BLEACHの世界に最強になって転生 番外編   作:アニメ大好き

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お久しぶりです、アニメ大好きです。
7月も終わりに近づいてきたのに再びコロナの脅威が日本全国に!
皆様もコロナ、そして今後の熱中症等に気を付けてください。

今回は肘神さまさんが好きと言っていたキャラの登場です。
そして世界は数年前に原作が完結し、アニメ第三期が未だに来ないあの作品です。
それではどうぞ。



7話 誇り高き武人 前編

首都東京…その中でも1番の都市新東帝都。

この街では今、超巨大企業【M・B・I】の社長御中広人(みなか ひろと)による鶺鴒計画が行われている。それは108羽のセキレイと言われる者達の中から一羽だけが葦牙と言われる運命の相手と共に生き残りをかけたサバイバルゲームである。

 

その帝都内の東西南北の内3つのエリアを縄張りとしている南の葦牙、東の葦牙、西の葦牙という最強とも言える3名の葦牙、そして【M・B・I】の狗と言われているが、最強クラスのセキレイによって構成されている執行部隊【懲罰部隊】がいる。

 

そして今全てのセキレイが羽化(葦牙とキスする事で可能)した事により鶺鴒計画はさらなるステージに入った。

 

しかしその瞬間この世界もまたある者の不穏な影が忍び寄っていた。

 

 

 

 

 

 

 

ある夜の【M・B・I】の本社。

 

「これがセキレイとか言う奴らのリストか」

 

そのある一室に一つの人影が一台のコンピュータを操作していた。

 

その男(?)はM・B・Iの本社に侵入しデータベースにアクセスし登録されているセキレイと葦牙のリストのリストを開く。そして脇から一枚のCDを取り出し機会にへと挿入する。さらに端末を操作に画面上に「データを保存しています」と表示され緑色のバーが空白の部分を埋めていく。

そしてバーが完全に伸びきり画面上から消えるとCDを取り出しケースにしまう。

 

「よし、このデータがあれば…」

 

「誰だ!?」

 

後ろから光に照らされ振り向くと見回りの警備員がライトを翳し立ち塞がっていた。

 

「お前ここで何をしている!」

 

「フン、貴様に言うことは何もない」

 

その男(?)は警備員の目の前から消えると、(警備員)の腹部に衝撃が走り蹲る。痛みに耐えながら上を見上げるとさっきの男(?)が見下ろしていた。何が起こったのか分からないまま警備員は意識を失ってしまう。

 

「心配するな、無抵抗者に命までは取らん。それに今から引き上げようとしていたところだ」

 

男(?)はその場を後にする。そして部屋には倒れた警備員と光で暗闇を照らしている電源が付いたままの一台のPCのみとなった。

 

 

 

 

 

そしてそれから数日が過ぎたある日の夜。

 

 

一本の刀を持った1人のセキレイが帝都のとある場所で戦っていた。その近くには葦牙と思われる人物が彼女の戦いを見守っていた。しかし戦況は良くないようであった。

 

「ハァ、ハァ、何なんだコイツ」

 

彼女の身体には身体中に傷跡が付いており、息も荒く消耗していた。片や相手の方は汗一つかいておらず一切の疲れを見せない。

 

「どうしたこんな程度か?調べた所貴様等セキレイは戦う存在、言わば戦士だ。中には戦闘タイプではない奴もいるようだが、その戦闘系の奴でもこの程度とは。正直期待外れにも程があるな」

 

「こォんのォ〜.…嘗めんじゃねェ!!」

 

侮辱された彼女は刀をややがむしゃらに振り回した。対峙者は持っていた剣で防ぎながら受け流していた。互いの武器がぶつかり合い力比べに持ち込むが、体力の消耗もあってセキレイの方が押し切られ始める。彼女は一旦態勢を立て直そうと後退し距離をとる。だが…

 

「これ以上やっていても時間の無駄だ」

 

対峙者が彼女の目の前から消えたと思うと後ろに立っており持っていた剣をゆっくりと収めた。すると彼女の身体に斜めに斬られた後が現れそこから大量の血が吹き出し彼女の周りを赤く染め上げ彼女はその場に倒れる。そして首筋の後ろにあった鶺鴒紋(セキレイが羽化した証)が消えた。

