閃乱カグラ 少年少女達の希望と絶望の軌跡   作:終末好きの根暗

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初投稿になります。

どうか暖かい目で見てくださると、幸いです。

後書きにて、閃乱カグラ東京妖魔篇の感想や、この作品の投稿理由等を書いております。

それから、時間があれば希に書き足していきますので、暇潰し程度に覗いて行って下さいませ。

それでは、どうぞ。

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プロローグ
第0話 それぞれの歴史


 

 ――何処までも続き、星々が見える宇宙の様な空間。その空間には一人の少年が立っていた。

 

「…………」

 

 

 少年の周りには無数のパネルがあり、パネルには様々な光景が映っていた。

 

 炎によって命が失われる、炎によって命が守られる、水によって命が生まれる、水によって命が育まれる。

 

 少年は無言のままパネルを眺めていたが、ある程度時間が経つと共に小さく溜息を吐き、言葉を発した。

 

 

「――やはりか」

 

 

 少年はパネルの1つを自分の元に引き寄せる。

 

 

「……偶然とはいえ、こんな形で他所者達を巻き込んでしまうとはな」

 

 

 そのパネルには、二つの地球が混ざり合うという奇妙な光景が映っていた。

 

 すると、混ざり合った地球からは更に小さな地球が複数現れた。

 

 始まりにも見えれば、終わりにも見える。

 

 

 その光景は一体、何を意味するのだろうか。

 

 

「どうやら奴等の選択次第で同じ時間だとしても幾らでも歴史が分岐する様だな。

 ――それも本来ならばあり得ない様な出来事も起きてしまう程に……」

 

 少年は考え込む素振りして、暫くすると苦虫を噛み潰した様な表情をする。

 

「――本来は他所の者をこんな事に巻き込むべきではないが……今の俺にはどうする事も出来ない」

 

とはいえ可能な限りの最低限の手助けはするつもりであり、諦めるつもりも毛頭ない。

 

「俺の知らない存在や知らない出来事もかなり増えてしまった様だな。――だがそれは逆に言えば、その分希望と成りうる可能性もあるという事。ならそれに賭けてみるか」

 

 

見た所、他所者達は良くも悪くも彼女等に影響を与える様だ。ならば彼女等の事は他所者達に任せてみよう。

 

 

「今の時点では飛鳥(あすか)達と(ほむら)達が主なキーか――どうやら他所者の内の何人かは飛鳥達の仲間の様だし、取り合えずは大丈夫か……」

 

少年が見ていたパネルに触れるとパネルは一人の少年を映した。

 

 

「名前は佐介(さすけ)、両親が当時はまだ若かった半蔵の弟子であり、幼い頃から半蔵(はんぞう)小百合(さゆり)、二人の孫の飛鳥と交流があった――」

 

 少年はパネルに触れながら目を閉じると、まるで資料でも読んでいるかの様に語り出した。

 

「父親が物心つく前に任務で殉職……母親は物心ついて間もなく重病で病死……その後は半蔵に引き取られ、家族当然の付き合いとなった……」

 

 

 表情一つ変えずに少年は語るが、途中で僅かに表情が崩れた。

 

「十二歳の時にとある事情から半蔵学院の三年生、大道寺(だいどうじ)の弟子となり共に修行の旅に出る――まだこれ以上は読めないか……」

 

 そう語ると少年は目を開く。現時点ではこれ以上調べても分からない。

 

 ――しかしあの大道寺に弟子が居たとは驚いた。

 

となると実力は高いと考えていいだろう。 加えて、見た限りは志も良さげだった。ならば一先ず、彼には期待出来そうだ。

 

 

 

 

「――――」

 

 

少年が再び目を閉じてパネルに触れる。するとパネルは今度は一人の青年を映した。

 

「名前は光牙(こうが)。元は秘立蛇男子学園(ひりつへびだんしがくえん)の生徒だったが、訳あって秘立蛇女子学園(ひりつへびじょしがくえん)に特別転入生兼選抜メンバーとして所属している。

 

――忍学校の中には半蔵学院の様な男女共通校や蛇女の様に女子だけの学校、勿論男子だけの学校もあったが……蛇男子学園、初めて聞いたな。まあ、今は良い」

 

 

 初めて聞いた学校の名に少年は僅かに興味を持ったかの様な素振りを見せたが、直ぐにパネルに意識を戻す。

 

 

 

「幼少期に母親を妖魔(ようま)に殺されており、姉もまた妖魔に襲われ、禁術の代償として廃人になった為、妖魔を非常に憎んでおり、妖魔の殲滅を野望としている

 

――まさか」

 

 

 少年は意識を集中させる。

 

 

「……成程な」

 

 

少年はパネルから手を離すと、納得がいった様な表情をして小さく溜息をついた。

 

「……彼が期待出来るかどうかは、焔達が彼にどう影響を与えるかが問題か……まぁそこは祈るしかないか――さて、後は――」

 

 

 少年は再度パネルに触れる。するとパネルは美しい人物を映した。

 

 

