BLEACHの世界に最強になって転生 番外編   作:アニメ大好き

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皆さま…待たせたな、新作完成したぜ。(大○さん風)
今回はタイトル通り前回の続きです。
今回なんと一万文字を超えてしまいました。またこれじゃあ長いかなと思ったのですが、さらに分かると短くなってしまうので一つに纏めた結果一万文字を超えました。
注意…戦闘シーンが曖昧かもしれません。そこはご賞味ください。
そして今回お約束とも言えるある事が破られます。


前回までのあらすじ
エスパーが次々と失踪する事件が立て続いている中、その被害がB.A.B.E.Lの特務エスパー梅枝ナオミにも及んだ。
攫われたナオミを救うためザ・チルドレンが出動する。



2話 超能力世界壊滅 後編

一本の煙突にボロボロになった周りの壁、全ての窓が割れおまけに鉄臭い、街から遠く離れた場所に誰がどう見ても分かる廃工場。その中に2つの人影があった。

 

「クゥ…」

 

「へへへ、言い様だな」

 

異形者に敗れ囚われたナオミは紐で身体で縛られ身動きが取れず地面に横たわっていた。それを異形者は見下すように笑う。

 

「特務エスパーとは言え所詮人間。この俺に勝とうだなんて無理なんだよ」

 

異形者は両手の突起をナオミに向ける。先程自身が捕まえた犯人が消されたのを思い出し今度は自分が成る番だと思い恐怖した。

 

「心配するな。お前はまだ生かしといてやる。お前の仲間のエスパーがここで俺に敗れる瞬間を拝ませてやるぜ、ハハハハハ!」

 

この後助けに来るであろうエスパー達の最期の見届け人として、そいつの後に始末すると言う。

 

 

ドーーン

 

 

 突然爆発が起き壁が破壊される。

 

「…来たか…」

 

 その破壊された壁から日の光に照らされ4人の人影が現れる。

 

「ナオミちゃん無事かい!?」

 

「ナオミちゃん、白馬の王子様が今助けに来たぜ!」

 

「いや、アンタは女やから王子様やないやろ!」

 

「でも女の子にモテる薫ちゃんは王子様でもあってるかもね」

 

「皆本さん!?それに薫ちゃんに葵ちゃん、紫穂ちゃんも!?」

 

 囚われのお姫様、基ナオミを救うために最強エスパーチーム【ザ・チルドレン】只今参上!

 

「青い服の3人の女に眼鏡の男…成る程。テメェ等が【ザ・チルドレン】か。しかし最高レベルの7だからどんな奴か期待したんだな……まさかこんな餓鬼共だとわなァ」

 

「何だと!?アタシ達が餓鬼って言うのか!?」

 

「その通りだ。俺から言わせればテメェ等なんざ、まだまだケツの青い只の餓鬼だぜ!」

 

「何やトォ!」

 

「随分好き放題言ってくれるわね…」

 

「あぁ〜アタマに来た!おい皆本!さっさとリミッター解禁してくれよ!」

 

「お、おい薫あんな挑発にn『皆本(はん)(さん)、早く(よぉ)』…ハァ〜…分かった、分かった」

 

 3人の押しに負け皆本は上着のポケットから赤い携帯電話の様な機械を取り出す。

 

「特務エスパー【ザ・チルドレン】ーー解禁!!」

 

 機械の真ん中部分が開くとモニターが現れ解禁の文字が浮かび上がる。

 

 

「可憐な少女を傷つける悪者よ!」

 

 

「これ以上のアコギは許さへんで!」

 

 

「私達が成敗するわ!」

 

 

『絶対!可憐!チルd「ビリリリィ、ドーーン」ウワァ(キャァー)!』

 

 

 テレビとかでお約束の決め台詞の途中で突然爆発が起こり中断された。その原因は言わずとも分かると思うが長ったらしくて痺れを切らした異形者が攻撃してきたのだ。

 

「イテテ…おいコラ!決め台詞をしている時に攻撃する奴があるか!?」

 

「ハン、俺はお前達とヒーローごっこをしたくて呼んだわけじゃねェ。そんなくだらねェ事をやって待ってやる奴は飛んだマヌケだなwww」

 