彼女の葦牙の男性が近寄り必死に名前を叫ぶが閉じた目蓋が開くことはなかった。鶺鴒紋の消失────それはそのセキレイが機能停止した証拠である。その現実に男性は彼女の名前を叫びながら抱き抱え泣きじゃくっていた。

 

対峙者はそれを見届けると声をかけるも何をするでもなく、静かにその場から立ち去っていた。

 

 

 

そしてその日同時に複数の場所でセキレイが何者かに襲われ機能停止した。

 

 

 

────────────────────────────────────────

 

 

 

帝都の北エリアにある木造アパート【出雲荘】。そこに住んでいる冴えない顔の男性【佐橋皆人】。新東大学を受験しているが2浪してしまっているちょっと悲しいと言うか可哀想な男。そしてこの男もまた葦牙の1人。

 

「ふぅ〜、今日も平和だな」

 

彼は今再受験に向けて勉強していたところで、一段落したので一息入れようと思った時…

 

「皆人さ〜ん!」

 

…突如部屋の扉が開かれ1人の女性が入ってきて詰め寄る。

 

「む、結ちゃん!?どうしたの?」

 

「皆人さん、今日はお天気がいいですから一緒にお散歩に行きましょう」

 

この元気一杯の女性が【結】セキレイNo.88、佐橋皆人が2度目の桜が散った(2浪が決定)日に出会い、彼が一番最初に羽化させたセキレイでもある。

天然な子で尚且つ戦闘好きで最初の頃は相手がセキレイだと知ると御構い無しに戦闘を開始したりしていた。しかしここ(出雲荘)の大家さんのお陰で今では少し慎みを覚えて見境なく戦う事はなくなった。

さらに見かけによらずかなりの大食いであり、10人前をアッサリ平らげてしまうほど。攻撃系統は拳系。

 

「これ結、本妻の我を差し置いて皆人の側に近寄るでない!」

 

この高飛車な女性が【月海】セキレイNo.09、皆人が4番目に羽化させたセキレイ。シングルナンバーの1人で戦闘力は一般のセキレイと比べても高い方である。

しかもプライドも高く、羽化前は葦牙の事が嫌いで目の前に現れた皆人を頑なに否定し殺そうとまでした。しかし羽化した今では自ら正妻を名乗り程彼にゾッコンであり、共に最強のセキレイを目指している。能力は水を操る力である。

 

「お兄ちゃん、くーも一緒に行くの〜!」

 

こっちの小さい子供は【草野】セキレイNo.108、皆人が2番目に羽化させたセキレイ。みんなからは「くーちゃん」と呼ばれている。主な能力は植物の成長させ自由自在に操る力。

しかしまだ子供なためか感情が高ぶると暴走させてしまうのが難点。

この子も皆人が好きで「お兄ちゃん」と呼んでいる。

 

「あらあら、あの子達本当に元気ね」

 

四人の様子を屋根の上で見ながら酒を汲んでいる女性は【風花】セキレイNo.03、皆人が5番目に羽化させたセキレイ。

元々はある人物に恋をしていたが振られてしまったため、自分の探しの旅に出ていきたがいつの間には地酒巡りをしており酒好きになってしまったのだと言う。

因みに皆人に惚れたのはその元彼に似ていたからだと言う。能力は風を操る力。

 

視線を皆人達から酒が入った器に向けるとと風が吹き水面を靡かせる。

 

「なんか不穏な風…嫌な感じ」

 

しかしその吹いた風に嫌な雰囲気を感じっていた。そしてその予感は的中するのであった。

 

 

 

 

 

 

所変わって出雲荘のとある一室。しかしそこが部屋と言えるかは謎である。何故ならその部屋は窓一つ無く複数のコンピュータ、そして入り口は壁でカモフラージュされているため、正に秘密の部屋と言うべきか。その部屋に今二人の人影があった。

 

「松、イキナリ呼び出してどうしたんだい?」

 

今話しかけた人が【焔】No.06、皆人が6番目に羽化させたセキレイ。普段は「篝」と言う偽名を使っている。元々身体の調整が不安定で性別が不安定であった上に、力が暴走して身を滅ぼしそうになった。しかしそれを皆人が助け彼のセキレイになった事により、身体の調整が落ち着き暴走も止まった。因みに身体が落ち着いたことにより女性の身体になったが癖で一人称は「僕」である。能力は炎。

 

