BanG Dream! 澄み渡る空、翔け抜ける星   作:ティア

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どうも、ティアです!皆さん、体調は大丈夫ですか?

不要な外出は避けて、家でゆっくりしてましょう!今は我慢の時ですよ!自分も小説頑張っていきますので!

後、動画も投稿してるので、よかったらどうぞ!「~ティアチャンネル~」って言う、緑の棒人間のアイコンのチャンネルですので!

では、宣伝が入りましたが、どうぞ!


phrase51 ありがとうの気持ち

「今年の文化祭は、無事に成功しましたね」

 

「生徒が一丸となって、皆頑張っていたからね。どのクラスの出し物も、とても素晴らしかったよ」

 

今年の文化祭は無事に終わりを迎えた。各クラスが出し物の片づけを行っている中、俺は一人学園長の部屋にいた。片付け中の香澄たちには申し訳ないが、今日ばかりは顔を見せておく必要があったからな。

 

何せ、美羽の文化祭への参加を許してもらえたんだ。本当なら今頃、美羽は病院のベッドの上にいたはずなのに。

 

他でもない学園長の手によって、美羽の願いは叶えられた。その感謝を伝えるのは当然の事だ。約束したから。美羽に何かあった時、すぐに駆けつけられるようにと、俺はこの学校に入学した。

 

 

その事を条件に……ある望みを叶える事になったが。

 

 

「全て見回っていたのですか?気づかなかったのですが……」

 

「翔君とも、何度かすれ違っていたんだけどね。私よりも、一緒にいた彼女たち……ポッピンパーティー、だったかな。そちらに夢中だったんじゃないかな?」

 

「なっ!?そ、それは、その……違いますからね!?」

 

「ハッハッハ、冗談だよ。けど、その反応はもしかすると、まんざらでもないのかな?」

 

「ちょ、学園長!///」

 

完全な誤解だ。俺は別に、あいつらをそんな目で見た事は全くないんだぞ。香澄は幼馴染ってだけだし、他のみんなも友達ってだけだ。

 

むしろあいつらだって、俺をそんな風に見てもいないはずだ。りみや有咲はともかく、香澄やたえに恋心があるとは思えない。

 

「…………」

 

けど、客観的に異性として見ても、あいつら可愛いからな……。香澄もそうだし、りみやたえ、有咲、沙綾も……って、これじゃあ俺が変態みたいだな。

 

実際、そう言う関係になるかはともかく、今は友達でいられたらそれでいい。もしかしたら、今とは違った感情を持つ事になる可能性がある、程度に考えていたらいいか。

 

「そっ、それよりも、美羽は大変喜んでいました。友達との時間も満喫していましたし、これも学園長のおかげです。感謝しても仕切れません」

 

「いやいや。あの時は反対こそしたが、私は生徒を第一に考えているからね。それはもちろん、翔君の事もだよ」

 

俺は強引に話を変え、改めて学園長にお礼を述べる。これ以上弄られても、返しに困って余計からかわれるのが目に見えているからな……。

 

「事情はどうあれ、翔君もこの学校の仲間。生徒の気持ちは、できるだけ優先させてあげたいと思っているよ」

 

「その理念、立派です。俺も美羽も、そのお考えに救われたんですよ」

 

「そうか……ならばなおの事、そんな翔君に対して、本当はあんな条件を出したくはないんだよ」

 

学園長の顔が悲痛に歪む。一人の生徒のために、それもこの場にいる事が特殊な俺と言う生徒に対して、そこまで感情を表にできるとは。だが、

 

「何をおっしゃいますか。俺は本来、この学校に存在してはいけない異端児なんですよ?それくらいのリスクはむしろ背負わないといけないんです。あなたがお気になさる事はないですから」

 

「そうは言っても……私の手で何とかできるのなら、本当はそうしたかった。それを全く関係のない他人に委ねること自体が、間違ってもいるんだ」

 

