ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
8割方は8月更新時に出来上がっていたのですが残りの2割、特に最後あたりを書くのに時間がかかってしまいました
それではどうぞ~
「龍神の弓、天馬の矢、戦いの嵐を静めよ!光龍騎神サジット・アポロドラゴン!」
律華がノヴァを戻して新たな口上と共に姿を現したのは黄金の鎧を纏った赤い人馬でした
「あれは……夢の…」
≪かんちゃんどうしたの~?≫
私の呟きを聞いたからか本音が私に聞いてきた
「口上が、あの時と同じなんだ…悪夢の最後と」
≪……そっか。でも、悪夢の日とは違うと思うよ~≫
「わかってる…それでも…心配なの」
≪そうだよね~、うん。だからさ、かんちゃん行って来なよ≫
「え?」
私は本音の言葉に驚いてしまう
≪アポロノヴァは生体リンクで機体ダメージを操縦者……ザッキーに蓄積される。〝ヴルムノヴァ〟で大分ダメージを負ってるはず、ここでザッキーを支えられるのはかんちゃんしかいないよ~≫
「本音……ありがとう、行ってくる!!」
本音に背中を押された私は〝打鉄弐式〟を律華の方へと向かわせる
「〝弐式〟だとあの戦いに近づけない…なら!」
普通のISである〝弐式〟ではスピリットの戦いに割り込めば間違いなく命は無い、だから私は…〝弐式〟を戻した
「〝蒼白なる月よ〟……違う!〝蒼白なる月は、赤き希望に染まる!私の友、月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタの声を聞け!〟」
今、必要なのは
手に持つ白いケースをしまい、赤と白のデッキケースを構え、口上を高らかに発した
私は赤と白の
≪来て、ウォーデンブラスター!!≫
ブレイヴを呼び出すと緑眼の顔を持つ白い銃の銃…〝ウォーデン・ブラスター〟が〝サジッタ〟の手に収まる
≪穿て、ウォーデンブラスター!!≫
青白い砲撃が発射され、アスモディオスに直撃する
よろめくアスモディオスを横目に律華と合流した
≪全く無茶しますね≫
≪
≪ハハ…正直限界ですね。なので、次の一撃で決めます。簪さん、お力をお借りしても?≫
≪うん!何をすればいい?≫
≪カムイ・ハヤテをお貸し下さい。サジットの全力を出します≫
≪まさか裁きの神剣?それなら貸さないよ?≫
合流した律華に体のことを聞くと本音の予想通り限界だった
〝力を借りたい〟と言われて、前のこともあって素直に〝カムイ・ハヤテ〟を渡せなかった
≪いえ、裁きの神剣ではなくサジットの全力にはブレイヴが二つ必要なのです。今回は〝私の剣〟と〝簪さんの剣〟を使いたいのです≫
≪…わかった、律華の力になるのなら!〝風を切り裂け!カムイ・ハヤテ〟!≫
〝裁きの神剣〟じゃないのと〝二人の剣〟を使いたいと言われた私は気持ちが高ぶって〝カムイ・ハヤテ〟を呼び出した
≪私も!〝光輝け、赤き希望!シャイニング・ソード〟!≫
≪律華使って!≫
空から赤と金の剣、〝シャイニング・ソード〟が、それを見た私は〝カムイ・ハヤテ〟を投げ渡した
≪シャイニング・ソードとカムイ・ハヤテを私にダブル
二つの剣を持つと剣が合わさり二回りほど大きくなる
赤いカ所が緑となり、赤いオーラのような物を纏う
≪これがサジットの全力ダブル
≪律華……うん!!≫
律華に言われた私はサジッタをサジットに跨がる形で動きを止め、後ろからサジットの両手を支えた
アスモディオスは会話の間何もしてこなかったけど、その分エネルギー溜めていたみたい
≪ウオォォォォォォォォ!!!!!!≫
律華は〝サジット〟を駆け、アスモディオスは四腕の剣先を正面に合わせて突進してきた
アスモディオスの剣には溜められたエネルギーが上乗せされて紫電が走り、律華の剣は炎風を纏う
≪ッ!!!!≫
アスモディオスの剣と私達の剣がぶつかり合い、紫電と炎が周囲を襲う
私に紫電と炎の熱が襲い、痛いし苦しい〝弐式〟では耐えれなかったかもしれないし壊していたかもしれない…けど!律華に心配をかけたくない!