そしてもう一人の眼鏡をかけた怪しさ全開の女性が【松】セキレイNo.02、皆人が3番目に羽化させたセキレイ。セキレイの中でも一、二を争う程の頭脳の持ち主でコンピュータのハッキングもお茶の子さいさい。しかし戦闘に関しては皆無。今は訳あって【M・B・I】から追われる身となっており出雲荘に隠れて暮らしている。そして篝曰く【エロ魔神】でもある。

 

「篝たん、先ずはこれを見てほしいですよ」

 

松がコンソールを操作すると、一つの画面にある画像が映し出される。それは機能停止したセキレイのデータであった。

M・B・Iはセキレイや葦牙、そして機能停止したセキレイの情報も全て管理し保存しているのだ。しかしその機能停止したセキレイのデータには大きく『勝者不明』の文字があった。

 

「…松、これは…」

 

「見ての通りですよ。『勝者不明』このセキレイが倒された時には誰もいなかったんです」

 

セキレイにと戦いのルールがある。相手のセキレイを倒した勝者はM・B・Iが回収に来るまでその場にある。それが倒した者への責めてもの礼儀とのこと。しかしこの『勝者不明』と言うことは倒されたセキレイの近くには誰もいなかった。つまり倒された後そのまま放置されていたということ。

 

「まさか彼女が…」

 

篝が言う彼女とは『比礼のセキレイ』である。白い布を靡かせ東の葦牙「氷峨泉(ひが いずみ)」の命によって標的のセキレイを次々に襲っていた。そう…()()

実はその正体は出雲荘で暮らしていたセキレイであるNo.10【鈿女】。彼女の葦牙である女性が病院で長期入院しているのを利用されて氷峨の命令を受けている。このことを知っているのは風花、松くらいである。しかしその彼女はこの前氷峨のセキレイ達から結達を守るために機能停止した。だからそんなはずなのにっと篝は動揺する。

 

「いえ、それはないと思うです。次にこれを見てほしいですよ」

 

しかし松はその可能性を否定し、端末を操作すると更に機能停止したセキレイの情報を映し出す。そしてそのセキレイ達にも『勝者不明』の文字が。

 

「このセキレイ達はほぼ同時刻に別々の場所で機能停止した。いくら何でも比礼のセキレイ1人では不可能ら、つまり襲撃犯は複数の可能性があるです」

 

「でもそれだったら東の葦牙のセキレイ達と言う可能性も…」

 

「…松もそれは考えたです。でもこれを見てくださいです」

 

さらに端末を操作すると今度は機能停止したセキレイのその直後の映像が映し出される。その身体には刃物のような物で斬られた切り傷や腐食痕、そして火傷の後があった。

 

「このセキレイが負わされたのは火傷、つまり炎の攻撃を受けたですよ」

 

その理屈に間違いはないのだが、疑問に思うところはそこではない。炎の能力を使うセキレイは篝、基焔だけである。しかし火傷の後、つまりこのセキレイはセキレイ同士の戦闘で機能停止したとは考え難いのだ。

 

「それに先日のニュースのこと覚えているですか?」

 

約一週間程前セキレイゲーム参加者全員を騒がせるほどの大事件が起こった。その内容が…

 

 

 

 

 

『昨夜M・B・Iの本社に何者かが侵入した模様です。一室の前に一人の警備員が気を失って倒れておりましたが、命に別状はないとのことです』

 

 

 

 

 

 

現在もその犯人は捕まっておらずM・B・Iが懸命に探している。

…ここで思い出してほしい。M・B・Iにはセキレイや葦牙のデータを保存してある。そしてこのニュースが報道された時期と多数のセキレイの機能停止した時期が近い。つまり…

 

「あのニュースで言っていたM・B・lの本社に侵入した奴がこの事態を引き起こしていると言うこと…」

 

「…その可能性が極めて高いです」

 

その日の夜に何者かが侵入してセキレイと葦牙の登録データが盗み、そこから得た情報でセキレイ達を次々襲っていると言うのであればこの事態にも納得がいく。そんなことを考えていた時…

 

 

 

 

 

ドカーーーン

 

 

 

 

 

…とあるモニターの方から爆発音が聞こえそっちの方へ視線を向ける。それは散歩に出かけた皆人達の様子を監視していたモニターであった。

 

「ッ!?」

 

