BLEACHの世界に最強になって転生 番外編 作:アニメ大好き
私は昨年色々と大変な年でした。1月の中旬に働いていた職場が一度閉店しリニューアルオープンしましたが、系列会社が変わったことで方針や体制が変わり慣れるのに時間が掛かりました。
さらには12月の上旬、今までこの作品の下書き含め使っていたノートアプリの無料プランの制限が大幅に縮小されてしまい荒れました。中旬にはいぼ痔の治療を行いまして…。
兎に角今年はメンタルとお金をかなり消費したと思います。
なので今年は健康とメンタルをコントロールしていきたいと思います。
今回で眷属との戦いは最後になります。
それでは、どうぞ。
ステージのとある広場。そこには3人の女性がいた。
「一体何なんですの、今回の相手は!?」
「落ち着いてください、レイヴェル様」
「そうです。一旦落ち着きましょう」
「これが落ち着いていられると思ってますの!!」
大剣を背負った女性と十二単を着用した和風の女性が、ドレスを着た【レイヴェル】と言う荒れている女性を鎮めようとする。だが火に油を注いでしまったようで荒々しさは益々ヒートアップしてしまった。
先の放送から察するに自身の仲間の《兵士》と《戦車》は全滅。《騎士》も1人倒され残っているのは《王》と《女性》、そしてここにいる自分達を含めて5人だけ。最初の戦力の3分の1にまで減ってしまった。しかも相手の戦力は未だに無傷。この戦力差は絶望的、落ち着けと言うのが無理な話である。
「このままではマズイですわ。私の家は疎か悪魔の未来が…」
先のパーティで乱入したデストロイヤーが言った『負けたら悪魔を滅ぼす』と言う言葉。最初は自分達を翻弄するための脅しだと思っていた。だが眷属達が次々と倒されていき、しかもその全員転移されず命を落としている。ここで漸くあの言葉は脅しでも冗談でもないことを理解した。今の状況が進めば間違いなく自分達、否悪魔に
「おやおや、自分達の現状に随分と追い詰められているようですね」
…追い討ちを掛けるように不気味な声が聞こえてくる。大剣を背負っていた女性は剣を手に取り構え、和風の女性もレイヴェルを守るように辺りを警戒する。
「何処にいる!姿を見せろ!」
剣を構えた女性が声を張り叫ぶと、突如上空から無数のトランプが降り注ぎ花吹雪のように舞う。するとそのトランプは一箇所にへと集まりだし竜巻の如く回転する。そしてトランプが一斉に弾け飛ぶと、そこには背中に4本の剣を背負ったピエロが立っていた。
「フフフ、言われた通り出てきて差し上げましたよ」
「貴様、何だ今のは!?巫山戯ているのか!?」
「巫山戯ているとは侵害。これは私なりの挨拶ですよ」
「戯言を…私はライザー様の《
「ライザー様の《
「これはどうもご丁寧に。では此方も名乗っておくとしましょう」
ピエロは右頭部に手を翳すと、そこから【3】の数字が浮き上がってきた。
「私は第【3】の死刃───《
ピエモンと名乗ったピエロは紳士のような振る舞いで自己紹介をする。
「生憎、貴様なんかと宜しくする気はない!」
シーリスは背負っていた剣を引き抜き走り出す。しかしピエモンは顔色一つ変えずその場から動かないでいた。その余裕な態度にイラッとするが、今はその気持ちを押し殺し剣を振り上げ勢いよく振り下ろす。だが当たる直前ピエモンは軽く飛び上がり回避。
「つれない方ですね。【トランプソード】!」
背負っていた4本の剣を投げ飛ばす。シーリスは持っていた大剣で弾き返すが、剣は意志を持っているかのように変幻自在に飛び回り襲い掛かる。右往左往から一斉に襲い掛かり腕や足に傷が付けられていく。
「まだまだいきますよ、【トイワンダネス】!」
逆さず腕を下から上へ振るうと地面を抉る程の衝撃波が襲い来る。リーシスは持っている大剣を地面に刺し踏ん張る。攻撃が止んだ瞬間シーリスは走り出し突撃する。
だが突如彼女の足元の地面から玉乗りのボールが飛び出し、そのまま曲芸の如く玉乗りを披露することに。しかしバランスが上手く取れず、たった数秒で転げ落ちてしまう。
「シーリス!」
「貴方には此方をご堪能してもらいましょう!」
すると今度は美南風の足元から 一本の板が飛び出し端と端が合わさり《回し車》にへとなる。それが動き始めると美南風も自然に足を動かし始める。次第に回るスピードは速くなっていき、着ている服装もあり、足がもたれ転んでしまう。そしてそのまま遠心力によって彼女自身も回りだしてしまう。
