やはり俺がバンドを組むのはまちがっている 作:静寂な堕天使クロノス
戸塚たちもいつかバンドリキャラたちと絡ませたいですね。
「.....やっぱりダメ?」
戸塚よ、そんな目で俺を見ないでくれ....
つい今からでもいいよって言っちゃいそうになっちまうだろ
いいか、お前ら。アニメとかで可愛い子のお願いを断れない主人公って多いだろ?
あれ、ほんとだから。戸塚クラスの可愛さならほんとになるからな?
「なぜダメなのだ!八幡!」
「うおっ!お前どっから来た!」
「最初からいたわ!」
え?マジで?全く気づかなかった.....
まぁ材木座だしどうでもいいか
「おまえがそういうってことはまさかとは思うが戸塚、こいつとバンドを組もうとしてるのか?」
「うん、あと川崎さんも誘ってるんだ〜」
か、可愛い。だからこそ断言しよう。
「戸塚、材木座と組むのはやめろ。魅力が半減するぞ」
「ひどっ!我傷ついた、傷つけられた!」
「うっせぇぞ材木座」
「だって八幡が酷いことを.....」
いやだってさ、なんでよりによって戸塚と材木座なんだよ.....
「八幡、これは僕がお願いしたんだ」
「うむ、だが我も志は同じだったのでな、断る理由もなかったのだ」
まぁ十中八九こないだのライブに影響されてのことだろう。
「で、お前らはそれぞれどの楽器を演奏するんだ?」
「えっとね....僕がベースで材木座君がドラム、川崎さんがボーカルだよ」
「それでギターがいないから俺のところに来たと.....」
「うむ、そういうわけだ」
「そうか.....なら代わりと言っちゃなんだが...俺に心当たりがある。そこにあたってみるから少しの間だけ待ってくれないか?」
「うん、わかったよ!」
「だが、そんな急に見ず知らずの人が我らとバンドを組めるものなのか?」
「ああ、その点は心配すんな」
「そうか、ならいいのだが.....」
まあ材木座のことは嫌がるかもしれないが.....
きっと大丈夫だろ、多分
*****
ーその夜ー
「なに?お兄ちゃん?急に呼び出して?」
俺は夜自分の部屋に小町を呼んだ。
要件は至極単純....
「小町、バンドを組む気はないか?」
「お兄ちゃんと?でもお兄ちゃんは雪乃さんたちと.....」
「ああ、悪い。俺とじゃない、俺の同級生に戸塚って言う奴がいてな、そいつがバンドを組もうとしてるんだがギターを探しているらしいんだ。そこで、お前が適任なんじゃないかと思ってな」
「でも、小町まだ人前で弾いたことさえないんだよ?」
「大丈夫だ、みんな同じだ」
「それに見ず知らずの人たちだし.....」
「それも大丈夫だ、そいつらの性格の良さは保証する。それに、メンバーの1人は川崎だ」
「そうなの?でもやっぱり、自信ないよ.....」
「小町、お前はギター好きか?」
「うん好きだよ、ううん、大好き!」
「そっか、ならなんの問題もない」
「どうして、だって小町はまだ弾き始めて少ししか.....」
「歴なんて関係ない、必要なのはギターを弾きたいって気持ちだけだ」
ここで小町は考え込んでいる、俺がこいつの立場でも同じことをしてだろう。
それほどまでにこの決断は重いことだ。
一度バンドに入る、そうすると良くも悪くもその人間の音楽はそのバンドに左右される。
それに、あんな失敗した俺のことを見てきた小町のことだ、怖いのだろう自分も仲間を失ってしまわないだろうかと.....
「なぁ小町、俺が初めてステージにあいつらと立った時のライブ覚えてるか?」
「うん、すっごいキラキラしてドキドキした!」
「俺もよく覚えてるよ、だってあのステージは今までで1番楽しかったからな。確かに1人で演奏してても楽しいさ、でもみんなで.....仲間と演奏するのはその何倍も楽しい!俺はそれをお前にも知ってほしい」
「ねぇお兄ちゃん。小町ね、ずっとお兄ちゃんたちのことが羨ましかったの。みんなで、一生懸命練習して、ステージでもみんなが支えあいながら演奏しててさ。わたしもあんな風に輝きたいってキラキラしたいってずっと思ってたの....小町もあんな風にキラキラできるかな.....」
「当たり前だろ?こんな俺でさえそう見えたんなら、お前が輝けないはずないだろ」
「お兄ちゃん、今度小町を実際にその人たちに会わせてくれる?」
「ああ、勿論だ」
そのときの小町の顔は今まで見たことないくらい輝いた笑みだった。
その顔は俺の中にある迷いの氷さえ溶かしてくれたのだった.....
