BLEACHの世界に最強になって転生 番外編   作:アニメ大好き

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どうもアニメ大好きです。
段々暑くなってきたと思ったら今週はずっと雨…洗濯物が溜まってしまうのが悩みです!

さて今回の話は前回最後に現れた5人がディアブロとルーチェモン達と会話していた時に何をなっていたのか話です。
今回の話で第2話は終わらせる予定でしたがそうなるとかなり長くなるので前中後編と3つに分ける事にしました。

注意ーーー今回原作キャラが退場します。
それでも大丈夫という方は見ていってください。
それではどうぞ。



4話 最強の魔王 降臨 中編

魔王首謀者であったアリシアと和解したディアブロ達だったが、その翌日突然街を守る結界が破壊され魔族の軍勢が攻め込んで来た。

ルーチェモンと戦闘で負傷を負ってしまったディアブロ。その間に降り立つ5つの人影。そしてその手に抱えられていたのは、ボロボロにされ意識を失いかけているシェラ、レム、エデルガルドであった。

 

 

「ルーチェモン様、ご命令通りこの街の制圧の殆どが完了しました」

 

「よくやったぞ【サウザー】。流石我が従属官のリーダーの事はあるな」

 

「ルーチェモン様からそのようなお言葉を頂けるとは…このサウザー感動の極みです!」

 

サウザーと呼ばれた紫のタイツを着用し、青い顔をした背の低い小柄な体型の男はボスであるルーチェモンにお褒めの言葉を貰ったのがあまりにも嬉しかったのか、右腕を曲げ前屈みで敬意を払った。

 

「…ところで〇〇、〇〇、お前達が持っているそれは何だ?」

 

ルーチェモンはサウザーの後方にいる2人が抱えているボロボロのシェラ達に眼をやり質問する。

 

「ハッ!コイツらは我々の仕事を邪魔しようとしたので軽く()()()やりました」

 

 

 

それはルーチェモンがディアブロと会う少し前にまで遡る。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「みんな早くこっち!」

 

「急いで!魔族が来ます!」

 

レェラとレムはディアブロと別れた後街の人達を避難させるために安全な場所にへと誘導させていた。

その間に教会所属の魔術師達が魔族を足止めしてくれたお陰で避難は順調に進んでいた。

 

「ここら辺の人達の避難は終わりましたので次の場所へ行きましょう」

 

「うん!1人でも多く助けないとね」

 

「はい!」

 

『ウワァァーーー!!』

 

そんな2人の会話の最中、避難した市民の反対方向ーーー魔術師達が魔族を足止めしている方から爆発が起こり魔術師達は全員吹き飛ばされ壁や建物にぶつかる。

 

「フン、これがこの世界の魔法か。大したことないなぁ」

 

「あぁ」

 

爆発で舞い上がった煙の中に2つの影が現れる。足音を立てながらゆっくりと進んでくる2つの影。そして煙から出てその姿が露わとなる。

 

一人は全身紫色で口は鳥の嘴、腹部には上下に鋭い牙が生えた口があり、そして下半身が角の生えた赤目の双頭生物になっている者。

 

もう一人は最初の者とは違い全身をマントで覆い隠して人の形をしているが、頭と思われる部分がアルファベットの「M」の形をしている。

 

「何者ですか貴方達!?」

 

「俺は【アゼル】。そしてこっちは【ベリアル】。俺達はルーチェモン様の従属官よ」

 

腕組みをしている紫色の肌をした【アゼル】と言う者が自身と隣にいる【ベリアル】の紹介をする。

 

「その姿にこの魔力…この騒動は貴方達の仕業ですか!?」

 

「まぁ似たようなものだ」

 

「正確には俺達の主人がこの街を襲撃する命令を出したのだ」

 

「どうしてこんな酷い事するの!」

 

「それが我等が主人の命令だからだ」

 

「それともう一つーーーーーーーーーーエデルガルドと言う魔族の裏切り者の小娘を見つけ出し我等が主人の前に連れてくる事だ」

 

最後のアゼルの説明に2人は目を見開いた。何故なら彼等の目的が自分達の友人となった【エデルガルド】を連れて行く事だからだ。

 

「ん?その反応…お前達その小娘の事を知っているな?何処にいる?」

 

「…それを私達が素直に聞くと思いますか?」

 

「そうだよ。例え知っていたとしても貴方達なんかに絶対に教えないよ!」

 

「そうか。だったら力付くで吐かせるまでだ」

 

