BLEACHの世界に最強になって転生 番外編   作:アニメ大好き

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どうもアニメ大好きです。

早速ではありますが、私は暫くは投稿速度が落ちると思います。理由は活動報告にありますのでそちらを確認ください。
ですのでこちらの作品の投稿します。

タイトルで察している方もいると思いますが今回でレーティングゲーム回は終了、そして悪魔に裁きの鉄槌が降ります。

それではどうぞ。


11話 レーティングゲーム 終幕 悪魔最後の日

 禁手を使用し【赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)】を装着した一誠。掛け替えのない仲間達を守るため、今サンダールJrに立ち向かおうとしていた。

 

『行くぜ!』

 

 背中のブースターを点火させ加速し拳を突き出す。サンダールJr.は『赫悪彗星刀(シャークすいせいとう)』で防ぐが、威力を殺すことが出来ず後方へ吹き飛ばされる。

 

『まだまだ!』

 

 

 

『10』

 

 

 

 間髪入れず背中のブースターを点火させサンダールJr.へ迫る。

 

「チッ」

 

 何とか踏みとどまったサンダールJr.は【自在縄】を放ち一誠を拘束しようと絡みつく。しかし縛り上げようとした瞬間、縄は切れてしまいそのまま顔面に拳を撃ち込まれ、木々を倒しながら吹き飛ぶ。

 

 

 

『9』

 

 

 

『どうだ!お前のそんな攻撃、この鎧には効かねェんだよ!』

 

 先程までとは一変、あれ程力の差を見せつけたサンダールJr.を一誠が圧倒している。僅かだが希望の光が見えてきたか。

 

 

 

『8』

 

 

 

「確かに遥かにパワーアップしているようだ。正直驚いたぞ。だが貴様はまだその力を使いこなせていないだろう」

 

 起き上がったサンダールJr.も一誠の過剰なパワーアップには敬意を表する。しかしその割には驚きは薄かった。何故なら見抜いていた、彼が神器の力を充分に発揮していないも言うことに。

 

 

 

『7』

 

 

 

 実は先程から流れているこのカウントは鎧が消えるまでのタイムリミット。つまり今の状態を維持していられるのは残り7秒。それが終われば鎧は自動的に消滅してしまう。

 

「残り僅かな時間で何が出来る?」

 

『それでもテメェをぶっ倒すには充分だ!』

 

 

 

『6』

 

 

 

 一誠はブースターを点火させ再び急接近、対するサンダールJr.も駆け出し迫る。そしてドラゴンの拳と『赫悪彗星刀(シャークすいせいとう)』がぶつかり合う。

 

 

 

『5』

 

 

 

 力の反発で互いに弾かれると、間髪入れず一誠は連続で拳を繰り出す。片やサンダールJr.も『赫悪彗星刀(シャークすいせいとう)』で突き技を繰り出し応戦する。それぞれ攻撃の応酬であった。

 

『ウォォォォォォーーー!!』

 

「ハァァァァァァーーー!!」

 

 

 

『4』

 

 

 

 互いの重い一撃がぶつかると、それぞれ後方へと飛び距離を取る。

 

『コイツで決める!』

 

 一誠は左手を掲げると、緑色の宝玉にエネルギーが凝縮されていく。

 

「良いだろう。なら此方も」

 

 対するサンダールJr.も左掌を向けると、そこに赤いエネルギーの球体が凝縮されていく。

 

 

 

『3』

 

 

 

ドラゴン・ショットォォ!!

 

 

 

虚閃

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォォォ

 

 

 

 

 両者の最大限まで蓄積されたエネルギーが極太の閃光となり同時に放たれ、その中間辺りでぶつかり合う。その衝撃は木々を揺らし辺り一面吹き飛ばす程のものであった。

 リアスと朱乃は動けない木場と子猫をそれぞれ抱えその場で踏ん張り、アーシアは身動き取れないので衝撃波で目を開けられないでいた。

 

 

 

『2』

 

 

 

 威力はほぼ互角両者引けを取らない。しかし一誠にはもう時間がない。このままでは時間切れで敗北する。そうなったらこの場にいる皆んなは勿論、会場や他の何の罪もない悪魔達まで苦しい想いをすることになる。そんなことさせる訳にはいかない。

 

『部長や皆んなは俺を信じてくれてる。その想いに、俺は答えなきゃ───いけないんだァァ!!』

 

 彼のその想いに答えるように、サンダールJr.の虚閃を押し返しだした。

 

「ッな、何ッ!?」

 

 

『1』

 

 

 予想だにしない状況にサンダールJr.は驚愕する。パワーアップしたとは言え《死刃》のトップ3に入る自分が元人間である悪魔の子供に押されるなんて信じた難いことであった。

 

 

『ウォォォォォォーーーー!!行っけェェェェ!!』

 

 

 そして虚閃は押し返され、サンダールJr.を飲み込んだ。

 

 

 

 

『カウントアップ』

 

 

 

 

 タイムリミットを迎え鎧は強制解除され、同時に閃光も止む。煙が晴れると一直線上に抉れた地形が広がっており、サンダールJr.の姿はなかった。

 

「や、やった…やりましたよ部長!!」

 

「エェ、やったわ!イッセー!」

 

「イッセー君、やりましたね」

 

「フフ…流石だよ、イッセー君」

 

「…少し見直しました、イッセー先輩」

 

