侍戦隊シンケンジャーの最終回近くなり、気になるシーンが見に止まりった時に書いたものを加筆したものです。
 なので、かなり前のものです(笑)
 

 ちなみに気になったのは

 血祭りドウコクが、薄皮太夫の壊れた三味線を自分の鎧の一部を使い修復するシーンです。


 登場人物の姿や声を思い出しながら、読んでもらえると喜びます(笑)


 では…。



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侍戦隊シンケンジャー 妄想最終回

 それは、圧倒的な強さ。

 

 血祭ドウコクの力は強く、六人のシンケンジャーでも刃(歯)が立たない。

 

 シンケンジャー全ての攻撃は血祭ドウコクの硬い鎧に弾かれる。

 

 だが、倒れても立ち上がる。

 

 そして、立ち向かって行く!

 

 それを心が折れない限りと繰り返す。

 

 そして、六人は次第に傷付いていく…。

 

 

「喰らいな!」

 放たれる斬撃。その衝撃で吹き飛ばされる。そして、今は地面に伏している。

 

 ドウコクは右肩に、剣を担ぐ様にしながら、

「どうした? もうお仕舞いか? 積年の怨み、またまだ晴れちゃあいねえぜ。」

 愉しそうに笑う。

 

 シンケンマルを杖にし、片膝を突きながらシンケンレッドは、

「まだ行けるな。」

 皆に問う。

 

 無言で頷く五人。

 

 傷付いた身体に鞭打ち、よろよろと立ち上がる。

 

 

 愉しそうなドウコクは、

「そうこなくちゃ。まだまだ楽しめるな!」

 声を上げて笑う。

 

 決意の如き強く握りしめたシンケンマル。そして、

「皆、俺の刃を打ち込む隙を頼む。」

 

「任させてください。殿」

 五人を代表し、シンケンブルーが答える。他は、無言で頷く。

 

 

 待ちくたびれたのか、

「相談は済んだかい?」

 肩にかけた剣を『ポンポン』と弾ませる。

 

 

「いくぞ! 皆!」

「おう!」

 力強く…、否、から元気だったのかも知れない。だが、マスクの奥の闘争の炎は熱く燃え上がっていた。

 

 シンケンレッドは、シンケンマルを腰に戻した。

 そして、次に手にし振り上げた烈火大斬刀を左右の手に増やし、二刀流で構える。

 

「そんな事、やってみないと判らないでしょう!」

 闘志が燃え上がるシンケンイエロー。

「そうそう。」

 シンケンピンクも続く。

 

「まだ、そんな口が聞けるとはな。愉しめそうじゃねえか。」

 

「タケちゃんの一撃への道を俺達が作る!」

「いいねえ。それかっこいいよ。」

 シンケンゴールドにシンケングリーンが乗る。

 

 受けるドウコク。

「何をしても無駄だ! てめえらの刃じゃあ俺様の鎧は傷つかねえ!」

 最早、勝利宣言。

 

「やぁぁぁぁぁ!」

 五人の攻撃が、ドウコクへと放たれる。

 

 シンケンレッドは構え、マスクの下で目を閉じる。その時まで。

 

 五人が持てる力全てで攻撃する。それは、一斉攻撃。

 それぞれが持てる力を…、六人なら持てる以上の力を出す!

 

 必死の攻撃を受けながら、

「だから効かねえ!」

 五人の攻撃を受け止め弾く。

 

 

 何度、倒しても起き上がる姿に次第に苛立ちを覚えるドウコク。

 

 そんな心の綻(ほころ)びは、隙として現れる。

 

 

 不意にドウコクに落ちる影。気付き見上げる。

 

「おぉぉぉぉぉ!」

 そこには、烈火大斬刀を二刀振り下ろすシンケンレッドの姿。

「烈火大斬刀! 双炎斬!」

 

「ふん!」

 その掛け声と共に発せられた衝撃波は、纏わり付いていた五人を弾き飛ばし、

「甘えな。そんなんじゃあ!」

 シンケンレッドの攻撃を受ける準備は、終わっていた。

 

「ほらよ!」

 初撃の烈火大斬刀の一刀を刀で弾く。

 

「来な。」

 次は、わざと両手を開き鎧を差し出す。

 

 振り下ろされた烈火大斬刀の二撃目は、ドウコクの鎧の表面を削りさえできなかった。

 

「だから、言ったろ。甘えってよ。」

 本当に返す刀で、シンケンレッドを斬り付ける。

 

 結果。

「グバ…。」

 受け身は無く地面へと叩きつけられた。

 

 だが、闘志の炎はシンケンレッドをまた立ち上がらせようとし、片膝立ちにさせた。

 

「なかなかよかったが…、でも効かねえな。」

 あざけ笑い、足元に膝を突いたシンケンレッドを見下(みお)ろす…、いや、見下(みくだ)す!

 

 

 限界まで開かれた眼(まなこ)に続き、

「な、なにぃ…」

 驚愕の声を上げた。

 

 ドウコクが、そこに見たものは…

 

 自らの体を貫いたシンケンマル!

 

「ば、馬鹿な…。」

 

 そして、その部位の事を、

「そこは…、あん時の…。」

 

 脳裏に薄皮太夫の三味線を治した時の事が浮かぶ。

 偶然にも三味線を治すのに使った鎧の部分、つまり欠損した場所をシンケンマルが貫いていた。

「なるほどな…。これは俺の甘さか…、いや! 俺の執着かぁぁぁぁぁ!」

 

「思い出した。これが痛みだ。」

 よろよろと後ずさるドウコク。

 

 そこから離れ、皆と合流するシンケンレッド。

 

 

「今だ! シンケンマルが貫いたところを攻めるぞ!」

 号令。

「おう!」

 六人の心が一つになり、必殺の陣形を形作る。

「烈火大斬刀大筒モード! 」

 

 シンケンレッドが取り出したのは、姫から託された【炎】ディスク。

 

「いくぞ! 皆!」

 シンケンレッドの号令。

 

 撃ち出された最後の一撃。

 

 【炎】のディスクは、皆の思いを力に変え、シンケンマルが貫いた突破口からドウコクを貫く!

 

 流れる沈黙。それは、まるで時が止まった様に。

 

 

 ゆっくりと後に倒れるドウコク。

 

 大爆発!

 

 それは、シンケンジャーの勝利の花火。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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