アゼルは両手を前に出し2人にへと向ける。

 

「【マハジオ】!!」

 

そして両手から電撃をシェラとレムに放ったーーーーーしかし攻撃は2人を通り過ぎてしまう。唖然としている2人だが…

 

 

 

 

 

 

ドカーーーン

 

 

 

 

 

 

…突如後方から爆発音が聞こえ振り向くと、辺り一面炎に包まれ避難移動させた人達の多くが倒れていた。その光景にシェラは口を抑え、レムはあまりの事に目が離せないでいた。

 

「そんな…」

 

「酷い…酷過ぎるよ」

 

「フフフ、どうだ?お前達も奴らのようになりたくなければ素直に魔族の小娘(エデルガルド)の事を教えた方が身の為だぞ」

 

「…さっきも言った筈です。素直に教える気はないと。それにこんな酷い事が出来る貴方達には絶対に!!」

 

「そうだよ!例え自分が殺されるかもしれないけど、貴方達みたいな人の言う事なんか絶対に聞かない!!」

 

「フン、素直に言っていれば痛い目に合わずに済んだのにな。構わねェ、ベリアル殺っちまえ」

 

アゼルの言葉にベリアルは素早く2人の前に移動し、マントの中から赤く豪腕な腕を振り上げレムに向かって振り下ろした。

反射的に目を瞑るレム。しかしいつまで経っても痛みが来ないので目を開けると、ベリアルと2人の間に背の低い少女が現れ拳で拳を受け止め、力を込めて払い除けた。

 

「なんだ小娘?邪魔をする気か?」

 

「この2人…を傷付ける…のは…許さない…」

 

『エデルガルドさん(ちゃん)!』

 

この少女こそ2人が探していた魔族ーーーーエデルガルドである。

 

「エデルガルド?成る程。貴様がオウロウの言っていた魔族の裏切り者か。態々自分から来るとはな。お陰で探す手間が省けたなぁ」

 

「2人…には…手出し…させない…」

 

エデルガルドは勢いよく駆け出すとベリアル目掛けて槍を振るう。ベリアルはマント越しに腕を使って片腕で槍を受け止める。

払いのけられると槍を振り回したり高速の突きを連続で繰り出す。魔族一の槍使いとも言われていただけの事あって物凄い槍さばきの応酬である。

 

しかし相手が悪かった。

 

相手の懐に突き刺そうと距離を詰めた時、マントの中から筋肉質の赤い腕が現れ槍の棍棒部分を掴んだ。

 

「な…!?」

 

「成る程…確かに普通の魔族に比べれば貴様は強い。だが…」

 

持っていた槍を引っ張られそれに釣られてエデルガルドも引っ張られる。そしてその土手っ腹にベリアルの重い拳が炸裂し吹き飛び宙を舞い身体が地面に叩きつけられる。

 

「…この俺が相手では貴様など雑魚同然だ!【マハラギ】!」

 

M字の顔の中心(口と思われる)部分から炎が放たれる。身体を起き上がらせ咄嗟に躱す。その後も連続で炎を放ち全て躱していく。

 

『エデルガルドさん(ちゃん)!』

 

2人は助けようと駆け寄ろうとするが…

 

「おっと、ベリアルの邪魔はさせねェ。退屈なら俺と遊んでもらうぞ」

 

…アゼルが前に立ち塞がる。

 

 

 

 

「ハァ…ハァ…」

 

「どうした?もうこれで終わりか?」

 

エデルガルドはベリアルの猛攻を受け息が上がっていた。対してベリアルは済ました顔(?)をしていた。

 

「なら…これを…使う!」

 

槍を頭上に持ち上げると、その周りに紫色の粒子が集まり強大な魔力が槍に集中していく。

自身の体力を引き換えに相手にダメージを与える大技。

 

 

「【サクリファイス……チャージ】!」

 

 

力を集中させながら高く飛び上がると渾身の力を込め槍を振り下ろす。ベリアルの身体に当たると同時にそこを中心に衝撃波による風圧が発生し砂埃が舞い上がる。

体力を削る大技を使った事により先程より息が上がり額には汗が流れていた。しかしこれ技をモロに食らったのだから少しは答えたはず…そう思っていた。しかし…

 

 

「ーーーーーこの程度か?」

 

 

…現実はそう甘くはなかった。

 