 一誠がサンダールJr.を倒したことに皆喜んでいる。普段は彼を軽蔑している子猫でさえ褒め言葉を使っているのだから、余程嬉しいのだろう。

 

「あの〜イッセーさん…」

 

「あぁ、そうだった。待ってろアーシア、助けてやる」

 

 一誠はアーシアにへと近づき手裏剣を抜こうとした…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…その時であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グサ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えッ?」

 

「あっ…」

 

 

 突如腹部に痛みを感じ視線を向けると、光り輝く槍の様な物が腹部に刺さっていた。痛みに加え、体力が消耗していたためその場で倒れてしまう。

 

「イッセー!!」

 

「イッセーさん!!」

 

『イッセー君!!』

 

「…先…輩…」

 

 皆急いで一誠に駆け寄る。息はあり何とか意識は保っていた。

 

「な、何が…」

 

「あれ程の力を隠し持っていたとは…驚いたぞ」

 

 後方から声が聞こえ振り向くと所々ボロボロとなっているサンダールJr.が立っていた。

 

「そんな!?あれ程の魔力が通用しなかったって言うの!?」

 

「そうではない。奴の攻撃が当たる直前【虚弾】をぶつけたのだ。もう少し遅ければ一溜まりもなかった」

 

 サンダールJr.は攻撃が当たる直前に、残っていた左手から咄嗟に【虚弾】を放ち衝撃を和らげダメージを削ったのだ。

 

「そう言えばまだ私の階級を言っていなかったな」

 

 サンダールJr.は左胸部分の服をずらす。そこには【2】の数字が刻まれていた。

 

「私は第【2】の数字を持つ死刃、《第2死刃(セグンダ・エスパーダ)》【サンダールJr.】。死刃内ので序列は3番目だ」

 

「…貴方程の力を持っていても、まだ3番目なのね…」

 

「私程の?何を言っている。私は一度も貴様らに全力を出した覚えはない」

 

 サンダールJr.がトップ3に入る実力者なのは前もって言われていたので分かってはいたが、今までの戦闘で本気を出していなかったことは予想外過ぎた。あれで本気じゃなければ本気はどれだけ強いのか知りたい。

 

「さらにもう一つ教えといてやろう」

 

 サンダールJr.の掌を開くと、一誠の身体を突き刺したのと同じ光輝く槍が生成される。さっきは突然の出来事で気付かなかったが、全員その武器には見覚えがあった。

 

「それって、まさか…」

 

「堕天使の!?」

 

「何で貴方が堕天使の武器を!?」

 

「その疑問にはこう答えよう。私の後ろを見てみるがいい」

 

 そう言われ目を凝らすと、サンダールJr.の後方頭上に人影が見える。その姿が次第に把握出来てくると、その人物を見て全員驚いた。何故ならそれは嘗て自分達が倒した存在─────堕天使【レイナーレ】だったのだから。

 

「我々《死刃》にはそれぞれが司る死の形がある。それは時に能力としても現れる。そして私の死の形は【復讐】。私は対峙している相手に復讐の感情を抱く死者の力を一時的に使うことが出来るのだ。そしてこの女は、どうやらお前達に相当恨みを持っているようだな」

 

 レイナーレの身体から発せられるオーラはドス黒く、見ているだけで息苦しくなってくる様な感覚である。

 

 リアスは背中から羽根を出し飛び上がり滅びの魔力を再度放とうとする。だがサンダールJr.は響転で後ろに回り込み、槍で彼女の羽根を斬り裂いた。飛行手段を失った彼女は重力に伴って地面に落下。サンダールJr.もゆっくり降りると、倒れているリアスの頭を脚で踏み付けた。

 

 それを見た木場と子猫は負傷を抱えながらも主人を救おうと最後の力を振り絞り走り出す。だがサンダールJr.は槍を出すと地面に突き刺す。すると2人の足元から大量の光の槍が飛び出し、2人の身体を串刺しにしてしまう。

 

「裕斗!子猫!」

 

「木場君!子猫ちゃん!」

 

「そんな…」

 

 その残虐にして悲惨な光景にリアスと朱乃は叫び、アーシアはショックを受けた。

 

「どうだ。これが私の死の形───【復讐】の力だ!」

 

 先に言ったようにサンダールJr.の死の形である【復讐】は、対峙する相手に復讐の感情を持つ死者の力を使うことが出来る。だがその相手に対する『復讐』の感情が強ければ強い程、新たなる力を身につけることが出来る。つまりレイナーレの一誠やリアス達に対する『復讐心』は強いと言うこと。

 

「私は貴様等を少し見縊っていた。その詫びとして見せてやることにした。この私の力を」

 

 サンダールJr.は再び槍を出し構える。その間に朱乃は残っていた魔力を溜め、死角から全力の電撃を放った。威力も速度も申し分ない、行けると思ったが彼女は気付いていなかった。サンダールJr.の左眼の眼球が自分の方を向いていたことに。

 

 サンダールJr.は持っていた槍を電撃の方へ構えるとプロペラのように回転させ無効化、しかもそれを槍に纏わせてしまう。まさかの事態に戸惑っている朱乃に対し、響転を使い目の前に移動すると、石突部分を彼女に腹部に突き重い一撃を与え気を失わせた。

 

「…小娘、少しそこで寝ていろ」

 