 長く美しい銀髪に紫色の瞳。そして街中で見かけたら十人中十人は反応するであろう整った顔立ち。

 

 しかし少年はその人物の見た目にはまるで興味がない様に目を閉じ、語り出す。

 

「名前は紫苑(しおん)黒影(くろかげ)に拾われて弟子となり、現在は雪泉(ゆみ)と共に死塾月閃女学館(しじゅくげっせんじょがっかん)にて選抜メンバーの2大筆頭として君臨している。

 

――黒影に拾われる以前の事は詳細不明か……」

 

どうにも前の二人より得体の知れない人物だ。嫌な予感がするが、何も知らずに手を打つことは出来ない。

 

少年は続きを読む。

 

「悪を強く憎んでおり、悪の殲滅を野望としている――はぁ……やはりか」

 

少年は分かっていた様に溜息をつくと、暫くして頭を抱える。

 

「佐介や光牙よりも余程危険に感じるな。

――まぁ3人供会った事すらない訳だが……」

 

少年はパネルに触れる。

しかし今度は何も変化がない。

 

「……現状で調べが効くのはここまでか

――さて、どうしたものか……」

 

現時点で調べられる事は他にない。となるとやる事は絞られてくる。

 

「直接参加は出来ない以上、あいつらの精神に呼び掛けてみるか。

それとも今はまだ何もせずに見届けるべきか。

 

――何れにせよ、今の俺は下手に干渉しては不味い、ならば今は少しでも干渉しやすくする為に、奴と接触する事は必須条件か……

 

――よし」

 

ここでじっとしていても仕方がない。別に観測を止めるつもりはないが、それしか出来ない訳でもない。

 

ならば自分は、直接参加出来るまでに可能な限りのサポートを行うだけだ。

 

――だから

 

「……頼んだぞ。未来のカグラ達」

 

今は彼女達に託すとしよう。この絶望が続く地獄を終わらせられるのは、彼女達だけだ。

 

そして、少年の近くに灰色のオーロラが現れる。

 

少年が灰色のオーロラに入り込むと、少年の姿は消えていた。

 

無数のパネルの内の数枚には、先程映した少年達を初めとした様々な光景が映っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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パネルの1つは何処かの山奥を映した。

 

 

 

とある山里近くのバス停。

 

そこに大きな荷物を持った少年と筋肉質で長身の女性がいた。

 

「……これで暫く師匠とはお別れですね」

 

「悲しむことあらず 何れまた我らは出会う事だろう。

 

――互いに忍として生きている限りな」

 

「はい。――師匠」

 

「何だ?」

 

少年は女性を呼び止めると、深くお辞儀をする。

 

「――五年の間、ご指導頂きありがとうございました。

 

――師匠の教えを半蔵学院でも活かしていきます」

 

「そうか……期待しておるぞ」

 

「はい!!」

 

そしてバスの発車時刻となった。

 

「では師匠、行ってきます」

 

「ああ。――我も粗方片付き次第、半蔵学院(はんぞうがくいん)に顔を出すつもりだ」

 

「はい――それでは」

 

「心して行くがいい」

 

少年が別れの挨拶を済ませてバスに乗ると同時にドアが閉まり、発車した。

 

「お前の死ノ美を咲き誇らせよ……我が弟子

 

――佐介(さすけ)よ」

 

 

 

佐介は、自身を見送る女性が見えなくなるとバスの席に座り、荷物から一枚の写真を取り出していた。

 

その写真にはまだ幼い頃の自分と、一人の少女が映っていた。

 

「半蔵学院か……ある意味里帰りみたいなものだよね」

 

佐介は写真をしまうとバスの窓から景色を眺めた。

 

「5年振りか……飛鳥(あすか)ちゃんは元気にしてるかな」

 

佐介は景色を眺めながら、写真に映っていた少女の名前を誰にも聞こえない様な小さな声で呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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別のパネルは演習場を映していた。

 

 

悪忍(あくにん)育成の為の忍学校(しのびがっこう)秘立蛇女子学園(ひりつへびじょしがくえん)

 

その特別演習場にて、白いメッシュがかかった黒髪とイケメンと言っても過言ではない優れた顔つきが特徴的な青年と黒髪のポニーテールと髪を結ぶ白いリボン、日焼け跡が特徴的な美少女が対峙していた。

 

彼らは秘立蛇女子学園の選抜メンバーだ。現在の選抜メンバーは全部で9人。その内2人は任務で不在。残る7人中2人が現在対峙しており、他の5人は観戦中だ。

 

青年の周囲には光の粒子が漂っており、剣、盾、弓等々様々な形に変化している。今現在、青年は弓として使っており、光の矢を放ち続けている。

 

一方で少女は六本の刀を武器として使っており、刀は炎を纏っている。

 

青年が攻めれば少女は矢を回避、時に刀で防ぐ。

その一方で、少女が攻めれば青年は弓を盾に変化させ、的確に防ぐ。

 

その状況が続き、均衡が保たれていたのだが、その均衡は崩れだしていた。

 

 

