BLEACHの世界に最強になって転生 番外編 作:アニメ大好き
今回は早く投稿出来ました。その理由としては最新作のポケモンゲームが出たので、それに没頭するかもしれないと思い必死に仕上げました。
故にまた暫く投稿は遅くなると思いますのでご了承ください。
そしてもう一つ理由が。それは…本日私の誕生日だからです(私情で申し訳ありません)。
今回は前回の最後に登場したあの某漫画の兄妹鬼が出ます。そしてタイトルから察すると思いますが、侵攻する世界は先月まで放送されて更に最新作が決定しているあの作品です。
それではどうぞ。
とある世界
雨が降る中大きな木のしたで小さな盾を装着した1人の青年が雨宿りをしていた。その青年の瞳には凄まじい憎しみと怒りが宿っていた。
彼の名は【岩谷尚文】。とある国で4人の勇者の1人『盾の勇者』として召喚された。だがとある女性の策略で冤罪に掛けられ追放されてしまった。酷い裏切りになった彼はそれ以降彼は人を信じることを辞め、今は冤罪に掛けた女性及び自身を虐げた者達への復讐のため1人魔物を狩りレベル上げに勤しみ金を稼いだ。
その頑張りもあってなんとかレベル4にまで到達出来た。しかし彼の力の本質は『防御』幾らレベル上げても『攻撃』面に関しては全く能力が上がっていないかった。
「(攻撃力が足りないから魔物を倒せない…魔物を倒せないから経験値を稼げない…稼げないから攻撃力も足りない…オマケに金もない…嫌なループだ)」
そう思い悩んでいるとオレンジ色の風船のような小さなモンスターが大量に 湧いていた。弱いモンスターなので今の自分ならダメージを受けることはないため特に問題はない。しかし自身の攻撃では倒せない上、こうウジャウジャと大量に来られたら流石に面倒になる。盾を構えようとしていたそんな時である。
突如飛んできた赤黒い斬撃と、紫色の職種のような物で魔物達は狩られあっという間に全滅した。いきなりのことで呆気に取られていると前から2人の男女が現れる。肋から下がガリガリに痩せており、顔に黒い斑模様がある男性と、露出が多く青年には少し刺激が強い和服を着た白髪の女性であった。そして男性が口を開いた。
「そこのお前ぇ。お前が噂に聞く『盾の勇者』って奴かぁ?」
「…それがどうした?」
今はただでさえ機嫌が良くない上に、見知らぬ人物に『噂の盾の勇者』と聞かれたことで尚文はその男女を睨み付ける。
「そう睨むなぁ。別にお前をどうこうしようってわけじゃねぇ。ちょっと興味があったから声を掛けただぁ」
「そんなことより、アンタの顔もっとよく見せなさいよ」
女性の背中から花柄の付いたピンクの帯状の触手が一本飛び出し、尚文の身体に巻きつかせ自身にへと引き寄せ顔を見つめる。
「ふ〜ん。そこそこに良い顔してるじゃない。特にその目いいじゃない。私は嫌いじゃないわ」
「【梅】今は時間が惜しいだぁ。そう言うのは後にしろぉ」
「は〜い」
【梅】と呼ばれた女性は尚文を掴んでいた帯を男性の方へと近付けさせる。男性は尚文の顔をジッと見つめ尖った歯を露わにニヤニヤと笑う。
「やっぱり思った通りだぁ。いいなぁ、お前ぇ」
「…何がだ」
「お前の目さぁ。梅も言っていたが、その目付きいいなぁ。まるで全てを奪われ絶望したって感じだぁ」
尚文は図星を突かれ動揺した。それにこの男は一眼見ただけで、全てではないにしても俺の現状を見透かす程の観察力にも驚いた。
「噂じゃあぁお前は1人の女を襲ったって言うが、俺にはそうは見えねェなぁ。何かがあったか言ってみろぉ。俺達でよければ聞いてやるぞぉ」
「そうよ。辛いこと全部吐き出しちゃいなさい」
「…俺は…」
尚文は今までのことを話した。自分はとある国でこの世界とは別の世界から召喚されたこと、その国で盾の勇者になったこと、そして冤罪を掛けられ全てを失ったこと。
「…これが俺がこの世界に来てからの全てだ」
「成程なぁ……良いように使われて裏切られるなんて辛いよなぁ、悔しいぃよなぁ。分かるぞお前の気持ちぃ」
