地球防衛軍~駆け抜ける強風~   作:東部雲

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前回の投稿から2ヶ月も遅れてしまいました。今後の更新大丈夫なのか、先が思いやられます(>_<)

それと、この小説を投稿した当初にタイトルが執筆時と同じと今更ながら(実際には何週間か前から)気付きました。我ながら頭が痛いです。

ゴジラ「本当に大丈夫かよ」

何とかします。あと、最近はめでたいことがありましたね。例えば、ゴジラ創刊号の発売! ゴジラを創るというフレーズ、週刊が発売される毎に手に入るパーツを組み立てていく充実感! 

我が世の春が来たあぁーーーー!!

ゴジラ「うるせぇ!」

だってゴジラさん、ゴジラ創刊号ですよ! 無類のゴジラ好きである僕にとって天国のような時代が来たんですから! 僕もそのうち週刊号を宅配で取り寄せようと思ってますし、胸が熱いです!

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ゴジラ「熱くなりすぎだろ!? メルトダウン寸前じゃねぇか!」

そうですね、ふざけるのもこれぐらいにしますか。

さて今回も前回のプロローグ2話と同じく、この作品の説明回となっています。多分暫くそれが続くと思います。あと本当に今更プロットも今後更新する章毎に組み上げたので、ペースは早くなると思います。

では、どうぞ~


第1話 着任

       新品川国際特区

 

 東京は、かつて度重なる怪獣の襲撃に遭った。その中でも特に被害を受け続けたのは、かつて東京二十三区の一つだった品川区である。

 

 理由は2003年と2004年に起こった4頭目のゴジラ上陸だった。

 水際での上陸阻止に失敗した両防衛戦は、前年で既にかなりの部分が更地と化し、後の戦いでも主戦場に使われた。その時点で防衛予算に圧迫された経済事情から、復興は覚束なくなっていたのだ。

 

 そこで国連は政府と協議した。内容は国際社会による援助。

 具体的には品川区在住の市民に対する救済措置。

 国連による品川区の管理と新たな都市開発の主導。

 そして計画されていた国際軍事組織“Earth Defense Force”和訳で地球防衛軍、通称EDFの士官学校の誘致についてだった。

 

 近年、世界はゴジラとは異なる脅威“ギャオス”の猛威に晒されていた。

 2頭目のゴジラが死滅して漏れでた放射能を同類が吸収、3頭目のゴジラが誕生した1995年。

 同じ年にギャオス、それに合わせるようにガメラが出現。姫神島、福岡、富士、東京を二者が暴れまわり、最終的にガメラがギャオスを殲滅した。

 

 本当の脅威はそこからだった。1997年には宇宙より飛来したレギオンの2度目の侵攻を受けて仙台が消滅。

 2年後には世界各地に卵でもあったのか、1999年に同時多発的に出現したギャオスが人類の空路を脅かし、小規模の集落を襲撃するようになったのだ。

 この年は4頭目のゴジラの上陸で存在が確認された事もあり、当時は混乱が生じていた。

 更には数が定かでない夥しいギャオスの群れを陸海空自衛隊、在日米軍の総力で迎え撃った。

 幸いタイミングよく地球に帰還したモスラ、復活したバトラの連携と自衛隊が対怪獣戦における戦術を駆使して撃退に成功した。

 

 この時を境に、人類は共通の認識を得た。国連は二つの組織を再編し、規模を拡大することで意見が一致した。

 2004年に国連G対策センターを国連特災(特殊生物災害)対策センター、その翌年にGフォースを地球防衛軍(Earth Defense Force)通称EDFとして発足。それぞれ本部を筑波に設置した。

 

 国連が政府と協議して品川区を管理下に置いたのは、世界で唯一と言えるEDFの士官学校、それを支援する都市にするためだった。

 同時に元々品川区で暮らしてきた住民には任意で移住する選択肢を提示し、移住するなら住まいなどを提供するとした。

 それに対し品川区の元住民は殆どがそれを受け入れ、また拒否した一部の住民は政府が補償する事になった。

 

 そこからは都市再建がスタートした。

 各先進国の建設企業や各国による支援、そして幾度も怪獣の破壊に遭ったことで積み上げられた日本の復興ノウハウは、怒濤の勢いで建設を進行させた。

 建設を開始した2006年から7年経った現在では全体の70%が完成、残すは日本領内の離れた都市や海外と空路で繋がる空港を残すのみだった。

 