「秘伝忍法・――【輝迅(きじん)】――!!」

 

「ぐっ!?がああぁぁっ!?」

 

青年の放った徳大の光の矢が少女に直撃する。

 

「ちぃっ!」

 

少女は数十メートル先まで吹き飛ばされるが、何とか受け身を取った。

 

しかし……

 

「――終わりだ」

 

青年は既にもう一撃目を構えていた。

 

対して少女は追い詰められているというのに、不敵な笑みを浮かべていた。

 

「何だ?気でも狂ったのか?」

 

「そんな訳ないだろ……寧ろ頗る快調だ!」

 

青年は理解した。この少女の闘志はまだ消えていない。

 

ならば自分も敬意を評し、最後の最後まで付き合おうではないか。

 

「……そこまで言うんだ。失望させるなよ?――(ほむら)

 

「そんなの当たり前だろ?お前こそ、気を抜くんじゃないぞ?――光牙(こうが)!」

 

二人は互いの名を呼び合うと同時に動き出した。

 

「秘伝忍法・――【閃光龍雨(せんこうりゅうう)】――!!」

 

光牙は光の矢を空に向けて放った。すると矢は拡散し、龍の化身と化した光弾が、流星の如く降り注ぐ。

 

対して焔は臆する事なく光牙に接近し、光弾が近づいて来ると共に勢いよく飛び上がる。

 

「ッ?」

 

何故ここで飛ぶ?

 

光牙は疑問を抱いた。

 

閃光龍雨は上空から落下し相手を狙い撃ちする為の秘伝忍法だ。発動直前に矢よりも高い位置に居るか、射程外に居なければ回避は難しいだろう。

だというのに焔は飛んだ。

 

一体何をするつもりだ?

 

光牙がそう考えた瞬間、焔も空中で身構えた。

 

「秘伝忍法・――【紅月(あかつき)】――!!」

 

炎を纏った三日月型の斬撃を左右に振り、体を丸め、体制を元に戻した。

 

すると

 

 

「何ッ!?」

 

 

炎の斬撃が全包囲に広がり、降り注ぐ光弾が全て相殺された。更に焔は着地と同時に全身に力を込める。

 

 

「秘伝忍法・――【(ひびき)】――!!」

 

 

焔は光牙の正面に一瞬で移動すると同時に光牙の上から特大の斬撃を放とうとする。

 

「秘伝忍法・――【輝迅(きじん)】――!!」

 

しかし光牙も焔の来る位置を予測していたのか、焔が自分の元に辿り着く頃には、既に力を溜めていた。

 

 

そして二人の秘伝忍法は衝突し、大爆発を引き起こした。

 

「うああぁぁっ!?」

 

「ガハッ!?」

 

焔と光牙は互いに吹き飛び、岩に激突する。

 

しかし、焔の刀は全て100メートル前後まで吹き飛んでしまった。

 

粒子を変化させる事で幾らでも武器を生成出来る光牙と違い、焔は自分で武器を生成する事は出来ない。

 

しかし、光牙は忘れていた。焔は六本の刀の他にもう一本の刀を持っていた。

 

焔からあの刀は鞘から抜くことが出来ないと聞いていた為、使わないだろうと知らず知らずの内に決めつけていたのだ。

 

「……まだだ!」

 

故に焔が鞘から抜けない刀をそのまま武器として使って来るとは予想できなかった。

 

「ッ!――粒子変化(フォトランス)!」

 

光牙は即座に弓矢を盾に変化させ、防御を図る。

 

しかし、焔の手はそれだけではなかった。

 

焔は光牙に向かって勢いよく飛び上がる。ここまでは先程と同じだが、ここからが焔の策だった。

 

焔は飛んだ瞬間に体を後ろに向ける。光牙は焔の行動を観察して気付いた。焔は片手で印を結んでいたのだ。

 

火遁(かとん)豪火球(ごうかきゅう)の術!」

 

即座に印を結び終えると口元に手を構える。そして息を吹くと直径等身大程の火の球が出現する。

 

焔は炎の勢いで光牙の近くまで飛び、七本目の刀を光牙の真上から叩きつける。

 

対して光牙も粒子を集め、盾を強化する事で焔を迎え撃つが、数秒で状況は変化した。

 

「でやあああああ!!!」

 

「ぐっ!?」

 

焔の刀が光牙の盾に亀裂を入れ始めた。光牙も焔の力に押され、徐々に後退していく。

 

そして盾が完全に破壊され、光牙は岩まで吹き飛ばされる。

 

何とか体制を立て直した光牙だったが、既に焔は光牙の目の前に移動していた。

 

「もらった!」

 

「――ッ!?」

 

焔は勝利を確信していた。自分がこれまで幾度となく敗北した光牙を押している。

 

このタイミングなら反撃も間に合わないだろう。

 

――勝てる。

 

そう思った焔だったが、首筋に僅かな痛みを感じて振り返った。

 

「――は?」

 

振り返ると光牙が首筋に手刀を当てていた。その事に気付いた焔だったが徐々に意識が遠退いていく。

 