「これは!?」

 

そして2人が眼にしたのは皆人達がある存在に襲われている光景であった。

 

 

 

────────────────────────────────────

 

 

少し前に遡り散歩に出かけた皆人御一行。右には結が、左には月海が腕を絡め寄り添い、草野のことくーちゃんは皆人の足にしがみ付いており──────ある意味男の夢を実現していた。

 

「これ結!あまり皆人に抱きつくでない!」

 

「でも、月海さんも皆人さんに抱きついていますよ」

 

「我は皆人の本妻じゃ。故に妻が夫に寄り添うのは当然のことじゃ」

 

「結も妻ですから皆人さんと寄り添います」

 

「ウゥ〜、くーも妻だもォ。だからくーもお兄ちゃんと一緒だもォ」

 

「これお主ら!エーイ、いい加減皆人から離れんか!!」

 

「ちょ、ちょっとみんな落ち着いて(汗)」

 

皆人の本妻(自称)の月海は、結の行動が気に入らず口を出すが、天然である結の方が一枚上手のようでさらに皆人に寄り添い、それに釣られてくーちゃんまでも詰め寄り益々ヒートアップする。色んな意味で大変な男である。

 

「ッ皆人!」

 

「皆人さん、危ない!」

 

「えっ!?」

 

しかし突如何か気配を感じ結と月海は、皆人を抱え後退する(くーちゃんは皆人の足にしがみ付いているのでそのまま釣られて後退しています)。すると次の瞬間…

 

 

 

 

 

ドカーーーン

 

 

 

 

 

 

…上空から何か降り注ぎ大爆発を起こした。そしてその場所の地面からは煙が上がり小さなクレーターが出来上がっていた。

 

 

 

「ほぉ、今のを躱すとは中々やるなァ」

 

 

 

煙の向こうから声が聞こえ視線を向けると、複数の影が足音を立てながら近づいてくる。しかし現れたのはセキレイでも葦牙でもない、いやそれどころか人とは言えない姿であった。全身甲冑に身を包んでいる黒い鎧武者、そしてその背後には複数の人ならざる存在が控えていた。

 

「何者じゃお主ら、セキレイではないな」

 

「フン、俺達を貴様等のような存在と一緒にするな。だが今までの奴らとは違い少しは骨がありそうだな」

 

その鎧武者は先程の攻撃で、結と月海が並のセキレイより強いと言うのを見抜いた。事実出雲荘の大家さんに毎朝鍛えられていることもあって実力は少しずつ上がってきている。恐らくセキレイ中では戦闘力は高い方でないかと思う。すると月海が皆人達3人の前に出る。

 

「結、ここは我がやる。汝は下がっておれ!」

 

「あっ!月海さんズルイです。結も戦いたいです」

 

「何を言っておる!これはセキレイ同士の戦いではない。奴らは何者かも分からぬ故、現状では実力も分からぬ。もし奴らが卑劣な輩なら皆人を巻き込んでくるやもしれぬ」

 

皆人のセキレイになる前までは、日々戦闘に身を投じてきたと言っても過言ではない。故にこの男(?)から強者のオーラを感じ取り皆人に危害を加えないようにしようと前に出た。

そして相手はセキレイではない為、「戦いは1対1」と言うセキレイ同士の戦いのルールが通用するとも限らない。それにセキレイの中には不意打ちして倒そうとした輩もいた。だから結に皆人とくーちゃんを守るように勧めた。しかし…

 

「それに戦いは1対1じゃ!じゃからお主は皆人を守ってやれ」

 

…どうやら戦いは1対1と言うのは自分の中では守りたいらしい。

 

「ほぉ、貴様のその戦いおける誇り(プライド)……気に入った!それに煎じて貴様の相手は俺1人でする!お前達絶対に手を出すな」

 

『ハッ!』

 

鎧武者の言葉に後ろに控えていた者達が答えその場で待機する。そして男(?)も一歩前に踏み出し月海と対峙する形で向き合う。

 

「お主、妾の戦い方に賛同してくるとは…以外じゃの」

 

「今言っただろう。俺はお貴様戦いにおける誇り(プライド)が気に入ったったと。それに俺自体卑怯な手を使うのは好ましくないからな」

 

「お主の戦いにおける誇り…妾も気に入ったぞ。なら我も全力を持って戦うこととしよう」

 

