ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
「そう言えばゾディアック達の説明がまだだったね。まず「姉さん!!」……」
簪さんとの話を終えた束さんがゾディアック・アポロドラゴンの説明をしようとしたとき、ここには居なく、一般生徒と一緒に居るはずの大声が聞こえました
「やあ、箒ちゃん。こうやって会って話すのは数年ぶりだね。所で何しに来たのかな?学生の箒ちゃんが実習をサボってここに来たって事は実習よりも『大切な』ことがあるんだよね?」
自分の妹でもある篠ノ之箒に無表情で話しかける束さん、無理をなさっているのは分かりました
「姉さんがここに来たって事は私の専用機を持ってきてくれたのですよね!」
何言ってるのでしょうか?と思いましたが、鈴さん達も呆れている様子ですね
織斑一夏だけは普段と同じなので無茶苦茶言ってることに気がついてないのでしょう
「……うん、一応持ってきたよ。……スーくん、お願い」
束さんはヴァイオレット号内にいるスザクさんに合図を送ると後ろのハッチがもう一度開いて内部から赤いISが姿を現しました
「試作第4世代型IS『赤椿』。箒ちゃん用にカスタマイズした機体だよ」
あれ?この時点で紅椿は完成していたはずなのですが、どうしてでしょうか?
「試作でも第4世代……」
「各国では第3世代の試作機が形になったばかりなのに……」
「ISの生みの親でも凄いな」
他のみなさんは第4世代と聞き、驚かれている様子でした
「第4世代の特徴として拡張領域が無い分、万能兵器の展開装甲が搭載されているよ。展開装甲とは防御やスラスターにもなる万能兵器なんだよ」
バトスピのスピリット再現したISは出力面は第4世代よりも上だとは思いますが、ブレイヴこみとなると第3世代になりますからね
「束。このISは完成していないのか?」
「ほぼ完成はしてるよ。この段階でも乗り手が良ければモンド・グロッソ出場者数人同時に相手にしても勝てるだろうね」
「この段階?」
この段階とはどういうことなのでしょうか?多分、みなさんも同じ疑問を持ってると思いますね
「赤椿は確かに第4世代として現在のISを凌駕するだろうね。でもね、束さんも分かってるんだよ。
そう言いながら束さんは篠ノ之箒の方を向きました
「だから、この赤椿は
束さんは少しだけ悲しそうに言ってました、もしかしたら妹にはちゃんとしたISをプレゼントしたかったのかもしれませんね
「どうしてですか姉さん!?」
「さっき言ったよね。
「ッ!!」
専用機を貰えると喜んでいた篠ノ之箒ですが、今は束さんに怒り心頭みたいですね
束さんの言うことの方が正しいのでし日頃しっかりやっていればこんなこと言われずに済んだかもしれませんのに
「篠ノ之。私から言わせて貰うが、お前のISでの成績は下から数えた方が早い。それは分かるな?」
「……」
「分かっているのかと聞いてる!!」
「!……は、はい」
「そんな奴が最新鋭機をもらっても真面に扱えるとは到底思えん!それでもと束はお前のためにも用意したんだ!怒るのなら今までの自分にしろ!いいな!?」
「………はい」
生徒と教師の立場でもあるためか織斑先生は篠ノ之箒を怒鳴りつけ、篠ノ之箒は言われたことを理解したのか落ち込んでいる様子でした
「それじゃあ《
「………はい」
未だ渋々といった感じですが篠ノ之箒は赤椿に乗る、乗ったのを確認すると束さんがキーボードをたたき、ものの数分で作業を終えてしまいました
「はい、これで赤椿は箒ちゃんの物だよ。箒ちゃんが赤椿を十分に扱えると束さんとちーちゃんが思ったらその時には必ず第4世代ISを箒ちゃんにプレゼントするから頑張ってね?」
「…はい、分かりました」
これで篠ノ之箒に関しては終わりですかね?ゾディアック達の説明も聞きたいですしお願いしましょうか
「ゾディアック達の説明を頼む」
「そうだったね!ゾディアック達の説明してなかったね。まず、ゾディアック・アポロは……」
束さんが説明しようとしたとき、山田先生が持つタブレットから大きな音が流れる
「先輩!」
山田先生がタブレットを確認すると織斑先生にタブレットをみせました、タブレットの内容を確認すると織斑先生は頭に右手を置き軽くため息を吐きました
「現時刻よりI教員は特殊任務行動へと移る!今日のテスト稼動は中止!各班、ISを片付けて旅館に戻れ!連絡があるまで各自室内待機する事以上だ!」
特殊任務?そう言えば今日でしたね、福音との戦闘になるのは……
『え……?』
『ちゅ、中止? なんで、特殊任務行動って……』
『状況が全然分かんないんだけど……』
訳の分からない生徒達が戸惑う、そんな生徒達の行動に、織斑先生は一喝しました
「とっとと戻れ!以後、許可無く室外に出たものは我々で身柄を拘束する! いいな!!」
『『『はっ、はいっ!』』』
織斑先生の一喝に女子達全員は慌てて動き始め、接続していたテスト装備を解除し、ISを起動終了させてカートに乗っけた後に移動を始めました。同時に今までに見たことの無い織斑先生の怒号に女子一同は怯えてもいました
織斑先生があそこまで言うって事は相当な一大事が起きているみたいですね。やはり、福音でしょうか?