なん……で

 

そう口にする事なく焔は気絶した。

 

 

 

「決着!勝者、光牙!!」

 

 

 

 

「ハァ……ハァ……」

 

肩で息をしている光牙。勝利したとはいえ、正直危なかった。今まで楽勝だった相手が短期間でここまでの急成長を遂げ、自分を追い詰めるとは……光牙は若干の焦りを感じた。

 

「お疲れ様でした。光牙さん、焔ちゃん」

 

「……(よみ)か」

 

戦いが終わった2人を労う言葉をかけたのはブロンドの髪とお嬢様風の顔立ちが特徴の美少女、詠。

 

「光牙さん。少しの間じっとしていて下さい。今治療しますので」

 

「……ああ」

 

詠は掌にチャクラを集中させると、詠の掌からチャクラの光が発生し、光牙の傷に当てると少しずつ傷が治っていく。

 

これぞ医療忍術の基本忍術、掌仙術。自身のチャクラを傷口に流すことで、傷の治りを早める術だ。

 

「はい。これで大丈夫です。秘伝忍法を多用してかなり消耗していますわね。光牙さん。宜しければどうぞ」

 

「……ああ。頂く」

 

詠は光牙を気遣い、傷の手当だけでなく態々用意したのだろうか、人数分のペットボトルの内、一本を光牙に差し出した。詠の気遣いに口にはしないが、光牙は内心、少しだけ詠に感謝した。

 

「何やよう分からんが、今回の焔さんは随分強くなっとったな……あの光牙さんをあそこまで追い込みおった」

 

「……嫌味か?」

 

「ああ。すまんのう。

 

――何せ儂は感情がないからのう。

 

どうしても思ったことを口にしてしまうんや」

 

無表情にそう告げるのは、緑色髪と蛇の様な瞳が特徴的な美少女、日影(ひかげ)

 

「でも、最終的に勝ったのは光牙だったし、結局今の選抜メンバー最強は光牙なのかな?」

 

「まだ分からないわよ?焔ちゃんも急成長してたけど、蒼鬼(そうき)ちゃんの指導のお陰で、私達も強くなってきてるし、実際に手合わせしたことのないメンバーもまだ要るから、誰かが光牙君に勝っても可笑しくないんじゃないかしら?――まぁでも未来(みらい)にはまだちょっと先の話かしらね?」

 

「ええっ!?酷いよ春花(はるか)様!」

 

「……俺は誰にも負けるつもりはない」

 

現在の選抜メンバー最強は光牙ではないかと予想したのは、紺に近い黒髪と左目の眼帯、そして他のメンバーよりも……些か子供の様な容姿が目立つ美少女、未来(みらい)

 

そして、何れは誰かが光牙に勝つかもしれない。

 

そう予想したのは、ブロンドの髪と頭につけた大きなピンク色のリボン、そして光牙を除く他のメンバーよりも大人びた雰囲気が特徴的な美少女、春花(はるか)

 

一方、気絶した焔は青い髪の美少女の医療忍術で治療され、意識を取り戻した。

 

「焔さん、大丈夫ですか?」

 

「ん、んん……」

 

気絶から回復し、何とか起き上がった焔は辺りをキョロキョロするとハッとして自分を呼び掛けた青い髪の美少女の肩を掴み、揺すりながら問い掛ける。

 

「お、おい蒼鬼(そうき)!勝負は?勝負はどうなったんだ!?」

 

「落ち着いて下さい。結論から申しますと焔さんは気絶してしまい、光牙君の勝利となりました」

 

「何……だと!?」

 

焔の質問に対して青い髪の美少女、蒼鬼(そうき)は冷静に結果を伝えた。一方で焔は結果を聞いて愕然となるも、直ぐ様光牙に掴みかかった。

 

「おい光牙!お前は一体何をした?あの状況でどうやって私の背後を取ったんだ!?」

 

光牙は焔を振り払い、焔を鬱陶しいと言わんばかりの目で見ていたが、小さく溜息をつき一言だけ答えた。

 

「……奥の手の1つを使ったとだけ答えてやる」

 

「何!?」

 

焔は驚愕した。あの状況でまだ奥の手を隠していたとは思ってもみなかった。

 

「クソッ!また光牙に負けた!!」

 

つまりそれは完全な敗北だったのだ。

 

焔が悔しがっている一方で、蒼鬼は光牙に尋ねていた。

 

「――光牙君」

 

「蒼鬼か……何だ?」

 

「先程の技……あれは『抜き足』ですよね?」

 

「お前……知っていたのか?」

 

「はい。過去に戦った忍の中には何人か抜き足の使い手がいたものでして」

 

「――そうか」

 

『?』

 

光牙と蒼鬼の会話に、他のメンバーはついていけない。

 

例えるなら、入社したての会社員が、上司に専門用語ばかりの説明をされる様なものだ。

 

故に未来は尋ねた。

 

「ねぇ二人とも。私達はその抜き足って技が何なのか全然分からないんだけど……」

 

「あっ……そうでしたね。 ごめんなさい」

 