 

 

          ◇◇◇

 

   2013年 4月7日 PM 19:30

 

 日没後の闇に包まれた東京上空を巨大な影が飛翔する。

 

 ジェット戦闘機特有の大気を切り裂く鋭い轟音が撒き散らされ、ある地点を目指して旋回する機体。それを追うように戦闘機に似たシルエットが続いた。

 

 2機が目指すのは進入灯で彩られた滑走路。アプローチのため後者が着陸コースを取るが、前者の機体は滑走路の横に建てられた格納庫前目掛けて飛行する。

 

 

「例の機龍が来たぞ! 整備隊は点検に備えろ」

 

 格納庫前では何人かの整備士が待機していた。入り口付近の誘導灯に照らされた機体──九式機龍A型が背部の戦闘機を連想させるバックユニットのターボファンエンジンを停止させ、脚部のスラスターから排気熱を吐き出してゆっくり降下していく。

 

 その直後に滑走路で後者──AC-4 おおとりが着陸するのと、九式機龍A型が着地するのはほぼ同時だった。

 

 

 

          ◇◇◇

 

 総司令部から辞令が下った事を葉山少佐から聞いた俺と少尉は、九式機龍でアカデミー──新品川EDF国際総合士官学校に移動した。

 今はここの事務科の男性候補生、第2教育大隊の第5期生の案内で主任教官室前に来ていた。

 

 ちなみにここは6年前に第1期生を迎えているため、それから数えて彼は5期目の先輩、俺は1年経って編入する第6期生だから後輩になる。

 

 目の前の先輩がドアをノックした。

 

 

「家城教官。着任予定の士官2名をお連れしました」

 

『入りなさい』

 

「失礼します」

 

 部屋の主から許可を貰い、先輩に続いて少尉と俺の順でドアをくぐった。

 

 部屋は思ったより簡素な内装だった。

 資料やファイルに纏めた書類を収納する本棚、ある場所にある記念館等一部を覗いて今や珍しい『三式機龍』の模型。あとは部屋の窓際に執務机があるだけで、そこには一人の女性が腰掛けていた。

 

 

「EDF日本支部八王子基地所属。倉田 直哉少尉、着任の挨拶に参りました」

 

「同じく神山 勝一准尉、着任の挨拶に参りました」

 

「新品川EDF国際総合士官学校の主任教官、家城 茜(やしろあかね)少佐よ。ギャオス討伐任務の帰投後にすぐこちらへ飛んだそうね、ご苦労だったわ。楽にして」

 

 俺と少尉の挨拶を聞いた女性、家城少佐は執務椅子から立ち上がり労ってくる。

 ちなみに家城少佐はグレーを基調としたコートにベルト、黒い手袋といった服装だ。

 

 

「ありがとう、金居候補生。下がって良いわよ」

 

「はっ、失礼しました」

 

 退室を許可された金居先輩が敬礼して部屋から出た。

 

 

「改めて、新品川EDF国際総合士官学校にようこそ。こんな時間帯だけど、EDFの学舎(まなびや)を代表して歓迎します」

 

「家城少佐、さっそくお聞きしても?」

 

「何かしら?」

 

 少尉が手を挙げながら聞くと家城少佐は促した。

 

 

「感謝致します。まず、自分達のここで担う役割はなんでしょう?

 自分と准尉は今までコンビで任務に当たってきました。ここに転属しても、機龍隊としてはどうなのです?」

 

「その質問に対する答えとしては、貴方達はコンビを解消しないわ。

 こちらでも経歴を見せてもらったけど、今までバディとして組んでいたようね。歩兵として活動することを考慮してそうなったんでしょうけど、こちらでは機龍に乗って実戦は殆ど無いわ。同時に前線で歩兵としての活動もなし。

 そのため、貴方達二人は第2教育大隊第2機龍小隊と支援小隊にそれぞれ教官をしてもらいます」

 

「緊急の召集を受ける場合はあるので?」

 

「怪獣による大規模な侵攻があれば可能性はあるわ。ただし、基本的には後方配備になると思う。ただでさえEDFは人手が不足している、前線に送って喪うわけにはいかない。他に質問は?」

 

 淡々と説明する家城少佐の言葉は現在のEDFの実情を表していた。

 