風圧により舞い上がった砂埃が晴れてくると槍はベリアルの肩で止まっていた。

ベリアルは槍の棍棒部分を掴むと力押しで槍をへし折ってしまう。自慢の槍が簡単に折られた事にショックを受け唖然とするエデルガルド。しかしその間に待ってくれるほど相手は優しくない。

 

「【ギロチン・ブレード】!」

 

ベリアルが腕を振るうと赤いカッターの閃光が放たれ呆然としていたエデルガルドに直撃し後方へ吹き飛ばす。地面に数回身体を打ち転がると身体は全身血ダラけでボロボロになっていた。

 

ベリアルはエデルガルドに近づくと首根っこを掴んで持ち上げる。

 

「グッ…」

 

「このまま締め上げてやる」

 

ベリアルは掴んでいる腕に更に力を入れ絞め殺そうとするが…

 

「待てベリアル」

 

…それをアゼルが静止させた。彼の足元にはボロボロの姿のシェラとレムが倒れている。

 

「その魔族の小娘は殺すな。ルーチェモン様からの命令だからな」

 

その言葉にベリアルも主人であるルーチェモンの言っていた事を思い出しエデルガルドの首を絞めている手の力を緩めると、土手っ腹に拳を打ち込み気絶させた。

 

「さてと」

 

アゼルは足元に倒れているシェラとレムを下半身にある2つの闘牛顔の口でそれぞれ加える。

 

「コイツらにはまだ使い道があるからな。よし、ルーチェモン様の元へ向かうぞベリアル」

 

「ウム」

 

アゼルは2人を加えたまま上空にへと浮かび上る。ベリアルも気絶したエデルガルドを脇に抱え上げると浮かび上がり、共に主人であるルーチェモンがいる場所にへと飛び去った。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

場所は変わりここでは主に大勢の剣士達が魔族との戦闘を行っていた。その中でも1人の剣士と大勢の鎧を着た兵士達が魔族の次々と交戦していた。

 

髭を生やした貫禄のある男はファルトラ市の領主である【チェスター・レイ・ガルフォード】。ある事件の時にディアブロと一度対峙し傷を付けた程の実力者である。

 

「…やれやれ、昨夜魔王による被害が出た直後に魔族の襲撃とは。やってくれるじゃないか」

 

ガルフォードは兵士達もそれ続いて魔族達と交戦していく。だが突如ガルフォードは何かを感じ上をを見上げると…

 

 

 

 

ヒュュュュュュュュュュ

 

 

 

 

…上空から光の球が飛んできており咄嗟に後方へと回避した直後地面に直撃した。彼がいた場所は先程の光の球によって地面が削られ爆煙が上がっていた。

 

「チッ、外したか。今のを避けるとはやるじゃねェか」

 

「ケケケ、まぁ人間としての話だがなぁ」

 

突如上空から声が聞こえて上を見るとそこには二つの人影があり、ゆっくりと降りて来て着地する。

 

一人目目は深緑の肌をし、ロングの黒髪に筋肉質のガタイがいい厳つい男。

 

二人目は一番背が高く細長く全身茶色の身体に、蛙のような大きくギョロッとした眼。

 

そして2人ともプロテクター似た服を装着し、左眼には小型の機械を付けていた。

 

「なんだ貴様等?見たところ魔族ではなさそうだが」

 

「俺は【ネイズ】、こっちは【ドーレ】だ。確かに俺達は魔族(コイツ等)とは違う。だがやる事は同じだ」

 

「俺達のボスであるルーチェモン様のご命令だからな」

 

ドーレとネイズは左眼の機械のボタンを押して操作する。「pipipi」と独特の機械音が響き渡る。

 

「ほぉ、戦闘力1,075か。人間しちゃ大した中々だぜ」

 

「でも俺達にとっちゃ大した戦闘力じゃないぜ。それに後ろの奴らも500にも満たねェ奴ばかりだ。これじゃあ遊び相手にもならないぜ、ケケケ」

 

ガルフォードの戦闘力(あくまで人間としてのレベル)に関心したが、大した事ない、遊び相手にならないと罵られ彼の額に青筋を立てていた。

 

「…私を遊び相手とは言ってくれるじゃないか。だが甘く見ていると痛い目を見るぞ」

 

「ハッ、それりゃあこっちのセリフだぜ」

 

「俺達をさっきの魔族共(雑魚共)と一緒にするなよ」

 

会話が終わり最初にガルフォードがネイズに突撃に剣を突く。ネイズはそれを片手で受け止める。

 

「ケケケ、中々のスピードじゃねェか」

 