 サンダールJr.は倒れた朱乃を透明なバリアで囲い、地面に座っているリアスにへと足を進める。しかし当の本人はあまりにも残虐な光景を目の当たりにしたことで腰が抜けてしまっていた。

 座り込みながらも無様に後退する彼女だが、一本の木に阻まれてしまい追い詰められる。そしてサンダールJr.が光の槍を出し振り上げたその時…

 

 

「待て!」

 

 

 …後方から声が聞こえ振り上げていた槍を降ろし振り向くと、息を切らしフラつきながらも立っている一誠がいた。

 

「ハァ…それ以上、部長に近づいてみろ…ぶっ飛ばしてやるからな」

 

「イッセー…」

 

「イッセーさん…」

 

「心配…いりません…部長…アーシア。…ハァ…ハァ…。俺はまだ戦えます」

 

 しかし彼の腹部には槍が刺さったままで、大出血している。もはや虫の息に近い。それでも主人や仲間を守るために気合いで意識を保っている。

 

「諦めが悪いな小僧…そんな状態の貴様に何が出来ると言うのだ?」

 

「ウルセェ……ハァ、ハァ…俺は…テメェをブッ倒して…部長も、アーシアも…守るんだ!」

 

 そう言い腹部に刺さっている槍を龍の左手で掴み、痛みに堪えながら引き抜いた。ここで死ぬかもしれないが関係ない。主人にして自分の命を救ってくれた恩人であるリアス・グレモリー、そして彼女同様掛け替えのない存在であるアーシアを守るのなら自身の命など惜しくない。しかし…

 

 

「見苦しいぞ、小僧」

 

 

 …響転で移動したサンダールJr.に頭部を掴まれ地面に打ち付けられる。さらに光の槍を左腕にへ突き刺し、続けて左足、右足、右腕と四肢に一本ずつ刺し動きを封じる。サンダールJr.はそんな無様な姿を晒す一誠のを腕を組みながら見下ろす。

 

「ここまでだ小僧。最後に何か言い残す事はあるか?」

 

「…ぶっ飛ばしてやる…この鮫野郎…」

 

「そうか。では早いとこ────逝け」

 

 そしてサンダールJr.は槍を彼の心臓にへと突き立てのであった。この瞬間今世の赤龍帝は死に至った。

 

「嫌ァァーー!イッセェェーーー!!」

 

「イッセーさぁぁん!!」

 

 リアスとアーシアは涙を流しながら、この世の終わりのように声を荒げた。

 

「よくもイッセーを!!」

 

 激昂したリアスは掌を翳し魔法陣を展開させ、ご自慢の滅びの魔力を放つ。それと同時にサンダールJr.も【虚閃】を放った。両者の攻撃がぶつかり合ったが、それもほんの一瞬だけ。

 本気を出したサンダールJr.(第2死刃)の【虚閃】は滅びの魔力を一瞬にして飲み込み、そのままリアスも同様に飲み込まれ、声も上がることなく影も形も残らず消滅した。

 

 そしてサンダールJr.は残ったアーシアの方へ足を進め、彼女の前で止まる。

 

「小娘、最後は貴様だ。何か言い残す言葉はあるか?」

 

 アーシアは最愛の人である一誠、恩人であり姉とも言えたリアス、さらに自分に良くしてくれたオカルト研究部の部員が目の前で殺される瞬間を目の当たりにしてしまったことによる恐怖と悲しみで震えており、マトモに会話出来る状況ではなかった。

 

「怯えることはない。すぐに奴等に会える…あの世でな」

 

 そしてサンダールJr.は光の槍を振るってアーシアの頸を斬り、頭は地面へと転がり落ちた。

 

「そこそこ楽しめたぞ、悪魔の餓鬼共」

 

 

 

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 一方サーゼクスvsルーチェモン

 

 圧倒的な力の差を見せつけるルーチェモン。それだけでは飽き足らず追い討ちをかける様に、更なる奥の手を出す。

 

「見せてやろう、私の更なる進化を!」

 

 彼の全身から金色のオーラが溢れ出し、その余波による振動が空間全体に響き渡る。まるで空間が怯えているかの様。そしてルーチェモンの激しく輝き出し辺り一面を照らす。あまりの眩しさに顔を腕で覆い隠してしまう。

 次第に光が収まりだし目を開けると、そこには左右の翼が一回りほど大きくなり、頭部には特殊な紋様が描かれた赤い王冠が浮遊させ、身体全身から黄金の輝きを放つルーチェモンがいた。

 

「フハハハハ!見るがいい、この私の究極にして完璧な姿を!今の私は神に匹敵、いやそれ以上の力を持っている。この私の前に平伏すのだ!!」

 

 その姿は正に【神】そのものと言える程神々しいに、サーゼクスは目が離さず動けずにいた。まるで本能が『手を出すな』『逆らってはいけない』と訴えかけているように。だがここで怯んでいてはいけない。必死に訴えかけてくる本能を抑え込み身体を動かす。

 

「…例え君が神だとしても、大切な妹(リアス)や冥界に住まう皆の命を弄ぼうとする君を生かして置く訳にはいかない!」

 

 サーゼクスは意を決し自身の力の全てを解放させ、全身に滅びの力を纏う。すると彼の周囲にある物体が立ち所に消滅していく。

 

 サーゼクスは妹のリアス同様、母親の【滅びの力】を受け継いでいるが、彼の力は比べ物にならない。彼が全力を出せばその周辺にある物を無差別に消滅させてしまう【人型の消滅オーラ】となる。