「……も、もう良いから説明してよ」

 

未来は抜き足について聞き出そうとしたが、蒼鬼が余りにも申し訳なさそうな表情で謝るので若干の罪悪感を感じた。

 

蒼鬼は謝ると「でも」と考え出す。

 

「何処から説明しましょうか?」

 

「抜き足について説明するなら、少しだけ脳についての復習も必要だろう……」

 

「あっ!……そうでしたね」

 

蒼鬼は軽く咳払いすると「では」と話し出した。

 

「では、先ず脳についてです。案外忘れがちですが、人間は見聞きしている事を全て理解する事が出来ません。

 

それが何故だか分かりますか?」

 

「えっ?……ええっと……頭の中がパンクしちゃうから……とか?」

 

「正解ですよ、未来さん。脳は基本的に1度に記憶出来る許容量が決まっています。

 

例えば、1度に全く別の話を二つ以上されてしまうと、何れか1つしか記憶出来ない、或いは全て記憶出来ないという事があります。

 

それは、無意識の内に脳が必要ない情報だと判断して、情報の処理を行っているからです。

 

そして抜き足はそれを利用し、相手の無意識に潜り込ませる技なのです」

 

「――無意識に潜り込ませる?」

 

未来は首を傾げる。言葉の意味がよく分からないのだ。

 

「はい。自身の接近を相手の生命の危機に迫るギリギリまで気付かせない古武術、そして特殊な歩法と呼吸法の合わせ技こそが抜き足です。

 

先程説明した様に、人間は見聞きしている物を脳が無意識に幾つか処理しています。

 

そして抜き足は相手の無意識に潜り込ませる技。

 

つまり抜き足とは、自分の行動を相手の脳に無意識に処理させる為の特殊な動きをして、自分の接近を気付かせない技なのです」

 

「何だと!?」

 

焔は再び驚愕した。それ程厄介な技を隠す余裕がまだ光牙には残っていたのだと思うと、また悔しさが込み上げてくる。

 

「でもさぁ……そんな凄い技なら、初めから使えば誰にも負けないんじゃない?」

 

「そうだ!何故初めから使わなかった!?」

 

「――おい蒼鬼」

 

「はい?……分かりました」

 

光牙は未来と焔の質問に答えず、蒼鬼に声をかけた。光牙は視線だけで蒼鬼に訴えると、先程詠に貰ったペットボトルを取り、水分を補給する。

 

蒼鬼は光牙の視線で代わりに説明しろという意図を理解した為、光牙に代わって話し出す。

 

「それについては引き続き私が説明します」

 

「えっ?……分かるの!?」

 

「はい。抜き足は確かに強力ですが、誰にも負けないという訳ではありません。パワーもスピードも足りなければ、下手したら誘い込まれて終わりです」

 

「……?……どういう事だ?」

 

「今回はパワーを基準としましょう。

 

相応のパワーがなければ、抜き足で隙を突いても対したダメージを与えられません。

 

例えば相手が全包囲に防御の術を張り巡らしていたら、その防御を破れるだけの攻撃力か、結界を無効にする術が必要です。

 

詠さんクラスのパワーがあればエネルギーを溜める事なく相手の防御を破れるかもしれませんが、大抵の忍はパワーが足りない場合はスピードを上げて勢いを付けるか、エネルギーを溜めて相手の防御を破ろうとします。

 

ですが抜き足は相手の無意識に潜り込ませる技、エネルギーを溜めて気付かれては意味がありません。相手の防御が固いと致命的な弱点を突かない限り、中々抜き足は決まりません」

 

「た、確かに……」

 

未来はぐぅの音もでない正論に納得した。

 

「それに、そもそも抜き足自体が習得が難しい技です。他の技や術と組み合わせるとなると相当な鍛練が必要ですし、技によっては抜き足と相性の悪い物もありますから、組み合わせれば良いという訳ではありません」

 

「でもさぁ……何で焔の時は使わなかったの?」

 

「焔さんは戦闘での勘が鋭いですからね。仮に隙を突いても一撃で仕留めない限り、抜き足を読まれると判断したのではないでしょうか?」

 

「うわぁ……簡単にはいかないんだね」

 

未来は先程の自分の発言が何れ程軽率な物だったのかを理解し、少しだけ後悔した。

 

その一方で焔は光牙にある事を尋ねていた。

 

そして光牙の方は、焔が何を聞きに来たのか幾つか予想がついた。

 

「おい、光牙」

「何だ?」

 

「単刀直入に聞くが、お前の抜き足を破った相手はいるか?」

 

 

(……やはりか)

 

 

光牙はこの質問が来ると予想出来た。

 

蛇女一の戦闘狂の焔の事だ。大方破った相手と戦いたいのだろうが、一応聞いておく。

 

「――何故そんな事を聞く?……抜き足の弱点でも聞くきか?」

 

「いや違う。お前の奥の手というんだ。破った相手は当然お前より強いんだろう?だったらその相手と戦って見たくてな」

 

「……」

 

予想通りだった。自分も強者との戦闘は大好物だが、焔は自分以上の戦闘狂だ。戦いを求めない訳がない。

 

だから

 

「――鈴音(すずね)鎧威(がい)、父には初手で破られた」

 

光牙は話す事にした。今は自分の方が上だが、もしかしたら自分を越えうるかもしれない。負けるつもりは毛頭ないが、焔が今よりも強くなれば、もっと上の次元……即ち自分の望む戦いが出来るかもしれない。

 

そう思うと心が踊る。

 

「成程な。鈴音先生に鎧威先生も……よし!」

 

焔は両頬を軽くパンパン叩き、気合いを入れて高らかに宣言する。

 

 ――言葉は決まっている。

 

「光牙!私はお前より先に鈴音先生に勝利する!