「それだけの傷を、背負ってきたわけでしょう?あなたも……あの人も。それに、彼女だって」

 

「だからこそ……私が受け止めなくてはいけない事なんだ。それを他人に押し付けて、奇跡に縋りつくしかできないのは、辛いんだよ。君のような若者に託すには、あまりにも重い。成し遂げられる話でもないかもしれないのだから」

 

「……おっしゃる通りです。できないかもしれない。けど、やるしかないんですよ。それが俺にとっての使命でもあり、あなたと……あの人への恩返しだ」

 

「では聞くが、何か……期待できるような変化はあったのかな?」

 

学園長の声が、俺の胸に鋭く刺さる。向こうにそのつもりはないだろうが、その言葉が嫌に響いた。そう思ってしまうのは、痛いところを突かれているからか。

 

「……いえ。文化祭の準備と美羽の入院が重なり、そこまで顔を出せておらず……」

 

進展は何もない。兆しすら見せてはくれない。今日こそはと祈りを込めても、そこには何も生まれない。

 

あの銀髪の少女は、今も心を閉ざしたまま。どれだけ言葉を投げかけても、少女の心を蝕む氷の壁は溶けない。それだけの傷を負い、今も孤独に眠り続けている。

 

「……ダメですね。俺は」

 

「そんな事ない。翔君はよくやっているよ」

 

「結果が見合わないようじゃ、俺の行動なんてまだまだなんですよ。こんなんじゃ、美羽のために入学した俺の意志も、大した事はないの――」

 

 

 

 

不意に、何かが落ちる音がした。

 

 

 

 

この部屋にある物じゃない。外からだ。それも、部屋の扉は閉まっているのにハッキリと聞こえる音だ。すぐ近くで、何かを落とした音だろう。

 

もしかしたら……聞かれていたか。今の会話を。

 

それだけはダメだ。俺は特務生扱いとしてこの学校に入学した事に表向きにはなってるんだ。学園長と裏で手を引き、取引のような形で入学していたなんて話が、もし誰かに知られてしまったら……!

 

俺は学園長を手で制し、一気に扉との距離を詰める。盗み聞きしていた奴が逃げないうちに、俺はすぐに扉を開けた。

 

「そこにいるのは誰だ!」

 

 

だが……。

 

 

「いない……」

 

人影らしき姿はどこにもなく、俺は静かに扉を閉める。さっきの物音は、気のせいだったとでも言うのか?

 

いや……確かに聞こえた。学園長だって、かすかに眉を上げていたしな。誰かがいた事は間違いないはず。

 

 

問題は、誰に聞かれたか、だ。

 

 

「その様子だと、誰もいなかったみたいだね?」

 

「はい……」

 

「今日のところは、これで話は終わりにしよう。また誰に聞かれるか、わからないからね」

 

「……そうですね。それでは、俺はクラスの方に戻ります」

 

俺は学園長に頭を下げ、部屋から慎重に外に出る。幸い、誰にも遭遇する事はなかった。

 

「…………」

 

けど、さっきの物音がどうにも引っかかる。誰に、どこから聞かれていたのか。今となっては全く分からない。

 

そしてそれが、もしも美羽だったとしたら……。

 

あいつは……。

 

「こんな兄の事を、どう思うんだろうな……」

 

 

 

 

***

 

 

 

 

そんな事がありながらも、それ以外には特に何事もなく文化祭は終わった。クラスで打ち上げしたり、ポッピンパーティーだけで蔵に集まったりはしたんだけどな。

 

香澄たちはともかく、クラスの打ち上げは女子ばかりで落ち着かなかったりしたけど。ま、ポッピンパーティーとしての打ち上げはそうでもなかった。気心知れてるしな。

 

沙綾もクライブ以来の蔵だったし、最初はソワソワしてたけどすぐに慣れてた。他のみんなも、時間を忘れて楽しんでたよ。地下だし、感覚も違うしな。あ、泊まりとかはなかったぞ?