月海も鎧武者はお互いの戦いにおけるやり方に気に入り、歓喜を震わせ全身全霊で戦うと宣言した。

 

「セキレイN「No.09の【月海】だろ、知っているぞ」なっ!?汝、何故妾の名を知っている!」

 

「何簡単なことだ。確かM・B・Iとか言ったか?そこのデータからお前達セキレイの情報を調べたからだ」

 

この時月海は先日偶然食事の時に放送されていたニュースの内容────『M・B・I本社に侵入者が出た』────を思い出した。

 

「まぁ、俺が貴様を戦う相手に選んだのは、()()()関係しているがな」

 

「?…まぁ良い。我の前に立ち塞がる者は全て敵、セキレイであろうとなかろうと関係ない。全力で相手をするまでじゃ!!」

 

「ほぉ、貴様の戦いに対する想い…やはり俺達は気が合うようだ。貴様が俺と同じ武人であればいいライバルになっていたかもしれん」

 

「我もじゃ。ここまで息が合う者がいたとは思わなかったぞ」

 

鎧武者は月海の戦いへの想いが自分と似ていることから、互いに最高の戦いが出来ると歓喜した。しかしそれがターゲットである存在であることに「惜しい」さを感じている。それは月海も同じ感情らしい。

 

「では早速戦いを始めたいところじゃが、その前に────汝、名を名乗ってもらおう。知っていたとは言え我は名を名乗ったのじゃ。汝も名乗るのが通りと言うものであろう」

 

「…それもそうだな。では名を名乗っておくとしよう。俺は【サーガイン】。俺が所属する軍では俺のことを『誇り高き武人』と呼ばれている」

 

名を名乗り終えると鎧武者───サーガインは両肩に収納されていた二本刀「巌流剣(がんりゅうけん)」を抜き構える。

 

「シングルナンバーの実力、見せてもらうぞ」

 

「では……参る!」

 

サーガインは構えたまま走り出し、月海は手先から水を放出─────互いの誇りを掛けた戦いが始まった。

 

 

 

─────────────────────────────────────

 

 

そして皆人達3人は、月海の戦いを少し離れた場所から見守る。

 

「お兄ちゃん、つーちゃん大丈夫だも?」

 

「大丈夫だよくーちゃん。月海は強いから負けないよ」

 

「いいな月海さん。私も戦いたかったです」

 

「む、結ちゃん…」

 

草野が心配するのを皆人が安心させようとしている中、結は彼女も戦いが好きなため月海が1人で戦いを挑んだのを羨ましいがっていた(前に月海が戦闘を開始した時後ろで目をキラキラさせていたことがある)。そんな時…

 

 

「おい、小娘暇なら俺達が相手してやるぞ」

 

 

…声がした方へ顔を向けると鎧武者───サーガインの後ろに控えていた数人が立ち塞がっていた。

 

「君達はさっきの人の。結ちゃん相手にしてちゃ「本当ですか!?」ッちょッ結ちゃん!?」

 

得体のしれない相手からの誘いを皆人は結に断るように言おうとしたが、当の結は目をキラキラさせ期待の眼差しをしていた。

 

「サーガイン様があのセキレイの小娘とお一人で相手をされることになったから、俺達も暇になっちまったからな。それにお前を戦いたかったみたいだし丁度いいだろう」

 

「ハァァ〜(キラキラ)ならお願いします!!」

 

結は丁寧にお辞儀をして感謝の言葉を述べる。

 

「へへへ、なら俺が相手をしてやるルー」

 

「あ、おい待て!ズルイぞ!」

 

「早い者勝ちだルー」

 

前にで出来たのは、両手にはボクシンググローブのような巨大な拳、胸には6つの絵が書かれたルーレットを付けた全身が機械で出来たカンガルーである。

 

 

「セキレイNo.88結、拳系です!」

 

混沌(カオス)No.64(セセンタ イ クアトロ)【カンガルーレット】だルー!」

 

 

お互い自己紹介を終えると両者走り出し拳と拳をぶつけ合う。

 




と言うことで今回の十一刃はサーガインです。
因みに「混沌」は以前アンケートを行なって肘神さまさんからアイディアから頂きました。ありがとうございます。
何故サーガインが月海を指名したのかは次回明らかなります。それまでサーガインの階級が何なのか予想しながら待っていてください。

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