「フハッハッハッハッハッハッハッ、アハッハッハッハッハッハッハッハッハwww」
その滑稽な光景にピエモンは大爆笑。完全に遊ばれている、と言うより彼には初めから真面目に戦う気配が感じられなかった。
「貴様、この戦いを何だと思っている!もっと真面目に戦え!!」
そんな遊び半分なピエモンにシーリスは怒り心頭。命を賭けた戦いにこんな巫山戯たことをされて黙っている程お人好しでない。ピエモンは飛び回っていた剣をそれぞれの鞘にへと仕舞い口を開く。
「…貴方、何か勘違いしているじゃありませんか?」
「何ッ!?」
「私達は主君であるデストロイヤー様からの命を受けこのゲームに参加しているだけに過ぎません。言うならば私にとってこのゲームは文字通りゲーム、遊びみたいな物なのですよ」
淡々と恐ろしいことを言うが、そこに『悪意』が全く感じられなかった。何故なら今言ったようにピエモンからすれば、この戦いは単なる《遊び》同然。遊ぶのに悪意と言うモノがあるだろうか?答えは否。遊びに悪意も善意もないのだから。
ピエモンの冷酷さ言うより、何を考えているのか全く掴めない不気味な雰囲気にたじろぐ。
「コイツ…イカれている」
「ところで先程から気になっていたのですが、彼方にいる方は何故戦わないのでしょうか?」
自分達がいるのは戦場、戦いの場。それなのに戦闘が開始されてから援護もせず、ただ傍観しているだけのレイヴェルに疑問を持ち質問するピエモン。
「彼の方は戦わん。《僧侶》として参加はしているが観戦のみだ。彼の方の名は【レイヴェル・フェニックス】」
「フェニックス…成程、貴方方の主人の親族の方ですか。しかし観戦
『観戦だけ』その答えに益々疑問を持つ。戦闘が不向きで戦えないとしても、仲間のサポートやリアス・グレモリーの眷属にいた《僧侶》のように回復をさせる手もある。だがそれもない。なら何故ここにいるのか訳が分からない。
「それはライザー様が…」
聞けば「妹萌え」とかで羨ましがる奴がいるから、そんな連中への当てつけとして形だけ眷属にしているとのこと。つまり彼女が
「…成程、理由は分かりました。しかし戦えもしないで此処に居られると目障りですね!」
何処からともなく掌サイズの白い布を取り出した。それを投げるとヒラヒラと舞いながらその大きさは大きくなっていき、人1人を覆える程の大きさになりレイヴェルに覆い被さった。
「な、何ですの!?これは!?」
抜け出そうと踠くが振り払えない。するとバチバチと紫の電流が走り布が崩れ落ちる。まるでレイヴェルが溶けてしまったように。
ピエモンが近づき布を引っ剥がすとそこにレイヴェルの姿は何処にもなかった。
「レイヴェル様!?貴様、レイヴェル様を何処へやった!」
「何処っているじゃないか此処に。ほら」
問われた質問にピエモンは冷静に答え右掌を見せる。そこにはレイヴェルそっくりの人形があった。
「レイヴェル様の人形?まさか!?」
「そう、このまま居られても目障りなだけなので人形になっていただきました。それに彼女があの男のご兄妹と言うことは、同じ力を持っている。つまり『死なない』と言うこと。それ永遠に痛め付けることも可能ですが、それでは女性に対して失礼と言うもの。だから人形にして生かすことにしてあげたのです。もっとも今の彼女に意識はありませんがね」
シーリスは戦慄した。彼女は最初このゲームのルールを聞いた時、自分達の負けは絶対にあり得ないと思っていた。何故なら
彼女の主人であるライザーと妹のレイヴェルはフェニックスの血を宿す者、故にどれだけ攻撃されようが倒すことは疎か傷一つ付けることは出来ない。だから
しかしそのレイヴェルは人形にされ実質戦闘不能。このままでは
「勝利する方法は一つではない。こんな風に倒すことは出来ないとしても、封じ込めることは可能なのです」
『ライザー・フェニックス様の《僧侶》1名…リタイア』
今のやり取りを一部始終観ていたグレイフィアは、レイヴェルが試合継続不可能と悟りリタイア報告を流した。そしてピエモンは人形となったレイヴェルを腰に付けた。
「さぁ、お喋りは此処までにしてゲームの続きをするとしましょう」
────
悪魔の未来を《
『ライザー・フェニックス様の《女王》…リタイア』