 

そうして数日が経過して……文化祭ムードは薄れていった。俺たちにはいつもの日常が戻り、楽しかったあの時間は思い出へと変わる。また今日から、新たにバンドの練習も始めていくことだろう。

 

香澄にはSPACEのステージに立つ目標がある。そのために、ポッピンパーティーのみんなでオーディションを受けようとしてる。まだ不安な点はあるが、それでも香澄は立ち向かおうとしてる。

 

俺も見習わないといけないな。高い壁ではあるが、俺にはどうしてもやるべきことが残ってるんだ。バンドのメンバーの件も解決したし、そろそろ本格的に動き出さないといけない。

 

 

あまり……時間も残ってないしな。

 

 

「……はぁ」

 

と、新しいスタートを切ろうと動き出す雰囲気を見せる中。

 

「翔、ため息ついたら幸せが逃げちゃうよ?」

 

少し問題が起きていた。

 

「それってよく聞くけどさ、逆に考えたら幸せを求めてるって事じゃないのか?」

 

「おぉ、言うね。って事は、翔は今そんな気持ち?」

 

「当たり前だろうが……。全く、何でこんなことになったんだ」

 

俺は今、沙綾と二人で楽器屋さんにいる。他のみんなは先に蔵に向かい、練習を始めているはずだ。本来なら、俺たちも蔵にいたはずなんだが……。

 

「アハハ……。香澄だって、わざとやったわけじゃないって」

 

「沙綾は優しいな……。けど、さすがにあれは酷いぞ。あいつは何か問題が終われば、また新しい問題を持ち込まないと気が済まないのかよ」

 

「で、でもさ、あれだってその……事故みたいなもの……だと思う」

 

「いや、だからって事故でドラムをぶっ壊すってどうなんだ!?」

 

そう。俺がドラム代理として練習している間、ずっとお世話になっていたドラムが壊れた。原因はさっきから度々口にしてる香澄とか言う奴のせい。

 

さっき打ち上げの話をしたが、その時に調子に乗ってたえと騒いでたら、そのはずみでドラムと大激突。香澄に怪我はなかったが、ドラムの方はダメだった。元々使い古されてたし、仕方なかったと言えば聞こえがいいが。

 

って、おい。たえにも原因あるじゃねぇか。後であいつにも言っておかないと……って、話がずれた。

 

とにかく、このままでは沙綾が練習に参加できない。本当は今日から一緒に練習するはずだったんだけどな。蔵のゴミの中にも、もうドラムらしいものはなかったし。

 

で、今に至るわけだ。沙綾の練習のために、ドラムを探さないといけないからな。

 

「ありがとね、翔。わざわざ付き合ってもらってさ」

 

「俺も蔵に行ったところでやる事ないし、暇だからな。俺の本職はドラムなんで」

 

「でも、文化祭の時はベース弾いてたよね」

 

「弾けるってだけで、上手くも何もないぞ?りみの方が普通に上手いから」

 

人に教えられるほど、ベースをやりこんでるわけじゃないしな。りみに何かアドバイスできるだけのスキルは持ってない。

 

「さ、とりあえず見てくか。できる事なら今日中には買って、蔵に運び込まないと」

 

「そうだね。私、まだ有咲の蔵で練習した事ないから、早くやりたくて楽しみなんだ」

 

「よし、なら早く決めないとな」

 

ドラムコーナーに到着し、俺たちは早速ドラムを吟味して選んでいく。叩きやすさ、そして音。これから使う上での性能面ももちろん大事だが……。

 

「そういや沙綾。ドラム買うのはいいが、そんな金持ってるのか?俺も持っては来たが、あまり心持たないぞ?」

 

学生にとって一番求められるのは、何よりも値段だ。金銭的に余裕があれば別だが、ドラムを買うとなると、出費が痛くなるのは確実な話。

 