 

勿論、鎧威先生にもな!

 

そしてお前を越えて最強の忍になって見せる!!」

 

それが焔の目標だった。焔は常に最強を求めているが故に強者との戦いは大好物だ。

 

――私は生きている証を求めて戦い続ける。善も悪も関係なく、ただ生きている喜びを、実感を、

 

戦いの中で味わいたい。

 

――それが私の紅蓮の道だ。

 

「……良いだろう……但し、そんな事は絶対にあり得ないがな」

 

「何!?」

 

「まぁまぁ……お二人とも」

 

再び火花を散らす焔と光牙。そしてそれを詠が落ち着けようとしている。そんな様子を見て、未来は溜息を吐き「また始まった」と愚痴を溢す。

 

それを眺めていた蒼鬼に紫色の髪と赤い眼鏡が特徴的な美女が話しかけた。

 

「――蒼鬼」

 

「はい。何でしょうか?鈴音(すずね)先生」

 

この女性こそ、秘立蛇女子学園の教師にして、教師陣の中でも学園長を除けば1、2を争う程の実力者、鈴音。

 

とてもセクシーな雰囲気を持っているが、普段は非常にクールであり、情けと容赦は辞書にないと豪語する程に忍育成には厳しい。

 

因みに先程の試合の審判を行っていたのは彼女である。

 

そんな彼女は、焔の急成長に思うところがあった様で、蒼鬼に尋ねていた。

 

「単刀直入に聞きたい。焔の急激な成長。あれはお前の仕業か?」

 

「――いえ、私はあくまで効率の良いと思った修行を焔さんに薦めただけです。

 

――勿論どれも簡単な物ではありませんが、その修行を乗り越えて成長したのは、あくまでも焔さんの実力です」

 

焔の急成長は蒼鬼が焔に提案した修行が関係していた。

 

蒼鬼は修行を乗り越えて強くなったのは焔の実力だと語るが、短期間で経験の差を埋めるほどの急成長が出来る修行など、そうあるものではない。

 

「そうか……では、質問を変える。何故お前は焔に肩入れする様な真似をした?――お前は立場的に光牙の指導もしなくてはならない筈たが?」

 

「肩入れというか――強いて言えば、焔さんが私に頼んできたのに対して、光牙さんは一人で修行をしていたから、でしょうか?」

 

「……お前は頼まれれば、どんな事でも引き受けるつもりか?――いやそもそもお前は何故そこまで詰め込もうとする?」

 

蒼鬼の言葉に鈴音は溜息を吐き、呆れたように質問するが、蒼鬼の次の言葉に頭を抱える。

 

「……どんな事でも、とは言いませんが、私に出来る事なら可能な限り手助けがしたいんです。

 

――それに何故詰め込むと言われても……強いて言えば、何となくでしょうか?」

 

「……そうか 監督生としての仕事は怠っていない様だな。

詰め込むのは結構だが、絶対に修行を怠るんじゃないぞ」

 

「はい」

 

鈴音は、蒼鬼の詰め込む癖はどうにもならないだろうと半ば諦めている。その内倒れ込むかもしれないが、それは自己責任で解決させるべきだ。

 

今はそれよりも――

 

「明日には籠鉄(こてつ)真司蛇(しすい)が戻ってくる。明日は全員揃い次第、忍部屋で今後の方針を説明する予定だ。明日からはより過酷な訓練を行う為、今日は一旦忍部屋に戻り休息を取れ」

 

そう言うと鈴音の近くから烏が出現し、鈴音を包むといつの間にか、鈴音は姿を消した。

 

因みに篭鉄は2年生、真司蛇は3年生であり、どちらも男性であるが、光牙同様の特例なのである。

 

「さてと――」

 

鈴音が居なくなった後、蒼鬼は焔達の方を見た。どうやら焔が光牙の挑発に乗り、再び戦おうと火花を散らしているらしい。そしてそれを日影を除く他のメンバーが、二人を止めようとしている。

 

そして、日影は面倒だからか、既に忍部屋に戻ろうとしていた。

 

「一体どうしましょうか?」

 

蒼鬼は苦笑しつつもそう呟くと、仲間の元に駆け足で向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**********************

 

別のパネルは、何処かの修行場を映した。

 

