地球防衛軍~駆け抜ける強風~   作:東部雲

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家城「何でこんなに遅くなったのかしら?」

えー、それは、ですね(汗)

家城「正直に言いなさい。先生怒らないから」

今書いてる二つの艦これ小説やったり、鋼鉄小説は度々内容を修正したり、あとはやっぱり二○ニコを視聴してました。

家城「もう少し早く出来なかったのかしら?」
ゴゴゴゴゴ

途中からモチベ削られたので執筆が遅延したのもあります。あと他の作者様の小説も面白いですし。
(汗)ダラダラ

家城「次からはもう少し早くね。今夜あげてから明日も投稿するでしょ?」

はい。世界観の説明などの関係で、2話分書き貯めました。なので明日の夜、続けて投稿します。

家城「ならお仕置きするのは辞めてあげるわ。他の小説でもやられてるだろうし」

お気遣い感謝します。
ドゲザッ
では大分時間かかりましたが第2話です。今回は伏線を投下するだけの話なので、短いです。明日投稿する第3話はこの倍はあるので、そちらが本体みたいなものです。では、どうぞ。


第2話 第6期生

 唐突な転属の辞令、俺と倉田少尉を出迎えた家城教官との対面から翌朝。

 

 八王子基地の頃から叩き込まれた習慣により05:00(マルゴーマルマル)時、倉田少尉とほぼ同時に起床し、制服に着替える。

 EDFの下士官と尉官は黒を基調としたコートにベルト、赤い腕章がセットの制服を屋内、あるいは平時で着用することが義務付けられている。身嗜みを整え、それに着替えるまでが俺の今まで繰り返してきた起床後の過ごし方だった。

 

 

「今日は俺以外の第6期生が来るんだよな」

 

 昨夜家城教官から告げられた通りならその内の何人かは俺が担当する候補生で、同時に同じ過程を経験する同期のはずだ。

 

 

「よし、行こうぜ。08:30(マルハチサンマル)には第6期生の入学式だからな。急いで飯食って寮を出ないと」

 

 倉田少尉が促してくる。部屋には事務処理に使うパソコンが置いてあり、少尉が言った通り第6回入学式があるため、教官枠で参加する旨の通知が届いていた。

 

 ちなみに職員寮もだが、第1~第2教育大隊それぞれに割り当てられた二つの学生寮などは食堂を備えており、国籍を問わず調理する人材が配置されているらしい。世界中から教官と候補生が集まるので当然と言えば当然かもしれない。

 

 

「そうですね、行きましょう」

 

「別に階級は同じだしタメで良いぞ?」

 

「先任は貴方ですから」

 

「相変わらず硬ぇのな。まぁいいや」

 

 諦めたように溜め息をつく元上官。時間も惜しいのでさっさと動くか。

 

 

 

          ◇◇◇

 

          08:25

 

 あれから職員寮の食堂で朝食を済ませ、俺と倉田少尉はアカデミー内に建設された多目的大型ホールの構内で待機していた。

 

 建物は外観、内装共に一般の講堂と大差がないようだ。同じ場所では第1、第2教育大隊の主だった教官数十名、そして今年入学する第6期生がそれぞれの指定された席に着いていた。

 

 その中に、俺はある人物が居ることに気付いた。気付いてしまった。

 

(何故だ……!?)

 

 特徴的な栗色の長髪をした女性だった。彼女は記憶にある人物と顔立ちも酷似していて、この目で見ても未だ半信半疑の俺は視線を離せない。

 

(……!?)

 

 だからだろう。俺からの視線を感じたのかこちらに向いて、視線が合うと目を丸くした。

 俺は反射的に視線をずらすが、彼女の姿を認識してから一つの疑問が脳裏に過った。

 

(何故彼女が、アヤがここにいるんだ──!?)

 

 

 四年前、国連に身柄を確保されて以来離別していた、幼なじみだった小林 彩音(こばやしあやね)がそこにいた。

 

 

 

          ◇◇◇

 

          09:30

 

 衝撃的なかつて親しかった幼なじみとの再会があった入学式典から1時間後、俺は先任の教官達と共に第2教育棟、第2ミーティングルームで第6期生達を出迎えていた。

 内部は候補生用の座席が半擂り鉢状を描いて配置されており、俺は教官として壇上の後方に控えている。

 

 第6期生のなかにアヤ──小林候補生がいるのは予想外だったが、今の俺は候補生以前にEDFの兵士であり教官だ。私情のみで動くわけにもいかない

 

 

「全員、注目!」

 

 壇上の家城少佐が号令を発し、それを聞いた候補生達の視線が集中してきた。

 

 

「みんな集まってるようだし、自己紹介させてもらうわ。私は家城 茜、階級は少佐。

ここ、新品川EDF国際士官学校、通称アカデミーの第2教育大隊で機龍科の教官、二個教育大隊の主任教官を兼任させてもらいます。

 

貴方達はこれから2年間、私達教官の指導のもと訓練と知識習得の日々を送ることになるけど、不安に思うことはないわ」

 

 自己紹介してから俺を含む第6期生のこれからについて告げた。

 

 

「時間ももったいないし私から自己紹介は以上でおしまい。次は他の教官に自己紹介してもらうわね」

 

 家城少佐が号令を発すると陸軍、海軍、空軍に対応した十コースある兵科の教官達が自己紹介していく。

 