 餓鬼扱いされた上に自分達の大事な決め台詞をヒーローごっこと子供の遊び扱いされたので3人とも怒りがピーク近かった。

 

「ッ〜〜も〜絶対許さねェ!サイキックー【押し潰し】!」

 

 特に気の短い短気な性格の薫はキレて能力で異形者に重力をかけ動きを封じ込めた。だが怒りで力を制御出来ていないのか、異形者の足元がめり込んで小さなクレーターが出来ていた。

 

「おい薫幾ら何でもやり過ぎだぞ!」

 

「何言ってんだよ皆本!アタシ達を馬鹿にしただけじゃなくお決まりの決めポーズも邪魔されたんだぞ!これくらいは必要だろ?」

 

 その言葉に他の2人も「うんうん」と頷く。余程決めポーズを邪魔されたのが許せなかったのだろう。皆本は「何だそれ?」と言わんばかりに額に手を当てる。

 

「へへへ…流石最高レベルの7…今までの奴らとは違うな。…だがなァ……フン!!」

 

 異形者は身体に力を込めると、薫のサイコキネシスを一瞬にして振り払い脱出してしまった。

 

「なっ!?」

 

「嘘やろ!?薫の能力を力だけで振り払いおった」

 

「信じられない…」

 

「どうした、まさかこれで終わりじゃねェだろう?」

 

「あったりまえだ!サイキックゥーー【ガラクタ投げ】!」

 

 薫は能力で今度は周りにあった大量の古びた機械基ガラクタを浮かせると一斉に飛んでいく。対する異形者は両手を前に突き出し突起から電撃を放つ。互いの攻撃がぶつかると煙が舞い上がり互いの姿が見えなくなる。

 

「葵!」

 

「分かっとる!」

 

 皆本に指示され葵はテレポートで捕まっているナオミの近くにまで移動する。ナオミに触れようとした瞬間に誰かに腕を掴まれた。掴んでいる腕の方へ顔を向けると先程の異形者がこちらに身体を向けて掴んでいた。

 

「おっと、そうはいかないぜ」

 

 今の一瞬で自分が移動したのに気付いた…信じられなかった。瞬間移動能力者(テレポーター)はエスパーの中で最も進化した人類。移動する、させる場所を把握出来るのは移動させた本人だけ。同じ瞬間移動能力者でも把握は先ず出来ない。それなのに異形者はまるで見えていたかのように自分の居場所を把握し腕を掴んだ。それが信じられなかった。

 

「テメェから先ず乾電池にしてやる」

 

 もう片方の腕の突起の先端を向けると電撃が走る。殺られると思い目を瞑った。

 

「葵ちゃん!」

 

 紫穂は拳銃を構え発砲する。異形者は電撃を放とうとしていた腕で銃弾を払う。しかしその一瞬葵を掴んでいた腕の力が弱まり、その隙に葵は払い除けナオミを連れて皆本達の近くにテレポートする。

 

「助かったわ。あんがと紫穂」

 

「ありがとう紫穂ちゃん」

 

「気を付けて。あの人きっとレベル7くらいの力があるわ」

 

 薫のサイコキネシスを振り払った上に葵のテレーポートした場所まで把握していた。エスパーで言うところの最高レベル7はあってもおかしくないと紫穂は推測する。

 

「そこの白髪の女いい感じてるぜ。だがなァ、この俺をお前達と同じ土俵で見られているのが気に入らねェ。ここでお前ら全員始末してやるぜ!」

 

 異形者は再び両手の突起から電撃を放つ。チルドレンの3人は攻撃を素早く回避し別々の方向から仕掛ける。皆本は縛られていたナオミに近づき縄を解いた。

 

「ありがとうございます皆本さん。私と薫ちゃん達の援護に向かいます」

 

「いやナオミちゃん、君はここで退避していてくれ」

 

「でも…」

 

「君は先の奴との戦闘で深傷を負った状態だ。戦闘に参加させる訳にはいかない。それにアイツらがそう簡単にやられる筈がない」

 

 皆本は顔を上げると戦っている3人の姿を信頼の眼差しで見つめる。ナオミはその彼の真っ直ぐな目と思いにこれ以上何も言わなかった。無事に3人が勝利することを祈る事にした。