そこでは、右目に眼帯をした黒髪の少年と長い黒髪の美少女、金髪の美少女、そして桃色の髪と華の模様の入った瞳を持つ美少女が武器を持って対峙していた。

 

少年は六本の刀を腰の鞘に差し、その内の一本の刀を持ち、黒髪の少女は長刀、金髪の少女は大きな具足、桃色の髪の少女は手裏剣とクナイを用いて戦っていた。

 

 

 

「ウオオオッ!!」

 

「うおっ!?」

 

「わぁっ!?」

 

「あああっ!?」

 

しかし、戦いの内容は一方的な物だった。

 

長刀の少女が斬り掛かれば、少年は全て見切ったかの様に防ぎ、具足の少女が蹴り掛かれば、指だけで受け止めながら具足に亀裂を入れ、手裏剣を扱う少女がクナイ等を投げてくれば見もせずに躱わす。

 

そして今、少年が刀から青い雷の球を放ち、少女達はそれを回避する事が出来ず、まともに喰らってしまうという痛手を負った。

 

「どうした? ……まさかとは思うが、これで終わりじゃねぇだろうな?」

 

少年は物足りないと言わんばかりに失望の目を向けて言い放つ。

 

すると黒髪の少女、斑鳩が立ち上がり――、

 

「当たり前……です……! 幾ら貴方が私達よりも強いとはいえ、そこまで過小評価されているのでしたら、

心外です!」

 

そう力強く語り、それに連なり二人の少女、葛城と雲雀も立ち上がっては――、

 

「アタイもだ! それに斑鳩と同じ気持ちもあるのは確かだけど、アタイはアンタみたいな強い奴と戦って勝たなくちゃいけないんだ!」

 

「雲雀も負けません! 雲雀は弱いから、竜空さんには全然敵わないけど、それでも負けない様に一生懸命頑張ります!」

 

力強くそう宣言した。

 

そして、その言葉を聞いた竜空と呼ばれた少年は薄い笑みを浮かべ――、

 

「良いじゃねえか! それでこそ歯応えがある相手ってもんだ!!」

 

青い光を全身から放ち、刀を構える。

 

三人もまた、迎え撃つ為に武器を構える。

 

「……」

 

『……』

 

そして互いに走り出そうとした瞬間――、

 

「そこまでだ」

 

白髪のツインテール、そして右目に眼帯をした少女が傘を持って割って入る。

 

「や、柳生さん? どうしたのですか?」

 

「霧夜先生から時間切れで竜空の勝ちとの事だ。

次は俺と竜空の戦いだ、早く場所を空けろ」

 

『ええっ!?』

 

「……まぁ良いさ、アンタの方が面白ぇからな」

 

白髪の少女、柳生の言葉に斑鳩達は落ち込み、竜空は特に気にした様子もないが、代わりに柳生との戦いに先程以上の熱意を見せる。

 

「……仕方がありません、行きますよ」

 

「………チクショウ……」

 

「……はい」

 

斑鳩を筆頭に三人がその場を離れていく。

 

そして残された二人は――、

 

「始めるぞ」

 

「……ああ、topgearでいかせてもらうぜ!!」

 

竜空は六本の刀を全て抜き、全身に雷を纏う。

 

柳生もまた傘を構える。

 

「……」

 

「……」

 

そして、互いに走り出し――、

 

「ウオオオッ!!」

 

「ハアアアッ!!」

 

互いの武器が互いの体に刺さり、血が吹き出る。

 

しかし、互いに攻撃は緩む事無く、目の前の相手を倒す事だけに集中している。

 

そして、互いに考える事は――、

 

『ここで潰す!!』

 

 とても10代後半の少年と同じく10台後半の少女の考えとは思えない程に殺風とした物だった。

 

 

 此処は善忍の育成校国立半蔵学院の修行場。

 

 その場では、とても正義の善忍とは思えない程に殺気に満ちた戦いが行われていたのだった。

 

 斑鳩達は二人の戦いからレベルの違いを感じながらも、また始まったと頭を抱えている。

 

この二人は仲が悪い。

 

 理由は不明だが、普段はある程度話せても、戦闘になると二人は途端に殺しのスイッチが入る。

 

 本人達曰く、『見ていて殺したくなる程に自分を苛立たせる気に入らない存在』との事らしい。

 

 迷惑な話だが、教師陣を除いて誰も二人を止められないのだから、どうしようもない話だ。

 

 因みにだが、教師陣は二人の戦いの理由は不毛な物ではあるが、任務に支障をきたさない以上は下手に問題視出来ないと言っている。

 

 そして今日もまた、二人の戦いは続く。

 

 二人の戦績は全戦引き分けだ。

 

 果たして今日は決着が付くのだろうか?