 

「機龍支援科の教官として着任した倉田 直哉だ。階級は少尉で九式機龍の整備とおおとりのパイロットをしてる。同じ機龍支援科なら俺と同じくらいの作業量を求められるが、気楽にいこう。よろしくな?」

 

 倉田少尉はフレンドリーな挨拶だった。まぁ、普段から行動を共にしていたので予想通りだった。

 

 次は俺の番だ。

 

 

「機龍科の教官として着任した神山 勝一だ。階級は少尉だが、俺は……先日まで日本支部に所属した超能力者だ」

 

 最初に言っておくべき事だけ、前置きとして言っておく。それに対する同期達の反応は、全員ではないだろうが露骨なまでの嫌悪を含んだ視線だった。それを気にせず話を続ける。

 

 

「驚いたかもしれないが、話を最後まで聞いてほしい」

 

 そう言って頼むと、視線自体はあまり変わらないが同期達は聞く姿勢に入ってくれた。

 

 

「ありがとう。それで話の続きだが、俺はあくまで機龍科の教官であり、士官候補生でもある。俺が教官として受け持つのは第2教育大隊第2機龍小隊のみで、あとは候補生という扱いになっている。

 

…………それを踏まえた上ではっきりさせておく。俺が超能力者だからと、何か言いたいことがあるなら直接言いに来い。陰でこそこそするのは卑怯ものがすることだ。意見したいことがあるならいつどこでも話そう。

 

俺からは以上だ」

 

 言いたいことだけ言って下がる。少々長い自己紹介だったが、今までの体験したことを思えば、最後にあれだけは言っておきたかった。

 

 一方で同期達を見てみると、その反応は様々に分かれていた。今言った発言で隣の候補生と顔を見合わせる者、何かを考えるように無言で俯いてる者、ヒソヒソと何か呟いてる者もいた。

 

 それでは進まないため室内にいる教官の何人かから注意が飛び、やがて静かになった。

 

 

「…………今の神山候補生が言ったことについては、今後各自で考えてくれると嬉しいわ。続いて次の教官の方、自己紹介をどうぞ」

 

 俺の自己紹介による同期達の様子を見た家城少佐は、そう言ってフォローを入れてくれた。昨夜の宣言は嘘ではなかったらしい。

 

 そうした緊張感で教官勢による自己紹介は終わり、第6期生と担当の教官達はここで解散となった。

 

 

 

          ◇◇◇

 

          10:02

 

 約20分で終わった第6期生に対する教官の自己紹介が終わったあと、俺はある区画に足を運んでいた。

 

 何でも、俺と同じ超能力者に割り当てられた隔離区画らしい。と言ってもそこが寝泊まりする宿舎とかでは断じてなく、訓練用の場所とのことだ。

 家城少佐曰く、これからお世話になる場所だから見てくるようにとのことだ。そこまで訓練の必要性がある能力じゃないんだが、まあ人生どうなるかわからないしな。

 今歩いてる場所は隔離区画の手前から少し進んだ地点で、コンクリートの壁の内側にある通路が続いており、閉鎖的な雰囲気がした。内壁から冷たい空気が肌に伝わってくる。

 

 それは少し歩くとコンクリートの通路を抜け、その先には頑丈そうな金属製の自動ドアを備えた真新しい建物が見えた。

 

 だがそこで、背後に気配を感じた。

 

 

「ッ!」

 

 反射的に前に転がってかわした。急いでさっきまで立っていた場所を見ると土埃が舞っていて、黒いツナギの上に防弾装備を付けた戦闘服姿の少女が立っていた。

 

 

「────やはりかわすか。以前より腕をあげたな? 勝一」

 

「……藤宮准尉か」

 

 俺が知っている相手だった。俺は国連に超能力者として身柄を確保されてから、サイキックセンターに保護されていた。その時に知り合ったのが目の前の彼女だったが。

 

 

「いい加減、挨拶がわりに能力で攻撃するのやめろ。例え受けてもすぐに治る(・・・・・・・・・)とはいえ、危ないだろう」

 

 藤宮 静利(ふじみやしずり)

 

 さっきも書いた通りサイキックセンターで保護された頃から知り合った少女だが、能力を盤石に使えるようになった頃から今みたいに攻撃してくるようになった。

 勿論、彼女からすれば大ケガまではさせるつもりもないらしい。何でも、俺が凌げると分かってるからだそうだ。俺の能力はそんな万能でもないんだけどな。

 

 

「別に構わないだろう。君なら捌けると分かっているのだ、念力(テレキネシス)なら少しくらい平気だろう? 爆熱圏(ムスペルヘイム)を使うわけでもない」

 

「そういう問題じゃないだろ。それで? 君が特殊訓練区画の案内役か」

 

「そうとも。家城少佐に頼まれてな、地下2階から3階までを案内しよう。君も能力訓練で世話になるだろうしな」

 

「近いうちにそうするよ。案内頼む」

 

「フッ、了解した」

 

 EDF御用達の黒い士官服についた土を払い、藤宮准尉の先導で中に入った。




前書きでも書きましたが、明日も書き貯めた第3話を投稿します。世界観を明らかにする説明回になりますが、今後少し説明回が続くと思います。

次の投稿は第4話、第5話が書き終わってからと思うので、また時間がかかるかもしれません。
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