「全くよ。聞いてるこっちの方が気分悪くなるわ。しっかしその女それだけ心が腐ってるなら、見た目もかなり不細工なんでしょうね」
信じられなかった。まだ出会って間もないのに自身の言うことを信じてくれた。今まで自分を信じてくれたのは世話になった武器商人の男性1人だけだったから。
「それにしてもアンタ、攻撃する手段が殆どないなんて…それじゃあ何年掛かっても強くなるなんて無理よ。その糞連中に永遠に嘗められ続けるわよ。それでもいいの?」
「…いい訳ないだろ…俺を貶めた糞女、それに味方した三バカに屑王全て許せない。許せる訳がない!アイツ等全員地獄に堕ちればいいんだ!!」
2人が自身に共感してくれたことで尚文は今まで溜まっていた怒りの感情が爆発。その瞳には復讐という名の感情しかなかった。
「だったら俺達が手を貸してやるぜぇ」
「ッ本当か!?」
「あぁぁ。お前に俺達の力を与えてやるぅ。そうすれば充分に戦うことが出来るはずだぁ。お前もいいよなぁ」
「お兄ちゃんが言うならアタシはいいわ。そこそこイケメンで嫌いじゃないし、何よりアンタの言う糞女がどんな奴なのか興味あるし」
自身に共感してくれたことだけでも信じられなかったのに、協力までしてくれる。見た目からして人当たりの良い奴等じゃない。それなのに自分に優しくしてくれる。ここまで人に優しくされたのは久しぶりだった、降り続ける雨に混じり瞳から一筋の雨が流れる。
「だがなぁ、その前に言っておくことがあるんだよなぁ」
「…なんだ」
「俺達の力をやればお前は強くなるぅ。それは絶対だぁ。その代わりお前は人間じゃなくなっちまうんだぁ」
「何ッ!?」
「それに力をやっても、それにお前の肉体が持たないこともあるぅ。それでも良いって言うなら力をやるが、どうするんだぁ?」
人間じゃなくなる──その言葉に少し動揺が走る。確かにこの2人は今まで出会った人間とは気配が全く異なっていると思っていたが、まさか本当に人間でないと言うのか?それにもし失敗すれば自分は死に至る、つまり力を手に入れられるかは《運》次第とのこと。そんな命をギャンブル染みた賭けをしてまで手に入れることはないだろうが、彼の心は既に決まっていた。
「…そんなの決まっている。人間でなくなる?下手したら死ぬ?そんなことどうでもいい!俺に力を寄越せ!あの糞共を殺せる力をォォ!!」
彼の目に揺らぎはなかった。アイツ等に復讐出来るのなら悪魔にだってなってやる。今の彼に人間であることに固執する理由はない。それにこのまま行ってもどの道行き倒れになる、だったらアイツ等に復讐出来る可能性がある方に賭ける。
「…いいぜぇ。梅、離してやれ」
巻き付いていた触手から解放される尚文だが、いきなりのことだったので尻餅を付いた。
「両手を出せぇ」
言われるままに両手を受け皿のように出すと、男性は何処から気味の悪い鎌を取り出し自身の腕を斬り付けた。そこから流れ出る赤い液体を尚文の両手にへと垂らした。
「コイツを呑めばお前は強くなるぅ。だが言った通り命の保証はねぇ。辞めるなら今の内「ゴクゴク」だ…ほぉ」
男性が言い終わる前に尚文はその血を一気に飲み干した。次の瞬間今まで感じたことのない激痛が全身に走り、胸を抑えながら悶え苦しみ出す。
────苦しい…痛い…意識が無くなりそうだ…だがこんな痛み…
あまりの激痛に意識が飛びそうになるが、自身を陥れたあの糞共から受けた仕打ちを思い出し懸命に耐える。それから数分が経つと痛みが徐々に弾いていき、荒かった息も落ち着いていく。
感覚で分かる、自分は人間でない異質な存在になったのだと。すると何かが頭の中に流れ込んできた。それは2人の小さな子供達の生まれてからの人生、見た目からしてこの2人の子供時代だと察する。そして同時に理解した。何故この2人がここまで自分に優しくしてくれたのか。
─────そうか…コイツ等も…今の俺と同じように……全てを奪われたんだな─────
「どうやら上手くいったようだぁ」
感性に浸っているいると倒れている尚文に男性が近付いてきて顔を覗き込む。
「どうだぁ、人間じゃなくなった気分はぁ?