 

『殺す!!』

 

 ……どうやらまだ暫くは続くようだ。

 

 三人は溜息を吐きながらも、二人の戦いを最後まで見届けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「――成る程ね」

 

 何処までも広がる光の射さない闇の世界。

 

その何処かに佇むそれは、妖しく光る水晶玉を持ち、世界の様子を眺めていた。

 

「何やら面白い事が起きているじゃないか。

――僕もこの目で直接見てみたいものだが、今はまだその時ではないね」

 

 そう呟くそれは、水晶を何処かに消すと同時に愉快な声を上げる。

 

「ハハハッ、似て非なる二つの世界が混ざり合ったことで、善忍と悪忍だけではなく、抜忍にも、そして妖魔達にも新たな変化が訪れる!」

 

それは、まるで先の事が分かっているかの様に愉しそうに笑っていた。

 

「これを祝わずして、何としようか!?

一体何れだけの生物が死ぬ!? 何れだけの生物が他者を殺す!? 忍は何時まで妖魔と殺し合う!? 誰が誰と組み、誰を殺す!?

――この世界では一体何れだけの絶望を見ることが出来るんだい!? ハハハハハハ!!!!」

 

 

 まるで誰かに対する嫌がらせの如く、それは怪しく、そして恐ろしい笑い声を上げていた。

 

「――さて 僕を観測出来る者が居ない内は、回復と観測に専念するとしようかな。」

 

 取り合えず半蔵学院を見てみようか? いや蛇女子学園の続きも気になるな……

 

 ――そうだ。

 

「少しだけ抜忍の様子を見てみようかな?」

 

 そう言うとそれは何処からともなく水晶を取りだし、光り出す水晶を眺めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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**********************

 

 

「アッハハハ!!暁には素晴らしい人材がかなり揃っている様だ。加えて碧鬼影に妖魔衆。彼等まで動くとあれば、忍達はさぞや混乱するだろう。楽しみだなぁ」

 

水晶玉で暁の様子を眺めていたそれは、再びこれから起こるであろう惨劇を考え、笑っていた。

 

 

 

 

 

「精々抗うといいよ――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――親愛なる忍諸君」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

善と悪の戦いの軌跡は新たな変化を迎える。

 

哀しみ、苦しみ、憎しみ、絶望が満ち溢れた世界での終わりのない戦いが始まる。

 

少年少女達は、まだ気付いていない。

 

 

終わりのない戦いに繋がる道を……

 

 

 

既に選んでしまっている事に……

 

 

 

やがて始まる果てしない戦いの中で――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――彼等はそれを思い知る事になる。




いかがでしたでしょうか?

今後も連載を続けていくつもりですので、宜しければ見てみて下さいませ。



以下閃乱カグラ東京妖魔篇の感想と投稿理由について。


東京妖魔篇というくらいだから、妖魔について何か判明するかな?と考えながら見ていましたが、妖魔にも家族がいる、妖魔と人間の間にも愛がある。という事が判明し、ポカンと口を開けてしまいました。

……閃乱カグラでNARUTOみたいに単純に敵を倒せば済む話ではなくなってきたので、これどうなるんだろう?と思いながら見ることにしました。

そして東京妖魔篇、全体的に綺麗な終わり方だったのですが、飛鳥が口にスカーフを巻かなかった、雪泉に攻撃した理由は、雪否帰と戦わせたくなかったからなのは分かったけど、焔は関係無いのでは?と思ったり、封印し過ぎれば死ぬって言ってたのに、これで良いのか?と思ったり、焔に謝って無くない?と感じる事もありました。

全体的に言えば、彼女達らしい綺麗な終わり方をした素晴らしい作品だと思います。

実は雪否帰がハーフと判明した事で、当初投稿を予定していた作品を作り直す事にしたのですが、中々進まなかった為、今作を投稿する事にしました。

ただそれでも、キャラクターが足りない等の問題がありまして、ダーク・リベリオンさんにお願いして、『忍達の生き様』のキャラクターをお借りするに至ったのです。

因みに、当初予定していた作品と今作は、積極的にではありませんが、一応繋がりがあります。

暁は組織名はそのままですが、メンバーは全員オリジナルにするつもりです。

但し、暁のメンバーをモデルにしたキャラを出す予定はあります。

あとお気付きの方もいらっしゃると思いますが、焔達の辺りで登場した蒼鬼。

彼女こそが、この作品の蛇女子学園編、そして本作における主人公です。

それからこちらもお気付きの方もいらっしゃると思いますが、焔は既に覚醒無しなら原作以上です。

一応、蛇女子学園の物語は『忍達の生き様』の蛇女子学園編、第一章です。

忍術等は閃乱カグラの術とNARUTOの術を織り混ぜた感じになっております。

簡単に要約すると。

カグラの忍術は、印は要らないが基本的に武器が要る。

NARUTOの忍術は、印は要るが基本的に武器は要らない。

といった具合になります。

後に設定集を投稿するつもりですが、「プロローグのここが気になったんだけど、これってどういう意味?」や「このキャラの名前は何て読むの?」や「このキャラのイメージCVは?」といった物でしたら、質問してくだされば、可能な限りお答えします。

因みに、明日で良かったんじゃない?って質問にはこう返します。

一番好きな雪泉の誕生日に合わせたかったと

質問、感想、誤字脱字報告、アドバイスを宜しければお願いします。

では、次回も楽しみにして下さると幸いです。
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