゃんにこれを!」
3機の名前紹介すると束さんは簪さんに赤と白のデッキケースを差し出しました
「これは?」
「月龍ストライクを作ったときに一緒に完成させた機体。この機体は量産機にするんじゃ無くてかんちゃん用にって専用機として作ったんだよ~」
月龍ストライクと一緒に、簪さんの専用機って事は、きっと〝
そう言えば簪さん、打鉄弐式・月光龍ストライク・ジークヴルムに加えて〝
「……良いんですか?」
「勿論!リッくんのお母さんの親友として、リッくんの初めての友達になってくれた君には感謝してるんだよ。これからもリッくんをお願いね?」
「………任せて下さい!」
束さんにお礼を言う簪さんの瞳には何が映ってるのでしょうか?
「そう言えばゾディアック達の説明がまだだったね。まず……「姉さん!!」
簪さんとの話を終えた束さんがゾディアック・アポロドラゴンの説明をしようとしたとき、ここには居なく、一般生徒と一緒に居るはずの大声が聞こえました
続く