 

 

 

 異形者は薫のサイコキネシスに押さえつけられ動けなくなっている状態だった。

 しかし先程と同じように力を込め振り払うと紫穂が拳銃で銃弾を連射する。くだらない攻撃とばかりに両手の突起物で次々と銃弾を払い除ける。

その隙に葵がテレーポートで周りのガラクタを異形者の頭上にへと移動させそのまま押し潰した。

 

「おっしゃ!どうだ!」

 

「ウチらを舐めてかかると痛い目見るで!」

 

「今度は足に銃弾を撃ち込んであげようかしら」

 

 チルドレンの3人はペシャンコにしてやったりと言わんばかりに大いに喜んだ(紫穂に関してはちょっと危ない感じになっているが)。

 

 しかし一向に応答がない事に不審を感じた皆本は紫穂に指示を出す。

 

「紫穂。今奴がどうなっているか調べてくれないか?」

 

「え?分かったわ」

 

 いきなりの事で戸惑いながらも地面に手を付き能力で瓦礫の下の状態を調べる。すると驚くべき事が判明した。

 

「嘘!?」

 

「どうした紫穂!」

 

「…アイツあの瓦礫の下に居ないわ!」

 

 そう…瓦礫の下敷きになったと思った異形者がその下に居ないのだ。その事を聞き薫と葵も信じられない顔をしていた。最初は何かの間違いかと思ったが彼女は最高レベルの7。そんな初歩的な間違いをする筈がない故その考えは無くなった。

 

「居ないって…じゃあどこに行ったんだよ!?」

 

「それは「ここだ」!ガッ!!」

 

 紫穂は薫の質問に答えてようとした時、背後から声がし振り向いた瞬間に誰かの手が自身の首根っこを掴み持ち上げた。その人物こそ瓦礫の下から忽然と消えた異形者であった。

 

 紫穂は心を読み取ろうと掴んでいる手に触れるが出来なかった。レベル7のサイコメトラーでも高レベルエスパーになると心に隙を突かないと読み取れない。薫や葵を翻弄出来る事からエスパーに例えるならレベル7クラスの実力はあると推測させる。だから彼女でも読み取る事が出来ないのだ。

 

「このまま捻り潰してやろうか?」

 

 手にさらに力を込める。紫穂は息が出来なくて苦しく顔を歪ませる。

 

「紫穂をさなさんかーい!」

 

 葵は紫穂を助けようとテレポートで移動する。だがやはり異形者には移動する場所が分かっていたのか紫穂を左側にへと投げ飛ばす。するとその先に葵が現れ投げ飛ばされた紫穂にぶつかりそのまま2人とも地面にに叩きつけられる。

 異形者はさらに追い討ちを掛けるように電撃を2人に向けて放った。

 

『アァーー!!』

 

 2人の悲鳴が建物の中に響き渡る。

 

「葵!紫穂!テメェよくもォォ!【サイキックゥゥーーメガトンパーンチ】!!」

 

 薫のサイコキネシスの力を込めた拳が炸裂しようとしていた時突然異形者が消えたのだ。パンチは空振りに終わり薫は「おっとっと」の状態になり踏み止まる。

 周りをキョロキョロして探すと突然後ろに現れた。もう一度メガトンパンチをお見舞いようとするがまたしても消え空振りとなる。しかも今度は勢いを殺しきれず瓦礫の山にへと突っ込んでしまう。

 

 瓦礫の山から顔を出すとそこから少し離れた場所に異形者が現れる。

 

「あれはテレポート!?アンタ、ウチと同じテレポーターなんか!?」

 

「これは【響転】って言うだ。まぁお前達に分かりやすく言うなら瞬間移動だが、お前達のようなチンケな能力と一緒にするな!」

 

 異形者は再び響転を使って薫の前に移動し瓦礫から引きずり出すと地面にへと叩きつけると足で頭を踏みつける。薫の苦痛の叫びが建物全体に響き渡る。

 

「アァァァー!!」

 

「薫ゥ!」

 