≪アスモディオス、あなたは強かったですよ。一人では勝てなかったと思います。ですが!私は一人ではないので!!≫
アスモディオスの剣が砕け、私達の剣がアスモディオスの胸を貫きました
胸を貫いてから律華は、アスモディオスの素体になった
≪大丈夫ですね、よっか……≫
≪律華!≫
≪限界…ですね。簪さん、後はお願いしてもよろしいですか?≫
≪うん、ゆっくり休んでね≫
≪……ありがとうございます≫
律華はそう言うと〝サジット〟を待機状態にして〝サジッタ〟の手のひらで倒れ寝てしまった
「お前達、良く戻った」
「流石の束さんも魔界七将三体も出てきたときは駄目かもと思ったよ~」
旅館に戻った私達を迎えてくれたのは織斑先生と山田先生、紫乃宮先生に兵堂先生、そして篠ノ之博士でした
「園崎は?」
「船に用意されていた救命カプセルで安静にしてます」
「保護した3人は?」
「
「そうか…織斑と篠ノ之は?」
「船の隅で寝かせてます」
「はぁ…」
織斑先生は私の返答を聞くと深い溜息と頭に手を突いていました
「貴女達、織斑くん達のこと雑に扱いすぎよ。織斑先生が困ってるじゃないの」
「律華に迷惑かけまくってるから」
「ザッキーに迷惑かけまくってるから」
私と本音の言葉に紫乃宮先生も困ったのか苦笑いしていました
すると、山田先生の持つ端末から通知音が聞こえてきた
「先輩!」
「今度は何だ!?」
「こ、これを!」
山田先生はそう言うと端末を私達に見えるように見せてくる
そこには一人の男性が映し出されていた
『私はレオス・ギデオン、この世を統べる王である!!』
「ギデオンですって!?」
映像の男性がギデオンと名乗ると紫乃宮先生が声を荒げました
「紫乃宮先生、この男を?」
「忘れられないわ、裏でフィクサーと手を組み私達光主を陥れて魔族根絶を目的とした〝カーディナル・サイン〟のリーダー…」
「ダンくんに敗れて12宮Xレアと一緒に第3の世界に逃れたと聞いてましたが、彼もこの世界に来ているなんて…」
どうやらギデオンと名乗る男性は紫乃宮先生達、〝光主〟と因縁を持っているみたいでした
『私は女尊男卑の世界情勢を憂う者なり!』
『私は問う、女性だから偉いのか?女性だから何でもしていいのか?否だ、否である!』
『IS操縦者が技術者が特別であるだけで全女性が偉いわけでは無い!』
『故に私は決起した!私はこの秩序を破壊し統一することを!』
『手始めに女尊男卑の原因の一つである国際IS委員会を堕とし我が手中に収めた!次は女尊男卑を作り出した諸悪の根源!絶対悪!ブリュンヒルデ織斑千冬、ISの生みの親篠ノ之束!そしてIS学園!!覚悟しろ!織斑千冬、篠ノ之束!貴様らに逃げ場など無い!』
画面の男、ギデオンの言っていることは確かに問題になっていることだった
女尊男卑……ISは女性しか使えない、だから全ての女性は偉い、男は下級の豚…そんなことを言っている人も数多く居るのが現状でIS学園にも少ないながらもそう言う思想持ちはいる
でも、だからってこんなこと!
「皆さん大変です!!」
映像が途切れて直ぐに兵堂先生が大慌てで大声を上げました
「たった今、アメリカ、ドイツの2ヶ国が日本に
IS学園に宣戦布告しました!!」
世界の歯車が狂いだした
続く