…未来を託した《女王》だったのだから。
────────────────────────────
少し時を戻そう。ピエモンとシーリス達の戦闘が始まって間もない頃、少し離れた上空に1人の女性が待機していた。
「フフフ、いい具合に意識が向こうに向いているわね」
「最悪
眷属が次々と倒され、残っている戦力も数えるだけ。だったら責めて1人だけでも倒しておこうと考えたのだが、蓄積され大きな火球となった魔力の塊は下手すれば味方ごと巻き添えにしかねない。しかも『帰還されない』と言うことは命の保証は出来ない。だが…
「悪いわねシーリス、美南風。でも貴方達の犠牲は無駄にしないから安心しなさい」
…彼女はそんなことお構い無しに火球を放とうとした瞬間、一筋の小さな閃光が火球を貫き消滅させた。
「な、何が起こったの!?」
「不意打ちとは随分な姑息な手を使うな、《女王》さんよ」
後方から男性と思わしき声が聞こえ振り返ると、髪が逆立ち耳がエルフのように尖ったヤンキーぽい青年が浮遊していた。
「貴方、いつの間に!?それに何で私が《女王》だっと知って…」
「相手の情報を知っているのがお前達だけだと思うな。このゲームが始まる前にお前達の情報を調べさせてもらったんだよ」
何で自分が《女王》なのかと驚くユーベルーナ。しかしゲーム開始の1時間前、自分達は《
「そう。なら改めて名乗っておこうじゃない。私はライザー・フェニックス様の《女王》【ユーベルーナ】よ」
「俺は死刃の1人、【クローズ】。我が主人、デストロイヤー様の命によりテメェを始末する。だがその前に…」
指をパチンっと鳴らすと、頭上に紫色の膜が展開され広がっていき自身のユーベルーナを包み込み巨大な球体になる。
「こ、これは!?」
「この結界はあらゆる攻撃を通さん。外側からも内側からもだ。出たければ俺を倒す以外方法はないぜ」
ユーベルーナは勝つためなら味方を傷付けることにも躊躇いがない。ピンチにならば盾に使われる可能性もある。外部から遮断させたことで加勢させないのも含め、姑息な手も封じ込めたのである。
「しかし、仲間を犠牲にしてまで敵を殲滅しようとするとは…」
「あら?何か言いたげね。でも私達の作戦に貴方が口出しすることなんてないじゃないかしら?」
ユーベルーナは先の自分の行動に罪悪感どころか、自分が悪いと思ってさえいなかった。
そもそも彼女は仲間意識は低い方。
「確かに俺がテメェの作戦に首を突っ込む気はねェ。だが今のテメェの行動は俺達の主君《デストロイヤー様》が嫌う行動なんだよ」
デストロイヤーにとって、自分の軍の者達のことを大切な存在────家族も同然。現に友子と胡蝶の2人が攫われたことで全勢力を持って悪魔と全面戦争を行おうとしていたのだから。
クローズは《死刃》の中では残忍な性格をしているが、従属官を始め仲間に対する意識はちゃんと持ち合わせている。
「あらあら。仲間を犠牲にするのが嫌いだなんて…アンタの主君って随分甘ちゃんなのねェ。まぁ、貴方や
ユーベルーナは、
「そう言えば貴方はさっき私を始末するって言っていたけど、それは無理ね。何故なら貴方は此処で、私に消されるんだから!」
自身の前に魔法陣を展開し、自身と同じくらいの大きさの火球を発射。放たれた火球はクローズにへと命中し爆発が起こる。
「フフ、跡形もなく吹き飛んだかしら…エッ!?」
自慢の攻撃をマトモに受けたことで倒したと思うユーベルーナであった。しかし爆煙の中から人影が見えると無傷のクローズが姿を現す。
手を抜いたつもりはない。それに
「どうした?俺を消し飛ばすんじゃなかったのか?」
「クッ…人間が!調子に乗るな!!」
見下された態度を取られたことで激怒し、杖の先端に魔法陣を展開させると、今度は火球を3発連射させる。クローズは右手を前に出すと、迫り来る火球をなんと素手で跳ね返してしまった。それも3発全て。
「なッ!?」
「おいおい、《女王》ともあろう者の攻撃がこの程度な訳ないよなぁ?」
あり得ない状況であった。今まで戦ってきた対戦相手の中には、自信と互角に戦える程の実力も勿論いた。最近では自分を追い込んだリアス・グレモリーの《女王》だろう。だが自身の攻撃を素手で弾き返した者は1人もいなかった。
しかも
「今度はこっちから行かせてもらうぞ」