その中で、どれだけ安く済ませられるか。性能が優れているか。両者をバランスよく備えているドラムを探し出していかないといけない。

 

「大丈夫。私のお小遣いと、足りない分はお母さんが出してくれるって」

 

「そっか。お母さんも、沙綾がバンド再開した事、きっと嬉しいんだろうな。その気持ち、応えてやらないとな」

 

「うん……!」

 

そうやって心配してくれる人がいるってのは、本当にありがたい話なんだよな。一人でっ代えるよりも、心にも体にもかかる負担がぐっと軽くなるから。

 

美羽も……そう思ってくれているのだろうか。それとも、ただのお節介でしかないのか……。

 

「あっ、ねぇ翔。これなんかどう?」

 

「すげぇ本格的なドラムだな。けど、その分音も叩きやすさも申し分なしってとこだな。値段は……」

 

俺は値札を探して、金額を確認する。えーと、一、十、百、千、万……。

 

「げっ、に、20万!?さ、さすがに高くないか!?」

 

「だ、だね……。お小遣いも全然足りないし、こんなに高いとお母さんにお金出してもらうのためらっちゃうよ……」

 

相応の値段ではあったが、これは学生の俺たちには手に負えない。切り替えて、別のドラムを探すか……。

 

「……お?沙綾、これなんかどうだ?」

 

「どれどれ?……あっ、電子ドラム!」

 

「音も変わるみたいだし、これならそんなにスペースも取らないだろ。多分値段も、そこまで高くはないはずだ」

 

沙綾が試し打ちを始める横で、俺はドラムの値札を探す。見つけて確認すると、案の定10万弱。まぁ、それでも高いことに変わりはないけどな……。ドラムはこんなものだと割り切るしかない。

 

「うん、いいかも!翔、これにする!」

 

「よっぽど気に入ったみたいだな。即決だったぞ?」

 

「値段もさっきのドラムみたいに高くないし、叩きやすくていい感じだったし!これなら有咲の蔵にも邪魔にならなさそうだし、もうこれしかないよ!買おう、今すぐに!!」

 

「わ、わかったから落ち着け沙綾。それじゃ、会計だけ済ませておくか」

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「いや~いい買い物したな~♪」

 

「沙綾がこんなにご機嫌なのって、初めて見る気がするな」

 

「そ、そうかな?」

 

俺たちはすぐにドラムを購入し、今は配送の準備を行ってくれているところだ。俺たちは休憩スペースでくつろぎながら、手続きが終わるのを待つことに。

 

けど、こんなにも感情を表にする沙綾は今まで見た事なかったな。指摘されて照れ臭そうにしてたが、それだけ沙綾の中でドラムが、そしてバンドが大きな意味合いを持っていたって事なんだろうな。

 

「でも、そう見えるって事は……私、やっぱりバンドが好きなんだな」

 

「かもな。今の沙綾、活き活きしてるぞ」

 

「ふ~ん?それじゃあ、私は今まで活き活きしてなかったみたいに聞こえるんだけど?」

 

「あ、いや、そう言うわけじゃないからな!?」

 

「フフッ、わかってるって。冗談だよ」

 

笑いながら舌を出す沙綾。そうやって軽口を叩いてるくらいだから、やっぱりいつもよりもテンションは上がってるんだな。と、

 

「……ありがとね、翔」

 

「ん?何がだ?」

 

「私に、またバンドやりたいって思わせてくれた事……本当に感謝してる」

 

少し照れ臭そうにしてたが、沙綾は俺にそう言った。そんな風に改まらなくてもよかったのにな。

 

「私だけじゃ、どうにもならなかった。自分の気持ちを閉じ込めて、諦めて……。だから、ありがとうって言いたくて」

 

「いや、それは沙綾自身の力だよ。俺は背中を押しただけだし、香澄だってそうだ。それに、沙綾は自分の手で過去と向き合う事も出来た。文化祭の時、自分の足でステージに立った事がその証明だ」

