やはり俺がバンドを組むのはまちがっている 作:静寂な堕天使クロノス
それとこれからさらに設定がごちゃごちゃになる可能性があります。
その点を踏まえて見てください。
Roseliaの前で演奏した後倒れてしまった俺は念のため家に帰ることにした。
...まさか倒れちまうとはな、やっぱり演奏してなかったうちに体力落ちたのかな?次からは気をつけないとな...
そう思いながら俺は家へと帰った。
*****
ーその夜ー
俺は今ベッドで横になりながら今日のことを考えていた。
今思えば俺は演奏中のことをよく覚えてないのだ。
覚えているのは演奏中ギターの音を奏でるたびに熱く、自分が高まっていく感覚、それだけだ。
ゾーン、ババァはそう呼んでいた。
前にもそんなことを聞いた気がするんだけどどうも思い出せない...
まぁ今はいいか。
そう結論づけた時俺の部屋のドアが開かれた。
「お兄ちゃん!なに今日の演奏、すごすぎるよ!」
小町が興奮して入ってきた。
「なんでお前が今日の演奏を知ってるんだ?」
「おたえさんが動画送ってきてくれたんだよ」
あいつ...いつのまに...撮ってたんだ?
そして小町いつのまに花園とそこまで仲良くなったんだ?
我が妹とは思えないほどのコミュ力だな...
「...お前はどう思った?」
「なんていうかな〜。いつものお兄ちゃんの演奏と違った。悪い意味じゃなくてさ...なんていうかな〜気迫があったっていうか、いつもより迫力があったっていうか...」
小町も他のみんな同様俺の演奏をうまく言葉にして表すことができないようだ。
「ただ、いつか小町もあんな風にギターを弾いてみたいって思った!だからお兄ちゃん今日もギター教えて!」
小町のギターは日に日に上手くなっていっている。
小町もなかなかの才能を持っているだろう。
教えている俺が楽しいと感じるほどだ。
あのババァも俺にギターを教えた時はそう感じていたのだろうか...
いや、あのババァに限ってそれはないな。
「もーお兄ちゃん早く教えてよ〜」
「ああ、分かった」
こうして比企谷家の夜は過ぎていく...
*****
ー次の日ー
休日の終わり、それは即ち地獄の始まり...
要するに学校が始まるってことだ...
本当に毎週毎週休みたいという気持ちを抑えて学校に来ることを褒めてもらいたいくらいだ。
...働きたくないとか言って結局最後には働いちゃうんだろうな、俺
そんこと考えながら朝の教室で寝たふりをしておく。
こうすると人目につかない。
さらに「えっ!なにあの子ぼっちなのかわいそー」とかいう哀れみの視線を向けられても気づかないという特典付きだ。
やだっ!八幡たら天才!
...やめよう、なんだか虚しい
「やっはろー!ヒッキー」
「由比ヶ浜か...」
ただし知り合いは普通にこの体勢でも声をかけてくるのだ。
これはまだ改良の余地が...
「ヒッキー、しょーもないこと考えてるでしょ...」
「しょーもないとはなんだ、俺は俺の安心したぼっちタイムを守る方法を考えてただけだ」
「それをしょーもないっていうんだよ!」
相変わらず朝からテンションの高いやつだな...
俺には絶対真似できない。
「で、何の用だ、由比ヶ浜?」
「いや、その...昨日ヒッキーspaceで演奏したんだって?」
なぜ知ってる?と思ったがどうせ葉山あたりから聞いたのだろう。
「ああ、見たのか、俺の演奏?」
「まだ見てない...なんかね隼人くんがまだ君たちは見ない方がいいと思うって言ってたから...」
葉山...こういう気遣いができるのはあいつのありがたいところだ。
俺が嫌がるかもしれないと思ってきたのだろう。
「...見たければ見て構わない、昨日の演奏が今の俺の全てだ」
「...そうなんだ」
こいつらも怖いのかも知れないな...
俺の演奏を見ることが...
あんなことがあったんだ、トラウマになっていても仕方ないだろう。
「それじゃあ...」
心なしか元気をいつもより無くした由比ヶ浜と俺は別れた。
*****
ー放課後ー
昨日葉山君から比企谷君がギターを弾いたと聞いた時には心のそこから驚いた。
彼がまた人前でギターを弾き始めているなんて...
今は3人で彼の昨日の演奏を聞くか相談している。
「で、結局隼人くんから先輩の演奏見せてもらうんですか〜?」
「そうね...由比ヶ浜さんの話だと昨日の比企谷君の演奏が今の彼の全力なのでしょう?」
「うん、ヒッキーはそう言ってた」
「わたしはやっぱり先輩の音と向き合いたい、そう思っています」
一色さん...
「あたしも...ヒッキーの演奏聞くべきだと思う」
由比ヶ浜さん...
「私も、同じ意見よ、もう彼の音から逃げたくないわ」
こうして私たちは比企谷君の演奏を聞くことにした。
*****
私たちはそれから私の家に集まってから葉山君に連絡を取った。
「...本当に見るのかい?」
「ええ、もう逃げないって決めてるの」
「...大丈夫そうだね、俺は無駄なお節介を焼いたようだね」
「比企谷君のことを思ってなのでしょう?それならば別に誰も責めないわよ」
「ありがとう雪ノ下さん、それとこれは黙ってようと思ってたことなんだけど...」
「なにかしら?」
「実は昨日俺は比企谷とギター勝負をしたんだ、これから送る映像はその時のあいつのものだ」
「結果はどうだったの?」
かつてもこの2人は事あるごとにギターで勝負をしていた。
その時はほぼ互角の勝負だったのだけど...
「俺の完敗だったよ、正直あの状態の比企谷にはこのままじゃ勝てる気がしないな」
葉山君がここまで言うなんて...