「言っただろう。私を甘くみるなと!」

 

力を込め手を払い除けさせると連続で剣を突く。ネイズはニヤニヤと笑いながらガルフォードに劣らないスピードで回避していく。

 

「チッ、ネイズの奴に取られたか」

 

しかしその様子をドーレはイライラしながら見ていた。一番強い奴を取られた事によって兵士達の相手をしなくてはならくなったからである。

幾ら数が多くても一人一人の戦闘力はガルフォードの半分にも満たない奴が殆ど。楽しむに楽しめないからである。

 

「まぁ仕方ねェ。ルーチェモン様の命令だがらな。コイツらの相手で我慢するか」

 

「幾ら貴様が強かろうとこれだけの数を貴様1人に相手に出来ると思うか?行くぞ!」

 

『オォォォォーーー!!』

 

一人の掛け声の合図に兵士達は一斉にドーレにへと向かっていく。そして一人の兵士が剣を振り上げ勢いよく振り下ろす。しかしドーレはそれを涼しい顔で受け止めた。しかもそれは剣を掴んでいる()()()()()、腕を前に出して直接()()受け止めていたのだ。

 

「な、何!?」

 

「どうした?こんなモンで俺を斬ろうってか?」

 

唖然とする兵士に残っていた左腕を突き出し何と身体を打ち抜いた。身体を貫かれた兵士は暫く痙攣した後力なく脱力する。

 

この瞬間この兵士は命を散らしたのである。

 

ドーレは動かなくなった兵士を腕から引き抜くと頭を掴み投げ捨てた。

 

「オラどうした?もっと来いよ」

 

さらに挑発するように指を「クイ、クイ」っと内側に折り曲げる。

 

「怯むな!行けェ!!」

 

先程と同じ兵士が声を上げるとまた一斉に動き出し今度は数人で一変に剣を振るった。

ドーレは顔の前で腕をクロスさせ防御体勢になる。剣はそのまま振り下ろされるが、当たった瞬間刃が欠けてしまい、中には折れたのもあった。

 

「剣が!?」

 

「バ、バカな…」

 

「…へへへ」

 

ドーレは腕をクロスさせたまま一気に力を解放し振り広げるとその衝撃波で周りの兵士を吹き飛ばした。

倒れている一人の兵士の近くに駆け寄ると足で思いっきり踏みつけた。そして何度も何度も踏み付けその度に兵士の悲鳴が上がる。

 

『ウォォォーー!!』

 

そんな時別の兵士達が突撃してくる。ドーレは踏み付けていた兵士を持ち上げると突っ込んでくる兵士達に向かって投げつけた。

 

投げつけられた兵士は先頭にいた兵士にぶつかる。その所為で進撃していた兵士達は止まってしまう。その隙にドーレはエネルギー弾を放ち投げつけた兵士諸共近くにいた兵士達を消しとばした。

 

多くの人を殺したにも関わらずヘラヘラと笑っているドーレに兵士達は恐怖を抱き始めた。しかしそれでも街の人を守る為兵士の群れは進撃を辞めなかった。

 

「ケッ、雑魚ばかりでいい加減ウザくなってきたな。一気に片付けるとするか」

 

イラつき始めたドーレは右の掌を前に向けるとそこに赤色のエネルギーの球が凝縮されていく。

 

「テメェら全員消し飛びやがれ!【虚閃】!!」

 

特大のエネルギー波ーー【虚閃】を放ち残っていた兵士達を一斉に消し飛ばした。そのエネルギーの余波は周りにも及び街の一部の地形を変えてしまった。

 

「ヘッ!大した事なかったな」

 

 

 

 

 

 

一方ガルフォードとネイズのバトルでは、ガルフォードの剣さばきに対しネイズは素早い動きで回避していく。

 

「中々のスピードじゃねェか。流石戦闘力1,000越えの事だけはあるぜ」

 

「…随分と余裕だな。しかし避けてばかりでは勝ち目はないぞ」

「それもそうだな。だったら…」

 

ネイズは身体を大きく晒し回避するとガルフォードの剣を持っている腕を掴んだ。

 

「な、何!?」

 

「…遊びは辞めて反撃と行くか」

 

ネイズは腕を掴んだまま膝で溝内を蹴り飛ばした。ガルフォードは強烈な蹴りに激痛が走るがそれでも剣だけは握り続けている。

 

「ガッ!?」

 

「おい、まだお楽しみはこれからだぜ」

 

