やはり俺がバンドを組むのはまちがっている   作:静寂な堕天使クロノス

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お待たせしてすいません


第17話

「それで本当にさっき会ったばかりだと?」

 

「それは本当のことです、本人にも確認を取ってみてください...」

 

どうしてこうなった.....

本当になんでこんないかにもな感じな人たちに囲まれて質問攻めにされなければいけないんだよ.....

 

まぁ理由は単純でイベントで登場した少女、丸山彩が俺の名前を呼んでしまったことが原因なのだが、そのことで芸能事務所の方々から丸山との関係を質問されている....と言った感じだ。

 

だが先程からもう俺の話は信じてもらえてるっぽいな、失礼な話だが丸山は多分ちょくちょくこういうことをしてしまっているのではないだろうか?

 

そうでもなきゃこんな怪しい男なんてとっとっと警察行きになっていそうなものだが....

 

「とりあえず、本人にも確認取らなきゃいけないからイベントが終わるまではここにいてもらうからね」

 

「はい、わかりました」

 

まじかよ、イベント始まって直ぐに俺が連れ出されたから...後どれくらい待てばいいんだ....

ともかく妹に連絡くらい入れといたほうがいいよな

 

色々会って帰り遅くなりそうだから、先帰ってていいぞっと

ま、しばらくの間はイベントに夢中で気づきやしないだろうが

 

それどころか今日は晩御飯にトマトとかいれてきそうだな....

パスパレの大ファンの小町は俺が丸山に名前を呼ばれた時

 

「どういうことなの?なんでお兄ちゃんが彩ちゃんに名前を呼ばれてるの?」

 

と、若干嫉妬気味だったからな.....

 

そんな恐怖を抱きながらも俺は1人でイベントの終了を待つのだった.....

 

*****

ー約1時間後ー

 

その後は本当に退屈だった....

幸い携帯などは普通に使えたのでそれで暇を潰していたり、事務所の人にさっき省略してた事情まで聞かれたりなどして時間が大体1時間程すぎたが、まだイベントは終わらないのだろうか?

 

「失礼します」

 

その時俺がこんな目にあう原因となった人物が部屋に入ってきた。

そう、丸山だ。

 

「あっ、八幡君!さっきはごめん....ってはい?わかりました」

 

俺に謝ろうとしていた丸山に事務所の方が声をかけて丸山はおそらく俺の話したことの事実確認をされているのだろう。

 

「はい、彼の言っていることは本当です」

 

どうやら納得してもらえたらしいな。

これで俺も自由の身になり、ようやく部屋の外に出ることができた。

 

「本当にごめんね、八幡君。私のせいでこんなことになっちゃて.....」

 

「いや、気にしなくていいぞ。アイドルに名前を呼ばれるなんてかなりレアな経験だからな」

 

会ったら嫌味の一つも言ってやろうかと思ってたが.....

あんな誠心誠意謝られたら、そんなこともできないよな。

 

「あ!彩ちゃん!事務所の人の話終わったの?」

 

「うん、もう終わったよ」

 

「やっぱり最初のあれ?」

 

「うん.....」

 

今丸山に話しかけてるこの子は誰か覚えているぞ。

パスパレの中でも特に小町が好きな氷川日菜だな。

実際に見てみると、なんか誰かに似てる気が.....

 

「あっ!この人が彩ちゃんが名前呼んじゃったひと?」

 

「うん、そうだよ」

 

「ふーん、なんかこの人の目、おもしろーい!なんだか死んだ魚みたい!」

 

「ちょっ、ちょっと日菜ちゃん確かにそんな目してるかもしれないけどそんなストレートに言ったら失礼だよ!」

 

.....なに?今日だけで何回このくだりやって俺のメンタルのライフポイント削りに来るの?

すでにオーバーキルだよ?

三日間くらいなら寝込めちゃうくらいのダメージ受けてるよ?

 

「名前なんて言うんだっけ?」

 

おっと、急に話を振ってきたな

 

「俺は比企谷八幡だ」

 

「そっか〜、あたしは氷川日菜だよ!」

 

本当にテレビとかで見たまんまだな.....

 

「ああ、知ってるよ。妹が氷川の大ファンだからな」

 

「そうなの?嬉しいな〜」

 

やっぱり自分にファンがいるってわかると嬉しいんだな。

 

「え?八幡君日菜ちゃんは分かるのに私のことはわからなかったの?」

 

あ、そういえば気づかなかったな。

 

「なんというか、そのすまん」

 

「本当に申し訳なさそうに謝らないでよ〜!ううっ気づいてくれないかなってずっと期待してたのに〜」

 

そ、そんな期待をしてたのか.....

なんか本気で気づかなかったことが申し訳なくなってきた.....

 

「日菜さ〜ん、彩さ〜ん。どこにいるんですか〜?」

 

また誰か来たな?えーとあの眼鏡の子は.....