「専用機持ちは全員集合しろ! 織斑、オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒ、凰、園崎、更識妹、布仏妹、クロニクル それと、篠ノ之も来い」
いろいろと考えていると織斑先生からの集合の声がかけられました
「今から2時間前、ハワイ沖にて試験稼働中だったアメリカ・イスラエル共同開発の第3世代型軍用IS、
そして、約1時間後にここから2kmの海域を通過することがわかった」
実習が中止になって直ぐ、私達専用機持ちは旅館に用意された一室に連れてこらました。部屋内には既に機材が運び込まれており、私達は大型ディスプレイを囲むように座り、織斑先生が今回の事について状況説明をしてくれました
「自衛隊にも要請はしているがIS部隊が到着するまで3時間は掛かるとのことだ。教員は学園の訓練機を使用して空域及び海域の封鎖を行わなければならない。よって、本作戦の要は専用機持ちに担当してもらう」
相手は第3世代の軍用機、織斑先生が訓練機を纏えばなんとかなりそうですが、指揮も行わないと行けない織斑先生が出るわけにはいきませんよね
「それでは作戦会議をはじめる。意見があるものは挙手するように」
「目標ISの詳細なスペックデータを要求します」
「わかった。ただし、これらは二ヵ国の最重要軍事機密だ。けして口外はするな。情報が漏洩した場合……」
オルコットさんの要求に織斑先生が此処にいる私達に強く釘を差してきました。口外したら、査問委員会での裁判と最低でも二年の監視。正直言って関わりたくないのですが、今の状況でそんな事を言えわけもなく、私は黙って見守ることにします
そして簪さんを始め代表候補生の面々と教師陣は開示されたデータを元に相談を始めました
広域殲滅を目的とした特殊射撃型、攻撃と機動の両方を特化した機体、特殊武装が曲者、データだけでは格闘性能が未知数、等々の意見をオルコットさん、鈴さん、シャル、ボーデヴィッヒさん、簪さんが真剣に交わしていて、私とクロエさん、本音さんの3人はいつでも動けるようにして織斑一夏と篠ノ之箒は頭に?マークを何個も浮かべていました
「無理だな。この機体は現在も超音速飛行を続けている。最高速度は時速四五〇キロを超える。アプローチは一回が限界だな」
「一回きりのチャンス……ということはやはり、一撃必殺の攻撃力を持った機体で当たるしかないようですね」
山田先生の考えは確かに理に叶っていますが、流石にそれは無茶難題です、それにそんなバ火力を持った機体なんてそんな多くないですよ
「一定の空域に福音を留める方法はある」
「むぅ、本当か園崎?」
「ああ、うまくいくかは分からないが……束さん、居るんだろ?」
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」
懐かしのフレーズで飛び出てきた天災兎こと束さんとその後ろに普通に入ってきたスザクさん
「ゾディアック達を無人または遠隔操作はできるようになっているか?」
「一応できるようにはしてあるよ?」
できるようになっているのならある程度は可能ですね
「それならなんとかなりそうだな」
「それで、園崎?どういうことだ?」
「簡単に言えば福音の周囲に結界を貼りその中で福音を仕留める」
結界と聞き、皆さん驚かれていますね、それは当たり前ですかね?結界なんて非現実的なお話になりますから
「そんな事が可能なのか?」
「可能だ。オレとプロトポメが揃っていて、束さんのゾディアック達が居るならな」
私はそう言うと私の考えている作戦の詳細をお話しました、お話の中で織斑先生や簪さん達、代表候補生の皆さんから変更点があげられましたが大まかな作戦内容は決まりました
「よし、これで良かろう。お前達、準備を始めろ!準備が終わり次第、束の乗ってきた船で海域に移動する!」
【はい!】
福音との戦闘、原作通りに終わるとは到底思いません、何が出てきても良いように準備は怠りません!
続く