クローズは右掌を向けると、そこから黒紫色のエネルギー弾は発射。先の状況に唖然としてたユーベルーナは、咄嗟に反応し魔法陣の防壁を展開し攻撃を防ぐ。
それを確認したクローズはエネルギー弾を連射、ユーベルーナも防護壁をそのまま維持し続ける。移動範囲が制限される結界内では、下手に動き回るより防御する方が正しいだろう。
だがクローズのエネルギー弾は1発1発の威力が自身の魔力弾と同程度、下手すればそれ以上の威力を有している。しかも時間ロスもなく正確に撃ち続けているため動くことが出来なかった。防護壁を維持するのも魔力を消費するため、今の状況が続ければ魔力切れになってしまう。
どうすればっと考えていると突如攻撃が止んだのだ。「どうした」と疑問に思った瞬間、腹部に強烈な痛みが生じる。
何故ならいつの間にか目の前にクローズがおり、彼の拳がユーベルーナの腹部に打ち込まれていた。身体がコの字に曲がり、ユーベルーナは吹き飛ばされ結界に直撃し口から赤い液体を吐き出す。
「どうだ。少しは自分の愚かさを知ったか、《女王》さんよぉ?さっきテメェがデストロイヤー様に言った侮辱について今ここで謝罪しろ。そうすれば苦しまず終わらせてやってもいいぜ」
「…フフ」
「?」
「…フフフフ、《人間》にしては面白い冗談を言うじゃない。私が謝罪?あんな甘ちゃんな奴に?あり得ないわね。確かに貴方が強いのは認めるわ。でもその
こんな状態であってもまだ憎まれ口が吐けるとは、ある意味大したものである。
「それに貴方を倒せば、この勝負は勝ったも同然なんだから」
「?何故そう思う?」
「簡単よ。あの魔力量の魔力弾、私でも捉えることが出来ないスピード、そして私をここまで追い詰める強さ、貴方がこの集団のトップに間違いないわ!」
あの少しの戦闘から分析し、堂々と言い切るユーベルーナ。
もし自分の推測が正しければ、ここでクローズを倒す、最悪相打ちになったとしても、残りは彼よりも階級が低い死刃のみ。つまりトップを倒せば、自分より強く、フェニックスの
「それに、私にはこれがあるの!」
何処からか小さな瓶を取り出すと、その中に入っている液体を飲み干す。すると負っていた傷が消え、魔力も完全回復してしてしまった。
《フェニックスの涙》。服用すればどんな傷をも癒し、体力も完全回復してしまう某漫画に出てくる回復アイテム同様の力を持った物。
「…完全回復したか」
「そう、この《フェニックスの涙》を使えば私は何回でも回復出来る。これで仕切り直しになったわね」
回復したことで少し眉を顰めたクローズに、してやったりな表情を浮かべるユーベルーナ。今回のゲームのルールに『回復アイテムの持ち込みは禁止』なんてない、故に持ち込んだからと言って『卑怯だ』何だと言えない。だから自分が不利なったことで内心焦っていると思ったのだ。
さっきの戦闘であれだけの威力の光弾を連射したのだから、相手もそれなりに体力を消耗しているはず。なら完全回復した今の自分なら勝ち目はある。そう思っていた…
「ハッ?」
「治ったから何だ?回復したから何だ?それで俺に勝った気でいるとは予想以上におめでたい頭してるな、《女王》さんよぉ」
…しかしクローズの反応は予想に反し全く動揺していなかった。それどころか回復しても関係ない、興味がないと言わんばかりの無関心であった。
「それに俺が死刃のトップ?ハッ、だったらお前は飛んだおめでたい頭をしてるな!」
クローズは右裾を捲ると右腹部に数字が刻まれているのが見えた。だがそれを見てユーベルーナは唖然とした。何故なら、そこに刻まれていた数字は自身の予想していた数字と違かったのだから。
「嘘…」
「嘘じゃねェ。俺は《
衝撃的な事実にユーベルーナは言葉を失う。
「それと、さっきから俺のことを『人間』って言ってるがなぁ…」
クローズは片腕を上げると手の部分が一瞬光ると…
「エッ?」
…左側を何かが通り過ぎると同時に変な、嫌な音が聞こえた。ゆっくりと視線を自身の左腕にへと目を向ける。そこには本来ある筈の自分の左腕が無くなっており…
「ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ーーー!!」
自分の現状を理解し始めると痛みに耐えられず叫びを上げながら、赤い液体が噴出する左腕があった根元部分を残っている右腕で押さえる。
「…俺を『人間』なんかと一緒にすんじゃねェ」