「…まだ実感がないが悪くない」
「へへへ、歓迎するぜぇ」
男性は尚文の手を取り起き上がられる。
「じゃあ早速だが、拠点に戻るぞぉ。お前を主人であるデストロイヤー様に紹介しねェとなぁ」
「エッ戻るの!?それよりもコイツを苦しめた奴等を殺しに行くんじゃないの?」
「まぁ待てぇ。先ずはデストロイヤー様への挨拶の方が先だぁ。それにコイツはまだ同胞になったばかりで力も上手く使えねェ。だからその特訓も必要だろぉ」
「…確かにそうね。分かったわ、先ずは拠点に戻りましょう」
「あぁ、お前も考えるようになって兄ちゃんは嬉しいぜぇ」
すると突然2人の後方に亀裂が入り、それが口のように開き黒い空間が奥へ続いている。2人は中に入っていき奥へと進んで行く。あまりの出来事に頭の処理が追い付かない尚文だが2人の後を追って中に入る。その後扉は閉じ亀裂も消失。そこには雨が打ちつける音のみが響くであった。
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大都市メルロマルク……多くの人間が平和に暮らしている国であるが、その実態は亜人や獣人を差別する人間至高主義の国。そしてこの国こそ尚文を含めた4人の勇者を召喚し、彼を陥れた国でもある。
そして勇者召喚から数ヶ月、この日は槍、剣、弓の3人の勇者によって、世界を破滅にへと導こうとしていた厄災《波》を静めに行くための『旅立ちの儀式』が行われようとしていた。
「これより三勇者が厄災である《波》を静めに向かう。皆の者喝采せよ!」
この国の王である【オルトクレイ】の宣言により周りにいた兵士や城の使いの者達が一斉に喝采する。しかし盛大な儀式の中1人の兵士が勢いよく扉を開け息を切らしながら入ってきた。
「し、失礼します王よ!」
「なんだ騒々しい。今は儀式の真っ最中だぞ」
「も、申し訳ありません。しかし大変です。アイツが、アイツが戻って来ました!」
「アイツ?アイツとは誰だそれは?」
「それは…」
兵士が口にしようとした瞬間扉の奥から爆発が起こり兵士は吹き飛ばされる。何事かと全員爆発が起きた方へ視線を向ける。すると煙の中に1人の影があった。
「戻って来たぜ、クソども!」
それは追放された「盾の勇者」【岩谷尚文】がいた。
「お前は!?」
「【盾の悪魔】!」
3人の勇者とそのパーティーメンバー、並びにその場にいた兵士達は一斉に武器を構え戦闘態勢に入る。
「なんでお前がここに!」
「一体に何しに来た!」
「何しに来ただと。そんなの決まってるだろ。……お前達への復讐だ!!」
尚文からドス黒いオーラが溢れるのが見えた。それは怒りや憎しみと言う物だけでは収まらない、今まで倒してきたモンスターとはどれも比べ物にならない程に。しかし3人の勇者だけは余裕の笑みを浮かべる。
「ヘェ、大きく出たな」
「君1人で僕達を相手に出来ると思っているのかい」
「そうだ。防御だけしか出来ないお前なんかに俺達が倒せるのかよ!」
尚文1人に対し勇者3名、加え彼等のパーティメンバー、更に城の兵士達を合わせれば軽く100人は超えるだろう。しかも防御特化である彼は戦闘面に関しては皆無、幾ら強くなろうと1人なら確実に敗北するのは間違い。…『1人』であればだが…。
「フン」
『!?』
「誰が俺1人で来たと言った?」
1人で戦っても勝てないのは尚文自身が1番分かっている。彼もそこまで突っ走りじゃない。次の瞬間彼の後方の空間に【黒腔】が出現し、中から自身を仲間に勧誘した男女が現れる。
「やっと出番かぁ。まちくたびれたぜぇ」
「それで、コイツ等がアンタを苦しめた屑共かしら?」
女性は目の前にいる三勇者含めそのパーティメンバーをまるで虫を見るかのような冷めた眼差しを向ける。
「それで俺達はどうすればいいんだぁ?」
「…俺はあの糞女と屑王、そしてあの三馬鹿はこの手で始末したい。だからお前達は他の連中の相手をしてもらいたい」
「何よ、私達は雑魚の相手をしろって言うの!?」
「そう怒んなぁ。大体これは
「…まぁ確かに。いいわ、今回は残りモノで我慢してあげる。でもあの剣を持っている奴、アイツだけは私に頂戴」