きっとそれほどまでに圧倒的な演奏だったと言う事なのでしょう。
「珍しいわね、あなたがそんなこと言うなんて」
「これでも負けは素直に認められるんだ。でも次は勝つよ」
「ふふ、まぁせいぜい頑張ってちょうだい」
「相変わらず比企谷びいきだね...」
「それは私のバンドのギターですもの」
「そりゃそうだ、じゃあまたライブで一緒になったらよろしく」
「ええ、楽しみにしてるわ」
葉山君ともかなり喋れるようになってきたわね。
そして電話を切ってからすぐに葉山君からその映像が送られてくる。
「じゃあ、2人とも早速見てみましょう」
「はい」
「うん」
こうして私たちも彼の音と向き合い始めるのだった...
*****
ー八幡の演奏視聴後ー
はっきり言って本当に驚いた。
しばらくのブランクがあるはずなのに...
彼はそんなものを容易くはねのけた。
かつて私たちとバンドをやっていた時よりも彼のギターの腕前は上がっていた、というよりあの頃にはなかった何かが彼の演奏にはあった、それはまだなんとも言えないようなものなのだけれど...
「なんか、あたしたちとバンドをやってた時のヒッキーじゃないみたい...」
「そうですね...まだ、追いつけなさそうですね...」
「だね〜。なんか少しショックだなぁ...」
「ですよね〜。あれから相当練習したつもりだったのに...」
由比ヶ浜さんたちの言ってることももっともなことね。
でも、私たちは努力を続けなければならない。
あの時彼のことを追い詰めたのは他でもない私たちなのだから...
「それでも...彼に追いつくための努力をする...それはあの時に決めたことでしょう?」
私がそう言うと暗い顔だった2人は途端に元気になった。
「うん!なんかすっごい練習やりたくなってきた!」
「わたしもです!」
「ふふ私もよ、でも今日はもう遅いから明日からにしましょうか」
私たちは彼に何度置いてかれようとついていく。
それだけが彼に対して示せる私たちの誠意だと思うから。
いつか彼と同じ景色が観れるよう、私たちは進み続ける。
終わることのない道を...
*****
ー翌日ー
今日も俺は学校に登校するなり外部との連絡をシャットダウンした。
のだが、最近は知り合いがよく声をかけてくるので意味がない気がしてきた...
なんて思っていると今日も
「八幡!おはよう!」
俺の天使が舞い降りた。
「戸塚、毎日俺に味噌汁を作ってくれないか?」
はっ!しまった!俺としたことが戸塚のあまりの可愛さにうっかり本音が出てしまった!
「もう、八幡からかわないでって何度も言ってるでしょ!」
そう言って怒っているが戸塚は天使なのでそれすらかわいい。
そして俺がどうにか戸塚をなだめると戸塚がこんなことを聞いてきた。
「八幡、やっぱり楽器を演奏するのって楽しいの?」
「ああ俺はやっぱり楽しいと思う」
「そうなんだね!僕でもできる楽器ってあるのかな?」
「興味があるのか?」
「うん!こないだライブ見たときに、自分もあんな風になりたいって思ったんだ!」
「そっか...でもそれならきっと俺に聞くより雪ノ下とかに聞いた方がいいな、俺はギター専門でそれ以外の楽器のことはあまりよくわからないんだ」
「僕、雪ノ下さんとまだ話したことがないんだ...よかったら八幡が紹介してくれない?」
「...わかった」
こうして俺は雪ノ下と戸塚の仲介役となった。
*****
ー放課後ー
雪ノ下にはあらかじめ話を通しておいて放課後ゆっくりと頼むことになった。
「...でどうだ雪ノ下頼めるか?」
「ええ、それくらいお安いご用よ」
「そうかサンキュー」
「では戸塚さん早速で悪いのだけれど希望の楽器などはあるの?」
そうして2人はしばらく話し続けているが俺はもう必要なさそうだしどうするかな...
「比企谷君はどちらがいいと思う?」
「えっ、なにがだ?」
急に雪ノ下から話を振られるが話を聞いてなかった俺は答えることができない。
「戸塚さんは、キーボードかベースが向いていると思うの。あなたはどちらが彼に会っていると思う?」
「そうだなー。戸塚はなんというか安定感があるしベースがいいんじゃないか?」
「バンドでも重要な楽器だし...たしかに彼に会っているわね」
「そうなの?ベースかぁ。面白そうだね!」
戸塚も興味を持ったようだ。
「今度私たちの練習に来てみる?よければベースも教えるわよ?」
「いいの!ありがとう雪ノ下さん、お願いします!」
「よかったな、戸塚」
こうして戸塚の相談は終わり戸塚はベースのお試しをすることになったのだった...
戸塚と演奏できる日が来るのかな?
そしたら本当に最高だなぁ...
*****
ーその夜ー
夜ゆっくりと自室で過ごしている俺の元にある連絡が来た。
差出人は...湊?
連絡先教えた記憶がないんだけど?
だがこんなことをする奴は1人しかいない。
今度また小町に注意しなきゃな...
湊からのメールを要約すると...
こないだ俺が演奏した後にRoseliaの練習を見てもらってアドバイスをもらうつもりだったらしい。
しかし俺が倒れてしまったためにそれができなかったので今度の週末にRoseliaの練習に来てアドバイスをしてほしい...
こんな感じだ。
特にその日は予定もないので了解しておいた。
こないだは迷惑かけたしな
にしてもあんなすごいバンドに俺がアドバイスすることなんてあるか?
そんな疑問を抱きながら俺は週末までの時間を過ごしていくのだった...
また多くの疑問等でてくるでしょうがそれでも暖かく見守ってくれると幸いです。