やはり俺がバンドを組むのはまちがっている   作:静寂な堕天使クロノス

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第8話

あのクライブからまた少しの時が経った。

あれ以来俺は戸山に頼まれて戸山たちの練習に付き合うようになった。みんなまたあれから着実に上手くなっているようだ。

少し前までならこんな日常ありえなかったなぁ

そんな思いで日々を過ごすのだった。

 

*****

ー学校ー

 

俺はいつものように戸塚と話していた。

こないだの戸山たちのライブの話をすると戸塚は

 

「へーそんなことがあったんだ。僕もライブ行きたかったな〜」

 

俺の関わるようになって戸塚はバンドに興味を持っているようだ。

 

「じゃあ今度俺とライブ見にいくか?」

 

「え?ほんと!八幡がよければボクいってみたいよ!」

 

「じゃあ今度一緒に行こう!戸塚、初めてのデートだな」

 

「もうっ!八幡からかわないでよ...」

 

ハッ!しまった!俺としたことが心の声が漏れていた...

でも照れてる戸塚かわいいなぁ...

 

「ふっふっふっ、話は聞かせてもらったぞ!八幡!我もその狂乱の宴に参加しよう!」

 

「いや、別にお前は来なくてもいいぞ、てかむしろ戸塚と2人で行きたいからくんな」

 

「我の扱い雑すぎない!メンタルがすでにブレイク寸前なのだが...」

 

材木座のメンタルなんて知らん。俺は戸塚と2人っきりで行きたいんだ。

 

「まぁまぁ八幡材木座くんがかわいそうだよ、それにボクは全然大丈夫だよ?」

 

戸塚優しいなぁ...

 

「戸塚が言うんじゃ仕方ないな...」

 

こうして俺と戸塚となぜか材木座はライブに行くことになったのだった。

 

*****

ーその日の放課後ー

 

「ヒッキーライブに行くんだって?」

 

その放課後由比ヶ浜が俺に声をかけてきた。そばには雪ノ下と一色もいる。なぜこいつらがライブに行くことを知ってるんだ?

 

「まぁな、でもなんでお前が知っているんだ?」

 

「さいちゃんから聞いたんだよ、なんであたしたちがいない時に限って見に行っちゃうの!?ヒッキーひどいし!」

 

「いや、別にそれはたまたまだから...」

 

「じゃあ今度私たちがライブをする時には必ず来ることね」

 

「...わかった」

 

なんか雪ノ下にはめられたみたいだな...

 

「そういえば今度のライブにはRoseliaが出るらしいですよ〜」

 

一色がそう言うがRoseliaを俺は知らない。

 

「Roselia?そんなすごいバンドなのか?」

 

「うん、プロ顔負けの演奏技術で最近すっごい人気なんだよ!特にボーカルの湊さんがすごいの!」

 

ん?湊?どっかで聞いたことあるな...

うーん?まぁいいか

 

「そうなのか、それは楽しみだな、お前たちも見にくるのか?」

 

「残念だけれど、私たちは見に行けないの」

 

「そうか残念だな」

 

「なっ、そっそれはどういう意味で...」

 

なぜか雪ノ下の顔が赤くなっている。

 

「...ヒッキーっていつもゆきのんにだけあんなこと言って...」

 

「...もう少し私にもそんな言葉言ってくれていいじゃないですか...」

 

由比ヶ浜と一色が何か言っているが小声でよく聞こえない。

 

「と、とにかく私たちはこれから練習があるから」

 

そう言って雪ノ下たちと俺は別れた。

なんかみんな様子がおかしかったが大丈夫だろうか..

...あの頃のように無理をしてなければいいんだけどな

*****

 

ー公園ー

 

雪ノ下たちと話してから俺はすぐに家に帰るために学校を出た。

途中公園に立ち寄り自販機でマッカンを買う。

家で飲むと小町がうるさいのだ。

そのため落ち着いてマッカンを飲むためベンチに向かうと先客がいた。

紫髪のツインテールの子だ。

見たところ小町と同じくらいの歳だろうか?