 皆本は薫を助けようと銃を構える。しかし何処からともなく現れた人物、いやオレンジのと黒の身体に顔にはサボテンのように複数の棘、両手に花鋭い爪を生やした人ならざる者に溝ウチを殴られその場で伏せると手を後ろに回せられ顔を地面にへと抑えつけられる。

 異形者はそれを見届けると踏み付けている足に更に力を込める。

 

「ケッ!レベル7と言えどやっぱ餓鬼か。所詮この程度、期待外れだぜ!」

 

 思っていたより手応えがなく期待外れでイラついていたのか足を振り上げると思いっきり蹴り飛ばした。

 

「さて、先ずはお前から乾電池にしてやる」

 

 異形者は薫に突起物を前に出し狙いを定める。

 エスパーが乾電池にされるーーその瞬間を目撃していたナオミは後輩のピンチに身体を起こして近寄ろうとするが皆本を襲った奴と同じ姿をした奴が現れ行く手を阻まれてしまう。

 異形者は「よく見ていろ」と言わんばかりに一瞬ナオミに顔を向けたると再び薫の方に向き直る。

 

 

「消えろ」

 

 

 突起物から稲妻が走る。もうダメだーーと思ったその時、突然壁が破壊されポニンテールの白髪の女性が現れた。

 

「助けに来たわよ!皆無事?」

 

「蕾管理官!」

 

「バァちゃん!」

 

 皆本と薫はこの女性の登場に歓喜の声を上げる。この人は蕾不二子。B.A.B.E.Lの管理官にして現B.A.B.E.Lはここまで発足させた張本人。男なら誰でも目移りしてしまう程のスタイルの持ち主だからその見た目とは裏腹に実年齢は80歳を超えている。

 

「何だ貴様?」

 

「答える必要はないわ。だって名乗るだけ時間の無駄だもの」

 

「フフフ、それもそうだな」

 

 蕾管理官は完全に見下した態度を取るが異形者は軽く受け流す。今は彼にとって獲物(エスパー)が自分から来てくれた事に喜んでいたからそんな事どうでもいい事であり、時間の無駄だと言う意見には同感だと思っていたからだ。

 

「じゃあとっとと消えろよ!」

 

 異形者は早々に両腕の突起物から電撃を発する。蕾管理官は高く飛び上がって回避し蹴りを入れようとする。異形者は腕でその蹴りを受け止め払い除ける。優雅に着地した蕾管理官は右腕を前へ突き出しサイコキネシスで異形者を押さえつける。

 

「へッ、こんなもの直ぐに振り払って……何ッ!?」

 

 異形者は先程と同じように無理矢理振り払うとするも薫よりも強力なサイコキネシスな故振り払う事が出来なかった。

 

「どう?動けるかしら?確かにアンタは強いのは認めるわ。でもねアタシ達エスパーをあまり嘗めないでよ」

 

「くっ…フン。確かにお前はそこの餓鬼共ともは違うみたいだな。だがなァ、嘗めてるのはそっちだ!」

 

 少し雰囲気が変わると異形者は更に力を込めサイコキネシスを振り払った。その光景にB.A.B.E.Lの面々は驚きを隠せなかった。

 そして響転を使ってその場から消えると蕾管理官の後ろへ現れ突起物を振り上げて斬りつけようとする。蕾管理官はサイコキネシスを使っての盾で防ぐが、相手の力押しに次第に後退していき思いっきり振り払われ吹き飛ばされ地面に激突する。

 

 顔を上げると再びサイコキネシスで動きを封じようと掌を異形者へと向けるがそれより早く響転で姿を消すと目の前に現れゼロ距離で電撃を浴びせる。蕾管理官の悲鳴が建物内に響き渡る。攻撃をやめると電撃から解放された蕾管理官はその場に崩れ落ちた。

 

「管理官!」

 

「婆ちゃん大丈夫か!?」

 

「ハァ…ハァ…エェ…何とか…ね…」

 

 大丈夫と言うがその言葉とは裏腹にかなりの重傷を負ってしまったようだ。

 

「ケッ!ちょっと本気を出しただけでこの様とはな。やっぱ能力とは言え所詮は人間か。…もういい、お前ら全員乾電池にしてやるぜ」

 

 異形者はもうこれ以上戦っても何もないと悟りトドメを刺すことにした。

 