 ありとあらゆる物を消滅させてしまう存在『破滅の化身』とでも過言ではない。『最強の魔王』の名に相応しい力である。

 

 幾ら強大な力を持っていようとも、本気を出した自分の滅びの魔力なら倒せるだろうと踏んだ。しかしそれは普通の相手ならの話。

 迫り来る【滅びの魔力】にルーチェモンは掌を添えるように触れると、魔力は一瞬にして粒子となり消滅してしまった。

 

「なっ!?私の力を!?」

 

「先程言っただろう?今の私は神を越える力を持っている。そんな私にたった1人の魔王の力が通用する筈がないだろう」

 

 サーゼクスはこの世界に於いては間違いなく最強の魔王だろうが、今回は相手が悪かった。

 ルーチェモンは世界の秩序を創り、世界を完全な物にするために長き間暗黒の時代を創り上げた存在。そして今の彼は神をも凌駕する力を有している。そんな彼にたった1人の力でどうにか出来る筈がない。

 

「しかし貴様の力は実に素晴らしいかった。だからその実力を賞賛し、私の最高の技で幕を降ろすとしよう」

 

 ルーチェモンが両手を合わせると小さな宇宙が創成され、太陽を含めた計10個の超熱光球が惑星直列の様に十字の形となり、放たれるは消滅の光。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【セブンス・ディバイン・クルス】!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その光は地面に直撃すると同時に、瞬く間に空間全体を包み込む。その光を浴びた瞬間、空間は粒子となり消滅していき、その現象はサーゼクスの身体にも及んだ。

 

「クソ…こんな所で……リアス…グレイフィア…済まない」

 

 最後に最愛の妻と妹に謝罪の言葉を述べ、彼の身体は完全に粒子となり消滅。そして粒子となった身体はルーチェモンの頭上にある傲慢の冠に吸い込まれていった。

 

「フフフ。どんな力を持っていようと、この世界最強の魔王の前では無力なのだ!」

 

 

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 会場の悪魔達はモニターを見て固まっていた。赤龍帝含めたリアス・グレモリー率いていた眷属、さらに自分達の最強の魔王までもが倒されてしまった。それはつまり我々悪魔はゲームに敗北したと言うこと。その静寂を破るようにデストロイヤーが口を開けた。

 

「これにてゲームは終了、結果は言うまでもなく私達の勝ちです。よって今から──────貴方達を滅ぼします」

 

 『パチン』と指を鳴らすと会場内に複数の黒腔が開き、中から大量の【アーナロイド】、【バーツロイド】、【イーガロイド】が姿を現した。

 

「貴方達…行きなさい」

 

 その合図と共に一斉に飛び出し会場の悪魔達にへと襲い掛かった。会場はパニックとなり、逃げ惑う者達の悲鳴が響き渡る。

 

 警備兵や一部のプライドを優先した貴族悪魔の応戦によって、1番弱いアーナロイドや数体のバーツロイドには対処することが出来ていた。

 しかし開いている黒腔からメカ人間が次から次へと湧き出る。幾ら弱いと言っても倒しても倒してもキリがない。そして遂に数で押し切られ1人、また1人と倒れていく。もはや会場は狂乱と化していた。

 

「さて、他の皆さんの様子はどうでしょう」

 

 デストロイヤーは自身の周りに複数のモニターが表示し、別の場所に送り込んでいた者達のそれぞれの戦いの様子を観覧する。

 

 

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「ハァ…ハァ…クッ」

 

「ハッ!魔王っと言ってもこの程度、やはり拍子抜けだったな」

 

 サーゼクスと同じ魔王の1人【ファルビウム・アスモデウス】、そんな彼を上級幹部の1人である怪人───【グローザム】が足で踏みつけ見下していた。

 

 何故この様な状況になったのかは数刻前に遡る。デストロイヤーと悪魔の命運を賭けたゲームを行うこと知った彼は加勢するために結婚式場へ向かおうと屋敷を出た時であった。突如自身の前に現れた黒腔から4人の怪人が現れ、吊り上がった眼を持ち全身真っ黒な宇宙人───【メフィラス星人】が口を開く。

 

『…貴方が魔王ファルビウムですね』

 

『…そうだけど〜、君達は誰?僕急いでいるからそこをどいてよ〜』

 

『申し訳ありませんが、それは出来ません。我々の主人にこの先に行かせないようにと言われているので』

 

『ゲームが終わるまで僕を足止めってこと?』

 

『いえ、足止めではありません。…貴方をここで排除しろとのことです』

 

 メフィラスが右腕を前へ突き出し【グリップビーム】を放つ。すると彼の周りにオレンジ色のバリアが展開され防ぐ。その直後魔法陣が展開されエネルギーが蓄積され小さな塊となる。すると今度はグローザムが口から冷気ガス【ヘルフローズンブレス】を吐き出し攻撃するも同じようにバリアで防がれる。

 

『何だ?攻撃をしないのか?だったらこっちはガンガン行かせてもらうぜ!』

 

 攻撃してこない事を悟ったグローザムは右腕から氷の剣【グローザムブレード】を出し斬り掛かる。しかし全てバリアに防がれ、逆にエネルギーの塊はドンドン大きくなっていく。

 

『ハッ!守ってばかりで攻撃しないとは、とんだ拍子抜け魔王だな!』

 

