ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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姫の涙

 

 

 

「「「ごちそうさまでした」」」

「はい、お粗末様でした」

 

 お昼ご飯を食べ終えた私達4人。私は手早く束さん達の食器を集めて片付けを始めました

 

「あの、手伝いましょうか?」

「そうですね。それじゃあ、お皿拭くの手伝ってもらっていいですか?」

「はい!」

 

 キッチンに手伝いに来てくれたクロエさんにお皿を拭くのを頼むと嬉しそうに微笑んできた

 

「律華さまはどうやってお料理を上達させたんでしょうか?」

「様付けは無くても……まあ、いいです。私はもう何年も1人でここに住んでますので全て1人で熟す必要があったから自然と上達したんです……でも、そうですね。上達させるポイントは二つ、一つは自分に見合った料理を作り続けること、自分の料理スキルよりも難易度が高いのはあまり作らないで自分の料理スキルに見合った物を継続して作り続ける……継続は力なりって言葉もあるくらいですからね……そしてもう一つは……」

「もう一つは?」

「誰かに食べてもらって美味しいって言ってもらえる姿を毎回イメージすること……即ち愛!」

「愛!?」

「なぜ、そこで愛?!」

 

 愛に反応してリビングから束さんが顔を出して驚いていた

 

「料理は愛情ともいいます。食べて欲しい人に愛情を込めた料理ほど上達するんです!!だから、愛!……と、変なテンションはここまでとして…クロエさん、私で良ければお料理をお教えしましょうか?」

「え?良いんですか?」

「勿論ですよ、それにみなさんの怪我が完治するまではこの島から出しませんから時間はありますよ……なんだったら怪我が完治してもここに住んでもらっても構いません。私とポメ達しか居ませんから部屋は余ってますから隠れ家にしてもらってもいいですよ」

「ホント!?でも、束さんは……」

 

 住んでもいいと言うと束さんは顔色を暗くしてしまいました

 

「指名手配されているんでしたよね……ですがここならどの場所よりも安全に過ごせると思いますよ?今回のドイツ軍はここにはドラゴンがいるって言ってましたからそう簡単に近付かないでしょうし」

「え!?ど、ドラゴン!?何処!?何処にいるの!?」

 

 ドラゴンがいると言うと束さんは目をキラキラさせて何処にいるかを尋ねてきました

 

「それが私にも良くわからないんですよね…私が軍を撃退した軍の人達がそう言ってるのを聞いただけで……」

<(だから君の事だよ。君って本気で怒ると後ろにドラゴンが見えるときがあるんだよ?)>

「……なるほど、それで納得がいきました」

「え!?納得しちゃうの!?」

 

 プロトポメのプラカードで納得すると束さんが納得したことに驚愕してました

 

「これから私の事を話しますがそれを含めると本気で怒ったときにドラゴンが見えるのにも納得できるんですよ」

「そ、そうなんだね……」

「少し待ってください、洗い物終わったらお茶を入れますので」

「は~い」

 

 束さんは軽く返事をするとおとなしく座布団に座ったのを見て私とクロエさんは顔をニヤつかせた

 

 

 

「お待たせしました、ローズヒップティーになります。少し酸っぱいので好みで蜂蜜をどうぞ」

「「……」」

「あの、どうかしましたか?」

 

 洗い物を終えてリビングで待っている束さんとスザクくんにローズヒップティーを入れたティーポットとカップを持っていくと黙り込んでしまった

 

「ねぇ、これも作ったって言わないよね?」

「?私が育てて、実を取って乾燥させた物ですが……もしかして、アレルギーとかで飲めませんでしたか?」

「うんん!!違う違う!……けど…」

「けど?」

「束さん、もう正直に言った方が良いと思う…彼、鈍感ぽいし」

「うん、そうだね」

 

 あれ?私、馬鹿にされてませんか?

 

「君、女子力高すぎるよ!。バラが好きだからってここまでは普通やら無いよ!?」

「え?……まあ、そうですよね。私には時間が沢山ありましたから食用としての研究もやりましたけどあまりやりませんよね。あ、クッキーもどうぞ、ローズヒップティーに合わせたので少し甘めになってます」

「う、うん。ありがとう(立ち直りが早い!?)」

 

 束さん達に言われるまで気がつきませんでしたけど……私って好きなことには手抜きをしないものだから、何でもかんでも【普通】の域を超えてるんですね…気をつけないといけないかもです

 

「そう言えばクーちゃんは?」

「もう少しで出て来ると思いますよ…ほら、出て来ました」

 

 キッチンから出てこないクロエさんを束さんは心配してきましたが、クロエさんがキッチンから出て来ると少し安心した顔をしてました

 

「あ、あの、こんな感じなんですが……」

「うん。良い出来だと思いますよ」

「おお~これ、クーちゃんが作ってくれたの!?」

 

 クロエさんが持ってきたクッキーを束さんが見て嬉しそうに舞い上がり出しました

 

「はい、律華さまに教わりながら短時間で作った物です」

「それじゃあ、クッキーとティーをいただきながら私の過去を話しますよ。束さん達も気になってると思いますからね」

 

 過去を話そうとすると束さんは目をキラキラさせてきました……うん、先にアレを見せなくて良かったもです

 

「まず、そうですね……」

 

 私は包み隠さず全てを話しました。最初は束さん達も信じてないような顔をしてましたがバトスピ界の神でもある創界神の一角、ロロさんの事を話すと納得してくれたみたいです

 

「これで話は終わりますが……信じてくれますか?」

「う~ん、私が考えついた仮説が本当だったんだね……うん。私はリッくんのことを信じるよ!!それに、ミーちゃんの息子だよ?大親友の息子は信じなくちゃ!」

「私も信じます、律華様さまいい人ですから」

「僕も信じるよ」

 

 少し話して分かってましたけど……普通ならこんな簡単に信じませんよ…例え、大親友の息子でも…

 

「あ、あれ?どうして私…」

「1人でずっと溜め込んできたのを誰かに話したから溜め込んでたのが溢れてきたんじゃ無いかな?」

 

 気づかない内に私は涙を流してました……束さんの言うとおり死んでこの世界に転生して…両親が亡くなっててと色々な事がありましたから…

 

「束さん…その……」

「みなまで言わなくていいよ。好きなだけ貸してあげるよ」

「……ありがとう御座います…」

 

 束さんは私の言いたいことを先読みして抱きしめてくれました

 

 

 

 

私はこの日、この世界に転生して始めて大泣きしたと思います

 

 

 

 

 

 

 

続く

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