*****
こうして小町は新しい一歩を踏み出した。
俺もいつか、歩き出す日が来る。
その日に今の小町みたいな顔でその時を迎えられたらどんなにいいことか.....
小町にあんなこと言っときながら...1番怖がってるのは俺なんて笑えない話だよな.....
踏み出したくなくても踏み出さなきゃいけないこともあることを、俺は知りすぎているから....
だから、俺は小町に言ってるつもりはなかった、全て自分に言い聞かせていた。
でも、その後の小町の笑顔で俺も決心がついた。
もうすぐ俺も伝えよう、この想いをあいつらに.....
*****
ーその週の日曜日ー
「本当に1人で大丈夫か?」
小町はこの日1人で戸塚たちとspaceで会うことになっている。
俺も予約を入れているためその気にさえなれば俺も立ち会うこともできるのだが、それを小町は断ったのだ。
「も〜何度も言ってるでしょ?これは小町の問題だから小町だけでいいの」
「そうか、なんかあったら俺のところに来いよ」
spaceに入る前にそうとだけ言っておいて小町はspaceの中に入っていった。
俺は戸塚たちと会わないように小町に言われているので少し立ってから入ったところだったのだが.....
「八幡?最近はよく会うわね」
「湊か.....俺は今までも定期的にここに来てたんだがな.....」
「知ってるわ、何度も見かけていたもの」
「なんで話しかけてこないんだよ.....」
俺がそう言うと湊は急にムッとした顔になる。
あれ?俺何か地雷踏んだか?
「だって.....あなたがわたしのことを忘れているなんて思ってなかったんだもの」
「いや...それはだな」
「1度一緒に演奏したのに、忘れられるなんて思わないじゃない.....」
「いや、なんと言うかその.....」
「ずっと八幡の方から声をかけてもらえると思っていたのに.....」
「すいませんでしたぁ!」
あまりに罪悪感を刺激してくる湊の言葉に耐えきれなかった俺はジャンピング土下座という、俺史上最もレベルの高い謝罪方法を試みていた。
「別にそこまでしなくてもいいわ」
「ならあんなに言わなくても.....」
「なんだかとてもあなたに苛立ってしまったの、なんでかしらね?」
「いや、俺が聞きたいんだが.....」
「まぁいいわ、その代わり今度あなたの家の猫を直接見せてちょうだい」
「それくらいでいいなら.....」
「そう、うやむやにしようとしたら今度は許さないわよ」
「はい....」
俺の手の内もバレてるか.....
「じゃあ俺はそろそろ行くぞ」
「ええ、それじゃあ楽しみにしてるわよ」
はぁ、どうして最近はこんなに面倒ごとが起こるのだろうか?
*****
それから俺は数時間程度演奏をしてから家に帰ったのだが、小町はすでに帰宅していた。
「どうだった?」
「うん!みんないい人だった!」
「そうか、なら.....」
「うん!小町バンドを組むことにしたよ!」
「そうか....」
「また集まってバンド名とかを決めることになったの!」
その後も小町は嬉しそうに俺にバンドのことを語ってくれた。
ここまで喜んでくれたなら俺が紹介したのは間違いではなかったと思える。
.....俺もきっとこんな顔して話したんだろうな。
やっぱ、伝えるなら早いほうがいいよな......
今は6月中旬ほど.....
文化祭までには.....間に合わせたいよな....
こうして俺の物語も進み出す。
いつか辿り着くべき結末へとたどり着くまで.....
活動報告でネタ募集もしてるのでよかったらコメントください。
次回は紗夜さんと日菜ちゃんの話を進め出す予定....です。
パスパレメンバーももう少し出していきたいですね。
あと作者は友希那さん推しなため友希那さんのシーンは多くなります。
それと、設定を変更して八幡たちの文化祭は秋ということになります。
ご了承ください。