 

「うん……でも、ちゃんとお礼を言っておきたいの。私が過去と向き合えたのも、ステージに立てたのも、全部背中を押してくれたからできたんだよ。立ち上がって、前を向く勇気をくれたんだ」

 

「沙綾……」

 

「香澄が、そして翔がいたから、私は今ここにいるんだ。大好きなバンドを、居場所を、もう一度くれたんだ」

 

俺にとっては大したことではない。そんな大げさに感謝されることでも何でもない。

 

ただ、力になりたかっただけなんだ。一人で悩んで、苦しんで、周りが見えずにボロボロになってしまう沙綾を見たくはなかった。俺みたいにはなってほしくなかった。だから、礼なんて言われること自体が筋違いなんだ。

 

けど、嬉しくないわけじゃない。俺の言葉が、行動が、沙綾を変える事に繋がった。こんな俺でも、誰かの役に立つことができたって思えるからな。りみの時や、有咲の時みたいに。

 

「……って、何だか恥ずかしいね。やっぱり面と向かって言うのは照れ臭いな」

 

「それを言うなら、俺も恥ずかしいからな。ここ、店の中だぞ?」

 

「ば、場所とか考えた方がよかったね……」

 

伏し目がちに見る俺を見る沙綾は、ほんのり顔を赤らめていた。お礼を言われた事に対してか、それとも別に理由があるのか……俺の顔も熱を帯びているのがわかる。

 

 

でも……。

 

 

「……ん?香澄から電話だ。もしもし?」

 

『もしもし、なーくん?今どこ?ドラム見つかった?色は?いくらくらい?』

 

「一度に話すな!答えられねぇよ!」

 

『エッヘヘ……気になっちゃって~』

 

だからって質問攻めするなよ。けど、今ので俺たちの緊張も解け、沙綾も隣で苦笑していた。

 

『それで、ドラムは見つかった?』

 

「あぁ。いい感じのドラムが見つかったぞ?沙綾も大満足だ」

 

『えっ、本当!?よかった~!』

 

「どっかの誰かがぶっ壊さなかったら、こんな買い物しなくて済んだけどな!」

 

『うっ、ごめんなさい……』

 

「それと……たえ!聞こえてたら、後で話があるから覚えてろ」

 

電話越しに遠くからたえの声が聞こえたが、無視しておこう。何かプロポーズがどうとか言ってたが、そんなわけねぇだろうが。説教だ。

 

『けど、よかったねさーや!ドラム見つかったね!』

 

「沙綾に代わるか?俺にそんな話してても仕方ないだろ」

 

『じゃあお願い!』

 

「わかった。……ほい、沙綾。香澄が話したいってさ」

 

「みたいだね。じゃ、電話借りるよ」

 

俺の手からスマホを持ち上げ、そのまま自分の耳に当てて香澄と話し出す。何を話してるのかはあまりわからないが、沙綾の明るい声と楽しそうな表情が、それを物語っている。

 

「……よかったな」

 

今、香澄たちと本当の意味で交わって、そんな風に笑えるようになったのは……沙綾が変われたからだ。初めて出会った時とは、全然違う。

 

そのきっかけを作り出したのは俺たちだ。力になりたい、そう思って行動した結果がこれだ。香澄も、みんなも。俺も……なんだよな。

 

その積み重ねが、今も病室で眠るあの子の心を動かすための自信につながっていく。いつの日か、必ず。

 

俺はそう信じてる。

 







SPACEのオーディションに向けて、新たに練習を始める香澄たち。



翔もまた、病室で眠る少女のために動き出していた。



目指すもののため、今はただ信じた道を突き進む。



その果てに待つものが、希望に繋がると信じて。



信じ続けて。






だが……。






運命の歯車は、静かに歪み始めていた。



次回「懐疑」
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