 一向にファルビウムが反撃してこない事にグローザムは警戒する事なく攻撃を続け、槍を突き出したその時であった。蓄積されていた塊は極太の閃光なりグローザムを飲み込んだ。

 

 ファルビウムは生まれながら『あらゆる攻撃を防ぐことが出来る絶対防御の魔力』を有していた。しかも受けた攻撃をカウンターの魔力に転換することも出来る。煙が晴れるとそこには右腕が消失し、身体のあちこちが欠損しているグローザムの姿であった。

 

『ゼェ、ゼェ、どう?そんな身体じゃ〜もう戦うことは疎か、真面に動くことも出来ないでしょ。だから素直に帰ることをお勧めするよ〜』

 

 ファルビウムは息を切らしながらも負傷したグローザムに引き下がってほしいと願い出るが、ある違和感に気付く。それは後方の3人の様子だ。仲間がかなりの重傷を負ったにも関わらず落ち着き過ぎている。目の前の負傷を負ったのは偽物なのか?

 そんなことを思考えているとグローザムが「フン」と笑った瞬間、消失していた腕、そして欠損していた部位が一瞬で元に戻った。

 

『俺の身体が何だって?』

 

 グローザムの最たる能力は再生力。例え身体に風穴が開こうが、真っ二つにされようが、バラバラにされようが瞬時に再生し復活する事が出来る。それによって付いた二つ名が『不死身のグローザム』である。

 

『しかしあんな攻撃が出来るんだな。ならもう少し楽しませてもらおうじゃねェか!』

 

 どうやら今の一撃でヒートアップしてしまったようで、再び斬り掛かってくる。だがその度にバリアで防がれ、魔力のカウンターを喰らう。

 

 しかしその流れを数回繰り返したところで、ファルビウムの顔色が悪くなってきていた。

 

 先に言った通り彼は『絶対防御の魔力』を所持しているが、その魔力は常に防御のオーラとなって発している。言い換えれば常に微弱ながらも魔力を消費しているようなモノ。ただでさえ燃費が良くないと言うのに、魔力のカウンターを一回使うだけでもかなりの魔力と体力を消費する。それを数回も繰り返した為、最初の時と比べ薄くなっていた。

 

 片やグローザムはあれだけのカウンター攻撃を受けても息切れ一つさえしていない。寧ろ攻撃を加える毎に威力は上がっていた。そして突き立てた剣がバリアを貫通、そのもま彼の身体をも貫いた。

 

『グローザム!抜け駆けは許さんぞ!!」

 

 すると左腕が扇上で筋肉と骨が逆転している宇宙人────【デスレム】がその左腕を振ると、上空の空の時空が歪み中から一筋の火球が降り注ぎグローザムの剣ごとファルビウムを吹き飛ばれ地面に倒れ、今に至る。

 

「ケッ、魔王と言っても自分から攻撃しない奴なんてこんなモンか「グローザム」ん?」

 

「どうやらデストロイヤー様の方は終わった様です。此方も終わりにさせましょう」

 

「そうか。ならとっとと終わらせるとするか」

 

 メフィラスに指摘されたグローザムは再度剣を出しファルビウムの背中に突き立てると、彼の身体は忽ち凍り付き『氷の像』となってしまった。

 

「フン、このまま粉々にしてや「待て」あぁ?」

 

「そいつは俺が貰う」

 

 悪魔より悪魔らしい見た目をしている存在───【ヤプール】が手を翳すと、ファルビウムの後方がガラスの様に割れ赤い空間が出現すると、爪の生えた一本の触手がファルビウムを捕まえそのまま引き摺り込んでしまう。そして空間は逆再生される様に元に戻った。

 

「ヤプール、貴様何のつもりだ!?」

 

「デストロイヤー様の命令は奴の始末だったはずだ!それを勝手に!」

 

「なぁ〜に。あのまま始末するより、改造し戦略に加える方が我が主人もお喜びになると思っただけだ」

 

「確かにその方がデストロイヤー様も喜ぶと思いますが、勝手な行動されては困ります。まぁ何はともあれ、これで()()()の目的は完了です。それでは次の目標───冥界(この場所)の制圧するとしましょう!」

 

 メフィラスの合図で、彼を含めた星人達は目の前にあるファルビウムの屋敷へ一斉攻撃し倒壊させ、そこから制圧と言う蹂躙を開始するのであった。

 

 

──────────────────────────────────────────

 

 

「ハァ…ハァ…クッ」

 

「小娘!まだまだこんなもので終わらせないぞ!!」

 

 また別の場所では魔法少女のコスプレをしているババ…女性は同じく四大魔王の1人である【セラフォルー・レビィアタン】が巨大な拳を持った雪男───【ズィー】にボコボコにされていた。

 

 彼女もまた結婚式場へ向かっている道中、黒腔が現れ中からズィーを含めた4人の怪人が出てくる。するとズィー彼女の姿を見た途端、拳を振り上げ襲い掛かってきた。咄嗟に避けるが、振り下ろされた拳は地面にめり込んでいた。拳を引き抜くと小さなクレーターが出来上がっていた。

 そのパワーに驚きながらも彼女も氷の魔弾を放ち反撃する。ズィーの腹部にある鏡に跳ね返され自身がその攻撃を受けてしまう。

 

 ズィーはもう一度拳を地面に打ち付けると、セラフォルー手前まで氷の一本線が形成される。アイスホッケーのスティックを出し、その一本線の上をスケートの様に滑り、スティックを振るいセラフォルーを殴り飛ばす。さらに間髪入れず氷の塊を出現させる。

 

 

『食らえ!【デビルシュート】!

