BanG Dream! 澄み渡る空、翔け抜ける星 作:ティア
拙い文章ですが、作者なりに頑張ってますので、温かい目で見守ってあげてください。
そして、アニメやゲームとは少し違った、オリ主と香澄たちの物語を見届けてもらえると嬉しく思います。
それでは、始まりです。
俺は今、自分の命が少しずつ消えていくのを感じていた。
自分に何が起こったのか理解できない。気が付いた時には、俺はうつぶせに倒れていた後だった。重くのしかかる何かが邪魔して、身動きも取れそうにない。
そして、全身から流れ出す粘膜質の温もり。視界を半分塞いだそれを見て、俺は本質的に悟る。
あぁ……俺、死にかけているんだな……。
「う……っ」
力を込め、動きを制限する重圧を押しのけようとする。このまま下敷きになっていては、俺の将来は永遠に断たれる。何としても、ここから抜け出さなくてはいけない。
だが……。
「……あっ、く、う……!」
力が入らない。圧迫による痛みもあるが、身体が思うように動かない。恐らく、腕が折れているんだな。足も動かせないし、きっとそっちも折れているんだろう。
「……れ」
あれ、と言ったつもりだった。だが、言葉にならない。上手く話したくても、話すことができない。
それに、妙だった。今まで鬱陶しく感じていた痛みも、粘り気も、重圧も、急になくなっていく。四肢の感覚も、熱も全て。だから疑問を抱いたのに、それすらも言葉にならないとは。
なのに、なぜか冷たさだけは残っている。体の底から凍えるように、じわじわと侵食している。その意識すら、目は冴えていたはずなのに薄れていく。
「…………」
終わるのか、ここで。俺の人生は、こうもあっけなく途絶えてしまうのか。
「…………」
答えてくれる人は誰もいない。ただの独白だ。まだ高校生なのに、あまりにも寂しい幕切れだ。
夢を見て、笑いあって、未来を描けるだけの時間は有り余るほど残されていたはずなのに。
何色にも染まるはずだった明日は、真っ黒に塗りつぶされてしまう。他の色で塗り直すことは、もう不可能だった。
「…………」
そうなる前に、せめて最後に……あいつらと音を合わせて見たかったな……。
「――くん!な――ん!!」
何か聞こえる。音?いや、これは……声?
「ねぇ――てよ!」
「おい――りしろよ!おま――けてん――ぞ――っ!」
「――だ、こんな――しょうが――わけない!」
「――のせいで――あ、あぁ――!?」
断片しか聞こえない。内容を推測しようとしたが、全くできなかった。いや、俺にはそれだけの意識が残されていなかったと言うべきか。
「…………」
つい数日前。新曲の練習をしていた彼女に付き合っていた時の事を思い出す。ふとした事から、積み重ねた過去に想いを巡らせていた……あの時の事を。
思えば、あれが予兆だったのかもしれない。思い出と言う名の、儚き手向け。
「…………」
あぁ……記憶までぼんやりとしてきた。俺に向けられているのかは分からないが、さっきまで聞こえていた声も、断片すら聞きとれなくなる。
最早、何もかも奪われた。俺に残ったのは、間もなく消えゆく命。この肉体から全てがなくなった時、俺は本当にこの世から――。
いや、そうじゃない。
まだ、残っているはずだ。残さないといけないはずだ。俺にはまだ、やるべきことがあるはずだ。
今日ここに来る前に、彼女と交わした約束が。
「…………」
薄れゆく命の中でも、この約束だけは絶対に離さない。果たされることのない約束を、彼女に背負わせるわけにはいかないから。
ふと、誰かが近づいてくる気配がした。するはずもない感覚に体が刺激され、そちらに意識がわずかに傾く。
その瞬間だった。脳裏に浮かんだ、5人の少女。
そして俺は……成川翔は、完全に意識を手放した。
1期の振り返りのような小説と言いながら、いきなりオリジナル展開。しかもシリアス路線を突っ走るナニコレ感(おい)
まぁ本編には関係あるし、次からは普通に行きますので、お楽しみに。
あ、よかったら感想、ご指摘等もお願いします。作者は感想貰えるとマジで喜びますので。と言うか、普通にガルパの話するだけでもいいんで。むしろ作者がしたい(リアルにあまりいないから……)