 元々、EDFは各国の正規軍から優秀な兵士を募り、足りない分は民間からスカウトして各方面軍各支部を構成する側面があるからだ。

 しかも民間の入隊者は退役軍人だったりフライトが好きな人間だったり、あるいは漁師だったりと様々。それら雑多な職業の人間を鍛える期間もあり、発足当初は手も頭も回らない状況だったらしい。

 

 

「以上であります。ありがとうございました」

 

 少尉もその発言からそれを感じ取ったらしく、疑念が一切ない納得した表情で頷いた。

 

 

「それと神山候補生(・・・)。貴方は明日から少尉です。こちらに下った辞令で昇進したと聞いているわ」

 

「……自分がですか」

 

「機龍科の教官をやるなら少尉が最低ラインよ。それに…………貴方の立場を考えれば、階級が少し高い方が調度いいでしょう」

 

「…………了解しました」

 

 今はそう答えるしかない。俺は与えられた役割をこなすだけだ。

 

 

「既に夜更けね。案内役を呼んであるからあとは寮に移って貰います。ただ最後に、これだけははっきりさせておくわ」

 

 そろそろ話を締め括ると思ったが、家城教官は俺に視線を合わせながら言った。

 

 

「アカデミーは士官候補生の学舎、過程を受けるのに一般人も超能力者も関係ありません。

 例え超能力者がここの教官になるとしても、それで生じる困難を乗り越えられるよう全力でサポートする。

 それはアカデミーを代表して、EDF日本支部少佐、家城 茜の名において保証するわ」

 

 家城 茜。

 

 EDF日本支部がまだ特生自衛隊だった時代、2003年の品川防衛戦に始まり、その2年後に組織がEDFに吸収されてからはその一員に。

 更に4年後の2009年。東京を襲った1000体以上に及ぶギャオスの群れが襲来した第三次ギャオス迎撃戦では、当時開発中だった新兵器『第2世代型MFS──形式番号M F S-09(九式多目的戦闘システム)』通称九式機龍の試作1号機を駆り、多数を撃破して勝利に導いた英雄。それが目の前の女性だった。

 

 当時の災害の渦中には俺もいた。まだ俺は中学生で、休日を自宅で過ごしてたらいきなり警報が鳴って幼なじみの少女と避難した。

 俺が自分の能力を世間に晒したのはそれからすぐだった。銃撃と爆音鳴り響く危険地帯で逃げ遅れた俺と彼女はギャオスに捕捉され絶体絶命だった。その窮地を脱するにはそれまで秘匿していた能力で、差し迫る脅威だったギャオスを撃破するしかない。

 

 斯くしてそれは成し遂げられた。だが同時にEDF経由で俺の存在は国連に見付かり、その日のうちに身柄を確保された。

 それまで一緒だった彼女とは当然だが離ればなれだ。彼女は超能力者ではないし、軍人になるのに適切な年齢でもない。

 

 そんな俺がEDFに入って機龍隊に志願したのは、目の前の家城教官が切っ掛けであるのは間違いなかった。

 4年前の避難する途中で俺は見た。群れで迫るギャオスを、鋼鉄の銀龍を手足のように動かして殲滅する光景。当時の俺が機龍隊を志すのはそれで十分過ぎた。

 

 

「…………そこまでして頂けるなら不満は一切ありません。ご期待に添えるよう全力で職責を全うします」

 

 だからこそ、家城教官の宣言に俺は敬礼で応える。横では少尉──倉田先任少尉が倣うように敬礼してるのが気配で分かった。

 

 

「では退室なさい。明日から他の第6期生が編入するから、早めに寝ておくように」

 

「はっ、夜分遅くに失礼しました」

 

 それからすぐ、タイミングよく第5期生の先輩が案内に現れてそのまま退室。

 先導されて入ったのは3階建ての職員寮だった。そこからは待っていた寮長の案内で倉田少尉と同じ部屋に入り、運び込まれた荷物を解くのは明日にして、部屋に据え置きのベッドを整えてから就寝した。




今回出てきた内容について補足を。

まず登場した家城 茜少佐はゴジラ×メカゴジラに登場した女性で、ゴジラFWの地球防衛軍高官が着ているグレーを基調としたコートになっています。

また、プロローグから何度か出てきたアルビノタイプという単語は、ガメラ4に出てきたアルビノギャオスになります。詳細は省きますが、アルビノタイプは通常のギャオスよりは強いです。

超能力者については、今後更新する話で説明回を投稿するので、今月中には投稿すると思います。

以上、補足は終わりです。
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