 蕾管理官に突起物を向けるとその先端に電撃のエネルギーを貯める。

 

「じゃあな…」

 

 電撃が放たれるその瞬間後ろから強い衝撃波が放たれる。咄嗟の事で対処出来ず異形者は吹き飛ばされ瓦礫にへ埋もれた。衝撃波が飛んできた方へ振り向くと黒い学生服を着た白髪の青年が浮いていた。

 

「…おやおや不二子さん。そんな奴にやられるなんて腕が落ちたんじゃないかな?」

 

「兵部京介!?」

 

「兵部さん!?」

 

『俺も居るぜ!」

 

「モモタロウも!?」

 

「…兵部…一体何しに来た…」

 

「おいおい、折角助けてあげたのにその言い草はないだろ?僕はただクイーンを助けに来たんだよ。あんな奴にクイーンを殺される訳にいかないんでね。それに不二子さん、僕が今助けなかったら貴方はアイツに殺られていたよ。お礼は言われても文句を言われる筋合いはないと思うけど」

 

 正論とは言われ蕾管理官は青年を睨みつける。そんな話の最中に「ガラガラ」と物音が響くと瓦礫の中から異形者が起き上がってきた。

 

「たく、次から次へと…何だテメェは?」

 

「僕かい?僕は兵部京介だよ」

 

 兵部京介───彼はB.A.B.E.Lと相対する組織「P.A.N.D.R.A(パンドラ)」とエスパー犯罪組織のリーダーである。見た目は高校くらいに見えるが実年齢は80歳のお爺さんである。

 

「兵部京介?…あぁ確かP.A.N.D.R.Aとか言う犯罪組織のボスだって聞いたな。だがそれなら何故犯罪組織のボスであるお前が敵である筈のコイツ等を助けるんだ?」

 

 兵部京介が収めるP.A.N.D.R.Aは犯罪組織、片やチルドレンが所属する

B.A.B.E.Lは特務機関、謂わば警察と犯人グループで敵対している。

 それなのにそのボスが助けに入った。何かしらのメリットがある訳でもないのに何故助けのか疑問に思ったが、しかし彼にとってそんな事はどうでも良かった。折角もう少しでトドメをさせそうだったのにこれで2回も邪魔された事にイラついていたからだ。

 

「別に助けた訳じゃない。僕はただクイーン(明石薫)を守っただけさ」

 

「…そうかよ」

 

「そういう君は何者だい?」

 

「ん?あぁ、そう言えばコイツ等にもまだ名乗ってなかったなァ。いいだろう、教えといてやる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺はテリーX、ダイナモ星人【テリーX】だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 異形者の名が遂に明らかとなった。B.A B.E.Lのメンバーは「星人」と名乗った時に宇宙人だった事に驚いていた。

 

「じゃあ自己紹介も終わったからよ……とっとと消えろ!」

 

 異形者改めテリーXは蕾管理官の時と同じように雷を放ち攻撃する。だが兵部はテレポートで回避し後ろへ回り込むと掌を背中に当てサイコキネシスで吹き飛ばす。

 吹き飛ばされたテリーXは地面を数回転び起き上がると兵介に向かって突起物を振り回し攻撃する。だが蕾管理官は余裕で回避しもう一度サイコキネシスを使ってテリーXを吹き飛ばし壁にへと激突させた。

 

「イテテテ…少しはやるようだな」

 

 テリーXは起き上がるとすぐ様響転を使って兵部の後ろに回り込むとさっきのお返しとばかりに突起物で切りつけようとする。だが兵部はそれより早くテレーポートを使って回避。そして別方向こら力を加えようとするがテリーXは響転使って回避。

 

 その後片や攻撃を繰り出し片や回避すると言う状態が繰り返された。

 

 

 

 その光景にB.A.B.E.Lの面々特に兵部の強さを知っている蕾不二子と何度も直に能力に掛かった事がある皆本光一は互角に渡り合っているテリーXの強さに驚愕していた。

 

「嘘だろ…兵部相手にあそこまでやるなんて」

 

『当然だ。テリーXは死刃のお一人なのだからな』

 

 驚きの声を上げると自分を抑えつけている奴から気になる言葉が発せられた。

 