 

 

 スティックを振るい打ち出された氷の塊は勢いを付け、セラフォルーに命中し吹き飛ばした。その場に倒れたセラフォルーは予想外の攻撃に加え想像以上のパワーに受けたダメージは大きく起き上がれないでいた。

 しかしズィーはそんなこと構うはずもなく、容赦なくスティックを振るい彼女をボコボコに殴り付ける。

 

 何故ズィーが必要以上に彼女を此処まで憎悪を抱いているのか、それは彼女のコスプレ衣装(格好)にあった。ズィーは嘗てとある魔法使い達に倒された経験を持つ。『最強』と言う異名を持つ自分が魔法使い如きに倒された。それがどれだけ自身のプライドが傷付いたことか。

 故に魔法使いやそう言う格好をした者を見ると、その時の屈辱が蘇り抑えが効かなくなってしまう。こうなってしまったズィーはデストロイヤーの声さえも聞こえなくなってしまうのだ。

 

「グハハハ、相変わらず凄まじいパワーじゃのぉ、ズィーよ」

 

「でもあれでは私達の楽しみがなくなってしまうわ」

 

「まぁ良いじゃねェか。こうやって観戦しながらの酒も悪くねェしよ」

 

 他3人の怪人───杖を持った犬顔の【ブルラテス】はズィーのパワーに感心し、4人の中で紅一点【ネリエス】ズィー1人で獲物と遊んであることに不満を持ち、鎧武者の【シチジューロー】は酒を片手に飲んだくれていた。

 

 ズィーは倒れているセラフォルーの首にスティックを押さえ付け身動きを封じる。

 

「痛いか?苦しいか?それは全てお前が弱いからだ!己の無力さを悔いながらくたばるがいい。【デビルブリザード】!

 

 口から吹雪並みの冷気を吐きセラフォルーを凍り付かせてしまう。スティックを振り上げると、その先端部分に氷塊を纏わせる。そして勢いよく振り下ろし凍り付いたセラフォルーを粉々に打ち砕いた。

 

「フン、魔王と言っても所詮この程度。闘いなどつまらん」

 

「ちょっと、折角の獲物を独り占めするなんて少し図々しいじゃないかしら?」

 

 ネリエスはズィーが1人でセラフォルーを倒してしまったことに不満をぶつける。

 

「それは悪かったな。だがアイツ以外にも冥界(ここ)には沢山の悪魔がいる。そいつ等の相手はお前達に任せる」

 

「やれやれ、相変わらず物臭な奴よのォ」

 

「結局私達は残り物で我慢しろってこと。まぁ、いつもの事ね」

 

「俺は楽しめれば何でもいいぜ。んぐ…んぐ…」

 

 ズィーの無愛想な態度にそれぞれの感情をぶつけるが3人ともそれなりに納得している様で、視界に映る屋敷に向かっていく。

 

 残されたズィーは1人その場を後にするのであった。

 

 

 

─────────────────────────────────────────────

 

 

 

「クソ…何なんだ…コイツ」

 

「おいおい、魔王の1人と聞いて期待してたのによぉ。弱過ぎて話にならねェじゃねェか」

 

 また例の如く別の場所では、例の如く同じく魔王の1人にして、サーゼクスに並ぶ実力を持つ存在【アジュガ・ベルゼブブ】が最上級幹部の1人にしてデストロイヤーの左腕である鎧を着た二足歩行のドラゴン──【ドレイク】と対峙していた。

 

 何故この様な状況になったのかは数刻前に遡る。デストロイヤーと悪魔の命運を賭けたゲームを行うこと知った彼は加勢するために結婚式場へ向かおうと屋敷を出た時であった。突如自身の前に現れた黒腔から4()()の怪人が現れ、赤い魚顔の怪人───【ダゴン】が口を開く。

 

『…お前が魔王アジュカだな』

 

『…何だお前達は?』

 

『悪いがお前には消えてもらう』

 

 ダゴンが左腕を上げると先陣を切るようにドレイクが剣を振るい緑色の稲妻を放つ。アジュカは即魔法陣を展開し、そこに記されている数式と悪魔文字を高速で動かす。すると稲妻は突然起動を変え上空へと駆け上っていた。

 

『…あれが情報にあった奴の力か』

 

 彼の能力は【覇軍の方程式】と呼ばれている。それは凡ゆる現象を自身が構築した数式方程式で自由に操ることが出来る。故に能力だけならサーゼクスよりも上と思う者も少なくなく、『現悪魔界の超越者の1人』と言われる程。

 

『ほぉ、俺の攻撃を操るとはやるな。ならこれならどうだ!』

 

 ドレイクは片手に黒いエネルギーの球体を作り出し投げ付ける。アジュカは再び魔法陣を展開し数式等を高速で動かし、投げ付けた球体が今度はドレイクの方へと向かう。

 

『何!?どわぁーー!!』

 

 咄嗟のことで回避することも出来ず自身の攻撃を真面にくらい大爆発を起こした。その爆発の威力にアジュカは驚いていた。

 

『(何だあの威力は!?先の雰囲気からして奴はまだ本気は出していない。だと言うのにあれ程の威力。なら簡単に見積もっても奴の力は上級悪魔以上、いやヘタすれば魔王クラスに匹敵するかもしれない)』