今度は拳で顔面を殴りつけた。それを何回も何回も何回も。片腕を掴まれている為逃げることを出来ない。

 

「さっき言っただろ?()()()()()()かなりの戦闘力だと。俺の戦闘力はテメェの何十倍も上なんだぜ」

 

掴んでいた腕を離すとガルフォードの頬を思いっきり殴りつけ吹き飛ばし壁に激突させた。

 

「ハァ、ハァ…」

 

「これで分かっただろう。例えテメェが人間の中では最強であったとしても俺にとっちゃ雑魚同然なんだよ!もういい加減諦めて俺達に降伏したらどうだ?ケケケケケ!」

 

ネイズは額から血を流しボロボロのガルフォードを嘲笑う。

 

「…降伏か……フン、笑えん冗談だな」

 

「あぁ?」

 

「…確かにお前の言う通り力の差は歴然かもしれんな。だが私は決して降伏などせん!」

 

ボロボロの身体を起き上がらせると再びネイズに向かって走り出す。それを見た本人(ネイズ)は右手を向けると掌から光弾を発射させる。

しかしガルフォードは避ける気配がなくそのまま突き進み光弾が命中し爆発が起こる。ネイズは己の勝利が確信したと思いニヤリと笑う。すると突然爆煙の中に迫り来る物影が飛び出した。ガルフォードである。

光弾が命中する際剣を突き付け前もって爆発させ衝撃を柔らげたのである。そして相手が油断した隙を見逃さず爆煙を利用して飛び出し剣を突き出した。

突然の事で反応が遅れ己の目の前まで剣が迫っていた。

 

 

この距離なら身体を逸らす事も出来ない。貰ったっと思った。しかし…

 

 

 

 

 

ヒュン

 

 

 

 

 

…剣が当たる直前ネイズの首が胴体へと引っ込んだ。

 

そのままネイズの身体はガルフォードの下に回り込むと蹴り飛ばし上空へと打ち上げる。「ポン」と引っ込めた顔を押し出すとガルフォードを追いかけるように飛び上がる。

 

そして同じ高さになり追いつくと両腕を身体に思いっきり押し付ける。ガルフォードの身体は【く】の字に曲がり重力により地面にへと激突し砂埃が上がる。ネイズは落下地の近くにゆっくりと着地する。

 

ーーーこれで奴も生きていないだろうーーー今度こそ自身の勝利を確信した時、埃の中に起き上がる影が…

 

「…ハァ…ハァ…」

 

「オイオイ、まだやろうってか?もういい加減諦めたらどうだ?」

 

「ハァ…ハァ……さっきも言ったはずだ。私は決して降伏などしないと」

 

…身体がボロボロで全身血だらけになりながらもガルフォードは立ち上がった。それが街を守るためなのか、それとも手も足もなく敗北するのは己のプライドが許さないのかは定かではない。

 

「…そうかい。だが俺はお前との戦いも飽きてきたぜ」

 

するとネイズは両手に電流を溜める。

 

ガルフォードはボロボロの身体を動かし剣を突きつけようするが、体力が落ちた身体では先程のスピードより劣っているためジャンプで回避される。

 

後方へ回り込んだネイズは両手を前に突き出し溜めていた電撃を一気に放つ。

 

「食らェー!」

 

「ウワァーー!!」

 

電撃が直撃し超高圧の電流が身体全身に走る。なんとか脱出しようと身体を動かそうとするが指一本動かせずにいた。

 

「さぁ後何秒保つかな?」

 

その数秒後ガルフォードは全身黒焦げになり絶命した。

 

「3秒か。まぁ人間にしちゃ持った方だな」

 

「ネイズ、終わったようだな」

 

「あぁ、ドーレの方もな」

 

すると左眼に付けている機会から突如通信が入る。

 

『ドーレ、ネイズ聞こえるか?』

 

「何だ?」

 

『雑魚共の始末は終わったか?』

 

「あぁ、丁度今終わったところだぜ」

 

『そうか。もうこの街に大きな戦闘力の反応はない。ルーチェモン様のところへ向かい合流するぞ』

 

「分かった」

 

「了解だぜ、隊長」

 

通信を切ると絶命したガルフォードにはもう目もくれず2人はその場を飛び去った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

少し遡り、ドーレとネイズと同じプロテクターを着用し左眼に小型の機械を付けている背が低く小柄で全身青肌の優男ーーー彼は左眼に付けている機械【スカウター】である人物を探して単独行動をしていた。