「死刃?なんだそれは?」

 

『フン、お前達に教えてやるとでも「別に構わん」ッ!?テリーX様!?しかし…』

 

「それを教えたところでコイツらにはどする事も出来ん。それか何か?教えたからってコイツらに俺がやられるとでも思っているのか?」

 

『め、滅相もございません!』

 

「だったら教えてやれ」

 

『ハッ!テリーX様のお許しが出たから教えてやる。死刃と言うのは我が軍の幹部達の中から選ばれし10以下の数字を与えられた最強の存在』

 

「最強…じゃあアイツもその中の一人と言うわけか…」

 

『その通りだ』

 

 自身を抑えつけいるのとは別のイーガロイドーーーナオミの相手をしていたイーガロイドが口走った。皆本は目をそっちに向けるとイーガロイドがナオミの首を締め、持ち上げている光景が入って来た。

 

「ナオミちゃん!」

 

「わ…私は…大丈夫…です」

 

『フン、その威勢がどこまで続くか見ものだな』

 

「アンタ達こそ私達の相手をしていていいの?アンタ達の大事な主人が兵部に倒されるかもしれないのよ」

 

 蕾管理官は挑発して少しでもイーガロイド達を動揺させようとした。だが─────

 

 

 

 

 

 

『『フハハハハハハ!』』

 

 

 

 

 

 

 

─────帰ってきたのは笑い声だった。

 

「何がおかしいのよ」

 

『俺達の主人がテリーX様が負けるだと?だったらアレを見ても言えるのか?』

 

 イーガロイドが向けた視線の先には、何と全身至る所から出血し全身血だらけになり頭を掴まれている兵部の姿だった。

 

「クハァッ」

 

「確かにお前は強いぜ。闘いのセンスも悪くねェ。だが俺はエスパーを狩る存在。獲物(エスパー)ハンター()に勝てるわけねェんだよ!」

 

 テリーXは手を離し土手っ腹に蹴りをお見舞いさせ吹き飛ばす。兵部はそのまま壁に激突し小さなクレーターが出来上がる。そして重力によって床に転がり落ちる。

 

「兵部さん!テメェェ!!【サイキック・ドロップキィィック】!」

 

 薫は兵部を助けようとサイコキネシスの力を加えたキックを放つ。だがテリーXはそれを片手で受け止めた。

 

「無駄だと……言っているだろ!」

 

 テリーXは薫の足を持ったまま何度も何度も地面にへと叩きつける。

 

『薫を離せェ!!』

 

 そんな時戦闘から離れていた桃太郎が薫を助けるために飛び出し身体を広げ両脇から光線を発射する。

 

「…煩せェ下等種が」

 

 テリーXはもう片方の掌を向けると今までの電撃とは違い黄色いエネルギーが丸く凝縮されていく。

 

「虚閃」

 

 その言葉とともに勢いよく発射されら桃太郎が放った光線は一瞬にして飲み込れ桃太郎本人も声を上げる暇もなくその閃光に飲み込まれ消滅した。

 

「桃太郎!!」

 

「煩セェぞ!」

 

 テリーXは最後に思いっきり叩きつけると勢いよく蹴り飛ばす。

 

「それじゃあそろそろ仕上げといくか…」

 

 両腕の突起物を向け「へへへ」と不気味に笑い上げ最後にーーーー

 

「消えろ」

 

───────と言うと電撃が放つ。もうダメだと思い薫は目を瞑る。だがいつまで待っても攻撃が来ないので目を開けると、なんと兵部京介が自身の身体を盾にして守っていた。

 

「兵部さん…なんで…」

 

「僕は…クイーン…何があっても君を守る…そう決めたからね」

 

薫を庇い電撃を食らった兵部は身体が次第に消滅していき吸収される。その直後テリーXの胸のケースに入っている乾電池が神々しく輝いていた。

 

「兵部さん!」

 

「まさかアイツが…」

 

チルドレンに匹敵する実力を持ち自分達を何度も追い詰めた兵部京介が倒された事に驚愕した。特に薫は悲しんだ。敵対していたとは言え自分達に優しくしてくれアドバイスも与えてくれた彼が、自分の目の前で消されたのだから。