 

「あ、麻弥ちゃん。どーしたの?」

 

麻弥?ああ、大和麻弥か、ステージと違って眼鏡かけてるからわからなかった....

 

「ん?こちらの方はどなたですか?」

 

「この人は八幡君だよっ!ほら彩ちゃんがステージで名前呼んじゃった人〜」

 

「ああ、なるほど、ジブン大和麻弥って言います」

 

「比企谷八幡だ」

 

なんか俺どんどんパスパレと知り合いになっていってる....

一般的にみたら本当にすごいことじゃないか?

これなら1時間くらいこの部屋でただひたすらに待たされたのも全然安いもんに思えてくるな。

 

「皆さんなにをしているですか〜?」

 

「みんなしてここでなにをしているの?」

 

あ、そんなこと思ってたらパスパレメンバー全員揃っちゃった。

 

「彩ちゃんを呼びにいったきり帰ってこないんだもの、何かあったのかと思ったわ」

 

「ごめんね千聖ちゃん、私がこの人の名前呼んじゃったから謝りに来てたの.....」

 

「この人ってどなたですか?」

 

「ほら、イヴちゃんの後ろの人だよ」

 

「え?きゃぁぁぁ〜!」

 

めちゃくちゃ悲鳴あげられてるじゃん俺.....

やばい、メンタルがズタボロだ.....

 

「あはは、イヴさんそんなに悲鳴をあげたら八幡さんに失礼ですよ...」

 

「ご、ごめんなさい。急に後ろにいたのでびっくりしてしまって....」

 

「いや、気にするな、慣れてるから」

 

「そんな悲しいことをなんで平然として言えるのかしら....」

 

え?ふつうじゃないの?昔から人の後ろに立つとなんも気づかれないで驚かれまくったからなぁ〜

 

「も、もしかしてあなたは忍者ですか!?」

 

え?なんかすごい目を輝かせてない?

 

「い、いやそれは違うが....」

 

「そうなんですか....てっきり忍びの極意を極めてるのかと....」

 

なんかがっかりしてる様子見せられるとすごい申し訳ないことした気分なんだが....

 

「イヴちゃん、八幡君が困っちゃってるから」

 

「そうだよ、八幡君はきっともともと存在感がないだけだよ」

 

ぐはっ!氷川、お前はあれか、八幡キラー持ってるの?お前が発言するたびに俺にダメージが半端ない量入ってくるんだけど.....

 

「日菜ちゃん、多分あなたが1番この人を困らせてるわよ....」

 

「と、とにかくほんとに今日はごめんね。八幡君」

 

「ほんとに気にしてないから気にすんな、むしろこんな不審者じみた俺がアイドルと話せて役得だったまでにある」

 

「本当に自己評価が低いんですね....」

 

「決して奢らないその姿勢....ブシドーですね!」

 

いや、それは違うけどな?むしろブシドーの真逆の精神の塊だぞ?

 

「そろそろ家族も待ってるだろうし、帰らせてもらうわ」

 

多分もう帰って大丈夫だよな?

 

こうして俺はイベント会場を後にした。

そしてラッキーすぎることなのだが俺は最後に丸山と連絡先を交換するというおまけ付きで。

 

丸山曰く、また今度またお詫びがしたいそうだ。

本当にいいやつだな。

 

まあ、結局使うこともないだろ。

今まで交換した人のなかでもあんま連絡する人いないくらいだしな。

そんなことを思いながら家に帰った俺は小町に詳しい事情を聞かれとてつもなく羨まれたことは言うまでもないだろう。

 

*****

ー次の日の学校ー

 

色々あった昨日と違って今日くらいはゆっくりしてたいなぁ〜

なんて朝からいつも通り机に突っ伏して寝たフリをしていると

 

「八幡、起きて!」

 

こ、この声はMy sweet angelの戸塚!

すぐに起きなければ!

 

「どうしたんだ、戸塚!」

 

「うわっ!び、びっくりしたぁ〜。急に大声を出さないでよ」

 

「わ、悪い、それで俺に何か用か?」

 

戸塚はそこで真剣な顔になり俺に言った。

 

「僕たちとバンドをやってくれない?」

 

その言葉を聞いた瞬間、俺の頭にフラッシュバックする記憶。

それは、俺にとっての始まりの言葉であり今の俺を作ってくれた言葉。

 

そして今は、決して受け入れられない言葉.....

 

「悪い.....」

 

無意識の内に俺の口からはそんな言葉がこぼれた。

 

まだ、答えすら出せない俺には....

 

 

その言葉を受け取る事はできない。

 

 




ここで一つだ補足を八幡はまだ小町に彩と連絡先を交換した事は言ってません。
そして別段最後の展開は暗い展開ではなわけではないです。
ただ雪乃たちに答えを出す前に他のバンドに入ることができないってことなだけです。

それと本当に申し訳ないのですがまだリアルでの用事が落ち着かないのでまた更新が遅くなってしまうと思います。
失踪はしないのでまた上がってたらまたやるかくらいの気持ちでお待ちください
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