 

「確かオウロウの言っていた情報によるとこの街の結界を張っていた女がいるはずだが「ピピ」…ん?強い戦闘が1つ、その近くに更に2つの戦闘力。街外れの方に移動しているな。確かめてみる価値はあるか」

 

強い戦闘力を発見すると、その場所へと加速しその人物の前に降り立つ。それはディアブロと別れ結界の修復へと向かっていた【セレスティーヌ】であった。

 

「な、何ですか貴方は!?」

 

「我が名は【サウザー】。ルーチェモン様にお仕えする忠実な従属官だ。お前のその見た目と持っている杖、貴様がセレスティーヌと言う奴か?」

 

「…そうですが何か?」

 

探していた本人を見つけたサウザーはニヤリと笑う。

 

「やはりそうか。悪いがお前はここで始末させてもらう。破壊した結界を修復されてはこちらとて色々と面倒なのでな」

 

足を踏み出しゆっくりとセレスティーヌに近づくサウザー。すると彼女の護衛である2人の魔術師が前に出る。

 

「何だ貴様等?そこを退け」

 

「セレスティーヌ様には指一本触れさせん」

 

「どうしてもと言うのなら、我々が相手だ!」

 

主である彼女を守る為に立ち向かう勇姿は立派である。

 

しかし相手が悪過ぎた。

 

サウザーはそんな2人の行動を涼しい顔で「フッ」と鼻で笑う。

 

「…愚かな。貴様等など遊び相手にもならん」

 

「な、何!?」

 

右手にエネルギーを集中させ剣を形成させると、3人の前から消えた瞬間物凄い風圧がセレスティーヌ達の間を発生するするとーーーーーーーー護衛の1人の首が宙を舞っていた。首から上がなくなった身体はそのまま地面にへと倒れる。

 

何が起こったのか訳が分からなかった2人の後ろには先程まで真正面にいたサウザーが不敵な笑いを浮かべていた。彼は3人には視覚出来ないスピードで、すれ違いの際護衛の1人の首を斬り落としたのだ。

 

「ッ!?こ、この!!」

 

「ダメ!!」

 

残る護衛の魔術師は魔法陣を展開し詠唱と唱えようとするのをセレスティーヌが止めようとするが遅かった。

 

魔術を使用するよりも早くサウザーは掌にエネルギーを貯め護衛にへと放つ。そのエネルギー弾は展開していた魔法陣ごと魔術師を影も形も残す事なく吹き飛ばした。

 

「フン、だから言っただろ?貴様等など遊び相手にならないと。さて…」

 

護衛の魔導師を片付けると本命であるセレスティーヌにへと目を向ける。察した彼女は持っていた杖を構え魔法陣を展開しようとするが一瞬にして目の前まで移動し杖を掴んでいた。

 

「女…貴様がいると色々と厄介だから。ここで消えてもらうぞ」

 

腕に力を込め杖をへし折ってしまう。そして顔の前に掌を向け、その先からエネルギー弾をそのまま放ち顔を吹き飛ばした。

頭がなくなった身体はそのまま地面にへと倒れる。サウザーは横たわる身体に再び掌を向けるとエネルギー弾を放ち身体も吹き飛ばし綺麗さっぱり消してしまった。

 

「…これで魔族共の障害となる結界を修復される事はなくなった」

 

スカウターのボタンを操作しドーレ達に連絡を入れる。

 

「ドーレ、ネイズ聞こえるか?」

 

『何だ?』

 

「雑魚共の始末は終わったか?」

 

『あぁ、丁度今終わったところだぜ』

 

「そうか。こちらも用は済んだ。もうこの街に大きな戦闘力の反応はない。ルーチェモン様のところへ向かい合流するぞ」

 

『分かった』

 

『了解だぜ、隊長』

 

通信を切るとスカウターで主人であるルーチェモンのいる場所へと向かった。

 




最初の2人は知っている人いるかな?その当時ゲームとかで人気の作品だった話だけどもう20年前だから知ってる人は少ないかな…。

ガルフォードの戦闘力はあくまで予想です。本来はもっと高いかもしれませんが、人間では1,000でも高い方だと思います。

ディアブロの「魔術反射」劇中では真正面だけでしたが、あれって全方向からでも効果あるんでしょうか?

そんなこんなで「異世界魔王編」は次回で終わり予定です。
最後までお付き合い頂けたら幸いです。

でもまだこの作品は終わらないから安心してね。

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