 

犯罪組織【P.A.N.D.O.R.A】のボス兵部京介は今この場所で絶命した。

 

「悲しむ言葉ねェぞ。お前達もアイツと同じようになるんだだからなァ」

 

 テリーXは皆が驚愕している中一人ニヤニヤと笑いながら言い放つ。

 

「…巫山戯るなよこの野郎。皆本に葵や紫穂、ナオミちゃんやバァちゃん達皆んなを傷付けただけじゃなく兵部さんまで…アタシはアンタを…絶対許さない!【サイキック・鎌鼬】!!」

 

 無数の風の釜が放たれたテリーXは身体を切り刻まれる。血は流れていないものの複数の切り傷が出来ていた。

 テリーXはまだこんな力を持っていた事に驚きと自分の身体に傷を付けた事に対しての怒りが込み上げてくる。

 

「…小娘…お前まだこんな力を隠し持っていたのか。だがなよくも俺の身体に傷を付けたな…その代償は払ってもらうぜ…覚悟しろよ」

 

 テリーXは右腕を前に出し拳を作るとその拳に赤いエネルギーが収縮されていき、次の瞬間そのエネルギーが発射され高速で薫にへと迫る。咄嗟の反応で薫はバリアで防ぐ。

 

「ほう、俺の【虚弾】を防ぐとはやるな。だが今まで持つかな?」

 

 テリーXは尚も連続で虚弾を数弾放つ。あまりの数な上に体力も消耗していた事もあり、バリアに罅が入り始めそして──────

 

 

バリン

 

 

 

──────バリアが砕け散り無数の虚弾の嵐が薫を襲う。

 

「アァァーーー!!」

 

「薫ゥ!!」

 

『薫(ちゃん)!!』

 

B.A.B.E.Lの面々の叫びが建物全体に響き渡る。無数の虚弾を食らった薫は力なくそのまま地面にへと落ちる。

 

「へッ、もういい加減ウザくなってきたし、そろそろ終わりにするとするか」

 

テリーXは薫に突起の先端を向けると電撃を溜め始める。薫は起き上がろうとするが身体が言うことを聞かず動けないでいた。

そんな時蕾管理官が何とか身体を起こしサイコキネシスで動きを止めようとテレポートで後ろに回り込んだ瞬間、テリーXが振り返り電撃を蕾管理官に浴びせる。

 

「アアァァーー!!」

 

彼女の絶叫が響き渡りそして兵部京介と同じように吸収されプラズマXにへとされてしまった。

 

「バアちゃァーん!!」

 

「そんな…管理官まで…」

 

「よし、今度こそ邪魔な奴らは消えた。それじゃあそろそろ終わりにするか。そうだ折角だ、俺の階級を教えてやる」

 

テリーXは左手を左頬に近づけるとそこから数字が浮かび上がってきた。そして書かれていた数字は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「改めて自己紹介してやる。俺は第【7】の数字を与えられた死刃───《第7死刃(セプティマ・エスパーダ)》、【テリーX】!そして…さよならだ」

 

 

 

 

 

 

その後稲光と共に複数の女性の悲鳴が響き渡った後建物は大爆発を起こした。

 

 

─────────────────────────────

 

 

「いやァ素晴らしい。あのザ・チルドレンだけでなくP.A.N.D.O.R.Aのリーダーである兵部京介まで倒してしまうなんて思わなかったよ」

 

普通の人々は テリーXからの報告に歓喜していた。今回の対象だけでなくB.A.B.E.Lの最強チーム「ザ・チルドレン」に管理官である蕾不二子、そしてP.A.N.D.O.R.Aのリーダーである兵部京介まで倒した。これによりエスパーを排除するという自分達の目的に近づいたのだから。

 

「これで我々の目的に一歩近づいたと言う訳だ」

 

「だがここからが本番だ。世界中にはまだまだ多くのエスパーがいる。この勢いで日本以外のエスパー達も消し去る。我々の悲願に向けていくぞ!」

 

『オォォ!!』

 

「それには君にも協力してもらう。もし厳しいと言うのなら勿論我々も全力でサポートしよう」

 

「…あぁその事で一つあるんだがよぉ、いいか」

 