事情は分かっているが強くは言わないが、流石に残りモノだけでは満足しかねるようで梅は「剣の勇者」をくれと言い出す。
尚文からしてみればこの場にいる屑共全員自分が引導を渡したい。しかし2人には色々世話になったし、最悪自分はあの糞女と屑王を始末出来ればそれでいい。だから一人くらいなら良いだろう。
「…分かった、アイツだけはお前にくれてやる」
「やった!なら思う存分ヤッちゃおうじゃない」
「そうだなぁ。だがその前にぃ、周りにいる雑魚共は掃除としておかねぇとなぁ!」
男性は何処からか取り出した肉片で創り上げられた不気味な2本の鎌を左右に投げ付ける。鎌は高速で回転しながらまるで意志があるかのように大勢の兵士達の身体を斬り刻んでいく。鎌が男性の手に戻って来た時には、自分達を取り囲んでいた兵士達は誰1人立っている者は居ず、大量の赤い液体が床一面を染めていた。
「へへへぇ、これでだいぶスッキリしたなぁ」
「さっすがお兄ちゃん」
「おい、あまり俺の復讐相手を減らすなよ」
「心配するなぁ。お前が殺したい奴等はちゃんと残してあるからよぉ」
男性は半開きの瞼の下の瞳で尚文を陥れた糞女とその父である糞王、そして糞女に賛同した三バカに視線を向ける。
「…まぁそうだな。確かにあの糞共さえ残してくれればいいか」
「じゃあ私は好きにやらせてもらうわね」
「あぁ」
梅は剣の勇者の共へ歩いていく。
「フフフ、それじゃあ早速…あら?」
すると彼のパーティメンバーが前に出て立ち塞がる。
「ちょっと何よアンタ達?邪魔よ、退きなさい」
「勇者様には指一本触れさせん!」
「どうしてもと言うなら我々を倒してからにするんだな!」
剣の勇者のパーティメンバーは「自分達が相手だ」と言わんばかりに武器を構える。
「ハァ〜?不細工なアンタ達に用はないの。死にたくないなら退きなさい」
「そうはいかない。これから勇者様達は《波》を静めに行くのだ。お前達の相手をしている暇等ない!」
これから勇者達は《波》を静めると言う大掛かりな役目がある。だから少しでも体力を温存させてあげたいと言う訳だ。
それに彼等も厄災の《波》に立ち向かうために訓練してきた、生半可な努力はしてない。普通の相手なら負けないだろう。だが目の前にいる3人は…
「そう。じゃあ…消えなさいよ雑魚共!」
梅の背中から4本の帯状の触手が飛び出し、ある者は身体を貫かれ、またある者は斬り刻まれ、剣の勇者のパーティは彼を除いてはたったの数秒で全滅してしまった。
「大したことないわね。まぁ不細工の実力なんて底が知れてるけど」
「そ、そんな…」
自分のパーティメンバーが一瞬でヤラれてしまったことにショックを受ける。厄災を齎す《波》を共に静めるため自分に付いてきてくれた最高の仲間達が呆気なくヤラれたことが信じられなかった。その光景には他の2人の勇者やそのパーティメンバーも驚きを隠さなかった。
「それじゃあ次はアンタの番。大丈夫、あの
1本の触手が剣の勇者に襲い掛かる。剣の勇者は自慢の剣で受け止めるが押し切られ壁を打ち被り外にへと放り出される。剣の勇者は何とか体勢を立て直し近くの建物の屋根に着地する。
追って来た梅もその近くの屋根にへと着地する。
「ここなら余計な邪魔は入らないわ。それじゃあ思いっきり楽しみましょう♪」
再び1本の触手を剣の勇者に襲い掛かる。今度は触手を切断しようと剣を振るうが、触手は思っていたよりも硬い上柔軟性もあり刃が食い込みもしなかった。
「ほらほら、まだまだ行くわよ」
さらに梅は残っていた3本の触手も使用し剣の勇者を攻める。
剣から強烈な光が放たれ目を眩まされる。その隙に剣の勇者は、剣に電撃を纏わせ3本の触手を斬り裂いていく。勇者の剣が梅に一太刀入れると言うところで、残っていた1本の触手で防ぎ後方へ飛び距離を取る。
仕留められなかったが、これで自慢の武器が使えなくなったと笑う。しかし梅の方もニヤニヤと笑っていた。
「ヘェ、少しはやるみたいね」
すると斬られた触手は切断箇所から直ぐ様再生する。その再生力の高さに剣の勇者も驚愕していた。
「じゃあこれはどうかしら」
1本の帯の先端に紅く光エネルギーが凝縮されていく。
「【虚弾】!」