 

 そんなレベルの相手にサーゼクスは1人で戦っている、なら早く残り3人を倒して合流せねばっと思っていると、煙の中から傷一つ付いておらずピンピンしているドレイクの姿であった。

 

『あれ程の攻撃を受けて無傷だと!?』

 

『まさかあんなことも出来るとは。だがそれだけじゃ面白くねェ。戦いってのはこう言うんだよ!!』

 

 ドレイクは剣を振るい斬撃を飛ばし魔法陣を展開させる暇も与えずアジュカを斬り裂いた。

 

 悪魔は主に魔力による戦闘が主体であるため、近距離戦を苦手としている者も多い。それは魔王達とて例外ではない。

 アジュカの能力は確かに厄介だが、魔力(遠距離)による攻撃には大きな力を発揮する。故に近距離戦には弱く、さらに言うなら彼は主にゲームの管理を行っているので肉弾戦は皆無に等しいだろう。

 

 今まで味わったこともない痛みにその場で倒れるアジュカ。だがそんなことドレイクには関係ない。倒れている彼の首根っこを掴み無理矢理立たせる。

 

『これで終わるんじゃェ。魔王ならもっともっと俺を楽しませろ!!』

 

 掌から電撃を流し、さらに剣で斬り付け、さらに殴る蹴る等して痛め付ける。苦手な肉弾戦に加え受けたダメージが合わさり、今のアジュカには魔法陣を展開する余力もなく、結果ボッコボコにされ今に至る。

 

「全く、ドレイクは本当に乱暴だな」

 

「だが我々の主君の怒りを買ったのだ。奴も魔王の1人と言うなら、その一族のリーダーの1人しての責任は取るべきだ」

 

「確かにな。ん?」

 

 観戦していたダゴンは何かを感じ取り後方へと振り返る。他の2人も何かを察した様で後方へ視線を向ける。身体を向き直したダゴンはまだ戦闘をしている(遊んでいる)ドレイクに発言する。

 

「…ドレイク、デストロイヤー様の方は肩がついた様だ。そろそろ終わらせろ」

 

「ケッ!もう終わりかよ。仕方ねェ、なら最後に特大のをお見舞いしてやる!」

 

 ドレイクはアジュカを屋敷方へと蹴り飛ばす。そして剣を振り上げるとその先端に緑色の巨大なエネルギーの球体を作り上げていく。それはまさに緑色の太陽と言って過言ではなかった。

 

「食らえェ!!」

 

 剣を振り下ろし巨大なエネルギーはアジュカを飲み込み地面に着弾した瞬間、途轍もない爆音と爆風が発生し、屋敷は勿論辺り一帯は荒地と化した。

 

「これで()()での役目は終わった。我々も本格的に動くとしよう」

 

 ダゴンの発言後、4人はそれぞれ別々の場所へと散り散りになるのであった。

 

 

────────────────────────────────────────────────

 

 

 結婚式会場に放送ルーム。そこではグレイフィアが冥界全域に現状を報告しようと準備していた。そんな時彼女の後方に黒腔が現れると、中から黄金に輝くルーチェモンが現れる。

 

「貴様があの魔王の妻だな?」

 

「貴方は!?」

 

 ルーチェモンが視界に入った途端グレイフィアの表情が怒りと憎しみに染まり魔力弾を放つ。しかしルーチェモンは片手でそれを払い除けた。

 

「ほぉ、この私に対して正面から挑んでくるとは。しかしお前もあの戦いを観ていたなら分かるはずだ。お前では私を倒すことは出来ないと言うことに」

 

 彼女はサーゼクスの『女王』にして『最強の女王』と称され『銀髪の殲滅女王(ぎんぱつのクイーン・オブ・ディバウア)』の異名を持ち、その実力は魔王にも匹敵する。魔王の1人であるセラフォルーと『最強の女性魔王』の座を争った程。

 だが今回は相手が悪い。神を凌駕する力を持ち、現最強の魔王を葬った存在。普通に考えて一対一で真面にヤリあって勝てる筈がない。

 

「そんなことは分かっています」

 

「ほぉ。では何故こんな無駄なことをするのだ?悪魔(お前達)の未来のためか?」

 

「…貴方はサーゼクスを…私の夫を殺した、そんな貴方を許すことは出来ない。悪魔(私達)の未来とか関係ない!今はただ、あの人の仇である貴方を討ちたいのよ!!」

 

 自分よりも強いサーゼクスが手も足も出なかったのに自分が勝てるわけない、そんなことは解りきっている。しかしそれでも一矢報いたい、そうしなければサーゼクスも報われない。何より最愛の夫の仇が目の前にしてジッとしていられる訳がない。

 

「そうか。では慈悲としてお前の夫と同じ思いをさせてやろう」

 

 ルーチェモンは身体から黄金の衝撃波を放ち、部屋一面を吹き飛ばしてしまう。彼女が怯んだその隙に目の前まで移動し必殺技の【パラダイスロスト】を繰り出し大ダメージを与える。

 すかさず左右の掌に白と黒の球体を作り上げ付け球体型の魔法陣を生成、2つ目の必殺技【デット・オワ・アライブ】を繰り出す。魔法陣が弾け飛ぶとボロボロになったグレイフィアが倒れていた。

 そして最後は10個の惑星を出現させ、十時に並べサーゼクスを葬った技を放つ準備をする。

 