「あぁ何でも言ってくれ。君には大変よく働いしてもらったからな。我々に出来る事なら何でもしよう」

 

「そうか。だったら…」

 

テリーXは右腕を上げるとその突起から電撃を放ち近くにいた普通の人を絶命させた。

 

「な、何をする!?」

 

「何をするだと?決まっているだろ。お前達はもう用済みになったから消えてもらうんだよ」

 

「な、何んだと!?話が違うぞ!君に協力すれば我々には危害を加えないんじゃなかったのか!?約束を破るのか!?」

 

「ハァ?何言ってやがる?俺は『エスパーを排除する事に協力してやる』と言ったが『お前達の味方になる』とは一言も言ってねェぞ」

 

その言葉にあの時の会話が横切る。確かにあの時「協力する」と言ったが「味方になる」とは言っていなかった。つまりこれは裏切り行為にはならない。

 

この時彼は悟った。──────テリーX(この男)を自分達の目的の達成の為に利用していたと思っていた。しかし実際は逆…利用されていたのは自分達だった事に──────

 

周りにいた同士達は彼の従属官であるイーガロイド達に次々に絶命されていきその場に残ったのは自分しかいなかった。

 

「あぁ……頼む…助けて…くれ…」

 

「ハッ、俺を利用とした奴が何ほざいてやがる。まぁ【プラズマX】は大量に作れたからな、苦しまずに殺してやるぜ」

 

掌を彼の目のまで開きエネルギーを凝縮されていき放たれるは黄色い閃光──────

 

 

虚閃

 

 

──────この閃光に男は飲み込まれ同時に普通の人々の隠れ家は大爆発を起こし炎にへ包まれた。

 

 

 

 普通の人々の隠れ家を破壊し尽くした後、テリーXはB.A.B.E.Lの本部を襲撃しエスパーは乾電池にそれ以外の人間は自身と従属官達の手によって始末された。他の街にや県にいるエスパーは従属官達にその場所へ向かわせ自分の元へ連れて来させる。こうしてB.A.B.E.Lを始め日本にいるエスパーは次から次へと乾電池にされていった。

 

 

 因みにエスパーでない普通の人間(ノーマル)達は、自分達に抵抗しない者のみ生かす事にした。しかしそれは優しさではなく自分の()()()を減らさない為であった。

 

【ザ・チルドレン】の明石薫や野上葵、三宮紫穂の3人は全員両親が普通の人間(ノーマル)だったにも関わらず最高レベルの「7」の力を持って生まれた。両親にエスパーの遺伝子がなくてもその子供が突然変異でエスパーになる事は珍しくない事をテリーXは普通の人々の隠れ家にあった資料から知った。

 

 狩りを行うのに1番重要なものは何か?それは場所?否。獲物を仕留める最高の武器?否。狩りを行うのに1番重要なものそれは──────狩る獲物です。獲物がいなくなると言うことは狩りを行う楽しみがなくなると言うこと。それは何が何でも避けなくてならない。故に普通の人間(ノーマル)達は生かされた。

 

 つまり非能力者である普通の人間(ノーマル)達は自分の獲物であるエスパー達を生ます為の家畜になった言うわけである。

 

 

軈て日本にいたエスパーを全て狩り尽くすと自身の従属官と共に海外へと進出し、その国のエスパー達も次々に乾電池にしていき自分に刃向かう者達は始末し、それ以外の人間はエスパーを生ます為に生かした。

 

 

こうしてこの世界は死刃の一人────テリーXが支配する狩場の世界となった。

 

 

 




チルドレンが決めポーズをする所に邪魔を入れてみました。
よくよく思うのですがヒーローやヒロインが決め台詞を言ってからのポーズを取るまでの間に攻撃すればいいのにどうして待っているのでしょうかねェ〜。やっぱりそれがお約束なのでしょうか。

と言うわけでこれでテリーXの出番は一旦終了です。階級のある従属官達はなるべく全員出したいので一つの話で区切るつもりです。

次回は誰が出てどの世界に行くのか楽しみにしていてください。

あと悩んでいる事が一つあります。皆様のご協力お願い出来ますか?内容は活動報告をご覧ください。

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