クローズが明らかに「私は不機嫌です」と分かるほどの表情を浮かべると、結界がブルブルと震え始める。それはまるで結界が怯えているみたいに。
クローズは怒っていた。自身を《人間》と勘違いしていたこともそうだが、ユーベルーナは
クローズが足を一歩前に出すと、ユーベルーナは残っている右腕と両足で後退りしようとする。その姿はなんとも滑稽でさっきまでの威勢は面影もなかった。
「く、来るな!!来るなバケモノォォォォ!!!」
だが壁際だったためこれ以上下がることは出来ず、恐怖に駆られた彼女は杖を向け火球を連射する。
だが冷静さが掛けているためか、攻撃は的外れな所ばかり飛び交い、正確に放たれた火球もクローズに払い除けられてしまう。そして自身の目の前まで来ると、ヤケクソになったように杖を振って追い払おうとする。が、頭身部分を片手で掴まれると手刀で真っ二つに折ってしまう。そしてもう片方の手で髪を掴まれ、彼の目線と同じ高さまで無理矢理顔を持ち上げる。
「お願い…許して…」
「…許してだぁ?巫山戯んな。テメェはデストロイヤー様を一度ならず二度も侮辱した。俺個人としても許せねェんだよ!」
「いや…死にたくない……助けて…助けてください…」
さっきまで威勢が嘘のように弱々しくなっており、顔は涙でグシャグシャ、もはや別人である。
しかし戦意喪失したからと言って手を向くほど彼は甘くない。右手に自身の力の一部を一本の剣にへと具現化させ握り、ゆっくりと振り上げる。
「恨むならデストロイヤー様の怒りを買った、テメェのバカな主人を恨むんだな」
そして剣を勢いよく振り下ろしユーベルーナの胴体を真っ二つに斬り裂いた。
「我が主人────デストロイヤー様の怒りを買った時点でテメェ等は終わっているんだよ」
掴んでいた髪を離すと同時に結界を解除し、ユーベルーナの亡骸は重力に沿ってそのままピエモン達がいる広場にへと落下した。
『ライザー・フェニックス様の《女王》…リタイア』
─────────────────────────
そして現在。ユーベルーナの亡骸がフィールドに落下してすぐ、クローズはピエモンの近くにへと降りる。
「いつまで遊んでいやがる。さっさと終わらせろ」
「相変わらず貴方はせっかちですね。貴方もあの《女王》と、もう少し楽しんでも良かったのではないですか?」
「テメェこそ無駄に遊び過ぎなんだよ!それともこれ以上デストロイヤー様を待たせる気か?」
互いの意見が噛み合わないため歪み合いをしだすが、デストロイヤーの名前を出された途端、ピエモンの顔付きが変わる。
「やれやれ、もう少し遊んであげたかったのですが…仕方ありませんね」
ピエモンはパチンっと指を鳴らすと、未だに動いていた回し車が消え美南風が解放される。長時間回り続けていた彼女は、フラフラしていた。
「名残惜しいですが、そろそろフィナーレといきましょう。【エンディングスナイプ】!」
両手を合わせ銃の形にすると、人差し指から透明な衝撃波が高速で放たれ、まだ足元がおぼつかない美南風の腹部に風穴が開いた。
「エッ…一体何…が」
頭が回っていなかった彼女は、何が起こったのか分からないまま膝を突き仰向けに倒れ絶命した。
「美南風!?」
「余所見してる場合ですか?」
後方からピエモンの声が聞こえ反射的に振り向いた瞬間、白い布が覆い被さる。そしてレイヴェルの時と同じように電流が走るとその場で崩れ落ちる。そして布を引っ剥がすとシーリスの姿は無い。代わりにピエモンの右掌にはシーリスそっくりの人形が握られていた。
『ライザー・フェニックス様の《騎士》1名、《僧侶》1名…リタイア』
「はい、終わりましたよ。これでいいでしょ」
「…テメェ、何でトドメを刺さなかった?」
「?」
「その
「彼女はただ傍観していただけの
ピエモンは人形となったシーリスをレイヴェル同様腰に付ける。
「ケッ、まぁいい。これで残るはあの
遂に
これで眷属は全員ヤラれました。次回はいよいよあの焼き鳥野郎に鉄槌、いや制裁を下します。
戦闘を行なっていない死刃はまだ階級が明らかになっていない3名、果たして誰が最強なのか皆さん予想して待っていてください。
感想等あればお願いします。
今年もよろしくお願いします。
死刃のトップは誰だと思う?
-
ゼルドリス
-
ルーチェモン・フォールダウンモード
-
サンダールJr.