それが一つの球型のエネルギー弾【虚弾】が放たれる。剣の勇者は反射的に躱し【虚弾】は1本の塔に命中、貫通して小さな穴が空いていた。あんなのを人間が食らったら一溜まりもない。
「それで躱したつもり?」
梅は3本の触手からも無数の虚弾を連続で撃ち放つ。剣の勇者は高速で来る【虚弾】を回避し続ける。勇者ともあろう者が反撃もせずただ逃げ惑っているだけの姿に梅は可笑しくなって笑い出す。
「アハハハ、どうしたの?逃げてばかりじゃばかりじゃ勝てないわよ。それとも逃げることしか出来ない臆病者の勇者なのかしら?」
「…ッ勇者を嘗めるなぁ!!」
『臆病者』その言葉に反応した剣の勇者は逃げるのを辞め、剣を振るい【虚弾】を全弾撃ち払うと上空に無数のエネルギの剣を生成した。
『ハンドレッドソード』
そしてそれが雨のように降り注ぐ。梅は【虚弾】を放ち全て撃ち落とそうする。だが数十本の剣に対し、たった4本の触手からの【虚弾】では対応しきることが出来るはずもない。
次第に【虚弾】の方が推され始め残っていた数十本の剣の雨が降り注き、その内の数本が身体に突き刺さる。痛みでバランスを崩した梅に剣の雨は容赦なく降り注ぎ、止んだ頃には彼女の身体及び触手を仰向けで張り方にしてしまう。剣の勇者は梅の元へ来る。
「随分手こずらせたね。でもこれで終わりだ!」
剣の勇者は剣を逆手に持ち突き刺そうとした。次の瞬間後ろから強い衝撃を受け2つ程先の屋根の上まで吹き飛ばされる。何が起こったか理解出来ず身体を起き上がらせると、そこには貼り付けられているのとは
さらに
「やるじゃない、私も今のは少し焦ったわ。でもね、アタシの帯が4本だけなんて誰か言ったかしら?」
最初に攻撃してきた時含め、さっきまで4本しか使用していなかったから勝手に『触手は4本』だと決め付けてしまった。その思い込みと挑発に乗り先走ったことが仇となった。
「しかし流石勇者ね。そこそこ強くて楽しめたわ。でももう飽きたから、終わりにしましょう」
1本の触手を太く鋭い針の様に尖らせる。触手はドリルの様に高速で回転し剣の勇者にへ襲い掛かる。剣の勇者は剣を盾にして受け止める。力では彼の方が優っているようで少しずつ押していく。
「ヘェ〜1本は耐えるのね。ならもう1本追加したらどうかしら?」
そう言って新たに1本ドリルの形状にさせ放つ。剣の勇者は同じように受け止めようとするが、1本でもギリギリだったのを2本目を受け止めきることが出来るはずもない。剣身に罅が入り出し、そして…
…剣身は砕け散りドリルは剣の勇者の身体を抉る。
「ウワァァァーー!!」
剣の勇者の悲鳴が響き渡る。ドリルは勇者の身体を抉り続け、軈て彼の身体を貫き大きな風穴を開けた。
それでも剣の勇者は砕けた剣を向けまだ戦う意志があると示し、フラつきながらも一歩また一歩と足を進めるが力尽きその場に倒れる。そして瞳からは光が消え二度と起き上がることはなかった。
「フン、勇者と言っても所詮この程度なのね。ま、そこそこ楽しめたしいいわ。それじゃ頂こうかしら」
梅は剣の勇者の亡骸を一本の触手に包み込む。するとその亡骸は触手に張り付いているように取り込んだ。
「お目当ての奴は回収したから少しこの街にいる美しい女性を「ドゴーーン!」あら?」
剣の勇者を倒したから少しこの街で何かしようと考えていると、突如城の一部が爆発し吹き飛んだ。
「…お兄ちゃん達の方も終わりそうな。なら先に報告した方が良さそうね」
予定を変更し梅は飛び上がり城へと向かうのであった。
今回はここまでです。
本当はこの1話だけで終わりにする予定でしたが「妓夫太郎と尚文だけじゃなく、堕姫こと梅を活躍させてあげたい」そして何やかんか戦闘シーンが長くなり前後編に分けることにしました。
因みに梅は自分より上の地位及び面倒見のいい女性達と交流があるで、原作の能力をさらに応用出来るようになり、性格は原作より柔らかくなっています。想像では原作の堕姫と峰○○子の性格をそれぞれ割って足した感じを想像しています。
次回は妓夫太郎と尚文の活躍(?)及び残った愚かな者共への制裁が下されます。感想等あればお待ちしています(作品に対する誹謗中傷はNG)。
それではまた次回。