「…死ぬのは怖いか?だが心配することはない。お前は夫と同じように私の中で永遠に生き続けるのだ」

 

 そしてルーチェモンはグレイフィアにた【セブンス・ディバイン・クルス】を放ち消滅させ、夫同様傲慢の冠に吸収された。

 

「さて、では私もこの世界の悪魔達に幸せを与えるための準備を始めるとしよう」

 

 ルーチェモンは12枚の黄金の羽根を羽ばたかせその場を後にするのだった。

 

 

 そして冥界のあちこちでデストロイヤー軍の猛攻により冥界は蹂躙され、たった一夜にしてそこに住まう悪魔達は滅ぼされたのであった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────────

 

 

「それでは皆さん。我が軍の勝利及び()()()仲間の歓迎に─────乾杯!」

 

 

乾杯!

 

 

 悪魔を全滅させたデストロイヤー軍の面々は、自分達の勝利に宴を行なっていた。会場には色んな料理や飲み物がズラリと並んでいる。

 

『プハァァ。やはり宴会には酒が1番じゃのォ』

 

「同感だ。しかしいつも飲んでいる酒も良いが、お前が勧めたこのエールって言う酒も味が深く癖になりそうだ」

 

『そうじゃろォ。じゃがそれを言うならお主の清酒と言う酒も中々じゃ。サッパリしていて幾らでも飲めそうじゃ』

 

「そうだろ!ハッハッハッ!!」

 

 ガランとシチジューローは互いに勧めた酒を飲みながら騒いでいた。

 

「お前達、幾ら宴会とは言え浮かれ過ぎるでない。特にシチジューロー、お前は先程も飲んでいたではないか」

 

『硬いことを言うな。宴会の場に酒は付き物じゃろォテ』

 

「その通りだ。それに宴会の場で飲まなければ、いつ飲むと言うだァ?」

 

 飲んだくれている2人にブルラテスが叱責するが、聞く耳持たず酒を飲み続ける2人に頭を抱える。

 

「はぁ〜、おいし〜い♪」

 

 さらに別の所では同じく酒を飲んでいたメラスキュラは、すっかり出来上がっておりその光景に「コイツもか!」と頭を痛める。

 

「むかご、せっかくのいわいのせきなんだから、あなたもたのしみなさいよぉ〜」

 

「い、いえ。私は充分楽しんでいます」

 

「そぉおぉ〜。ならもっともりあがりなさいよぉ〜」

 

 完全に酔っているメラスキュラは従属官の零余子にいつも以上にグイグイと絡んで勧める。

 

「旦那様、こちらのワインも如何でしょうか」

 

「頂こう。…う〜ん、素晴らしい味だ。まさにこの私に相応しい一級品」

 

 また別の場所で《肌黒で少し際どい格好をした女性》がルーチェモンに一品のワインを勧める。そのワインを味わいかなりの高評価に女性は顔を赤くする。

 

「お前達それぞれ目的を果たしたようだな、よくやった」

 

「お褒めに預かり光栄です、ご主人様」

 

「これも全て、貴方が僕達に力を分け与えてくれたお陰です」

 

「はい、自分の力だけでは無理でした。私達は感謝しかありません」

 

「そう謙遜するな。私は力を授けたがそれを使いこなしたのはお前達の実力だ。もっと自身を持つがいい」

 

 サンダールJr.は3人の男女と楽しく会話している。しかしその相手は、なんと先のゲームで対戦していた【姫島朱乃】、【木場裕斗】、そして【塔城子猫】の3人である。しかし3人の表情は何故か清々しく、尊敬にも近い感謝の眼差しを向けていた。

 

 

 他の最上級、上級幹部、死刃、幹部クラスの物達もそれぞれ他愛も無い会話をしながらも、なんやかんだで皆この宴会を楽しんでいた。その光景にデストロイヤーも五体満足の様で、グラスに注がれてある飲み物を口にする。すると…

 

「デストロイヤー様」

 

 …突如第6死刃の【ニワ】が彼の元へとやって来た声を掛ける。

 

「おや、ニワさん。どうしました?」

 

「ハッ!実は折り合ってお話したいことがあります」

 

「…分かりました。では少し場所を移しましょう」

 

 何やら真剣な表情で語り掛けてきたのを察し、宴会場を後にし取り敢えず会議を行った部屋にへと招き入れた。

 

「それでお話とは何でしょうか?」

 

「ハイ!実は願いたいことがあります」

 

「お願い?貴方からそのようなことを言うとは珍しいですね。してそのお願いとは?」

 

「ハッ、それは…」

 




ルーテェモンの真の力は「X抗体」による進化でした。
普通の進化の方も考えていたのですがX抗体の方強い上、「F」様を連想するとこっちの方が展開として想像しやすかったからです。

魔王達の部分の戦闘がグダグダになってしまったかと思いますが、戦闘シーンがあまりにも少なくwiki等の情報を参考にしても私の力ではこれが限界でした(土下座)。

最後の宴会のところで登場したリアスの眷属であった3人に加えて登場した女性誰だか分かりますか?そして何故彼等がここにいるのか、それは次回明らかになります。
と言うわけで次回はレーティングゲーム終了後とその間に起きていた出来事を投稿予定です。
年末か来年の頭に投稿しようと思っていますので、楽しみにしていてください。

感想などあればお願いします。それではまた次回。
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