でも、なんかぶつぶつ言っているな...

 

「やっぱここはこうした方がかっこいいかな...いや、でもこうするのも...」

 

どうやら何かのセリフでも考えてるようである。

やばい、俺はそう言う類の病に昔かかってしまったことがある。その時の血が騒ぎ出してきているのだ。

しかし、ここでそれを思い出してしまったら、また...黒歴史を...

 

そうして俺が煩悩と戦っていると少女は俺のことに気づいたようだ。

 

「ん?お兄さんどうかしたんですか?あ!もしかしてあこじゃまでした?」

 

「ん?いや、そう言うわけじゃ...ただ昔の封じられし記憶の封印が解けかけただけで...」

 

って!俺バカだろ!よゆーで昔の記憶でてきてるじゃん!

八幡のあほ!馬鹿!マヌケ!八幡!

八幡は悪口じゃねーよ!

 

俺がパニックに陥ってる間も少女は黙っていた。

あああああ絶対引いてるよ、こんないい歳の男がこんなこと言ってたらそりゃ引かれるよ!

 

しかし出てきた言葉は予想外の言葉だった。

 

「なんかかっこいい!お兄さんもしかしてかっこいいこと知ってるの!?」

 

あれ?なんか、すっごい喜ばれてる...?

 

「よかったらあこと一緒にかっこいいセリフ考えてくれませんか!?」

 

「ああ、別にいいけど...」

 

つい勢いに押し切られた俺はそう返事をした。

 

そのまま少し話をすると少女について少しわかった。

 

名前は宇田川あこという、中学3年生のようだ。

見ていてどうも放っておけないような、そう、小町に似た思いを持ってしまう。

 

「あこ、お兄ちゃんも欲しかったからお兄ちゃんできたみたいで嬉しいです!」

 

「もってことはお前には姉がいるのか?」

 

「うん!すっごいかっこいいお姉ちゃんなの!」

 

きっと姉のことが大好きなのだろう。

あこは目を輝かせて話続けた。

そんな様子も可愛らしい。

 

「あっ!あこそろそろ行かないと...また八幡さんあこと話してくれる?」

 

不安げに聞いてくるが、答えは1つに決まっている。

 

「ああ、もちろんだ」

 

こうして俺に妹のような存在ができた。

だがこの時は知らなかった、まさかこのあとあんな再会を何度もすることになるとは...

 

*****

 

ーその後ー

 

「友希那さんすいませーん」

 

うう、八幡さんと話してたら楽しくてつい練習に遅れちゃったよぉ

友希那さん怒ってないかなぁ?

 

「あこ、次からは気をつけるのよ」

 

「はい!」

 

よかったぁ...そこまで怒ってない

 

「どうして遅刻なんかしたの〜あこ?」

 

「あ!リサ姉!実は...」

 

こうして八幡さんとの出会いをあこは語った。

 

「そんなことがあったんだ〜、でも怪しい人だったら危ないから気をつけてね〜」

 

「うん!わかった!」

 

「...あこちゃん、嬉しそうだね...」

 

気がつくとりんりんも後ろで笑っている。

 

「うん!ほんとにいい人だったの!今度りんりんにも紹介するね!」

 

「わ、私は人と話すの..苦手だから...」

 

「大丈夫だって、ほんとにいい人だったもん!」

 

「話すのもいいですが、そろそろ練習をしましょう。宇田川さん、白金さん?」

 

話に夢中になってしまっていたら紗夜さんに怒られちゃった...

 

「はーい」

 

「はい」

 

こうしてRoseliaの練習は過ぎていくのであった...

 

あこの言っていた八幡って....

そんな名前の人、あの人しかいないわね...

まだ、ギターを弾いているのかしら...

 

1人の少女の思いとともに...

 

 




次回で八幡とRoseliaを出会わせることができそうです。
いずれ、全バンドを登場させます。
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